◆12/8(土)
初日と比べて細かいところが大分手直しがされておりました。テンポがよくなって見やすくなりました。気付いた変更点はまたまとめておきます。いつからなのかわからないのが多いけど。そしてあれで決めウチなのかはわからないけど。
光ちゃん自身も、余裕が出てきたのか出来は非常によろしい。
特に1幕。
正直言ってですね、忠臣蔵→四谷怪談→忠臣蔵討ち入り→ハムレットって無理があると思うんですよ。攻撃するお岩さんの謎は「その怨みは全ての根元である吉良上野介に向かった(なぜだよ?)」などと苦しい口上が増えて説明されてましたけど、忠臣蔵からハムレットって、頭切り替えるの相当大変です。
光ちゃん自身は頭の切り替えというよりは前の剣劇の連続でいっぱいいっぱいなのか初日あたりは「ハムレット」については芝居をいれる余裕がまるでなかったのが、大分芝居が入るようになってきていて「ハムレット」がかなり楽しみになってきてます。
いやあ、やっぱりですね。今日のキモは「そして」の言い方でしょう!
ハムレットマニアとしては「裏切り者はあの叔父!・・・そして、母上」のこの「そして」の声の出し方に注目したい。
声がちょっとかすれた感じで、いいんだ、これが!この「そして」にこめられるハムレット王子の複雑な心境がぴっちり現れてるんだわ。
いいぞう。
今年の「ハムレット」はその存在意義が去年と比べて軽いし、付け足しのように見えてしまうのが哀しいんですが光ちゃんの情熱のハムレット王子はやっぱりすきです。
それと「白鯨」ですね。友達にはおしなべて不評なんですが、私はすっかり初日からツボ入りましたので結構楽しみ。この時の衣装がすき。
光一ファンなら誰でもウォッチポイントは光ちゃんの水中バレエだと思いますが、実は、跳ねる鯨を観るのがツボで(笑)
密かに鯨占いをしていたりします。必要以上に鯨が跳ねたら、今日のあなたはラッキーデー。実際、いつ仰向けにひっくり返るかとひやひやするほどもんのすごい跳ねてます。光ちゃんを観る双眼鏡と交互に観察する鯨。
それはともかく、こっちも光ちゃんは大分芝居が入るようになってきていて、私は気に入ってたりします。楽しいぞ。
そういえば、今日の夜の部は「津軽じょんがらHey!みんな元気かい?」の途中で竹光の刀の刃がすっぽ抜けまして、鞘だけ手にして呆然とした光ちゃん、やおら鞘を投げ捨て体術での殺陣を行っておりました。鞘をすっぱり投げ捨てる姿はツボでした。かっこよかったわ。
その後の口上できっちりフォローを自分で入れておりました。いやあ、さすがです座長。
今日は、光ちゃん自身ノッていたのかダンスも非常によかったです。
2幕冒頭のソロね、ソロ!思わず見入ってしまいましたよ。やっぱりあれが一番すきだなあ。あれはいい。それからショータイムの「-so young blues-」と「愛のかたまり」も今日が一番でした。久々にぐーっと入っちゃいましたよ。観ながらこう「きたきたきた」って感じ。全身が目と耳でできてたらいいのに、と思う感じです。
ツバサもまあ、がんばってましたね。昼の部ではすっかり台詞をすっとばしてたりしましたが(笑)そして今日の「足が治った証拠」はどちらの回でもすっかり滑って、星一つ半ってところでしたが(笑)毎回決められたらツバサじゃないわ。ってくらいな気になってきました。
サキホさんやタクさんとの呼吸も大分かみあってきたみたいだし、これからどんどんいい感じになってくれるのかと非常に期待しております。
光ちゃんのビジュアルは今最高です。もうこうなると何を観ても楽しくてなりません。
なんか、勝手にひとりできらきらしてんですけど、あの人(笑)
光一座長はすっかり余裕らしく、ツバサがやったネタを「BROADWAYメドレー」で最後にさらっと踊りの一部でやってのける程でございます。
本人「アドリブだめなんだ」とよく言っているようですが、そんな人にこういうマネができるのが不思議でなりません。また、それをちゃんと受けてフォローしてくれるアッキーの存在がなんと頼もしく嬉しいことか。
毎度のこととはいえ、本当に今回の舞台ではアッキーの存在が何よりも心強いです。千秋楽まで光ちゃんを頼む。本気でそう思います。頼むよ、マジで、ヒッパレがあってもいなくなったりしないでくれ(涙)SHOCKには君が必要なんだ。
ところで、この日の夜の部になって2幕の友情ダンス(違う)のところで亡兄の死を語る場面で
「陰謀に踊らされているとも知らずに死んでいった」
というような台詞を光ちゃんが足していたんですが、これはあった方が全然いいですねえ。多分今まで言ってなかったと思うんですけど、違うかなあ?
つまるところコウイチは大分前からタクを疑っていて、あの友情ダンス(だから違う)の時点では既にタクが全ての黒幕ではないかと見破っていたわけか。タクが諸悪の根元ではないか?と臭わせる場面は1幕からあちこちに出てきているんですが、どの時点でコウイチが気付いていたかっていうのは結構重要かな?と思います。サキホは著作権問題の時に既に勘づいてたみたいですよね。
事件の真相を知ってから観ると、いろいろとキーワードは物語の中に散りばめられているのがわかります。
にしたって、リョウは誰の子かっていう納得の仕方はどうかと思いますが。
今日は二度とも「じっちゃんの名にかけて!」の後に「おれに不可能はない!」をやってくれなかったんですが、もうやらないのかなあ?ちょっと寂しいなり。
いい感じになってきています、SHOCK。もう、根本的な問題は改善しようがないと思いますが少しずつ見やすくなっているのは確かで。
リピーターの方はそのあたりもお楽しみに。これからの人は、これからやるSHOCKがベストなSHOCKなのでさらにお楽しみに。