■2/26(sat) soiree■
黒柳徹子さん、近藤真彦さんご来場。
というわけで、お二人関連のネタでアドリブは進行していきました。
一幕・マスタングのところでは
「みんなでハイティーンブギ聴きながらドライブだ。楽しいぞー」
その提案を一ミリも否定する度胸も権限も持ち合わせていないアキヤマは
「そりゃあ、楽しいに決まってる」
と、完全肯定に入ります。そりゃそだろ(笑)
さらに、「Get My Eyes On You」後で金ぴか衣装で登場のアキヤマは
「みんんでハイティーンブギ歌いながらドライブするから、ばっちりキメてんのよ!」
と(笑)そしてコウイチはじめみんなに「バカにしてんぞ」とひそひそされ、本気で「やめろよー、そういうこと言うの!」と大焦り(笑)
そして、ツバサが「バイク」でリカを誘うと、コウイチが
「海辺に停めちゃうのか?」(←ハイティーンブギネタの一等賞・大笑)
二幕でスイートゾンビ登場のところでは、帝劇にしか生息していない謎の天然記念保護生物・ジャミラさんが、妖しげな後ろ向き歩行で登場。かるーく柱に腕ぶつけて、ひとしきり壁に向かって威嚇した後、袖のはじでゼンマイ仕掛けの動きでセンターへの方向修正。きこきこきこきこ、と擬音つけたい動きで歩き始めるとセルフBGM(つまり、鼻歌)で
♪とぅーるるっ とぅるる とぅーるるっ
と徹子さまのお部屋のテーマを(大笑)
お客様へのサービスは忘れません。そして観ている我々もものっすごい楽しい♪
アドリブ関連では、千秋楽のバックステージで
「べらべらうるせえんだよ!張り型みたいな顔して!」という揶揄に、後から長台詞で登場のコウイチがアキヤマをじっと観て
「針金で出来てるのか?」
……針金?
「なんか、ワイヤーとか入ってそう」
……ああ!
更に屋上で昔の話をしながら
「お前の親父も張りぼてみたいな顔してたけど、ショーには厳しい人だったよ」
「そんな張りぼてみたいな俺の親父も、メジャーになるって夢をうんぬん」
張り型も、今は昔。
それからそれから。
二幕登場のところでリカに見つかりV字開脚しながら穴押さえ(ああ、恒例さ)膝を閉じてぱたりと横に倒れた後、じたばたぎくしゃく船にあげられたえびのように撥ねながら360度回転していた。何某かのおもちゃのようだった。あれは、東急ハンズに売ってるんじゃないか?もしくはドンキホーテ。そんな怪しすぎる動き。
一回転したものの、自分でどれっくらい回ったかわからなくて、
「あ、今こっち向いてるんだ」
と呟くコウイチさんです。おおおおーーい。
そして、立ち上がりリカを観て「しばらく観ない内に、背、伸びたね」とぽつり。気になってる!他人の身長かなり気になってるよ。
「あーあ、やんなっちゃうよなあ」
とつぶやく台詞の加重はなんかいつもと違うところ、自分の身の上ではなくて伸びてしまったリカの身長にかかってたから!
MAを驚かそうとして、ピアノのところまで走っていくコウイチ。今度は壁にかかっているロミジュリの額を顔の前にかざして隠れようとしていたよ。無理。それ、全然無理。戻そうとしてピアノと壁の間に落っことすというオチつき。
コーウイチーーーー!!!!
ようやく壁の影に隠れたコウイチ。アキヤマの台詞に反応して
「もう、死んじゃってるかもしれないし」
と現れるところでは、一幕バイト後でアキヤマが着ているあの金ぴかジャケット着てましたよ!それ、仕込んだんか、あんた!
道理でいつもよりネックレスつけるタイミング早いと思ったよ!
