■2/22(sun)■


昼夜両方観て参りました。
シャッフル演目:昼→リチャード3世 夜→ハムレット

昼は多分今回唯一のどセンター(ただし、二階)でしたが、感動しました。やっぱりこの群舞の美しさは称賛に値する。
「やっぱこうでなくちゃ嘘だよなあ」と思います。
ほとんどグラスを使わずに堪能。
まさに、堪能という言葉が相応しい。特に二幕ラストの白トキオは観ていて自然に微笑んでしまいます。
なんていい風景なんだろうか。
ところで、二幕途中に入る黒トキオ(黒燕尾の「Let's go to Tokyo」の最初のポーズがすごくすきです。
紗幕の後ろで、男性ダンサーさんが土台になって、光ちゃんがその上に乗って両腕を上に広げてポージングしてるところから始まるんですが、これがすごく美しい。完成された綺麗さというのかな。白燕尾の幸福を絵にしたような花の美しさと違って、こちらは同じ音楽・同じダンスでも精鋭によるプロに徹したエンタテインメントショーっていうシャープな印象が残る。
どちらもいいけど、風景が違う。
私はダンスに関しては全然素人ですが、中心にいる人は同じでも、こういう風に印象を変えたものができるんだなあ、と感心してしまいます。
胸にちょっと手を当てる大好きなフリももちろんですが、その直前のフリもすごくすき。「Let's go to Tokyo」の新しいフリのところはみんなすきだなあ。

リチャード3世は、ますます入ってきたなあという感じ。
前日に観た「ハムレット」がかなり合格点な出来だったのですが、これはこれで全く違った面白みがあります。
表情とか仕草とかタメとか。
今現在で三つ確認されているシャッフル演目の内、一番の自信作であることは間違いないでしょうね。
今日はラストシーン近くで床に置かれた布を踏んづけて滑ってすっころんでましたが大丈夫だったんだろうか。こけても違和感のないところでしたけど、あれは・・・素ですっころんだんだよなあ。
アンがついにリチャードに口説き落とされるシーンで、よく自嘲にも受け取れる笑い声を漏らしていたのが、この回は高笑いに近い笑い方をしていた。
謀略が思い通りに進む度に自身が泥にまみれていくのを知っているかのようなリチャードの笑い声が壮絶によかったです。
本来ならばもっと年齢がいってからやるべき役のはずなのですが、なんだろうな、光ちゃんの生きてきた時間が濃密だからこそこんなことを感じるのかもしれないなあ。
リチャードの上にある不幸の向こう側に、なんとなく光ちゃん自身がいるような気がしました。

ハムレットも、よかったです。
「運命がおれを呼んでいるのだ」
をやられると、ホントにあまりのかっこよさに倒れる。鼻血吹いて倒れる。
「父上ー!」
の絶唱も最高です。毎回目を剥いて死ぬのですが、それは何を意図してのことなんだろう。
ああ、ストレートプレイで光ちゃんのハムレットが観たい。ものすごく観たい。リチャードも観たいけど、やっぱりハムレットだろう。
ちゃんと、レイアーティーズと御前試合やって死に至る光一ハムレットが観たい。
オフィーリアをののしり「尼寺へ行け!」と叫ぶ光一ハムレットが観たい。
ガートルードをののしり泣かせる光一ハムレットが観たい。
光ちゃんのハムレットは、自身がものすごくチャーミングで魅力的なので。きっと今までのどのハムレットよりも「民衆に愛され、人気があり、将来を嘱望されていたハムレット王子」であるに違いないのになあ。
全てに恵まれて愛されている王子が悲劇のどん底に自ら選んで落ちていくからいいんだよな。
それにしても、マント姿はいいです。
いっそ最後までマントを捨てなくてもいいくらい、いい。
チラリズムの美学を感じますよ。ああ、かっこいい。

ジャパネスクは特にここのところ小道具系のミスが多いようで。
今日も昼は、マスクの最後のところで危うく衣装が「千年経・洋」のところまで見えかけるところだったし、夜は片肌脱いじゃってる感じになって赤い衣装がもろ見えになっていた。
巷で宗方コーチの蜘蛛の巣柄ゆかたが話題だからか(違う)蛍光蜘蛛の巣も復活したのに、ちょっと残念。
あれは、衣装がいい加減へたれてきたからなのか?それともつけなおしたマジックテープが強力すぎて一気に剥がれているのか。
「Where is Tomorrow?」があまりにも素晴らしいので、すぐにそんなことは帳消しになってしまうのですが。

