◆1/25(金)
MAのいない風間DAY。
いやあ、実によくがんばっていたと思いますよ。芝居はよかったと思うし。
ダンスや歌の実力そのもので言えば、確かに秋山くんには一歩も二歩も譲ると思いましたが彼なりの懸命さは十二分に伝わってきました。
光ちゃんもその点をちゃんと認めたのでしょう。
最後のごあいさつで
「今日はMAがいなかったけど、風間をはじめとする他の人間ががんばってくれた」
と、そのようなことを言っておりました。
ほぼ毎週金曜日に通っていた友人たちの証言を総合すると光ちゃんが最後のあいさつでそんな風に言ったのははじめてだとか。
つまり、今日はそれほどに彼とJr.くんたちがんばってくれたということですね。そしてそれまでのMAなしの日々を総括して光ちゃんはごあいさつでそう言ったのだと思います。
大変なのは光ちゃんだけじゃないですからね。
個人的にはジュン役程の中心人物を、いくら仕事の都合だとはいえ公演中に代役たてること自体いかがなものかと思いますが。しかも、この舞台の役名は全員の本名または芸名がそのままつけられているじゃないですか。
いつかのBBSにも「なぜ?風間くんをジュンと呼んでるんですか?」というご質問がありましたが、そう思ったって当然なんですよね。まあ、今日はロビーに

「本日のジュン役は風間俊介が努めます」

と張り出しがしてありましたが。
その張り出し自体も友人たちが見逃していないのならばはじめてのことだそうで。おいおい。
客席にリピーターが多いこの舞台、ただいつもと違う人が演じているというだけで違和感がみなぎる逆境の中、風間君はよくがんばったなあ、と思います。
その点は大いに認めましょう。
金曜日をほぼ毎回観ていた友人たちによれば回を重ねるごとに着実によくなっていったと言うし。
成長するのは光ちゃんだけじゃないってことですね。
成長といえば。
翼がバック転ができるようになりました。
オープニングで空中回転をなんなくやっていたりするのを観るに、要するにバック転への恐怖感ができなかった一番の原因なのかなあ、と思ったりして。
きっかけは別に何でも構わないわけで、その恐怖を克服したことのすばらしさは認めましょう。
できないことができたことに対して抱く自信は演じてる間にもちらほら見え隠れしてましたしね。
本当に、自信というのは恐ろしい。特にタレントさんともなればなおさらだよなあと思ったりして。

で、肝心の光ちゃんですが。
今日もよかったです。千秋楽まであと何日を数えるようになってからの光ちゃんはひとつひとつの場面を惜しみながら演じているかのように思えます。
とても大切に大切に残された時間を過ごしているかのようです。
私は光ちゃんの足はもっとあがるはずだと思うし、もっと声は出ると思うし、踊りももっとよくなる余地はまだまだ残っているし、演技も深まると思っております。
芸事に終着点はないのですね。
絶対評価でのパーフェクトではないけれども、彼の中の今の時点での技術力としてのめいっぱいのところをずっとキープしつつ尻上がりにそのめいっぱいの限界点の高さを上げていってるような。
最近はずっとそんなことを考えるようになりました。
多分、昨日より今日の方が光ちゃんの技術力は上がっているのだろうな、と思います。
気持ちがついてきているのは当然のことですが、それ以前の基本的な力が「SHOCK」後半にきてぐんと引き上げられたような。
身体はどう考えたってキツくなりこそすれ、よくなるわけがありません。
それでも舞台そのものの出来は絶対的によくなっていき続けるっていうのは、なんというか脱帽です。
つっちーが光ちゃんの「ボク羽根」フライングを見て涙し、自分も頑張らなくてはと思ったと言ってますが、なんだかその気持ちはわかる気がするなあ。
人に限界はないのだな。
限界を決めているのはもしかしたら自分自身なのかもしれない。
そんなことを観ていて思ったりしたのでした。
トニセンが来ていたからなのか。なんだか全体的にものすごくリキが入っていた回だったように思われます。
演じている光ちゃんにしてみれば一回一回での格差はむしろつけないように、というポリシーを持っているとは常々言っていることだし、おそらくその言葉に嘘はないのでしょうが、やはり違うな、と思う回はいくつもあります。
生ものだなあ、とその度に思ったり。
ちなみに、一番光ちゃん自身の変化が著しいのは誰あろう相方の剛くんが来場した時だってのがなんとも言えないところだったりしますが(苦笑)

本日だけのトピックといえば、風間DAYだけにいつもとは違うツッコミが多々入っておりました。
謎解き最初の光ちゃん登場シーンでは、風間”目が細い”ネタから
「サキホさんだって笑うと目が細くなる」(やっだー!とサキホさんにどつかれる)
→光ちゃん登場
「おれも笑うと目が細くなるんだよ」
って流れで
「イノハラ一族に入るか?」
と光ちゃんに問う風間くん。思わずふっと漏らす笑みも優しい。
光「入らねえよ」
ちなみにこの日は場内にトニセンの三人がいらしていたのでした(笑)実に美しく決まりましたな。
あっきーがつっこまないポイントでツッコミを入れる風間くん。
その普段と違うギャップはなかなか新鮮でした。
ところで今日の夜はちょっとしたハプニングが。
今さんの「千秋楽にかんぱーい!」の後で、いきなり「Do Me Crazy」が流れはじめてしまったんでした。慌てたように止まる音楽。一瞬の間。ざわめく客席。
後ろを向いてスタンバっていた皆さんはとっさに光ちゃんを筆頭に「わーいわー」と両手挙げて場をつなぐ。
光ちゃんの動作にすぐさま和するJr.くんたち。普通にこんなことが起きても多分同じようにその場をしのぐのでしょうが、日が日だけになんかこう「固まったのねえ」という感じがいたしました。
今はちょっとおセンチ(笑)モードなので何に対しても過剰に反応していたりするんだな。
すぐに流れ始めた「千秋楽おめでとー」の音楽に何事もなかったかのように歌いだす皆さん。それでも光ちゃんは「Hey!」の口上の時にしっかりと
「例え音楽が違ったとしても!」
とフォローを入れる。
すっかり舞台が板についた感じです。お流石。
今はもう、ある程度のハプニングには「光ちゃんがどうにかするから大丈夫」という安心感がありますな。最初の頃は「どうしよう、平気かな?」と思っていたんですが、今じゃ全然ノープロブレムな感じ。
また、あっきー筆頭に台詞つきの子たちが座長を更にフォローしてくれるのでさらに。
逆に「さてこれをどうやってちゃらにしてくれるのかしら?」と思ってしまいます。
もちろん、何事もないのが一番なんですけどね。