◆12/23(日)
帝劇に悪席なし。
というのは、私の持論です。愛すべきおじさんたちの言い方をパクってみるならば「近くで観れる席と全体を見渡せる席、一体感が味わえる席」という感じか。
まあどんな席でもドームの天井(ええ、今回の冬コンは東京ドーム三日間天井なんですが)に比べりゃ天国。
とはいえ。
最前列と最後列以外は座ってみなければ、いいか悪いかわからない、というのもまた然り。
今日はもう、幕間休憩挟んで四時間近く前列の人の巨大な頭と闘っておりました。前のめりになってれば文句言えるんですがそうじゃないから文句も言えず。後ろの人が見えなくなることを気にしつつ首の筋違えそうになりながら、必死に光ちゃんの姿を追う。はっきり言ってできがいいの悪いのグレ子がどうのと言う問題は超越しております。気を抜くと視界の半分が真っ黒になるんだもん。
今日は出来がよかったのになあ。ぐっすん。

ところで、昨日の観劇録で「1幕冒頭がなぜか噛むんだよなあ」と言ってましたが今日はどっちも全然OKでした。
なんちゅーか、我々のたむろってるところに盗聴器でもついてんじゃないのか?と思う素早い対応でございます。やるなあ、座長。このままキープかレベルアップでよろしく。

歌も、よくなってきてますねえ。
光ちゃんは深くて柔らかい、いい声してるので、もっともっと歌い込んでいっていただきたいです。ここんところでぐっと声が太くなってきているので今後も期待しております。どん欲にできているファンなものですから。
ま、現在の課題は「白鯨」冒頭の「星も見えない夜」歌詞違いバージョンの出だしと、初日の楽屋の歌の歩きながら歌う部分かしら。
「NIGHT IN N.Y」は個人的にとってもすきです。てへ。なんか、今日は昼夜共にぱらぱら拍手が出始めてました。うふん。全員に心からの拍手をいただけるようになるまで、歌いこんでくれ。
光ちゃんの場合、あれですね。やはりポインツは出だしじゃないかと。

「- so young blues-」を観ながら思ったこと。
そういえば、PJでスーパーステージがはじまる前に一回、光ちゃんが女性ダンサーバックで歌ったことがありましたが、その時はあまりにもバックのおねーさんたちと光ちゃんがアンバランスで笑っちゃった記憶があるんですが、今じゃどうでしょ。
立派に女性ダンサーを従えて踊ってるんですよねえ。
堂々としたものでございます。
大したもんだわ。光ちゃんを観ていると「人は進化する生き物である」としみじみ思い知らされます。
自分もなんとかしなくちゃだよなあ、と身が引き締まるってもんですな。ああいう人だって、自分と同じ人なんだ、と。ならば自分にできないわけがない。いろいろとね。

今日はたまたま、ちょうど2Fに渡ってきた光ちゃんのその後がよく見える位置におりまして、スポットが消えてしゅるしゅるっとスタッフの方たちに抱き寄せられ、ワイヤーを外され、ロビーに向かって駆けていく姿を垣間見ることができました。
なんだか、その光景がちょっと印象的。
暗い場内、ロビーへの扉は開け放たれております。ぱーっと白い光が入り込んできていて、暗所になれた目にはとても眩しい。そこに向かって白い衣装を身にまとった光ちゃんがたたたっと駆けていくんですよね。
正直、光ちゃんがお渡りした2Fは舞台の上の役者どころではなく、光ちゃんの行方を見守るのに精一杯なんですが、それもまた観客へのサービスなんだろうなあ、と思っていたりします。
光ちゃんの姿が見えなくなると、安心してさて、と舞台に向き直るんですよね。
あの小柄な後ろ姿が走っていった光の中が、彼自身の明るい未来の象徴にちょっと思えてしまったりして。イヴイヴだからでしょうか。ちょっと、ポエマーな私でございます。

ところでグレ子は今日も元気いっぱいでございました。
昼の部なんて、腹見せて後ろの壁に頭ぶつけてましたよ。ええ、私はご満悦でございます。夜の部も垂直に立ってたし(笑)その後身を悶えながら沈んで行く姿に、グレ子の成長を観る思いでございます。グレ子ったら・・・
私のハマりっぷりが面白すぎる、という理由で友人達は皆、鯨ウォッチャーになっています。ああ、地道な布教活動が実を結んだのね。
だって、観てて面白いっしょ?なかなかあんな面白いものは見れないぞ。私だけか?そうなのか?
Pちゃんなんて、いつぞや開演時刻に遅れてきた時、隣の席が私だと思っていたら、「白鯨」に入った途端、いつものわくわくぶりが伝わってこなかったから「ああ、違うのか」と思ったとか言い出してるんですが(^^;; おいおい。
ちなみに
「あの鯨は海の中を泳いでいただけです。いつものように」
「ええ、言いました」
「切れーーーーーーーーーー!ロープを切れーーーーーーーーー!」
ツボだらけの「白鯨」三大ツボ台詞↑

もうひとつ劇中劇の「ハムレット」はここのところ、申し分ない感じです。
今年はやっぱりあれですね。
「運命がおれを呼んでいるのだ」

「裏切り者はあの叔父・・・そして、母上」
が、もうツボツボ。
この段階で真っ赤に充血している光ちゃんの目もツボ。従者が町田・屋良に固定されてからが特によくなってますねえ。緊張感がね、いいのよ。
ぴん、と張りつめた感じがたまらんです。