変わった、変わったとは聴いておりましたが、ここまで変わったとは。
この前の日曜からこっち、大分演出面で変更が加えられたと聞き及んでおりましたが、観てびっくらしました。すっかりねじ巻きはレギュラー入りを果たし、樹里さんの男前っぷりはますますあがっていくばかり。
素敵。
いやもう、人間ってたった一週間でここまでやつれるのね。という感じの光ちゃんのやつれっぷりもすごかったですが。白って確か膨張色だったはずだ。確かそのはずだ。と我が目を疑いたくなるほどでしたよ。一回り、確実に痩せたわ。全身白で固めて立っているはずなのに身体に厚みがないんですよ。初日から胸はなかったけど、にしても。まむし以外に何か元気になる方法はないものか。ちゃんと食べてるか?お願いだ。食べてくれ。舞台の前も後も何も食べられないだろうけど、食べてくれ。
で、演出変更点ですが。
細かいところは演出ノートにまとめました。しかし、いつから変わったのか、平日分は特に伝聞なのでよくわからないんで、どなたかフォローよろしくです。
目立つところだけ個人的に。
樹里さんの登場曲変更は、NG。ダンスは同じなのに曲だけ変えてもなあ。あってないし。
コウイチが1幕で白スーツで操る布の色変更はNG。赤のが目立つけど、白のがよかった。
「ハムレット」は、うん。よくなりましたね。今日の「ハムレット」は、光ちゃん自身の出来は今ひとつだったと思いますが、演出としては以前よりずっとよくなりました。亡きハムレット王が発する「裏切り者に死を。その胸に剣を」はよかったわ。
驚いたのは屋良くんで、去年観たプレゾンの彼とは別人のように声が通るようになってました。人とは成長する生き物だ。なあ、光ちゃん。町田・屋良の従者コンビは実にツボです。ブラボー。
あとはショータイムの「ボク羽根」ですか・・・
友達が観た時はあまりの光景にぶったまげたと言ってましたが、確かにぶったまげました。BBSのみなさんは天女様とおっしゃってるようですが。ごめん、私には「空飛ぶジュディ・オング」としか(^^;;
ただなあ。本人の覚悟もわかるし、あれだが。恐いのだよ。命綱なしであれをやられるのは。
未見の方のために説明。
「ボクの背中には羽根がある」をワンコーラス翼と歌い踊ったかと思うと、翼は袖にはけます。光ちゃんはステージ中央に立ち、大きく腕を水平に伸ばす。と、歌の途中で両端から出てきた水色の布にぐるぐるまかれ、長めにとった布の裾を手にしたままフライングかますんですね。BGMはJr.歌唱による「ボク羽根」
今日の夜公演なんて、客席上空を飛んでいる間に、一瞬がくんと身体が下がった時があって、観ているこっちはひやひやものでした。
頼む。観ていて楽しいというより、恐い。あれは負担も相当なものだと思うんだが。光ちゃんの身体は本当にひとりだけのものではないんだが。
また空中姿勢がきれいなんだな。これが。
いいけど、いいけどよくない。胃がおかしくなるよう。
今日は舞台でアッキーいじめが流行っているらしく(笑)あちこちでいきなりアッキーに振ったりして座長及び咲穂さんは楽しんでおりました。
アッキーたじたじ。
しかし、裏を返せばそれだけ彼を信用しているということで。光ちゃんのアッキーに対する並々ならぬ信頼の厚さを感じます。いや、マジで。
彼なら振ってもちゃんと返してくれる。その信頼がなければあんなには振れませんよ。光一ファン一同、秋山家には足を向けて寝られません。今度観たら拝んでおきましょう。そうじゃなければバチが当たります。
で、ちょっと真面目な話。
実はこの前の「レプリーク」を読んでいろいろと思うことがありました。光ちゃん本人の意思は間違いなく舞台の上にあるのだな、ということ。
そこが結構な核で、それはわかっていたことではあるけれども、思っていた以上に光ちゃんの魂が舞台に向かっているのだな、と改めて思った次第で。
私のインターネットサイトにおけるポリシーは、悪口を言わない。なんですね。
いろいろな考え方があるとは思うけれども、私は少なくともファンサイトには「愛ある辛口」をあえて載せる必要性を感じていないので。
それと、とある方の言葉で「ものごとを悪く言うのは簡単だ。反対に誉めるのは難しい」というのがありまして、非常に感心したことがあるんですよ。
「愛ある辛口」と称して重箱の隅をつついたり、悪い点ばかりを並べ立てて「私は観る目があるから」と斜に構えることは、実は「愛」があろうがなかろうが誰だってできることで「愛」があるからこそ見えるよいものを横にうっちゃってそればかりになるのはなんだか違うなあ、と思っていたりするわけですよ。
