■2/13(sun) soiree■


ところで今日は帝劇写真がごっそりとはずされておりました。あれは、完売したの?1〜10まではずされていたよ。明日あたり出るのかしら?新写真。今度こそロ ミ オ 出 せ。

今日のコウイチさんは、またマニア道へまっしぐら。
一幕マスタングではまた「車の話」をしながらドライブすると言ってました。また誰もついてこれないところで話をして「楽しいだろう?」と決めつける始末です。どっかの堂本光一さんと同様、聴いてる人がノリノリであるよりむしろ「わかんなーい」くらいなのが嬉しいみたいです。
二幕のゴースト登場は、いきなり幼児ぷれ(以下自粛)で、
「はぁい!僕光ちゃんでちゅ!」
でちゅ!でちゅってアナタ……赤ちゃん言葉連発です。どうしたら?私どうしたらいいの?ラターニャに向かって「どうちたんでちゅか?」って……ラターニャ、多分わかんない。多分その微妙に危険な香りのする言葉遣いのぎりぎり加減わかんないと思うの!
リカに向かっても、赤ちゃん言葉だわしまいに「ばぶー」言いましたよ。
「ばぶー」
「ばぶー」
日本で「ばぶー」と言って許されるのはイクラちゃんだけでしたが、今コウイチさんが加わりましたよ!大変!歴史が塗り替えられた!
動揺するのも大概にしときましょう。
今日は人間ミラーボール後の一度目のピルエットで珍しくよろけて、ぶれぶれどころか!って状態になっていた。珍しい。はじめてみた、あんなの。

今多分結構ひかれてると思うので、ひかれたついでにずっと思っていたことを書いておきます。Pちゃんに会ったらまた冷たい目で観られると思うが。
あのー。
一幕「WORLD ADVENTURE II」のジャングルですが。
この場面、前回はインディーだったわけですが、今回って、コウイチはジャングルの獣なわけですよ。
ケダモノ。
でも、あのケダモノは火を恐れないじゃないですか。ごーごーと燃え盛る松明持ってるし(今日は久しぶりにちょっと振ったら消えてたけど)あれ、普通に「わあ、焦げる焦げる!燃え移る、燃え移る!」と観ていて思える程の劫火なわけですが。
へっちゃらでコウイチは扱ってるわけです。
それを観た人間は、厄介なケダモノ・コウイチを捕獲にかかるわけで。いや、人間ならば誰しもあんな生き物がいたら全知全能をかけて捕獲にかかるね。
全力でGETだぜ!みたいな話ですよ。
んで、一度は網に捕らえたものの、逃げ出してジャングルに戻りケダモノとして生きていくわけですよ、コウイチは。
あのコウイチは、狼少女ジェーン?と思っているのは私だけでしょうか。あ、ターザンか、この場合。
獣に育てられたのに、炎は平気なので、物心つくまではきっと文明社会の中にいたに違い有りません。
一度とっつかまって散々恐い思い……じゃないな、イヤな思いをしたコウイチは危うく難を逃れてジャングルの王として人間を嫌って生きていくんだわ、と。
毎回、毎回思っている私。
ドラマがあるダンスっていいなあ。
ものすごく楽しい♪

あと、毎回思うんですが、二幕シェイクスピアで亡ハムレット王を最初に見つけた時にアキヤマって
「静まれ、亡霊よ!」
って言うじゃないですか。あの時点でアキヤマはコウイチが亡くなったことを知らないのに、なんで「亡霊」=「死者のさまよえる霊」って言い切ってるんだろうか、と。
ものすごい重箱の隅をつつくようなことを思っていたり。
今日のハムレットはしかし、絶品でした。
なんか、いつもと台詞回しが。
「このままじっと忍耐の日々を送るのと、復讐という絶望的な行動に走るのと、どちらが!」
のところ、前半と後半で言い回しをかえてきましたよ、この人。
忍耐の日々は穏やかに。復讐のところは狂おしく。
亡ハムレット王のところでコウイチと劇中人物との切り分けで言い回しを変えたせいで、あそこの場面の表情がぐっと豊かになったように。
今回のここはハムレットであることには変わりなくても、心情の複雑さがより強調されて、いいなあと思いました。
光ちゃんは「ここはもう、ガチね」と思い固まった芝居を、いきなり変えてきますので侮れません。
前の方がよかったと思うこともあるし、今回みたいに「絶対こっちのがいい!」と思うこともある。私のすきなこのハムレットは、次に観劇した時にまた再会できるのかな。できるといいな。
そして、今日のロミオはSHOCKが明けて最初の頃のような甘い甘いロミオでした。ああ、私はどちらかと言うとこれっくらいの甘いロミオがすきだ。
ロミオは愚かでばかな子であればあるほどいいと思うので。一月の休演日明け以降はちょっとりりしさの成分が増していて、ちょっとしっかりさんだなあ、と思っていたので。
あのロミオに再会できて嬉しい。
じたばたしたくなるほどにすきだ。写真出せ。出してくれ。10枚ぱらぱらまんがにできるロミオ。頼むし。
ところで今日は角度の問題で、はじめてリチャード三世がどうはけていくのかが見えた(笑)
すみません。ここの場面、ヘンリーからロミオに変わる光ちゃんに双眼鏡釘付けで一度も(!)観たことなかったよ。今日は、双眼鏡の中に自然にリチャードが十字の形に抱え上げられて連れられていくのが入ってきた。

今日も最期の瞬間のコウイチは、ツバサの頭に手をおいて「いいこ、いいこ」してました。
なんかあれって、いい。とてもいい。
全部許しているんだよとちゃんと伝えて、自分の夢をつないでくれると信じているツバサに全てを託していくんですね。
ツバサが再生するには、どうしてもコウイチと一緒に舞台に立つことが必要なことだったから。
今日は観ていた角度的な問題だったのか、ことのほかツバサに抱きかかえられている死に顔が綺麗に見えました。影の落ち方が絶妙。
自分に最期の時がきたと知ったコウイチの笑顔がそれはそれは晴れやかで、あの笑顔があるから我々はただ悲しい辛い気持ちではなくて、すがすがしい気持ちで劇場を後にできるわけですよ。
なんだか、今日観ていたらコウイチはきっと天国でも自分の立つべきステージを見つけて舞台に立っている気がしました。
エンディングのところって双眼鏡を使うべきか、それとも白い衣装で全員が展開する綺麗な綺麗な泣けちゃう全体を観るべきか、すごく迷いますよね。
コウイチは本当にいい顔で笑っていて、みんなを見守っているし、コウイチの遺志を継ぐ人間たちが全員で前を向いて歌っている情景はとても綺麗で大好きだ。

 

 

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