■2/28(mon) 千秋楽■
千秋楽、おめでとう。
朝からぴかぴかのお天気。やっぱり、千秋楽の日はぴかぴか上天気がいいな、と思います。
いつもは地下からエレベーターに乗って直接劇場内に入るんですが、今日はわざわざ回って一階の正面入り口から入ってみました。これもなんだか恒例の儀式になっています。
SHOCKは、いつもの通りの始まり方。
でも、やっぱり少しだけ違う感じのSHOCKです。
拍手いっぱい。私も「ここで拍手したい」と思っていたところで思う存分拍手してきました。ああ、孤独な拍手にならないって素敵。
ジャングルの網フライングで拍手が起きていて、コウイチが飛びながら「お」という顔をしていた。今日は、リボンフライングでも拍手が起きてくれたので大変満足。HORIZONでの手拍子も気持ちよくできて嬉しかったわあ。
今日は、一月公演に出演していたリョウこと、錦戸亮くんが客席にきておりました。来ることができて本当によかったね。彼の存在は確実にSHOCKに新しい風を吹き込んでくれたから。
アキヤマの紹介に客席から大きな拍手。みんな、リョウのことを忘れてはいないですよ。
今日は実は、今回のSHOCKでは一番前の方の席でした。双眼鏡は一切使わずに表情がちゃんとわかる席。唯一、ロミオだけは!ロミオ様だけは本能が「観ろ」「使え」と私に訴えかけてくるのでどうしてもはずせずに、死に顔だけ双眼鏡使わせていただきましたが、あとは全部外してましたよ。
OPで、コウイチが最初のフライングをするじゃないですか。
綺麗に綺麗に飛んで地上に帰ってくる時、MAが迎えるんですが、全員にちゃんと役割があって、アキヤマがキャッチし、ヤラが腕を掴んで体勢を整え、ヨネハナがワイヤーを外し、その仕草を客に見せないようにマチダがすっと壁を作ってブロックするんですよ。
もーそれ観てきゅんときた。
MAがWebでよく「光一君を支えることができるように」と言っているけれども、まさにその言葉のままに、全員が光ちゃん支えてるよ!と思った。
このシーンこそが、MAと光ちゃんの関係を一番表している気がしました。
本当に全員が全部で支えてくれている。
この人達が舞台で待っていてくれる限り、光ちゃんは安心して空を舞うことができるんだねえ、と心から思いました。
コウイチがまた、待っていてくれている四人にこの着地を全部任せて預けきってるのがいいんだよな。
文字通り命預けて、そのことに一欠片の不安も持っていない。
この輝くような信頼関係こそが、今回のSHOCKを作り上げているんだな、と。
ところでずーっと触れようと思って触れずにきた、マスタングのマジックですが。
近くで観ても、吊ってるワイヤーの一本とて見えずまんべんなくいろんな角度に車体を傾けていく姿は、すごく不思議でした。あれどうなってるんだろう。光ちゃんがやっている他のことがすごすぎて最初に観た時には驚かなかったんですが(笑)改めて観るとやっぱりすごいです。
千秋楽のバックステージ。
アキヤマの後ろ姿に向かって
「わあ。後ろ姿もリアルだ」
と(笑)
アキヤマは「後ろは普通だろう!」と訴えてました(笑)出てきたコウイチはアキヤマを観て
「ちょっと離れて(離れる)もちょっと離れて(また離れる)もっと……アキヤマ!」
といつものネタを(笑)
当意即妙の人ですから。普段はアドリブ弱いと公言してるのにね。
屋上のシーンを終えて、マスタングに乗るところでは例によって「F1の話をしながらドライブ」と言い出して「例えば?」とアキヤマに振られれば「レギュレーション(ルール)が変わって大変なんだ」と呟いた瞬間に「もう、わかんないから!」とか言われてました。
F1オタクはどこまでも。
バイトシーン。バイトシーンかわいい。
今日はミッション・インポッシブルに影響されて何やら腰に手を当てて自前のガンを連射した後
「祝砲だ」
と言ってましたよ。そうきたか!