そんなことは、直接光ちゃんに伝わるようにやれ。こんな本人が観てるかどうかもわからんようなところでくだ巻くなよ。っていう感じでしょうか。
そんなわけで私が帝劇にせっせと書いて出してるアンケートは、9割がめちゃめちゃ辛辣な苦言だったりします。
舞台そのものに関することから、出演者全般、もちろん光ちゃん本人の足りない部分に至るまで目に付いたこと全部書いてやるぜ、おら!っていういきおい。
なんでこんなことを書いたか、というとですね。
実は今日の夜の部がですね、私がずーっと懸案事項だと思っているカツゼツが比較的よかったんですよね。
つくづく今回の舞台を観ていて思うことは、光ちゃんは間違いなく人がどんなに磨いても持ち得ないものを生まれながらに持っている人だということなんですが。
多分一番舞台では小柄で華奢なのに、光ちゃんは舞台では大きく見えるんですよ。今日の夜の部だったかで樹里さんの登場時の振り付けをさらっとなぞっていて
「振りが大きいんだよな」
と言ってましたが、あんたもそうだ(笑)
小柄な身体を大きく見せるための動作を常に怠らない。手指を先までぴんと張りつめて気を抜かない。そういった基本事項以外に、確実に光ちゃんが持っているもの。それが光ちゃんを中央に立たせているんだと思います。服の色が違うだけじゃないのよ。真ん中に立つ人にはそれなりの理由があるのさ。
だけど、舞台人としてはまだまだ入り口付近にいるこの人は、努力すれば手に入れられる舞台人として当然のものをまだ手にしてはいないとも思うんですね。
そのひとつが、カツゼツ。
カミカミ星の王子様は観ていて微笑ましいけれども、光ちゃんの意志が舞台の上にあるのなら「Hey!みんな元気かい?」の口上も「ハムレット」も「白鯨」も、噛んじゃいかんのよ。
台詞を噛まないのは舞台の上に立つときに必要な技術なのよ。人の心を動かすためには、最初にそれがあって、そこからなんだな。
私はかなり甘いファンだという認識はあるけれども、光ちゃんに惚れた理由のひとつは君が「進化する人」だからだ。
だから、去年は噛んでいても「まあ、いいか」と許せたことは、今年は「だめじゃん」と思うのよ。
そういう意味では腹の底にちょっと?マークがつく部分もあるのだね。
だけど今日の夜の部は、そこそこイケてたわけだ。なんだよ、できるんじゃないか。
じゃあ明日もこれで行こう。そして明日はまたちょっとだけ進化をしていて欲しい。昨日よりちょっとずついいものを私は光ちゃんに対して期待するわけさ。
去年と比べて劇中劇の声の出し方とそれ以外との出し方の差がよりはっきりするようになっていて、それはとてもよいと思いますが。
もっともっと上に行ってくれ。本当に心からそう思います。
ところで、今日またひとつしみじみと思ったこと。
「愛のかたまり」だけでいい。贅沢言わないからそれだけでいいからビデオ出してくれ。
かなりすきです。「愛のかたまり」帝劇バージョン。
あれは、いい。
やっぱり観るなら2Fがベストですが、とにかく圧巻なんだな。振りは細かいし、曲もいい、バックまで含めてマジで大好き。イントロ聴いただけで血が熱くなるわ。
「- SO YOUNG
BLUES-」もいいけど、私のイチオシはこっち。
ショータイムのメインイベントです。76回分の「愛のかたまり」が入ったビデオがあったらいくらでも出す。
2幕冒頭のソロといい、大人数を従えて踊る光一さんは見事ですな。フロントマンというのはああいうのを言うのだ。舞台の女神に愛されている人なのだな、と思います。
ただ両手を広げただけで誰よりも大きく見える人ってそうはいないわ。
本当に光ちゃんの踊りって綺麗なんだよなあ。
人の身体の動きって綺麗なんだなあ、としみじみ思わせてくれます。うっとりだ。
◆おまけ・誰も気にしていないに違いない今日の鯨◆
圧巻は昼の部。あの鯨、演技してましたよ。ちょっと身をひねって断末魔を表現しておりました。しかもまた壁に頭ぶつけてるし。ああ、ツボ。
鯨係りの方、心より応援申し上げております。
ちなみにPちゃんは、「白鯨」に入った途端にわくわくしている私がおかしくて仕方ないらしい(^^;;
とても露骨にわくわくしてるんだそうです。去年もあったねえ、そんなこと。あれはそう、初日の歌のところだったわ。
今年の初日の歌はアッキーのおどおどしたダンスがすきです。
「白鯨」はとにかく、光ちゃんの衣装もツボなら台詞もツボ。更に鯨が激ツボで、たまらないほどわくわくしている私です。ええ、明日もわくわくさせてもらうわよ。 |