■2/7(mon) soiree■
本日、USJの社長が観劇にいらしておりました。
VIPの登場を意識してか非常に基本に忠実なSHOCKでしたよ。ジャニさんもサンチェさんもいたしな(笑)
ロビーにいたので「D・V・D、D・V・D&サントラ、サントラ」と念派を送ってみました。届け!
一幕の映画館のところは「マイマシンガン」
二幕の登場は「光ちゃんでぇっす!(声裏返ル)」で、リカに見つかるところでは、USJの社長さんがいらしていただけに、床にうつぶせになってへびにょろにょろのポーズしながら「♪じゃんじゃん、じゃんじゃん、じゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃん とジョーズのテーマを鼻歌で歌っていた。そうしてよっこらせ、と起きて「USJのジョーズの溶接は俺がやったんだけど、もう誰も知らないだろうなあ」とぼやき(会場拍手喝采)正座しリカに向かって「や、これはこれはリカさんお久しぶりです。一年ぶりですね」とおじいちゃんのように話しかける。
そんな感じ(笑)
ちなみに、ナチュラルに「USJ」を「UFJ」と間違えていたのはもはや、当たり前のように天然なこの人らしい感じです。むしろ間違えない方が何かおきそうで恐いと思っていた私はどこか間違ったファンらしい。
私は観逃したんですが、一緒に観ていたSさんによれば一幕の映画館のところでリカが持ってくるニューヨークモーニングタイムスのコウイチの写真はなにげにピカちゃんだったらしい(笑)細かっ!芸細かいよ、スタッフ!
あそこのカンパニー仲いいっすね。えーと、いつも語りそびれているOPの話を。
指揮者姿のコウイチが、「Hello,Broad Way」〜「One」を歌ってからはけ、ラターニャが「Let's go to TOKYO」を高らかに歌い上げた後、ツバサがピアノを弾きながら現れ観客を出迎える挨拶を。そして話は本編へと突入していくわけです。
NYのオフブロードウェイの劇場から始まるこの話は、アキヤマの前振りの通り、最初はセットも何もないただのだだっ広い舞台。
突然、客席上空に金色衣装に身を包んだコウイチが現れ「So Feel It Coming」を歌っている途中で、セットミスで舞台に向かって落ちてしまう。
ですが、コウイチはアクシデントにもめげずにみんなを励ましショーを続ける、という。
金色のコウイチが落ちた舞台は暗く、コウイチ以外のダンサーはみな、黒のタキシード。なんだかそれを観ていると、ああ、コウイチはこのカンパニーにとって「光」そのものなのね、と思ったりします。
黒の中にいる光。赤の中にいる白い光。
コウイチがいてはじめて生き生きと動き出すカンパニー。なんだかとてもいいなあ、と思います。
仲いいよね、このカンパニー。
千秋楽に乾杯!のところでもホントに楽しそうで、ついつい微笑んでしまいますよ。
コウイチがこのカンパニーの面々にいかに愛されて望まれて必要とされているかがよくわかる。
このシーンを思い出すと、後半のシーンがとても辛くて切ない気持ちになるんですよね。正直なところ、演技が入っているという部分では亮バージョンに軍配が上がっている私は翼バージョンではレビューの美しさを堪能する方に専念しようかな、と思っていたりしたわけですが。
不覚にも泣いてしまいましたよ。
リカがコウイチが本当は死んでいることを明かすシーン。
誰よりもショックなのはコウイチに違いなく。なのに、動揺や衝撃を振り払ってそれでも呆然としているツバサを気遣いみんなを奮い立たせようとするじゃないですか。
今日、ツバサに「もう一度コウイチのステージに立たせてくれないか?」と乞われ、それを受け入れて「やろう」と言うところ。
一瞬顔をみんなから背けて少しタメを作り、それから振り返って「やろう」とみんなを鼓舞したんですよ。
いや、あの顔を背けてみんなに見せようとしなかったあの数瞬、コウイチは一体どんな表情をしていたんだろう、と思ったらなんかものすごくきました。
コウイチの強さには悲壮感は感じられないんだけど、あの顔を背けた一瞬の間に彼の中を駆けめぐったんだろうありとあらゆる種類の感情が、たまらなかった。
