レポだ!
広島グリーンアリーナ
2000
8/30 14:00〜
18:00〜
8/31 13:00〜
17:00〜
なかなか印象深いコンになりました。
正直申し上げまして、私は光ちゃんが客に対して手拍子を要求したり、自分の代わりに歌わせたがったりする行為に対して「それは無理だと思うよ」という気持ちが大きかったんですね。
アイドルとミュージシャンっていうのは、違う、と思っていましたから。
光ちゃん自身はとっても「プロのアイドル」っていう腹がくくられてる人だ、と常々感心してるんですが、ことコンでやってることっていうのは、実はとってもミュージシャンライク。
でもねー。アイドルのファンってーのはワガママにできてるんですよ。そうやってぶわーっと全開になってる光ちゃんの顔が観たいの!とか、私のお気にの●●くんがそこを通ってるからそっちを観るのに忙しくてんなことやってらんない!とかね。コンの最中は「自分たちで盛り上げて出演者をノセよう」っていうことよりは個人活動の方が忙しい人が多いからなあ。
まあ、それって言うのは後ろの人間が見えないかもしれない、なんてことを考えずにがんがんうちわをあげて応援・・・じゃないなあ「あたしココ!」とアピールしたがるおじょーさんたちをはじめて観たときに感じたことなんですが。
会場が一体になる瞬間っていうのは、ないな、こりゃ。とちょっと思ったりしてたんですね。いやあ。客の力は偉大です。
正直に言えば、香川コンの二部・・・うーんもっと言えば一部の途中くらいから、なんとなく光ちゃんの様子がおかしかった。ように思えた。体調が悪いとかそういうんじゃなくて(まあ、福岡はあんなに客の前で座る光ちゃんに驚いたくらいなのでやっぱり体調がおかしかったのはあると思ってますが)気持ちがノっていっていないような。技術面とか、そういう部分では当然きっちりやってのけますが、MCになるとなんだかまったり。
夏コンのツアー後半戦に及んで光ちゃんがよくつよに「中途半端や」と繰り返していましたが、広島一部のMCに関して言えば君のほうが中途半端だ(^^;; >光ちゃん
個人的にはMCはただ長ければいいってもんじゃないな、と思っていますが、MCもまたコンの一部であるのは間違いないわけで。
特にKinKiはMCもまた魅力のひとつ、という評判を持っているくらいな人たちですから、それがこう・・・かみ合わない、ちぐはぐした印象を受けてしまうと、そりゃこっちだって心配します。
余計なお世話だと言われたって心配します。わたしゃあんたらのファンだ。心配して何が悪い。体調が悪いとか、そういうことなら黙って回復を待てるが、そうじゃないメンタルな部分でのかみ合いのなさは心配させる方が悪い。
本人はきっと何にもなかった、というでしょうけど。実際何もなかったかもしれないですけど。でも私はものすごく不安だったさ。
ところが。
30日2部。開演前からお客さんの様子はなんだかいつもと違ってました。
アリーナの一部から男性の声で聞こえる「フラワー」それから、ふたりを待ちわびる手拍子。なんか、いいなあ。これは、私がいつも言っているおぢさんたちのライブのはじまる前にちょっとだけ似てる。
うん、こんな始まり方は私ははじめてでした。
それは、本人たちもそう思ったようで、光ちゃんが「始まる前、『フラワー』流れてたんですか?」とか「手拍子が聞こえて」とか、はにかみながら言ってるんですね。
それは、もしかして君の望んでいたことなのかい?
最初のMCは、やっぱりまったりした感じだったのが、二度目のMCの途中で、音声さんたちのちょっとしたいたずらが入ったんですね。
その日の一部でここんところのコンでよくつよがやっている『猪木のテーマ』その、バラードバージョンが流れたんですが、さすがに「誰が知るか、そんなもん!」みたいな状態だったらしく(笑)つよはてきとーに音を拾って即興で歌を歌ってみたんですが、そのハプニングに対して音声さん(てゆーかスタッフ)にちょっと意趣返しをしようと思ったのか、つよが
「ああ、あれ、おれのデビュー曲。ロス時代の(だっけ?)・・・「ストッキング・ストーリー」・・・あれ、流して」
とありもしない曲を要求したんですね。そうしたら、音声さん、今回のコンではやる予定のない「to Heart」を流した。
会場大喜び。でも、つよは歌詞がうろ覚え。せりはあがるわライトは照らされるわ光ちゃんが助け舟出して、ふたりして「to Heart」のAメロを歌い出す。客席やんや。いいぞ、いいぞ!ふたりがノッてきてさあ!サビ!と言ったところで、いきなり止まる音。ずっこけるふたり。
光「なんや!これからが一番気持ちええところなのに!」
爆笑。そこから先が、客席はえらかった。
サビに入るいいところで音楽ぶっちぎられたふたりに対して「アンコール」の拍手。鳴り止まない。ふたりとも困ったような、でもうれしげな顔で
「何歌ってほしい?」
と客席に聞く。と、あちこちから「負けたらアカン」とか懐かしい曲がばかすかリクエストされる。多分この時点ではまだ「あかんあかん」とやんわり収めるつもりだったんだろうな、と推測されます。そしてどうやってかわそうか、とばかりうなっている間にいきなり流れたのは「豆マンのテーマ」!!!知りません、それー!!