まさかそうくるとは思わなかったわ。会場大拍手。侮れない。最後の最後にきてそれか。今日はシシガミ様がお通りになられる通路近くの席でした。
現れて客席で見得を切る、そのすぐ側で間近で拝見するシシガミさまはそりゃもー神々しくあられまして、その白髪の一本のアホ毛とてない見事なお手入れにうっとりし(そこか)プロテクターのメッシュの隙間から見えるお肌の白さ加減にうっとりし(そこか)刀をかざすその雄々しくもありがたいお姿に寿命が延びる思いをさせていただきました。
あの見事に艶やかなシシガミ様の御髪は専任の御髪係りがいるに違いない、と思います。毎日魂こめたブラッシング敢行していなければあんなに美しくはならない。きっとならない。
あのシシガミ様の髪の毛を守り袋に入れて、配るといい。
満員御礼祈願の御神体としていかがか。
Pちゃんは「あのシシガミ様の頭を帝劇のどこかにお祀りし、神社御神体として崇め奉るのはどか」とナイスアイデアを。
素晴らしい。今すぐ実行しよう>帝劇
お蕎麦屋さんの座長SPと並ぶ帝劇名物。光一ファン巡礼のメッカとなること請け合い。
いやあ、ホントに正直な話こうごうしかったです。
決して大きな身体ではないのに、あの人はどうしてあんなに大きく見えるのだろうか。気合いと気迫が美しい。
神々しいとはこのことだ。
ところで、毎回シシガミさまがお通りになった後で、さささっと後方から何か黒いものが走ってきてまた客席後方にひっこんでいくのは何かと思っていたら、投げ捨てた鞘の回収だったんですね。はじめて確認しました。
シシガミの話をしたので殺陣の話を。
明確な、ストーリーを持っているこの殺陣ですが、原典というのは特になくN.Yで演じられている芝居だけに日本の要素と外国人にわかりやすいストーリー展開をミックスしたって感じですよね。
ステージの上では、日本の武士道とも西洋の騎士道とも違う精神が貫かれている感じがする。
ここは、回転舞台で戦場の移り変わりが表現されていて「帝劇スタッフすごい」と毎回思います。コウイチの布陣が完成した途端、コウイチ側の段を下げることで背後から現れるツバサ軍を表現してる。虚を突かれながらも陣形を立て直し合戦に臨むコウイチ軍。
そして、更に舞台が回転していくことで戦況が変わっていく様子を。
最初はコウイチ軍有利だったものが、突然の鉄砲隊により、惨敗。桶狭間で破れた武田軍みたいですよねえ。
ここで信頼する部下であるMAが銃弾に倒れる様を、自らも銃にやられたコウイチが為す術もなく観ているしかない、という切ない場面が展開されるわけですが。
コウイチが左右を見渡して倒れていくMAを観て、無念のあまり床を叩くところがぞくぞくするほどすきです。
悔しくて、己の無力に泣く一軍の将。
なんて哀しい。
TVぴあの連載で殺陣がとても大変であると光ちゃんが言ってましたけど、その努力の分ここはホントに息もつかせぬ展開になってるなあ、と思います。
すごい。今日ふと思った「yoru-no-umi」のこと。
あんまりにも綺麗なあのナンバーですが、最後にコウイチにピンスポットが当たった瞬間思ったこと。
コウイチは本来ならばあの舞台に立てずにとっくに天に召されている身の上だったわけじゃないですか。
なんか、神様が気付いちゃったのかなあ、と。
あんまりにも綺麗な「yoru-no-umi」を天から観ていた神様が、綺麗な綺麗な輪の一番中心にいるコウイチは本当ならもう自分の手元にいる人じゃないかと気付いてしまったのかなあ、と。
そうして神様が気付いてしまったが故にあの最後の光はコウイチにだけ当たっているのかな、とそんな童話めいた考えがすーっと頭に浮かんできました。
夢のように綺麗な、このナンバー、もうすぐ見納めになってしまうのですね。
もうすぐ千秋楽。どうぞ、いい公演を。