■2/8(sun)■
今日は天から降ってきたチケットで(というか、自力でGETしたチケなんてないんだけど)帝劇へ。
昼公演の方を観て参りました。ようやくパンフが買えた。初日よりも落ち着いた感じでいい公演になってました。結構芝居が止まってたところもちゃんと流れていた。
シャッターを切る音がいっぱい聞こえてきたのでそろそろ恒例の帝劇写真が発売になるのかな?
予想としては11日あたりとみてますが、どうでしょうか?今日はちょっとアクシデントが。
オープニング。「Put On A Happy Face」が流れて幕が開き「さあ!」というところで。
下手の方の柱が崩れ落ちました。
光ちゃんがぶつかる予定のあれが。
「あー」
と、思ったのは客席ももちろんキャストも同じこと。
光ちゃん舞台の真ん中で笑ってました。
「あーあ、崩れちゃった」みたいな。
キャストも出の時に崩れた柱を飛び越えていくくらいな状態で。なんだか笑顔が心なしかナチュラルな感じで。
「やばい!どうしよう!」って感じじゃなかったですね。
ぶつかる予定のものがなくなっちゃって、光ちゃんどうするのかしら?と思っていたらちゃんと自分から崩れずに残ってるところに当たりにいってました。さすがです、座長。
最後のあいさつで触れるかなあ?と思っていたらスルーしていた。
ちょっと意外。というより、頭から飛んでいたのかしら?
オープニングの天井からの出なんですが、あれ、ブランコの上に立ってしゃべっているんですけど、相当恐い。
ひもを持つ手がぶるぶる震えてますもん。あれで身体支えてバランス取ってるんですもんね。更に後方に位置する舞台に向かって落ちるように飛ぶって、どれだけ恐いだろう。あんな恐いことを毎日やるのか。
受け止めてくれる人を信頼してなきゃ絶対飛べないよな、と思いました。
二幕ウエストサイドのロープアクションも、片手で回りながら体勢を変えて更に回り続けるのってものすごく大変な気がするんですけども。
なんであんなことできるんだ?どうしてあの体勢保ったまま身体の姿勢を変えられるんだろう。
そして恐いといえば、もちろん大階段落ち。
なんかもう泣けますよ。
あんなことをしなくてもいい人のはずなのに。スタントを専門にしている人では決してないのに。
殺陣をやり、スタントをやり、踊り、歌い、芝居する。
昨日入った友達からもらったメールでは最後のあいさつの時に「今回の舞台が今までで一番キツい」と言っていたそうで。
そりゃそうですよねえ。
出番がまた増えてるし、曲は同じでもダンスのフリが細かくなって難易度があがってるんだもん。
既存曲の新しい振り付け、すきなものが多いです。
Tourの空港のところとか、Let's go to Tokyoとかは特に。
Motown Medleyのステッキダンスが消えたのはちょっと悲しいのですが、それでも新しいフリは悪くない感じです。
説明しても友達が誰ひとり理解してくれなかったんですけど「Let's go to Tokyo」で胸に手をちょっとだけ当てるフリがあるんですよ。あれが、すごいツボ。初日もどきどきしたけど、今日観てもどきどきした。
白燕尾で、くるくると巨大な花を描くところと同じくらいツボ。
新曲もいいです。
ジャパネスクの間に入ってる「Where is Tomorrow?」とかすんごいかっこいい。また、がっつりとバックが食らいついていってるのが!一糸乱れぬダンスになんか感動しました。
細かくて難しいフリだけに、揃ってびしっと決まると毛が抜けそうにかっこいいです。
ほんとに、観ながら笑顔になっていく自分がおりますよ。なんかこう、観ていてとても幸せな気持ちになってくる舞台だ。ところで正直な光ちゃんファンは双眼鏡ポイントがみんな同じです。
みなさん、Jungle(てゆーか、インディー)の時のお着替えは超双眼鏡ですよね?
背中を向けている光ちゃんを隠すダンサーさんを避けるようにして観るのがポイントなのですが、ここんところで身体ががっつりした光ちゃんの背中がまた見応えがあります。二の腕、背中、肩・・・・・・素敵すぎ。舐めたい(と、言ったらPちゃんに肩を掴まれた。発言が過ぎた場合は退場だそうです。とほ)
密林の王子様を隠すダンサーさんに負けずにぜひ。舞台の演出を観ろ?ごめん、欲望には勝てない。ところでシャッフル演目ですが、今日の昼は「リチャード3世」でした。
例のマスゲームから途中脱落した私。ついていけなかった。隣にいたMさんは楽勝でいろんなパターンを試していたみたいでしたが。私の頭の上には巨大な?マークが点灯してました。
要するに何を選んでも最後には予定演目に行き着くというやつなんですけどもね。途中脱落する私にはその資格さえないと。
少なくとも昼公演のない夜公演までは同じ演目だと思うんですが。
今日も「リチャード3世」になった時のブーイングがありまして。
光ちゃん「じゃあ今日は一幕これで終わり!」と、軽くキレキャラやってました。
普通に考えて客が選んだランダムな演目にその場で対応できるわけがないので、最初から「今日はこれ」と決めウチなのは当たり前だ、と新聞発表の時点から思っている私はつまらない人でしょうか?