本人たちびっくり。せりはあがる。ライティングはなんだか決まってる(笑)えーい、とりあえず動いとけ。でもどんなんだっけ、これ????光ちゃんがうろ覚えながらもフリだけはぼんやりやれたのはびっくり。振り付けした本人のつよは呆然。
「なんやこれ?なに?」
「豆マンのテーマや、これ!!」
本気で慌ててました。さすがに「止めて、止めてー!!」とギブアップ。
ヤるかヤラれるか。気の抜けないアドリブのききすぎるスタッフに光ちゃんは笑って
「それはさすがに・・・でも、シングル曲ならすぐ出るんやないかなあ。でも、このコンサートってほとんどシングル歌ってるから、歌ってない曲なんてな・・・」
と言ったとたん、音声さん、どんぴしゃのタイミングで「シンデレラ・クリスマス」を流す。
心底驚いた顔のふたり。そしてその顔のまんま、ライティングがばっちり決まり、ふたりを乗せて上がっていくせり。しかも回ってますー(笑)
本気で歌詞がわからないらしく、代わりにみんなで歌ってあげる会場。会場の声を頼りにふたりはきっちりワンコーラス、「シンクリ」を歌わされたのでした。で、音楽終わって、やんやの喝采の中、またも音なしで降りるせり。
光ちゃんは苦笑して「ほんま、覚えてへん。しかも季節はずれもいいいとこや」と文句言いつつ、結構楽しそうにしてる。
そう、楽しそう。この顔をなんて久しぶりに見たことだろう、私は。
再び、アンコール。観客は野生のカンで知ったのさ。
(こいつら、ノせればまだまだやるな(笑))
再びアンコール。光ちゃんは「もーやるものあらへんやろ!」というが、ふふふふ。あるのだよ、あれが!
流れてきたのは「HAPPY HAPPY GREETING」!!光ちゃんお誕生日おめでとうソングだ!これは歌詞忘れたってわけにゃーいかんだろ!山下御大より賜った曲だぞう。
再びあがるせり。焦るふたり。またもや会場にめいっぱい助けてもらいながら歌い終えたおふたり。すっかり楽しそう。私も楽しい。
さすがに「ホントに歌ってないと忘れちゃうものなんですよー」と笑いながら中央ステージに戻ろうとするふたり。と、つよが
「そうそう」とばかり、まだ自分のデビュー曲(つーか忘れてなかったのか!)を歌ってない、と「ストッキング・ストーリー」(もちろん、うそっこの歌よん)をアカペラで歌う、と言い出す。喝采するノリのいい客。「それじゃあ」とひっこもうとする光ちゃんに
「光ちゃん、踊ってーー」
と要求。すぐにそれは、会場割れんばかりの光一コールに変わり、光ちゃんは笑いながら、アカペラで歌う剛のバックにスタンバイ。即興でそりゃー見事なダンスを披露してくれました!
いや、遊びだってーのに、綺麗なターン!そして、つよの歌うてきとーな歌詞を聞いて繰り出される振り付けの数々!(爆笑)
変な顔しながら踊ってる割に、的確で美しい動線。ストッキングをかぶった、とつよが歌えば、かぶる仕草。ストッキングを履いた、と歌えばセクシーポーズでストッキングを履いてみせる。いやーーーー。すばらしいっ。ブラボー!
会場爆笑に次ぐ爆笑。割れんばかりの大喝采。
最高だ、光ちゃん。君はすばらしいよ。その後からはそりゃあ、楽しそうな光ちゃんがたくさん観れてうれしかったです。
最後のあいさつの時に光ちゃんがぽつりと
「おれたちのMCってこんなんでええのかなあ」
と言ってましたが。いいと思うよ。
コンサートは観客も楽しむものだけど、何よりもまずやっている君らが楽しくなかったら、本来伝えられるはずのものも伝わらない。
もう大丈夫。多分ね。
そうして、私が観たかった楽しそうな光ちゃんを連れてきてくれたのは、他ならぬあの会場を埋めたファンだったのでした。
こういうものはタイミングなわけで、例えば同じ人が別の日に別の会場に入っていたらそんなことにはならなかったかもしれない。
幸運な偶然。
そこに居合わせられた自分の幸運に感謝したいな。初日の夜は、友達と祝杯あげちゃいました。
で、翌日。
どきどきしながら、私が昨日大丈夫だと思ったことは本当に大丈夫だったのか、どきどきしながら迎えた二日目。
やっぱり、ふたりは大丈夫でした。
すでに前日のハッピーアクシデントを知っている客は、最初からノリノリ。なんとかしてふたりを捕まえようという意気込みが違う(笑)
一部、最初のMCはちょっとまったり気味だったんですが、二部は昨日のあの感じだったぞ。
遊びは二回目のMCと決めていたのか、前日と同じくとってもグルーヴィン(笑)な音声さん。今日は「ギャバン」もってきました。
うまいっ!
