■2/19(sat) soiree■
夜公演。
来月の「放浪記」公演を間近に控えた森光子さんと「義経」で忙しいだろうに滝沢くんが来場。
アキヤマの冒頭紹介でも、帝劇で10月にやる舞台のことまで紹介していた。
そんなわけでコウイチのアドリブはみっちゃんフェスティバルでした(笑)
一幕リクープの説明のところでは長々とリクープについての説明を述べた後で「森みっちゃんに聴いたんだ。俺とはみっちゃん、コウちゃんの仲なんだぜ」と言ってから「ごめんなさい」してましたよ(笑)
更に二幕の登場シーンでは「光ちゃんでぇす!」といいながらでんぐり返しを。そして、腰につけたイヤモニをごりんとやって(当たり前だから)本気で腰痛くして転がってました。そんなところで捨て身にならなくてもいいと思うんだが。アナタあほすぎてかわいいよ。
リカに見つかるところでも脚広げて寝そべっていて穴押さえて「観ないで!」してから「今日はこういうことしたくない……」といつもより気持ち真剣につぶやき、床に大の字に寝そべって「僕は床です」と主張していた。穴があったら入りたいんだろうけれども舞台に穴はないからせめて床になっていたらしい。
最後のごあいさつでも「今日のこの公演で328回目を迎えました」とのご報告のあとで「ですが、森さんの「放浪記」は」と1700回を遙かに上回る上演回数をあげて「本当に頭がさがる」と舞台人としての大先輩に最大の敬意を表しておりました。
それにしても、森さんは来月に放浪記公演を控えた身体でよくお越し下さったな、とその点私も驚きましたよ。もう月も後半。一番稽古が忙しい時でしょうに。
またお誉めの言葉を光ちゃんがもらえていたらいいな、と思います。
参考までに、昼公演で言ってたんですが、SHOCK動員は60万人を越えているそうです。
まあ、全上演回満員御礼なんですから帝劇のキャパ1950とかそれくらいでしたか?考えれば当たり前なんですが、全上演回満員御礼って、すさまじいことだな、と改めてのべ動員人数を聴いて思った次第です。
例えどれだけのリピーターがいたとしても、そのすごさにはいささかの曇りもありませんや。リピーターをそれだけ、しかもこの困難なチケ状況の中で通わせる魅力を持ち続けているということそのものがすさまじいんだから。ところで今日はリクープ前ではアキヤマが「怪獣みたいな顔して!」と言われましたので、本日はまた「怪獣フェスタ(ミニ)」も開催され、会場全体祭りムード。
マスタングのところで「お前は何どんだ?」と尋ねるコウイチ。
コウイチ理論によれば「怪獣はみんな、なんとかどんとつかなくちゃいけないから、お前は何どんだ?」ということらしいです。
いつの時代の発想だ、それは。アナタやっぱり団塊の世代とかそれくら……
こういう時に頭の隅を座長様年齢詐称説が渦巻くわけですよ。なんつーか、発想自体があまりにも若者らしさに欠ける。
そりゃアキヤマも困り果てて「なんとかどん?」となるわけですよ。当然だ。ああ、当然だ。
で、コウイチさんは「俺がつけてやる。摩訶不思議リアルどん」とかなり勝手かつ強引に命名。
わけわかんない。わけわかんないよ、それ!完全に親子丼とかかつ丼とか他人丼とか、そっち系だから、それ。そんな名物メニューとか思うから!下のお蕎麦屋さんにありそうだから!