バイトといえば、マリリンのポスターに影響されてやるぷぷっぴどぅ♪もなんかみょーにかわいいったらないですよ。ぷぷっぴどぅの時の満面の笑顔が壊れ系でかわいいのだ。
最後の映画館のポスターは、SHOCKですが毎回毎回アキヤマが去年のSHOCKのOPの振り付け通りに走り込んでいってオケピに落ちていく時の
♪夢の仮めあmglbわおpcbjkもあpkgぼpれvそpbkねty!
という絶叫は素晴らしいです。
みなさんで「惜しい人を亡くした」と合掌してる時に、ヨネハナが「さよならー」とオケピに向かって手を振っていたのが妙にツボでした。
最後の壁が落ちてくるところ、頭で受け止めたコウイチが「ハゲちゃうよ」と呟いていたのに対してまたヨネハナが
「そろそろ危ないと思ってたんだ」
と大胆発言をしたところ「楽屋にきなさい」と指導が入ってました(笑)ナイスヨネハナ連発。
アキヤマが金ぴか衣装で出てきてポーズを決めるところ、なぜか最後のところだけ首をちょこんと傾げる仕草をやってたんですがコウイチに「もう一度」と言われて都合3回ほどやってましたよ。
それでも全員から「キモイんだよ!」と言われるアキヤマは愛されていると思った(笑)今日はずっと双眼鏡外していたので、全体がよく見渡せていたのですが。
例の一幕最後のところ。
真剣を渡した以降っていついかなる時もコウイチを双眼鏡でロックオンしていたのであれだったんですが、ツバサの剣にコウイチが血しぶきをあげ、腹を刺されて大階段を転げ落ちていくところを、アキヤマはすぐ側で観ているんですよね。
あれは。
あれはたまらないだろうなあ、と思った。ツバサもトラウマになるだろうけど、アキヤマも同じくらい。下手したらそれ以上にくる。
そりゃ悪夢も観ますよ。自分が渡した真剣で、大事な友達がやっぱり大事な友達の手にかかって血を流すシーンをまともにあんな近くで観てるんですもんね。
アキヤマのショックと言ったら大変なものだろうなと思いました。
アキヤマ自身、重さで「これは」と思ったのだと思うのですが、とにかく自分の脇差しを渡さなければショーが止まる!と思って渡したんですよね。
自分がその時やらなくてはいけないことは、ショーを続ける、ただそれだけだと思って渡した。
コウイチがですね。
アキヤマが渡した刀が本身のそれだと気付いてツバサに差し出す前に、わずかの間があるんですよ。
この後の所作をわかっているから、もしかしたらこれをこのまま渡したらしゃれにならないことになるかもしれない、と。
ものすごく大きく荒い呼吸音が、コウイチの中に起きた逡巡と怖れを表現してるわけですが。コウイチはきっとすごく恐かったんだと思うんですよね。切り結びあうシーンをやるのに、相手に渡す刀が本身……でも、コウイチは自分のを渡さなかったじゃないですか。万が一のことがあるとしたら、本身の刀を向けられている方だというのは当たり前のことなので、そんなリスクは自分が引き受けるのが当たり前だから、と本身の刀の方を渡したんじゃないかなあと思いました。所作的にもその方が美しいのは明らかだしね。
だけど一度覚悟を決めて渡したら、恐怖よりもいい舞台をやることが優先されてしまってあのように挑発するような顔でツバサに迫るようにしたんでしょうねえ。
切ないのう。
コウイチの絶叫はいつだって胸が痛いです。
二幕の登場シーンは、帝劇にしか生息していない国の天然記念物。あるいは保護動物。後ろ向き歩きジャミラですよ。途中で壁にぶち当たって「いたーいいたーい」してました。そして、自分に痛い痛いした壁をぶって、また手を痛い痛いしていた。
リカに見つかって「いやん」のところは、割と大人しめ。V字開脚、穴押さえもこれで見納めかと思うと感慨深いんですがやっぱりアイドルとしてはいかがなものかとも思われます。
MAに見つかったところではマチダが
