■2/6(fri) 初日■
まずは正面地上入り口から入ることをオススメします。
聴いてはいたけど、すごかった。
真っ赤な薔薇で形作られた「SHOCK」の文字。笑った。薔薇のアーチに真紅の薔薇で書かれたSHOCKの文字に、うなりましたよ。
本日初日。
どきどきどきどき。
光ちゃんたち出演者もどきどきしてるだろうけど、私たち観客もどきどき。
OP、いつものオーケストラピットからの登場ではありません。どこから来るかと思ったら、中空に兄貴の顔が浮かび上がり、人の世の理、定めを語り出す。で、天井から現れるのがヒカル兄貴。今年も金髪ヅラ!
1F客席の上で語り、あっと言う間に舞台に戻ります。この演出は結構新鮮。びっくりしましたよ。
ヒカル兄貴の口から語られるSHOCKの歴史。てか、こんな綺麗な映像があるなら、なぜ売らないのか?売れ。買う。
オープニングはお馴染みのアレ。
「Put On the Happy Face」から。
今回ストーリーは前回と全くと言っていい程変わってません。
ただし。
雑誌で光ちゃんが語っていた通り、台詞についての読み合わせとディスカッションを行った成果が現れていて、今までで一番話の通りがよかったと思います。
なんといっても、感激なのはMAと光ちゃんの輝くような信頼関係。
本当に、本当に光ちゃんは四人を頼りにしていて、その期待に見事にMAが応えてくれています。曲は同じでも、今回かなり振り付けが変わっているものが多くて、その全てが難易度アップ。その難しくなったところに見事についてきてくれている。
この素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。見応えが格段にアップしてます。二曲目は新曲「New Horizon」 いい感じのナンバーでございます。
初日の歌はなくなってましたが、OK。
アンコールのMCで光ちゃん自身語っていたましたが、昼間のゲネプロ(通し稽古)は全く通らなかったそうで(^^;; 頷ける感じのぎこちなさとか、芝居が止まってる場面も何度か見受けられました。
でもねー、ちゃんと台詞が理解できる感じに直されているので「まあ、ありかな?」って流せる感じなんですよ。「A列車で行こう」もありました。
フリが変わっていて、これがいい!すごくいい!今回はナンバーは同じでも振り付けが変わってますので、必見です。バイク事故前の歌は新曲。
どれが光ちゃんの新曲かわからないのですが、友達はこれを推してました。いい感じの曲です。翼の事故後のジャパネスク。
「月夜ノ物語」〜「千年経」〜新曲〜「龍神」〜「Ben-key」〜「カルミナブラーナ」は、新曲が一曲あっただけで後は変わらず。
これが。
翼事故の後、MAはコウイチを疑い舞台の幕が上がると最初は確かに光ちゃんだけがいます。
ふと振り返るとMAの姿があり、フリの中でハイタッチをかわしてるんですね。
「あ、みんなが戻ってきてくれたんだ」
とちゃんとわかる。
なんか、お!と思った。
新しいフリとしては、クモの巣が(笑)蛍光カラーで鮮やかに衣装の上に浮かびあがるクモの巣。とその柄に合わせたフリが入りました。
直前まで、ドラマ「エースをねらえ!」の宗方コーチが原作通りにクモの巣柄のゆかたを着るかどうかと話をしていただけに、ツボに直撃。貫通弾。
笑うところじゃないんだけどー!!!でも、また話を聴かれた(違う)わー!!!
