■1/26(wed) soiree■


急遽行けなくなったお友達のピンチヒッターになりました。いい加減早退とか言ってる場合じゃないけど休んでる場合でもないので、有給とって会社に行った。休みの日なのに仕事してるって前提だと大手を振って出て来れますよ。どこが間違ってるかは自分でもよくわかっているのでそこはツッこまないどいてください。
今日は特に大きなアクシデントもなくいい感じでした。
一幕でマスタングに乗り込むところで、なんか盛大に車のボディを蹴り上げかなりへこんだそうな。
そうして明らかに不自然なとびうおのようなポーズで運転席支点にして本人意識しないままに静止していた。アキヤマが「ここから観るとものすごい恥ずかしい格好」と言ってました。
そのまま運転席に乗り込むと「なんかすごくシートが前だ」と、どうやら誰かが動かしたらしい。そのままはけてましたよ。
そういやここって、マスタングの鍵を渡すところ「落とすぞー!」という台詞入れてあっきーが鍵を取り落とす演技するようになりましたな。前は上に投げあげてキャッチって感じでしたが。
いつの間に屋上から移動したんだ?と思ったんですが、よく考えたらマスタングに乗っていくんだから位置関係はそれであってるのだった。そこは変といえば変だけど、わざわざそんな修正いれなくてもいいと思うわ。
思っているより観客はちゃんと想像で補ってくれるもんだからさ。
一幕の映画館のミッションインポッシブルのところ、ついに光ちゃんは
「マイ 16ミリ砲だ」
と言いました。連射できますね。こっちも進化しているようです(笑)
二幕登場のところはエセ外国人。
「光チャンデェス!誰カイマスカ?」
今日はそういう趣向らしい。どんだけバージョン作る気か。
ラターニャに再会しても一発目は
「元気ダッタデスカ?」
とエセ外国人。
ステッキダンスは、明らかにわざと落っことしてエンディング。
ダンスで使ったシルクハットで手遊び。ハットの中に手を突っ込んで
「ここから、鳩が・・・・・!出ません!」
気が済んだらしく、ハットをピアノの上に置こうとして、ぽんと投げるもぽとりと落ちる。もう一回投げてもまだ落ちる。
「俺に逆らう気か?」
と、シルクハットを持ち直し、えいやっ!と投げると見せかけて、三度目は力強くアップライトピアノの上に乗せておりました。
そのままステージ中央で大股開きしながら懐かしんでるところをリカに見つかって
「いやん!」「どこみてんのよ!」
・・・ここも本人エセ外国人にしたかったようですが「外国の人のようにできなかった」と告白していたよ(笑)
最近はMAに見つかるまいと壁の裏に隠れるところも、毎回何やるか見逃せません。細かくアドリブ切ってくるよなあ。
今日はなんかレールの上を滑るおもちゃのように動いていた。
それから、記者会見で「お腹の傷見せてもらえますか?」の記者さん、最初の休演日以来最後の「お腹の傷!見せてもらえますか!」という部分を微妙に変えてきてるんですが、今日はとうとう呪文かけはじめましたよ。
「あなたはだんだんお腹の傷が見せたくなーる、見せたくなーる!」
そら笑いますよ。

今日はなんか、シェイクスピアのところがいつも以上にものすごくぐっときました。
二幕冒頭のここは長く芝居が続くところですが、光ちゃんなりにいろいろと改良加えてきてるなあと思いましたよ。
亡ハムレット王が現れ、自分を殺した者を告発するところ。
最初は「ハムレット」原典の台詞をしゃべっていて、途中から己を殺した相手がクローディアスからアキヤマにスライドするわけですが。
「だが、俺を殺したお前はまだ生きている」
と悪夢の中でアキヤマをなじるところ、今までは亡ハムレット王の台詞口調のまま古典調に話していたのが、突然するりと現代語の口調になりアキヤマの悪夢の中で亡ハムレット王がコウイチにすり替わるところを表現しておりました。
明らかに口調を変えて突然、アキヤマを告発してから仮面を取るので亡ハムレット王がコウイチだってところにもーのすごい説得力が生まれてましたよ。
いやあ、すごいわ、光ちゃん。
そこからハムレット王子の衣装になると、一転、物語のハムレット王子に切り替わる。
ここ、今日は少なくとも四役を演じ分けているのではなくて、五役の演じ分けであったと私は思います。
そうして、リチャード三世での亡霊(葬儀の場面で出てきたからヘンリー王だと思っていたが、台詞はエドワードのような感じ。アンの夫はエドワード(リチャードの兄でリチャードに暗殺された)で、義父がヘンリー6世・・・いつも頭がごちゃごちゃになる。でも「花の盛りに云々」ってエドワードっぽいよなあ)は、恐らく光ちゃんの出せる一番低いところの声出すんですよね。
そこから一転して、幼いロミオに。
亡霊とロミオの落差がすごくなっていて、その分めりはりが生まれてるというか、一瞬にしてもっていかれるというか。
光ちゃん、いい芝居するなあ。
いっそ、ストレートプレイでシェイクスピアの一人芝居とかしてみるのはどうだろう?私は充分いけるんじゃないかと思います。
ものすごく観たいぞ。