光ちゃんて「歌ってー」とねだってもめったに歌わないけど、これならおっけーさ。激しいTシャツで熱唱したのはいつの日か?(笑)声の出方がすでに別人でした。うまくなったなあ。しみじみ。
ところでこの日の二部、私は、ちょうどアリーナの音声さん席の真横にいたんですが、なんだかこのイントロカムカムな時の音声さんたちの表情がとっても印象的でした。
二部の一発目はさぶちゃんの「帰ろかな」(笑)歌えませーん。「ビークルメドレー」あり。私は聞くのはじめてだった光ちゃんの「Hurry up!」あり(わーいわーい)おまけに「孫」やら「青春時代1、2、3」まで流してました。
その時の表情がですね、実に楽しそうなんですね。にっこにこ。ステージのふたりの反応を見てにっこにこ。愛があるよなあ。
愛されてんなあ、キンキキッズー。
なんかちょっと涙ぐむ。
つよがマイブーらしいからと、どう考えても当日CD買いに走ったとしか思えない「青春時代1,2,3」とか、さあどうだ!と言わんばかりに次々かかる懐かしい曲とか、なぜか「孫」(笑)とか。なんでそんなの持ってきてんの?な「ギャバン」もそうだ。
君たちは愛されているよ。ファンにだけじゃないや。ホントにね。
最後におふたりは「to Heart」を歌ってくれたんですが、
「歌詞わからん」
と言う、光ちゃんの言葉に反応するように、スクリーンにちゃんと出ていたテロップ。ふたりはそれを見ながら歌うことができたんですね。
で、実はその「to Heart」のかかる直前、PAさんのところに内線電話(機材の脇に設置されているのさ)がかかってきてて短い会話の後「了解」ってな会話をしてたみたいで。舞台監督さんか、それとも他のスタッフのえらい人か。どなたかが、スクリーンビジョン担当の人にテロップの指示出しし、音声さんにそれを伝え、そうしてどんぴしゃのタイミングできっちりテロップ&カラオケを流してみせる(あのスクリーンテロップはそれともあそこの人たちの仕事だったんだろうか。いや、多分違うな)
愛だなあ。
あるいはとても信頼されてるというべきか。
そう思えば、つよがたまーにやる大ジャンプ(笑)も、照明さんの愛だしね(笑)ぐるぐるしっかり回ってあがってたせりも、ばっちりなライティングも愛だろ、愛。
光ちゃんのソロでめくるめくように変わるライティングの美しさときめ細かさもまた愛だ。
なーんかいい席に配置してもらっちゃったような気がします。スタッフの方々も楽しんでやってた感じだったし。それがなんだかとってもうれしかったなあ。さて、今回のコンツアーで、私は3回Wアンコールに遭遇してるはずなんですが、一度も観たことがありません(T^T)
この広島なんて、あなた、2部は飛行機の関係で「もう君以外愛せない」の歌いだしのところで会場を出ましたよ。うえーん。せ、せめて本編くらいは最後まで見たかったよーう。
でも、気分がよろしかったので、それもよし。ま、最後の最後で広島帰りの飛行機中、あまりにもエゴ丸出しのこっぱずかしい人たちを見てちょっとなえちゃいましたが。まあ、がんばってファン教育していこうや>おふたりさん
でも総合点ではとってもよいコンサートでした。
横浜も楽しい顔が見たいなり。そうそう。おまけ。
朝の空港で光ちゃんたちに遭遇しました。
光ちゃんは、全身生成りに近い薄いベージュでまとめてあって、クロムとは違う帽子にノースリーブ(本人自己申告の¥1980シャツらしい(笑))にパンツ(もはや、長かったかどうかも覚えていない)髪の色とあいまって、柔らかなアースカラーなコーディネイト。
・・・見た瞬間。
「どこのサファリパークにお出かけ?」
と思ったのは私です。水筒ななめがけにして双眼鏡ぶらさげたら似合いそうな(笑)相変わらず華奢です。脱ぐと結構ちゃんと筋肉ついてんのになあ。着やせして見えるのか。いや、実際細いんだけど。
朝ですのでふーきーげーんー。って顔して座ってました。
つよは逆に全身真っ黒。サングラスに黒のポロシャツ・・・(だったと思う)にブラックジーンズ・・(だったと思う)でした。頬杖ついて座ってる姿は●●●ッ●●に見えなくもなかったです。はい。
あんまりじろじろ見るのも申し訳ないのでちらっとしか見てないんですが。そんな感じかな。