割と訊かれたりする事が多いので明記しておきましょう。今日は夜公演行ってきました。
なぜか、アクシデントというのはひとつ起きるとまた、といった具合に連発するようにできているらしく。聴いたら昼の部も結構多かったみたいですが、夜も多かったですねえ。あんなに頻発するのははじめて?って位に。
恐いから。お願い。と今日は息を飲み、フライングの度に「いいから、もう降りてーーーー」「いっそ飛ばなくてもいいから」とまで思っておりました。
別に直接光ちゃんが危ない!っていうことでもなかったんですが、なんとなくイヤな感じはするじゃないですか。
A列車の時、電車が開かず。
ジュンさんだったかな?が「開かないよー」とリアクション取ってみたんですが、やっぱり開かず。
一瞬ぎょっとしている私の視界の中で、他でもない光ちゃんが一番落ち着いて開かない電車の前でダンスを始める。そこはもうあうんの呼吸の共演陣、光ちゃんの意図に気付いて電車の前でステップを踏む。そうして、後は何事もなかったかのように「Tour」のシーンを終えたのでした。
クラシックカーが壊れてから最初の光ちゃんの発声は
「まさか、電車が止まるとは思わなかったよ!」
場内爆笑。さすがです、座長。
で、その後。温泉旅館のシーンで田口くんが何かを落としたらしく、バスローブ姿で出てくる光ちゃんの目の前をパンツ姿で横切って何やら拾って元に戻る。鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔する光ちゃん。斗真大爆笑。なかなか次の台詞に行けず。ま、それは笑えるアクシデントでしたが。
ちなみに、パンツの柄って芸術だなあ、と最近思い始めたパンツの柄はキスマークでした。
ジュンさんのアドリブも入り、光ちゃんバカウケ。なんだかここのところとみにジュンさんとのコミュニケーションが上手くいっているように見受けられる座長。
ジュンさんはどちらかというと、この一幕「温泉旅館」での憎めない愛されるキャラクターの方がハマりますよね。最後の最後、悪役で、しかも悪役のまま終わるというのは、この方の芸風を考えると、ちょっと気の毒かも知れない。「ルーキー」の時もそうでしたが、憎めない小悪党、くらいに留めてくれた方が生き生きと見えるような気がします。
それはともかく。
「ジャパネスク・千年経」金ピラ前に、経文の箱から炎あがらず。効果音だけが虚しく流れる。
・・・で、問題は次。
千年経最後の赤布フライング。腕に布を巻く所作がいつもと違って上手くいかず、一瞬もたつく。
ひぃーーーーーーー(T_T)
そんなんで飛ばないでーーーーーーー(T_T)
勿論、ちゃんと大丈夫なの確認して飛んでるんでしょうけど!もちろんそうだって思うけど!飛んでる人が飛んでる人だけに恐ろしさに心臓が縮み上がりましたよ。
「光ちゃん、お願い。早く降りて。今降りて。すぐ降りて。頼むから降りてーーーー!!!!」
で、本人ちょっと思うところでもあったのか?それとも気のせいか?はわかりませんが。
「Tell Me Why?」が!!!!!完璧でしたーーー。
今まで観た中で、ピカイチの出来映えです。素敵だったわーーー。
これは難易度の高いナンバーだと思いますが、光ちゃんの今の技量だと、既に「普通?」と思ってしまっていたナンバーでしたが。いやあ、よかった!
同じ動きなのに、腕のしなりとかそういったニュアンス部分に近いところが毎回微妙に異なって見えるじゃないですか。この辺りはほとんどその領域だと思うんですが、私は今回の「Tell Me
Why?」が今まで見た中の一番。
それから、特筆すべきは船長!!!!!
毎回微妙に芝居違ってるんですが、今日ははじめて見る表現が。
イシュメルが「最後にはその心臓を食べてしまってくれればいいと思っている」という台詞を船長に投げた後です、後!!!
エイハブ船長が、一瞬、うっとりと夢見るような表情を浮かべたんですよ。ほんの一瞬。白鯨が現れるまでの短い間。
素敵ーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!
これよ、光ちゃん。これ!個人的にはこの表現、最高ですよ。
今までは本心を見抜かれた!みたいな、「しまった!」って顔をすることが多かったですが、この回は夢見るような、白鯨に命を盗られることに甘美な夢を抱いているような、そんな表情を作ってました。
素晴らしいっす。私はこれ、この解釈で大正解だと思うなあ。その前の自嘲気味な笑いと非常にリンクしてるし。よかったよ、光ちゃん。
二幕。例のグリーンルームでのこと。
光ちゃん、今日は「ぎんぎらぎん」な感じで、さりげなく自分を盛り上げていたんですが、あっきーとの
「ひとりだといつもそうなのか?」
「こうやって自分を盛り上げてんだよ」
の会話の後。
白いシャツを着ようとします。が。袖が折れてしまっていて行方不明。そのままではどうあっても着れません。でも着ようとします。着れません。着ようとします。ダメです。格闘。
その内、あっきーが笑って「ひとりで着れないのか?」と仕方なくコウイチの白シャツ取り上げて着せて上げる
「あー、光ちゃんほらほら」
まるで子供をあやすかのようです。大変だな、あっきー。代われるものなら代わりたいよ、あっきー!!
場内大爆笑。
なんでこれで次の芝居にすっと入れるのか。プロってすごいなあ。
さらに謎解きの頭。
例によってシュンスケが「なんてったって氷室光三郎は引きこもりの天才警視だからな!」というシーン。
シュンスケ、めずらしく「なんてったってひ・・・・・・!」と一瞬時が止まる。本人何事もなかったかのように続けてみたもののあっきーに思い切り「お前、一瞬時が止まってなかったか?」と
もちろん、そんなおいしいことを見逃す座長ではありません。
「光ちゃん、お疲れ様!」
とのあっきーの言葉に
「別につ・・・・・・(時が止まる)かれてない」
「全く君はか・・・・・・(再び時が止まる)めむしなみだな!」
「そげ・・・・・・・(あっきーも時が止まる)」
「そこに座・・・・(いい加減しつこいでしょうが、時が止まる)てろ」
会場爆笑。彫像と化している光ちゃんの前で手を振って時を動かすツッコミ役はトウマと元凶シュンスケでした(笑)
食らいつくすなら骨まで行っておけ、と。
そしてアンコール。青布フライングなんですが。えーと私とPちゃんの見間違いでなければ、布を手に巻くの一回はしょってませんでしたでしょうか?
やーめーてーーーーーー!!!
今日恐いから!今日恐いんだから!!!早くいいから降りろーーー!!!
なんというか、別の意味でも印象に残る回でした。そういう恐い感じはいいから、光ちゃん。頼むわ。
まあ、ちょっと疲れ気味かなあ、とは少し思いました。
いつもはトリプルなところが二回しか回ってなかったりしたし。でも「Tell
Me Why」はホント、ピカイチだったわ。 |