「リチャード3世」自体はすごくいい感じなので、ブーイングからはじめさせることになっちゃうのはあんまりだし、かわいそうだな、と思います。
ま、何に決まっても必ずブーイングは出るんだろうから、この演出自体がちょっとよくないんだろうなあ。
と、思ったら夜公演に入ったPちゃんからメールが来て、夜公演からとうとう光ちゃんがセレクトの場面出てこなくなったとか(^^;;
あっきーと風間くんが出てきてマスゲームやって
「あなたがたどり着いた演目を上演します、『リチャード3世』!」
と有無を言わさずにリチャード入ったらしい。流れとしてはスムーズでよくなったそうですが……もう、この場面で光ちゃんが出てくることはなかろう。とほほ。
「せぇんちょおさぁん!」
が聴けなくなってしまったってことね。ううう。リチャードのことについて少し。
光ちゃんのリチャードはかつて光ちゃん本人が演じた劇中劇のハムレットがそうであったように、若々しいリチャードです。
己の運命を呪い、それに噛みついて引き裂いてやる!みたいな激情と慟哭のリチャード。運命そのものを欺いてやる、というリチャードではないと思います。
自らの手で殺した兄の妻であるアンを葬儀の列で口説き落とすところは、どちらかと言えばその若さと情熱にほだされたように見える。
おお!と思ったのは、口八丁で口説き落とされたアンがついにリチャードの手を取った後。
抱き寄せ、抱き寄せられたアンが恍惚となっている時に「してやったり」と嗤う表情がいいです。
薔薇戦争の時代、特に王位継承権の問題がある王室において生まれながらに足をひきずり背中の歪んだ醜いリチャードは王位からも遠く見放され、美しく人望の厚い兄や王を恨んで歪んだ心を育てていくんですが。
ま、光ちゃんのリチャードはそもそも「あんた醜くないから!」みたいな総ツッコミいれられるのは仕方ないとして。
歪んだ心を更に歪めるのは、口八丁でおとされるアンのような人物のせいもあるよね、と思わされてしまいました。あはは、やられてる証拠ですな。
自然とそうなってしまうのかもしれないけれども、ただ憎たらしい悪役ではなくて、なんとなく哀愁のあるリチャードに光ちゃんは仕上げてきたな、と思いました。
場面はアンを口説き落としたところからいきなり、ラストのリチャードの死の場面に飛ぶんですが、ああもう、ものすごくものすごく綺麗でした。
ごめん、光ちゃん。君は綺麗だ。これだけはどうしようもない。
戦場にあり、天蓋の中で眠るリチャードを過去謀殺した者たちの霊が責め立てゆっくり眠ることもできなくなる場面なのですが、床に寝そべり青いライトの下で顔をしかめて身もだえる様子はあまりにも綺麗すぎてたまりません。
なんというか規格外の美しさですよ。なんだろう、あの生き物は。どこを切っても綺麗だよ。
双眼鏡つかって、口開けて観てました。
あまりにも、あまりにもあの人は綺麗だ。
そして戦場で幾多の血を流しながらも結局は惨めに死んでいくリチャード。誰も信じることができず、憐れみも拒否してのたれ死ぬんですね。
救いが全くない、最初から最後まで同情の余地のないキャラのはずなのですが、それでも光ちゃんのリチャードはとても哀しかった。
結局彼をこういう人にさせたのは、周囲なのかもしれないな、と思いました。この前別の方が演じたリチャードを観た時にはこうは思わなかったなあ。
リチャードは劇本編の、ツバサ(リチャード)のコウイチ(栄光に包まれた兄)への嫉妬、親しい者による近親の謀殺、悲しみの淵にある未亡人をたらしこむ・・・・・・と被るものが多い、とは初日後のSさんの指摘。そういやそうだな。
そして、なんと言っても綺麗な人に悲劇はやっぱり似合いすぎる、と思ったです。さて、今日観た時点でいくつか初日より変更ができてましたが、なんと言ってもなくなったといえば、蜘蛛。
昨日の昼の時点で友達から速報メールがとんできて、ジャパネスク「千年経」の新作部分である蜘蛛(いやもう、これしか形容しようがない)がばっさりカットされてると聴いたのですが、ああ、ほんとにカットされていた。
ばっさりやられた。
あと「薄荷キャンディー」のテンポが少し速くなった気がするんですが、きのせいでしょうか?こんな速かったっけ?そして、♪きみだけ の前に、一瞬ブレイクがなかったっけか?私の気のせいか?あれ?あれ?
なんか今日もとりとめのない感想ですみませんです。まだどきどきしてるからか?