「我慢できない・・・・コウイチー!」
と聞き捨てならない言葉と共に抱きつきに行き、コウイチに蹴りを入れられたアキヤマはさんざん悶えた挙げ句「気持ちいい。ちょー気持ちいい」と北島康介してました。ちゃんと耳抜きしてるわ、と思ったらそれを聴いていた光ちゃんも一緒に耳抜きしていた(笑)細かい。
ツバサとのダンスバトルはとにかくレベルが高くてうっとりです。
MAが全力で踊っていて、コウイチにぴったり合わせてきてくれているからなんかもう言葉もなく圧倒されてる感じですよ。
ツバサの告白シーンは、確かにツバサ自身が傷ついて後悔の念に苛まれ続けた日々の告白でもあるけど、これ聴いてるコウイチが一番キツいよなあとしみじみ思っていました。
コウイチは有言実行の人で、とにかく自分がちゃんとやっている姿をみんなに見せれば全員がわかってついてきてくれている、と思っていたフシがあって。
ツバサは小さい頃からずっと一緒の仲間で、やっぱり弟みたいに思っていた感じがあるからそのツバサが心の内側に自分への呪詛を抱えて生きていたと知ったら、そりゃもうショックだと思う。ましてや、コウイチがもっとも大事にしている舞台を壊そうとして本身の刀を持ち込み、それが原因で事故が起きたとあっては。
だけど、コウイチは傷つくだけの時間も与えられずいきなり自分が既に死んでいるという事実をつきつけられるわけで。ええと……、なんだってコウイチはそんな目に遭わなくてはいけないんだ?
仲間だと思っていた人間に恨まれていたなんてことを知ってそれだけでショックなのに、自分が死んでいたって!
しかもこの人、つくづく損な役回りを背負ってるので、落ち込む全員をなぐさめ奮い立たせるのは一番傷ついてるはずの本人なんですよね。
切ない。
この告白を聴いているのは、コウイチとMA・ABC・リカそしてツバサ本人なわけですが。これはマチダとアキヤマが人払いをした後のオンのバックステージに残ったメンバー全員なわけで。
何がどうでも、例え死んじゃってもコウイチが戻ってきたいと願った場所そのものなのだなあと思ったりして。そしてまたきゅーんとなった。今日の太鼓はよく響いてました。びりびりと震えた。
和太鼓でこれだけいい音を出せるのって難しいと思うので、これがまた年明けからの練習の成果かと思うと頭が下がります。堂本光一は凄い。最後はやっぱり泣いてしまった。
コウイチがホントに死んでしまって、もう一度立ち上がるところの清々しい笑顔に弱いのですよ。
理由もなにもなくただぎゅーっとくる。ぎゅーっと。
やっぱりいいなあと思います。今回のSHOCK。こんなに泣いたことはかつてなかった。さてカーテンコールは全部で4回。
大桜のBGMで緞帳があがって、LEDの電光掲示板に、
endless SHOCK
祝・千秋楽。
またお会いしましょう。
だったかな?の文字が。光ちゃんは
「なんだか、まだ千秋楽っていう感じがしなくてこの後もまだ夜公演があったり明日もあさっても公演があるような気がする」
と言ってました。
「今年は挑戦の年だった」
と。大幅な改定を加えて、それがお客さんに受け入れてもらえるかどうか不安だったけれども、大きな拍手に支えられてこれまでこれた、と。
そうして、キャストが揃い、銀テープが飛んで一度目の幕。
二度目は、緞帳があがると最初からキャスト勢揃い。ひとりひとりのあいさつを、ということで
翼くん、MA、ABC、メイサちゃん、女性ダンサー、男性ダンサー、teamU.S.A、G-ROCKETS、ジャックさん、そして直さんの順でご紹介。最後にスタッフさんへの拍手をしてから
「ではみなさん」
と締めようとしたところで「光一君、光一君!」と、大きな花束を持って亮君登場。
ものっすごくナチュラルに袖にいる亮くんのことを忘れていた光一さんです。さすがだ!あんた日本一のボケだ!