えーと、光ちゃんだけに超ピンポイントで有効なマイナスイオン放出下ネタタイムですが(笑)
もうなんというか、うれしそうに下ネタ口にしてナオさんをセクハラ地獄に引きずり込む様子にしゅぽぽぽぽぽーっと放出されるマイナスイオンが見えます。
舞台千秋楽後にナオさんに訴えられても知らないぞ!
で。下ネタは最近、なぞとき前にもはさまれたりするのですね。
昼公演の時、スケスケドレスは、ヒカルからナオさんへのプレゼントだというネタフリがツバサN.Y到着の楽屋であったんですが、謎とき前に「本題に入る前にあのスケスケドレスだが」と。
「姉さん、兄貴はなんて言ってプレゼントしたんだ?」
とナオさんに尋ねておりました。一瞬自失したナオさん苦し紛れに

「いろいろ見えちゃうけど、着てね」

これには座長以下爆笑。
私も爆笑。
あのヒカルが気張り声で(あるいは「こんなんなっちゃってます」声で)
「いろいろ見えちゃうけど、着てね」
言ってるところ想像したらおかしくて死にそうでした。

日に日に激しさを増すシュンスケ&あっきー・マチダの船底コント(笑)
夜公演ではついに
「かたくな」→「きゃたくな」
になってました。ひー。一緒に観ていたAさんとほぼ同時に「きゃたくな・・・・・・」とつぶやく私がいましたともさ。
時々ナオさん@町田の動きも激しすぎてたまらん時があります。いい仕事だ。
昼公演時に、船底で芝居の稽古だ!とはける際、あっきーに「荷物もっていってくれ」と呼び止められたカズくんはちょうど客席から見えない袖のところですっころんでおりました。
「どうせなら見えるところで転べよ!」BY あっきー
・・・・・・転んでもネタにしろ。プロよのう。
いないところでも舞台を盛り上げてくれている子たちに感謝。
特にあっきーとのあうんの呼吸は、観る度彼に感謝してもしきれない。
なにげにツボ入るのが謎解きの最初。
入りは謎の外国人だったり、謎の東北人だったりするんですが(笑・・・夜は壊れすぎていてナオさんに「疲れてるのね」と普通に言われていた。周囲も納得していた)
「ツバサくん、きみは最近とんがりコーン食べたね?しかも、こんそめとめーと味だ」
のところ。ツバサがとんがりコーン食べたのを知っていたのはCMを観たからってオチなのですが、みんなが「そんなの推理でもなんでもないじゃん」と言う中、あっきーだけが「すごい推理だ」と感心してるんですけど、それにコウイチさんぐっとサインだして
「せんきゅー(夜は、せんきゅー、べいべー)」と。
あっきーがいると光ちゃんは舞台の上で一瞬自由になれる。
スーパースターエセロッカー様の後で、裏声で「きんちょーしたー」といつまでもやっている時でも優しいあっきーは
「いい病院紹介しようか?」
と言ってくれます(笑)
拾ってくれることを期待している、その期待にジャストフィットで応えてくれる、あなたは得難い光ちゃんの、そしてSHOCKの宝だ。

ところで毎回毎回、バイクで京都に出発する時のはしゃぎっぷりがたまりません。
なんであんなにうれしそうなんだろうか。
てゆーか、それこそ病院紹介したくなるような浮かれっぷりだ(笑)
夜公演では「骨ぬき〜ん」なポーズで出かけていきました。昼もUFO呼べそうな動きだったよ。
何か未知のものがその内降臨してきそうで怖いです。
は!あれでコウイチ限定ピンポイント守護神ヒカルを召還しているのか?そうなのか?

夜公演で光ちゃんの口から出た「千秋楽まであと一週間」という言葉にちょっとほろりとしました。
早いなあ。
あと一週間、大きなけがなくよい舞台を努めてくださいませ。

 

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