次の曲は、私はこれは光ちゃん作ではないかとにらんでおります。サビが印象的で何度も繰り返すメロディーはなんかぽい感じ。かっこいいですよん。
「龍神」はグレードアップ。正直、龍神の上に光ちゃんが乗った時は
「まんがにっぽん昔話」?とか思ったのはナイショです。これも、前回のちょっと変な感じは一掃されてました。
最後は、ルーク・スカイウォーカーばりのライトサーベルで龍を退治。
前回は助ける子はひとりだけだったけど、まとめて四人ばっかり助けておりました。おお、グレードアップ。
続いて「Ben-key」弁慶ではなく、こう書くらしいです。パンフ、私は並びに負けてまだ購入してませんが、友達に見せてもらったらこう書いてあったので。
今回、牛若丸はどこかにうっちゃられております。
弁慶なんだけど、守る主君てなに?って感じで。
光ちゃんがその空間の主。
登場の仕方はいつものイリュージョン。だけど。今回はスタントの方に代わりません。
光ちゃんの演じる僧兵は、途中から現れた敵の主隗と思しき般若面(私は般若総統と名付けて大層ヒンシュクを買いました)と一騎打ちをして、斬られます。そして階段落ち。
そうです。今回は光ちゃん自らが大階段の高いところから階段落ち。
一瞬何が起きたかわからず。三秒ほどして、ああ、光ちゃんが落ちたのかと。
毎回これをやるのか、と。
なんて人だと思いました。
そんな高いところから落ちなくてもいいのに。でも、やっちゃうんだな、と思いました。
ここから先は私の解釈。
恐らくここで僧兵は死んだのだと思います。
死を司る乙女たちが現れて、先に弁慶が倒した敵兵どもがひとりひとり甦ってくる。そして死した弁慶も甦り、そうして死してなお、闘いに身をやつす。
そうして、敵兵どもを斬り捨てた弁慶はついに、般若を倒し、天上で宝刀を構える……という、ラストに変更されてました。
こっちのがいいです。義経はどっかにうっちゃられましたが、こっちのがかっこいい。見栄えも素敵。合間に入る翼の様子。
ジャパネスクに感動したエージェントから呼ばれてN.Y進出が決まったものの、翼のことを案じて渋るカンパニーの連中を、むしろ「行ってきてくれ」と送り出す翼。
でも、ひとりになれば、自分を踊れない身体にした元凶であるコウイチへの呪詛を吐き捨てる。
この辺りいいなあ、と思いました。
これなら、翼をおいてカンパニーがN.Yへ行ったのも無理なく通る。
てか、やっぱ変だと思ってるところは一緒なのね、と思った。で、N.Y行きの船で町田のオカマ芝居もあった(最高)ところで、例のセレクト上演に。
えーと、正直みんな何がなんだかわからない感じだった!
ま、予想通り選ばせるとみせかけて最初から決まってる?みたいな(^^;;
ちなみに今日は「リチャード三世」でした。
いいの、観たかったから。
他の演目
「ハムレット」
「曽根崎心中」
「四谷怪談」
「新撰組」
「エレクトラ」
「モビィ・ディック(白鯨)」
「ノートルダム・ド・パリ」
「忠臣蔵」
光ちゃんのリチャード三世は大層よかったです。
かなりの長台詞がきっちり入っていたよ!
場面は1幕冒頭の、葬儀の列で自分が殺した男の妻を口説き落とす場面と最後の死ぬ場面。
要するにリチャードの一番いい場面をやっていた。
ちゃんとやろうよ。二幕全部。そう思いましたよ。
アンを背中から抱いてくっと笑うとこなんて最高★
ぐっときました。
「馬をよこせ!」もよかったなあ。
台詞はねー、自らの醜さを呪うように口にするところなんか
「お前が醜かったら客席全滅だから」
とか思った(笑)
ノートルダムやエレクトラも観たいなあ。二幕はヒカルのスウィングから。
光ちゃんよかったですよ。前回あったいらないマネキン人形の客席投げ入れはなくなってたし。
今回はヒカル兄は、あくまで尾藤さんの謀略で殺された。つまり悪魔とか悪霊とかそういうのではなくなってました。
私もその方がいいと思う。
N.Yについてからのナンバーは振り付けが変更されてました。
内容がシェイプされてる分、濃くなった感じです。スピーディーで非常によろしい。
翼が笑顔で送り出してくれたので、尾藤さんも義姉さんも参りました。さて、初日です。
ナンバーは変更なし。
私の大好きな、ザ・ミュージカル!な曲も、インディーも、ギャングスターもありました。ついでにアイリッシュもありましたよ。
見応え充分。グレードアップ。
インディーとギャングスター(「さらば愛しきDiva」)も演出が変わってました。
インディーは、舞台を横切るようにしてロープアクションしてたのが、思い切って客席に飛びだしてきます。こっちのが全然いい!