会場から大きな拍手をもらってました。
公演の感想を訊かれ、普通に「わあすごい、わあすごいって思った」と言ってましたよ(笑)光ちゃん自身も
「俺も一度(自分の舞台を)観てみたいんだよなあ」
とこれは本音か。
亮くん交えて光ちゃんは
「これが本当のフルキャスト」と笑顔でした。
全員で下がって礼をするときに、小宮山実花さんの頭が光ちゃんのお尻に激突し、場内大爆笑。光ちゃんも笑顔で振り返り、実花さんは「すみませんすみません」と最後の最後のハプニングに赤面してました。そのまま、幕。
三度目。
全員登場であがった幕。
光ちゃんは開口一番
「さっき僕のお尻にぶつけていたのは、メイサちゃんとのWキャストの小宮山実花さんです」と改めて紹介。
で、登場したはいいけど、全て言い尽くして言うこともないと言った感じの光一さん。
とりあえずこれを言わなくちゃ終わらないだろうと恒例の「千秋楽に、乾杯!」
の号令。もちろん、これは会場全体で。
この時、控えめにステージの一番端っこにいた亮くんを翼君が手を引っ張ってセンターまで連れてきていた姿にほっこりした。
今回のWキャスト、私はなんだかんだ言って正解だったと思ってますので、最後にいいもの観た気持ちでいっぱいです。多分、比較されるもう一人がいたからあの二人はよりいいものを我々に見せてくれたと思っておりますので。
あっきーが光ちゃんの手を握ったままで離さずにいて「みんな集合!」と声をかけていた。中央に集まる全員。
ずっと「千秋楽って気がしない」を繰り返していた光ちゃんをみんなで胴上げ。なんと直さんも一緒に輪に加わってましたよ。
「恐いーこわいー。これホントに恐いんだよー」
と胴上げされながら悲鳴を上げる光一さんです。
降ろしてもらって「おれ、いっぱい飛んでるけどどのフライングよりもこれのが恐い」と恐怖を口に。
あっきーは「これがないから千秋楽って感じがしなかったんでしょ?」とか言ってました。
で、幕。
四度目は、緞帳前。
「次にSHOCKで会えるのはいつでしょうねえ」との言葉に会場「ええええええええ」とブーイング。
今後の具体的な活動予定を教えろー。というのが会場中の心の声です、光一さん。
「(言いたいことは)もう言い尽くした」との声に、会場から
「DVDは出ないの?」との声。
「僕に言われても……」と力無く応える光一さん。ええええええええ??
あれだけ派手にカメラいれといて、えええええええ?
大人の事情で言えることはそうそう見あたらないだけかもしれませんが光一さん。頼みます。ホント頼みます。
何度も何度も「ありがとうございます」を繰り返して、ひたすら笑顔で光ちゃんは去っていきました。
今回は「千秋楽に乾杯」も胴上げももうやってくれてしまっていたので、お客さんのあきらめは早かったなあ。
あとは二ヶ月の苦労を分かち合ったみなさんで互いの労をねぎらってくださいませ。本当に本当にいい舞台だったと思います。
光ちゃんのすごさに触れ、キャストとの輝くような信頼感に感動し、ストーリーに涙し、たくさんいろんなことを考えた。
次の予定は何も言っていなかったけど、きっとまたあるのでしょう。
次のSHOCKはどんなSHOCKでしょうか。今回みたいな、今回以上に素敵な舞台だといいなと思います。
二ヶ月の公演、光ちゃんはじめキャスト・スタッフの皆さん、そしてファンである我々にも「お疲れ様でした」と言いたいです。千秋楽おめでとう。
また帝劇で会える日を楽しみにしています。