◆12/2(日)
初日は観ているこっちも、光ちゃんもなんとなくあたふたしていたみたいなんですが今日になったら流石、落ち着いたみたいです。
昨日よりもずっとよかった。座長が落ち着くと、観ているこっちも落ち着きます。
そうすると、この舞台がいかにすさまじいか見えてくる。
結局のところ、去年の「SHOCK」の見せ場を全てひとりでこなしているようなものなんですよ。
こんなすさまじい主役をできる人はそうはいない。
「MASK」の時に、こんなに主役が出ずっぱりな舞台を観たのははじめてだ、といいましたが、今回もそうです。光ちゃんが舞台から外れている場合は例外なく裏で走りまわってるか着替えてるかでしょう。
1幕の見所は「ジャパネスク」。ツバサをバイク事故のために欠いたコウイチが必死でツバサのいないステージを切り盛りしているという設定ですが。殺陣だらけ。劇中劇だらけ。
殺陣が多いということは、お約束の動きが多いということで、あの段取りを頭に叩き込むだけでも私には尊敬に値します。正直、動きとしてはまだまだなんですが、彼一流の身のこなしは実に軽やかで見ていて気持ちがいい。
一人斬っては見栄を切るんですが、その見栄の切り方はトップアイドルだけあって見せ方を体得しているなあ、と思います。キメのポーズがきっちり決まると、どうしても目がいきます。
それと劇中劇。
なぜお岩さんが攻撃に参加しているのか?とか客席でくるくる廻ってるのか?とか思わないでもないですが、長広舌の台詞のオンパレード。
舞台役者ならあってもおかしくないだろうとはいえ、ツバサ不在のお詫び口上の長さは目をむきます。さらに「白鯨」もえらい長台詞。さらに「ハムレット」・・・・一体、光ちゃんの頭の中はどうなっているんだろうか?
ジャニーズの舞台というのはものすごく大仕掛けなので、その分お約束事がたくさんあります。その全てを頭に叩き込み、ダンスあり歌あり、芝居あり、で責任一手に引きうける座長って・・・光ちゃんはすごいわ、と素直に思いますよ。
いや、真面目に。ストーリーは去年以上にどうかと思うんですが(^^;; あれだけ大掛かりなセットやサプライズがふんだんに用意されてると観ている方は飽きてるヒマがないのは確かなわけで。例えば普通の舞台なら「白鯨」のシーンが最大の見せ場だったりするわけですが、それと同じサイズのものがいくつもいくつも出てくるっていうのは「SHOCK」ならでは、でしょう。金銭の話だけしてすみませんが\12,000であれだけの内容というのは安いんじゃないのかなあ。ストーリーはおいといて。
それと、PJで時々見せてくれた女性ダンサーの振りまわし(あれ?)も体力ある1幕の頭でやってくれてます。
1幕の頭は、衣装が激ツボ。金のマントで空を飛ぶ光ちゃんを見た日には「マント万歳」と叫びたくなる私です。
ニ幕はとにかく踊りまくり。光ちゃんは大丈夫か?と思うほど、ニ幕の最初のナンバー(イチオシ!)からウエストサイドまで、あの連続はすさまじい。結果的に去年のSHOCKにおける一幕アンサンブルの見せ場「A列車で行こう」がニ幕に回っていて、連続のナンバーがよりすさまじく大変になってるんですが(^^;;
でもって、あのサルティンバンコですよ!ウエストサイドの場面で、去年はずっと踊っていたのがなぜかボーイ・キュートが踊るバックでロープ一本で釣られてサルティンバンコのごとくぐるぐる高速回転。降りたとたんにダンス開始。
一体、光ちゃんの三半規管はどうなっているんだろうか?全然ふらついてないんですが!
しみじみと「KinKiKidsってよくできてるなあ。ひとりが人より三半規管弱いともうひとりは鉄のような三半規管持ってるんだ」と思ってしまいました。
あれは、腕と肩に相当な負担がかかっているはずで。しかも空中姿勢綺麗だし、光ちゃん。
度肝を抜かれました。
それからあの巨大な壁の顔。
幕間に友達と笑いながら話したのは、あの巨大な顔がしゃべるのを舞台で光ちゃんが見ているっていうシチュエイションで、光ちゃんは一体あれをどう思っているんだろう?ということ。
いやあ、私だったら自分の顔があんな巨大に映るのを真顔では見れません。
巨大になっても綺麗なものは綺麗よね、とつくづく思います。鼻筋がぴっと通っていて彫りが深い。本当に綺麗な顔してるよなあ、と今更思ってしまったですよ。あんな巨大になっても鑑賞に堪えうるなんてすごい、と実に妙なことで感心している次第です。
舞台の光ちゃんはきらきらしております。普段の倍増し。
今日のショータイムの満足そうな充実感あふれる笑顔を観るためならいろいろがんばるさ、って気になるよなあ。
だまされてるわ。でも、光ちゃんならだまされても踊らされてもいいか、と「情熱」の最後でぴっとあいさつをする可の方を観ながら思ったのでした。
世の中には稀にいるんですな。生まれてくる時に背中に華を山盛り背負って生まれてくる人が。
あの内部発光のすごさはちょっと伊達じゃないわ。ホントに。