あとはやっぱり、リョウとの修羅場のシーン。
後悔に苛まれるリョウを励まし、あの事故の時を振り返って
「対応できなかったのは俺の方だ」
っていうあの台詞は、劇中の台詞の中でもかなり重要なものなわけですが。
非常に好みな感じの自嘲を交えておりまして。
ひー。
たーまーらーん!
強い、光のようなコウイチが一瞬だけ、強いがゆえに弱く見える場面ですよ。自分があの場面に対応できなかったからこんなことになったんだ、と自らに言い聞かせるように言う場面です。
そこで!そんなところでふっと笑われたら正直、たまらん。
もちろん、コウイチが悪いわけはないんですが、この修羅場を招いたのは自分だと言っちゃうわけですよ。
リョウのためではなくて、自分を納得させるためなのか。
いずれにせよ、それを口にすることでふっきるわけだ。自分の死を受け入れるわけだ。
ここ、ものすごく光ちゃんが繊細な芝居してるので必見です。
ここがいいと、後に控えるコウイチの本当の死がより切なくて哀しい気持ちになるんだよな。
役者がいい芝居をしてくれると、観ているこっちは何かを考える余地が生まれる。劇中の人物の心情を思って共感できる。
この部分、ものすごくすきです。

パーカッションセッション。
和太鼓を一人で叩く時のスピードあがっている気がするんですがどうでしょう?最初の頃「あとちょっとだけ速くなるともっとすごくなるなあ」と思っていた、あとちょっとに限りなく近づいてきている気がとてもする。
気のせいかな?
ここは、途中セット前で石川さんとスティックを合わせるところがあるのですが、このスティック合わせるところも初日の頃と比べて、ものすごくかっこよく余裕な感じでできるようになったなあ、と思います。
石川さんの動きを受けてるって感じがしたのが、今はもう普通にセッションの途中で取り入れる奏者の遊び心な感じになってる気がします。
この人はあっという間に先に進む人だ。
石川さんのソロはともかく、二人で臨むセッションは光ちゃんががんばらなければとてもとても陳腐なものになってしまうわけですよ。相手は世界レベルの人ですし。
パーカッションだけで、観ているこっちが二人のセッションを見終わって「すごいなあ」と思うところまで持っていくのは、とても大変なことだと思う。
ごまかしききませんからねえ。
普段自分のフィールドにない分野を、ショーとして見せることができるレベルまで持ってくるっていうのは大変なことです。
その情熱に頭が下がる。本当にSHOCKは光ちゃんが心血を注いでいる舞台なのだなあ、とそんなことでも思ってしまいますよ。

ところで「GET MY EYES ON YOU」がとてもすきです。
これ、光ちゃんの作る曲のサビの使い方のパターンにはまってるんじゃないかな?と思う反面、これがもしもホントに光ちゃん作曲だったらとてつもないとも思っていたりします。
これは、完全に作曲だけでご飯を食べていけるプロの作る曲だと思うので。
ここはダンスとかがいかにも「ミュージカル!」って感じでものすごく好みなのですよ。
いろんな動きがあちこちで展開されていて楽しくて仕方ないです。詰め込まれている要素がなんだかきらきらしてるじゃないですか。
SHOCKのナンバーは、特に今回のはすきな曲が詰まっていて、ダンスもすきなものが多いんですよ。
一曲ずつ語れるね!
何げに映画館でコウイチが雑巾をぶんぶん回してるところがかわいくてすきだー。

 

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