だけど、どんなことにでもちゃんとついてきてくれるアキヤマは、コウイチが去った後でシャンパン10000ドルに気付いた後ひとりで
「あんぎゃーー!ふぉーーーーー!」
と、怪獣の雄叫びと火吹きをしてくれていました。だからアナタは愛されるんだ。
あ、ちなみに怪獣は二幕まで引っ張ってました(笑)
今日はネタ満載デーだなあ。えーと、Mさんに確認したら「太鼓に慣れてきたら結構観た」と言われたのですが、パーカッションバトルに入る前に、コウイチがドラムセットの脇でかちかちとスティックを合わせてから下段のパーカッション群に挑んでいったんですよ。
それが、かっこいいのなんの。
結構やっていたらしいのに、それと意識せずに観ていたらしいよ、私。改めて気付いてかっこよさに倒れました。ばったり。
パーカッション、赤いスティックで叩いてる時のへの字に引き結んだ口元がいい。熱中してる内に口がかまぼこ型に開いてくるのもいい。挑戦!って感じのやる気の口元。観ていて飽きないんだよなあ。石川さんが出てくれててよかったなあ。
普段ああいう表情って見せないじゃないですか。がんばってます、今がんばってます!っていう表情。だからなおさら。ああ、かわいいったらありゃしない。ところで「yoru-no-umi」がなんであんなに素敵なんだろうか、ということを考えてました。
MA・ABCが前に出てきて9人で踊るところで、全員がすっと上手上方に手を差し伸べるふりがあるんですが、あれ、毎回どきっとするんですよね。
光ちゃんはやっぱり、圧倒的に手の表情が豊かなんだと思います。
差し伸べる手の指先にまで神経がいっているから、ただ伸ばした指先に手に表情がある。場面事に非常にいろんなものを伝えてくるから、和を意識した「yoru-no-umiみたいな手指の表情を要求される振り付けの時に特に情景や情感があっという間に背後に広がるのだと思います。
ホントに綺麗だ。
この前Kさんと話していたことには
「アクロバットや階段落ちももちろんすごいし、感動しているけれども、私たちはそれと同じ位、いやそれ以上にあの「yoru-no-umi」みたいなダンスに感動しているんだと光ちゃんに伝えるにはどうしたらいいんだろう」
と。
今現在26歳の光ちゃん。人間ですから、体力的な限界というのは必ずやってくるわけでそうなった時でもあなたはこれだけ綺麗で豊かな情感も情景もその身で表現できるパフォーマーなんだよ、とわかってほしいし更にこの方面での精進を望みたい。
特に今回のSHOCKは本当に素晴らしいものだと思っていますが、光ちゃんにはまだまだ学ぶべきことも課題も沢山残っているとも思うんですよね。これが、堂本光一の完成形じゃないよな、とひしひしと感じたりするので。
発声のイントネーションだとか、芝居とか、歌とか、ダンスひとつにしたってまだ改善すべきことは沢山残っていると思う。
やって欲しいな、と思います。
シェイクスピアは緩急をつけるようになったらぐっとよくなった。抜くところと気張るところとそういうものも含めて、まだまだ伸びる逸材だよな、と。
身びいきながらそんな風に思ってしまうわけですよ。ジャニーズの子たちが凄いのは、確実に初日より公演中にがんがんあげてくることで、その筆頭はやはり座長様なわけですよ。たった一ヶ月半そこらでここまであげてくる人ですから。
などと、やっぱり夢みたいに綺麗な「yoru-no-umi」を観ながら思ったわけです。そんなこと考えている私ですが、ついうっかり、一幕のジャングルのところで網にからまってもがく光ちゃんを観ながら、
「あれは、天女の羽衣かしら?」
と、痛さ全開のことを考えていたということも付け加えておきましょう。だって!だって!
光ちゃんのフライングは相変わらず本当にうっとりするほど綺麗です。
あの人の周りだけ別の重力が働いているみたいだ。
なんか体重を感じさせない飛び方してるんですよ。なんて綺麗に飛ぶんだこの人は。
今日は一階で観てましたが、ラダーフライングの時ぴたりと揃って伸ばされた脚はもう、なんか脚に見えないんですよ。
これ、動くの?さっきまで動いてたもの?とか思う。でも、舞台側に戻るとちゃんと動く(当たり前)から、それがなんだか不思議に感じてしまう。
赤い布のフライングも大好き。
OPの金色衣装で飛び回るのも大好き。
時々この人ホントに飛べるんじゃないか?って錯覚起こします。吊られているって思えないんだよな。ちゃんと目にはワイヤー見えてるんですけどね。
滞空姿勢の美しさ、着地の体重を感じさせない柔らかさ、フライングさせたら日本一だよなあ、と思います。てか、世界一だね。
芸術品みたいだ。
この人はホントにいろんな顔を持ってるよね。なんて魅力的な人だろうなんだろうか。