■2/25(fri) soiree■


ジャッキー・チェン、和田アキ子御両名さま来場。
そんなわけですので、アドリブがスペシャルだった。アドリブ……とはもはや呼ばないな、ちゃんと練習してなきゃできないもんな。
一幕・いつもなら「ミッション・インポッシブル」なポスターに影響されてマシンガン撃つところ。ポスターは本日ご来場のジャッキーの最新映画「ニュー・ポリスアカデミー」のそれになっていて、音楽も恐らくそれ。そして、光ちゃんはカンフーアクションを決めていた。
すすすすすす、すご。
さらに、壁が頭に落ちてくるところでは、頭の上にごっつんした後で「はげちゃう……」と呟いたあと、やおら気の張った声で
♪NO もー悩みむよー
と某カツラのCMソングを(笑)
さらに、二幕スイートゾンビ登場のところでは、謎の後ろ向き歩行生物ジャミラが謎の動きをひとくさりしたあと、いきなりまた気の張った声で
♪あっのっころっはー はっ!
と、かけ声一発、頭にかぶったシャツから解放され、それはそれは美しい人間の青年に脱皮……羽化していた。
更に、ラターニャとのステッキダンス後でバックステージの床に転がっているところにリカが現れれば、
「はっ!」
と気合いの入った声でV字開脚しながら大事なところを隠していた。そのまま床と化したコウイチ
「見えない。見えない、見えないよ、僕は今見えません」
とかなんとか言いだし、どうするのかと思ったらリカは
「見えない!」
と言って舞台から走ってはけていった(大笑)
慌てて起きあがるコウイチ。
おもちろかった!
他には、千秋楽のところで
「べらべらうるせえんだよ!モアイ像みたいな顔をして!」
と言われたアキヤマ
「俺は石でなんかできてないぞー!」
と憤慨しておりました。リクープの説明をしながら現れたコウイチはアキヤマの方に向いて一瞬石化。動かないコウイチに戸惑うアキヤマに
「モアイ像になってみた」
と(笑)
車に乗るところは「エンジンがかかるところから全て」説明すると言ってました。
「光ちゃんの話はマニアックすぎて、誰も面白くないと思うな!」
と言われても気にしません。なぜなら、彼はスターだから(笑)
なんか、今日は一幕でも二幕でもステッキを漏れなく落としていたりしたんですが、ひやひやしたのはそこくらいかな。
SHOCKも後半戦になって、特に、ダンスのひとつひとつが夢のように美しいです。
キレのあることと言ったら申し分なく、光ちゃんの手指に宿る表情も豊かで、あの指先から世界がはじまってるんだなあ、などと普通に考えている自分がいますよ。

さて、今日はミカリカの日でした。
Wキャストの宿命とはいえ、いろいろメイサちゃんと比べられる彼女なわけですが。やはり、ダンスと演技の入れ方はミカリカに軍配あげますな、私は。
特にLOVE&LONELINESSは、色気があって大変よろしい。AMERICAのダンスもすきですよ。コウイチと前後の位置で脚を上げるところとかすごく綺麗だ。
初々しさと華ではメイサリカに。
どちらも一長一短あると思いますが、私の中ではそういうバランス。同じ様なことはリョウ&ツバサにも言えるわけで。全てが完璧なキャストというのはなかなかない。
だけどそれぞれにいいところがあるからそれでいい。
とりあえず、二幕修羅場で、リカがコウイチを刺す理由。それが、ミカリカの時は私、素直にわかるんだな。
コウイチを刺した後で、ミカリカはコウイチの冷たい手を握ったままで、その手をじっと見つめながら台詞を言うんですよ。メイサリカはこの時頬に手をあてるのですが、私は震えながら手を握っているままの方がぐっとくる。
一番最初に「生きているようにみえるけれどもコウイチは本当は死んでいる」ということにリカが確信をもったのは、コウイチにネックレスを返した時に触れた手があまりにも冷たかったからなわけで。
今日はリカがコウイチの顔を見て、冷たいままの手を見て、もう一度顔を見る、という動作に合わせてコウイチも首を上げ下げしていた。
笑っちゃったんだけども、何も知らないコウイチと真実を知ってしまったリカの対比がなんかぐっときました。
リカがコウイチの手をずっと握っているのは、いくら触れても冷たいままの現実を自分の中に刻みつけているのかな、とか思ったりします。
なんだか、今日のリカは台詞をしゃべりながら必死に自分に向かって「コウイチは死んでるんだ、死んでるんだ、死んでるんだ」と言い聞かせていたように思えました。
真実をみんなに言わなければ、誰も前に進むことはできない。
コウイチが本当に望んでいるところには辿り着けない。
やっぱり、ミカリカは惚れた男が望んでいることを実現させたくて必死になっている感じがするんだな。
思わずうるっときた。

ミカリカDAYでしたので、LOVE&LONELINESSのこと。
スペインの頭はタップで始まるじゃないですか。
なんだかすごく非現実的で、思い出すのは実は去年観た「くるみ割り人形」だったりします。マシュー・ボーンのやつ。出てきた人が全員おもちゃみたいだった。えーと、トイ・ストーリーとかでもいい。コッペリア、は違うか。
要するに昼間は動かない人形が夜になって生命を得て踊り出した、って感じで。
マタドール人形とフラメンコダンサー人形が踊っているような。バレエの一場面みたいな感じがするんですよね。タップなんだけども。
このタップ振り付けは脚の動きメインで上半身を表情豊かに使っているわけじゃないので、とても人形めいて見えるのかも知れないなあ、と思います。
直前のアイリッシュは、もともと上半身をなるべくぶれないように踊るのが流儀なんですが、それともまた違う、でも、極限まで放出する情感を絞り込んだ感じのするダンスですよね。
元々光ちゃんのダンスにはとても豊かな表情があるので一番の持ち味をあえて押さえ込んで別の表情を見せる、って趣向なのかもしれない。
リズムだけでタップを刻んだ後で、いきなり始まるドラマチックな情感溢れる音楽と歌で、今度は究極にしなやかでセクシーなLOVE&LONELINESSへ移行する。
この展開ってすっごいかっこいいですよねえ。
静と動。
対比がめちゃめちゃかっこいいじゃないですか。
このふたつの全然違うダンスを踊りわけられる光ちゃんってかっこいいよなあ。
タップの時は帽子を目深く被って、敢えて足元に視線を集中させてるのもいいですよね。表情が極力見えないようにしているのかもしれないな、と思います。
その心意気がかっこいいです。
一幕のWORLD ADVENTURE IIは、どれもこれも表情と趣向の違うダンスが続くので気が抜けません。
すごーくすごーくすきです。

さて、あと三日で!千秋楽ですよ。
今日のごあいさつでも「千秋楽が間近」との声が聞こえました。
「タイトルにENDLESSとついているけれども、皆さんの拍手があれば本当にエンドレスになるかもしれません」
という声に、会場が拍手をしますと
「この拍手にはお応えしなくてはいけないな、と思います」
とか言ってました。
ひー。
わかっているけれども、ひー。
う、嬉しいことは嬉しいんだけども、ぜひ。ぜひ、お茶の間でお気楽に楽しめる堂本光一の分量も多めで。ひとつ、そこはひとつ!
毎回この難局を乗り切ってたどり着く楽園は、毎年毎年細く険しい道へと変わっていってるのよ、光ちゃんーーーーーー!!!!
そこんとこひとつ、よろしくなー。

 

 

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