自分がこの世からいなくなるという確実な近い未来を前にして、嘆くより最期までカンパニーの一人として舞台に立つことを選んだんだなあ、そして舞台に立つことを選ぶと決めた瞬間からコウイチには舞台のことしか考えられなくなったんだなと思うとなんかたまらない。
光ちゃんはコウイチと自分は別人と言っているけど、やっぱり被るところが多すぎてたまらないです。
yoru-no-umiでですね、当然カンパニーの面々は「これが最期かもしれない」と思いながら踊っていると思うんですよ。だけど、なんだかコウイチだけは毎日やってきた公演のひとつ、という意識なんだろうなあと思ってしまいます。
記者連中に「今度の公演には俺は全身全霊を尽くすつもりです」と言っていたけど、きっとコウイチなら、全ての公演に文字通り全身全霊を尽くしてきて、それこそ「ひとつひとつ変わらない」でいたんだろうなあ、と。
ただ、やっぱりバックで一緒にやってるメンバーたちはそんな風には思えなくて。
女性ダンサーとMA・ABCが位置を入れ替わる瞬間ですね。遠いところから集まってくるからなんだけど、みんな必死に走ってセンターのコウイチのところに集まってくるんですよ。
なんかそんな姿にさえうるうるくるんだよな。
そして、大桜で散る命。
ふわふわの光に溶けそうな薄い優しい笑みを浮かべてターンをして倒れるんですよね。ああ、なんて表情するんだ、チクショウ。
翼くんはものすごくわかってくれてるなあ、と思うのはですね。彼は死せるコウイチを抱きしめる場面で恐らく意図的に観客席にコウイチの顔が見えるように抱きしめている。
感情にまかせてぐっと抱きしめていたリョウのそれはそれでとてもよかったけれど、翼くんは観客がコウイチの顔を観たいってことをちゃんと意識して、見た目には不自然な格好になっても絶対自分の身体をコウイチの死に顔の上に被せないんですよね。
そうは言ってもみんなコウイチの顔を観ていたいわけで、こういうところはとてもありがたいと思うし、長年一緒にやってきた子ならではだなあと感じるところであったりします。
今日のコウイチは薄く目を開け、彼の目の中に映る観客に向かって手を差し伸べるようにして逝ってました。
ああもう、たまりません。
そりゃもう、泣くっつーの。
ヒガシが以前「ダンスで感情を表現することができるというのは素晴らしいことだ」という名言を残しておりますが、今回の公演はそんな感じ。
一番大事なことは台詞でない部分で伝わってきたなあ、と。
そのように思いました。あ!今日はですね。結構下手の方から観ていたんですがロミオの手が!手首のかくっとしてるところがめちゃめちゃツボでした。
ものすごくピンポイントなマニア目線で申し訳ありませんが、毒杯を持った手首がこう、かくんと折れてるんですがそのかくんとした感じがたまらない。
手首の返しっていうのでしょうか。あれが!あれが!
もう小鳥のように細いんですけど、あのかくんな感じがたまらなくツボです。誰がこんなところにツボを見いだすのかいや、私以外にはそうはいない、と思うのですがツボ。冬コンのギターのネックを持ち替えていた時の角度と同じ感じでツボにきた。
手首フェチ?と、MさんRさんSさんに言われた。ええ、そうかもしれない。とにかくツボなのツボ。
ずきゅんときたの、ずきゅんと。
きっとロミオは360度どの角度から観てもツボポイントが見つかる、いやむしろツボでないところを探す方が大変だこりゃ、な感じです。
あの甘い声がいいのよね。
ヘンリー(あるいはエドワード)からの変化がたまらない。
ええとヘンリー(もしくはエドワード)はすごくいいんだけど、一番低いところで声を出すとまんべんなく全部の台詞に濁点がついて聞こえるのは直せるなら直した方がいいよね、と日曜日にPちゃんと確認しあいました。
ハムレットが割と若めの張った声に修正してきただけによけい、目立って聞こえるのだな。今日は随所でいい感じの拍手や手拍子が起きていて楽しかったです。昨日もそんな感じだった。いい意味で観客の中のリピーターが慣れてきてタイミングとか暗黙のお約束が出来てきた感じです。客だって進化しますとも。
初見は圧倒されて口開けて終わるもんな。私はそうだった。
楽まであと三週間です。
当初よりいろいろ画策した結果、ちょっとだけ観に行く回数増えまして、SHOCKのために毎日がつがつ仕事していい子にしている毎日です。
いつもの1.5倍は働いているよ。おいら、頑張る。