ギャングスターは、バックの振り付けや演出が変更。
光ちゃん今日もいきおいよくターンしてましたよ。4回転半。5回転?それくらい。ラストは真紅の薔薇を持ってポーズ。今回、義姉さんは拳銃撃ちません。
ウェストサイドは、ロープアクションがまた難易度上がっていて(T_T) さらに恐い感じになってます。光ちゃん前のMAのダンスもかっこいいですよ♪
台宙失敗してちょいこけてました。ケガしないでね。初日の歌。大好きだった初日の歌が変わってました。がーん。
でも、なんか、光ちゃんが真っ赤なエナメル地にフリンジびらびらの衣装で偉そうにふんぞり返っていっぱいポーズしながら歌ってるのでOKです。
写真出るならこの辺りコマ撮りでOKです。いけます。買います。
かわいかった。面白かった。よかった。
で、あんまり偉そうにしてるので、MAはここで不信感を抱いて「日本に帰ろうぜ」みたいな話がまとまる。この辺もいいっすね。
N.Yで大成功したコウイチを観て「もう、おれたちのやることはない」って思うのは自然に理解が及びます。楽屋。
あっきーがやってきて「みんなが翼のところに帰るって行ってるからおれたちも」と話を持ちかけますが、コウイチは頑なに拒絶。
そこに、翼が病院からいなくなったとの報を持ってMA登場。
それでも日本に帰らないというコウイチに腹をたてて、なんとあっきーまでもが帰国してしまいます。そげなー!!!
そしてここでなんと「消えない悲しみ、消せない記憶」が流れます。踊ります。やるとは思っていたけどここでかよ!びっくりしたけど、よかったですよ。友情ダンスは姿を消して代わりにこれです。うっとり。翼はひとり、幸福の白鯨が見えるという岬に。またか、と思いましたがクジラは出てきませんでした。
ここの演出はよかったです。
N.Yでのコウイチの独白と、日本にいる翼の独白が会話のやりとりのようにつながって、最後は翼の内的世界でのコウイチとのぶつかりあい。
そうして、気持ちの部分での障害を克服して歩けるようになっている自分に気がつく、と。
翼は舞台上ではコウイチと会話して助けられてますが、実は自分で越えられないでいた壁を乗り越えたのね、と。そんな感じでした。
今までで一番すんなり納得した。
そこにMAが現れ、病院を飛びだし、てっきり落ち込んでいると思ったらちゃんとひとりで立ち直っていた翼とともに、再びN.Yへ。無事、コウイチとの再会を果たしカンパニーは再びまとまります。
で、どうやらここまでが台詞のディスカッションの時間切れだったらしく以降の展開は前回と変わらず。
尾藤さんは悪霊ではなくて生身の人だったけど、俊介と一緒に逃げるし、コウイチは尾藤さんに撃たれて落ちるし、でも生きてるし。
尾藤さんに撃たれたカズくんをかばって義姉さん死ぬし、尾藤さん首つっちゃうし。
変わっていたのは、俊介をMAは温かく迎え入れてやったことくらいか。
ラストの台詞はちょいといじってましたが、まあ、義姉さんに縁のある人たちはN.Yに残り、コウイチさんたちは東京へ凱旋帰国、兄貴は昇天、は変わらず。最後のLet's go to TOKYOはものすごくよかったです。
フリが変わっていた。しかも難易度あがっていた。MAがきっちり決めてくれていて、まるで大輪の白い花の真ん中に光ちゃんがいるみたいでした。
泣けるほどよかったのでこれはぜひ目を見開いてご覧下さい。アンコールは二回。キャスト紹介と三方礼で一度締め、二度目はごあいさつ+「薄荷キャンディー」一曲のみ歌唱。
「薄荷」はアレンジが変わってました。そりゃもうものすごくかわいくてよかったです。かわいいのだ。ものすごくかわいいのだ。Wアンコールで光ちゃんがごあいさつして、今日は幕。
まあなんといってもMAでしょう。
ダンスの難易度を上げられたのも、カンパニーとのつながりがきっちり現れたのもこの人達のおかげだ。
光ちゃん本人は毎回文句つけられないところまで高めてくれてるけど、バックがいいとこんなにも舞台はよくなるのか、と。
つくづく思い知りました。
安心して一ヶ月過ごせます。
「ジャパネスク」と「Let's go to TOKYO」はマジ、感動です。
個人的にはリチャードで、過去に殺した相手から蔑まれ呪われて「死ね」と言われるシーンが大興奮でした♪
ストーリーや、ナンバーは変更点が今までより全然少ないですが満足度はこれまでのなかで一番でした。
光ちゃん本人がそう言えば言っていたんでしたよね。ひとつひとつの精度をあげていく作業しかもう残っていない、と。
今回はまさしくそれ。
素晴らしく素敵でした。
期待していって大丈夫です。