■2/12(sat) soiree■
NHK川口会長、テレビ東京社長、赤木春江さん、亀梨くん観劇。と、アキヤマが冒頭で紹介しておりました。
VIPデー。だけど、光ちゃんは変わらずに変わらないいい感じの舞台をやってました。このSHOCK……というより、ソロコン……いや、もうちょっと前からかな?VIPがいらしてるから、とか昼夜公演の、言い方がちょっとあれですが「差」がなくなったなあ、と思うようになりました。
人間ですから、たまにミスったりとかそういうのはありますけど、光ちゃんの中で「今日はこうだから」という区別はほとんどないんじゃないかな、と。うーん、ひとつあるとしたら、DVD収録のある日はやっぱりちょっと多めの気合い入ってるかな?永久に残し、まだ出逢っていない未来の光一ファンが観るものになるのでそれはむしろあって欲しい気合い。それくらい。
そんなわけで、あんまり羽目を外すことのないけれども、ぶち壊れるところはしっかり壊れていたSHOCKでした(笑)
マスタングに乗り込むところは「車の話をしながら」ドライブをするとか言ってました。この場合、もちろん一般的なそれではなくて例によってよりマニア道極めよう系話(笑)ホントにすきだよな。
それから、今日のゴーストコウイチ登場シーンは、いつも「Watch Me!」の時にはけていくところでやってる、シャツを頭から被ってジャミラ……といってわかる人は同年代ですな……あるいは新種の生物のようなあれ、あの格好で登場し、後ろ向き歩行をしてました。数歩歩いて壁のでっぱりにぶつかって腕をさすり、また後ろ向きに歩いてぶちあたって、腕をすりすりし、二度ぶちあたったことで学習したコウイチさんは、その後無事にセンターまで到達したという。
あれ!あれ捕獲したい、あれ!あれ、絶滅危惧種だから今すぐ捕獲そして保護!
と、会場中が漏れなく思ったこと請け合い。
なんでこー、あの人は舞台で誰よりも綺麗に滑らかに踊るのに、時々おもちゃみたいなことになるのだろうか、と。
Aさんにメールで今日の速報送ったら「事務所はぜひあの人のぜんまいじかけのミニチュア発売すべきだ」という実に妙案が返ってきました。買うよ!私買うよ、それ。でも、買ったらいついつまでも机の上で動かして遊んでそうだけどな。
ナイショですが、不思議な生き物と化したコウイチが後ろ向き歩行で出てきた時あちこちから「なに?なに?なにがしたいの?」という、さざ波のようなつぶやきが聞こえてきたりしました。私も多分、呟いていた。
それと、なんでも数日前から、光ちゃんの中ではアッキーへの跳び蹴りがマイブーになっていたそうで(笑)
今日も二幕で、MAに再開してひとしきり喜び合ったあとで「気をつけな。俺に惚れたら火傷するぜ・・・」のところで、とりゃー!とアッキーに跳び蹴りかましてました。
ものすごく綺麗な跳び蹴り。絵に描いたようだった。マンガみたいだった。
光ちゃんの跳び蹴りって、なんか体重を感じさせないというか、当たっても痛くなさそうなんですよね。プラスチックのおもちゃダーツ(吸盤つき)が当たったみたいなんだな。アッキーびくともしていなかった。なんかもう、めちゃめちゃかわいかった。前日の夜はマスタングのところでも跳び蹴りしてたらしいですよ。なんだよもう、かわいいなあ!ところで毎回、コウイチが息絶える時にどこに向かって手を伸ばすのか、って結構ポイントなんですが。
今日は、抱きしめる(でも、顔はちゃんと客席に見せてくれてる)ツバサの頭を「いいこいいこ」するようにして撫でるように動かし、そしてぱたり、と。
なんか「気にするなよ」とか「上手く踊れるようになったんだな」とか、そんな感じのする「いいこいいこ」なんだな。
お兄ちゃんみたいな「いいこいいこ」で、その回によって手を差し伸べる先は、まだ立っていたかった舞台なのかな?とか、目の前にまだステージがあるのかな?とか、天に向かって差し伸べてるのかな?とか思っていたんですが、この「いいこいいこ」なのは結構がつん、ときました。
この場面、SEで子供時代の声が流れるじゃないですか。
いや、正直ここでそのSEはちと、邪魔、と思っていたのですが「いいこいいこ」だと、なんか泣けるんですよねえ。
子供時代、ツバサにとってコウイチは構って欲しくて仕方のない、年上の友達でツバサにとって「コウイチの仲間」になることって憧れだったわけじゃないですか。
望み通りちゃんと仲間になって、でも最期にふともう戻れない子供時代を思い出して「よくやったな」と誉めてるのかなあ、とか思いました。一瞬だけ昔に戻ったのかな、とか。
ほんの小さな仕草にも、それくらいの物語が透けて見えますよ。
それを客に考えさせるってのは、なんかすごいなあ、と思います。
ツバサがつっぱってる役柄なだけに、たまらない感じです。
そして、息絶えたコウイチがひとり昇天するかのように、台が上がっていくじゃないですか。そうして、自分の死を認めて
「いいショーだったな!」
という台詞の時、コウイチはにっこり嬉しそうに笑ってるんですよね。
私はもう、ここがたまらないポイントです。
例え「yoru-no-umi」で耐えることができても、ここで堤防決壊。
正直、ツバサVer.で泣くことはないな、と思っていたのですがだめだ。毎回ほろっときてますよ。
コウイチにとっては自分の死よりも「いいショーをやった」って事の方がよほど重要なことなんだなあ、と思うとぐっとくる。
というより、コウイチの命はショーそのものなのかもしれないなあ、とそんな風に当たり前に思ってしまいます。
病院のベッドで息絶えて、その途端コウイチが戻ってきたのは夢みていたオンブロードウェイの劇場じゃなくてオフの、だけど一緒にやるカンパニーの連中が揃っているところに、じゃないですか。
一幕で「オンもオフも関係ねえよ」と言って、自分にとってやりたいショーができる場所があるならば「俺はそこへいく」というような台詞がありますけど、コウイチはまさにこの言葉通り、自分がショーをやるのに一番相応しいところ……カンパニーの仲間達の元へ帰ってくるんですよね。
有言実行。なんて、素直でかわいい人だ。
そうして、舞台で本当に力尽きてはかなくなる。
また、この後の「CONTINUE」の歌詞がいい歌詞なんだよな。
久保田さんが「台本を見せてもらって書いた」というのは、恐らくこの詞のことなんでしょうけど、完璧に作品の内容とリンクしていてたまらない。
特に出だしとサビですね。
コウイチの死を乗り越えていく強さは、あのカンパニーの全員に必要不可欠なものだもんな。そうしてコウイチの観た夢は、ずっとずっと続いていく、という。
息絶えた後のコウイチのすがすがしい笑顔と、この歌のおかげで、悲劇といってもいい話がなんだかとても後味のよいすっきりとして前向きになろうという気持ちをくれている気がします。
今回のSHOCK、ホントにすきだなあ、私。
そういえば、今日は久しぶりに一階で観て「yoru-no-umi」のLEDに目がしぱしぱになりました(笑)ホント、一階だと眩しすぎるよあれ。
今月はほとんど一階なので、毎回しぱしぱになるんだろうなあ。輪郭が溶けるんだ、あれ。