■2/6(mon) 初日■
初日おめでとうございます!
毎回のことながら、この日になると勝手に上がっていくテンション。今回は大好きだった前回のEndless SHOCKの再演ということで余計にうきうきです。
だって、絶対にいい感じで改良がされてるに決まってるじゃないですか!そして、光ちゃんに対するこういう種類の期待はまず裏切られることはないわけです。
変更点を細かくあげていくとキリがないのですが、前回の物語はそのままに、今回はより物語の通りがよくなるように台詞を改良し、ショー部分には全部を通して変更が加えられています。
もちろん、前回の通りのものもありますが、ショー部分のこの変更はなかなか見応えありますよ。
ちょっとずつ確実にグレードアップしている感じ。
で、今回の物語はストーリーとしては前回と同じなのですが、台詞や場面でより強調した部分は、カーテンコールで光ちゃん本人が言っていましたが「何ゆえに走り続けるのか?」
というところ。
物語の冒頭に、それぞればらばらだった「前に前に進もうとするその理由」が最後にどう変化していくか。
前回が「喪失からの再生」がラストでより前面に押し出されていたところが、更に一歩進んで「前に進もうとする意志」みたいなものに変わったような気がします。
カンパニーの中でコウイチは絶対のスターで一番で、それが当たり前なんですよね。それがリョウには眩しくてそこに追いつきたくてあがいている。
常に自分こそがコウイチの一番のライバルでありたいと思い詰めた心が、あの悲劇を生むわけですが。
そこに至るまでの過程だとか、二幕で直さんがいる必然性とか、今度こそオペラグラスガン観派座長様ファンにもいやでも目に付く位置にわかりやすく置かれている日本刀(でも結局なんでNYの楽屋に真剣が置かれているかは言及されずじまい。まあ、それはおいとくとして)にリョウがご丁寧に鍔鳴りまで響かせてました。ありがとう、親切。
前回説明が足りていなかったところがきっちりと補足されていた感じ。
ショー部分はかなり変わっていました。
OPは、特に車の動きがぐるんぐるん回っていてびっくり。色も何げに白に変わっていたし。
バイトは完全になくなってNYショー探訪になってました。群舞大好きなので、バイトはかなりすきな場面なのでそこは残念ではありましたがあれはあれでいい。何より二幕で直さんが出る必然性があそこで出たからよし。でも、もちっとここは直せる気がしないでもない。いいんだけど、ここは一部の選曲(アレンジ違い)以外は完全新作なので今後の洗練ぶりに期待をしています。
World Adventureは、ナンバリングが取れてただの「World Adventure」になってます。完成されきったAmericaはともかく、インディー……いや、ジャングルが「みんなのジャングル」になってましたよ!!主要メンバーが早変わりで登場してコウイチがスモーク(ちょっと焚きすぎ)で真っ白の舞台からターザンロープで客席に飛びだしてくる演出に変わっていた(網フライングはなくなってました)
ラップにチャイナにアイリッシュにサンバ。それぞれの演出が変わってます。
それから、スパニッシュ改めスペインは、コウイチがタップシューズで登場。タップを踏んだ後に椅子に座って皆様にタップシューズからダンスシューズに履き替えさせてもらうという演出に。アピールアピール。ちゃんと踏んでることはわかってるけど、それはきっちり強調しとけ。それで正しい。
ギリシャのぐるぐるロープの衣装が変更になってました!ばんざーい!あれ、あのびかびかはどうもいただけない、と思っていたのであれがすっきりとした(周囲からは完全に浮いていたが)いい感じの衣装になっていたので満足です。相変わらずすごいです、あの座長様。先頭に立ってどんどん難しいことにチャレンジしていくんだもんなあ。でも観てる方はちょっと恐いよ。
ジャパネスクの殺陣は、一年を経てもあほ毛一切なしのパーフェクトロングヘアをキープされていたシシガミさま登場がかっちょいい。
なんてったって、劇中では飛んできた矢をはっしと素手で受け止めますよ(あのう、わざわざ書くまでもないですけどあくまで架空の矢ですよ、架空の)人間越えてます。
殺陣の動きも変わっていて楽しめますです。
あとは二幕のスーパースター様の歌詞が完全に変更されていて全く意味の違う歌になっているのもびっくり。
直さんとのドラムセッションも内容変わってます。前回よりどうみても難易度アップ。その分かっこいいというかより「見せる」演出になってますよ。いつ練習したのか、いつ。座長すごいよ座長。
それからマスクのシーンも変わっていた。前回実はここのところは「他と比べるとちと見劣りするかなあ?」と思っていたんですが、いやいやかなり見応えある感じに変わってました。
あと、友人との間でちょっと話題にのぼったのですが「夜の海」これがなあ。
一部変更があるのですが、それがあるから後が生きてくるのはわかるんだけどあれはあのままにしておいて欲しかった気持ちがかなりありまして。ちょっとフクザツ。あと歌!
歌です、歌。
今回随所で前回とかなり歌い方変えてきてます。おお!と思ったところが何カ所もあった。
前回を御覧になった方は記憶の中の歌い方との違いもぜひお楽しみに。2/15以降はDVDを観てから行けるのでぜひぜひ前回との違いを堪能してみてください。
いやもう、だから光ちゃんすきだ、私。
前回ほとんど最後のシーンでは「神だ、神がおわす!」という状態だったコウイチが、
「みんながいたからおれは走ってこれた」
とみんなに語りかけるのですが、それまでに積み上げてきた物語があるので一気に号泣でした。
みんないい芝居してましたよ。
やっぱり、亮くんの芝居はかなり感情が入ってくるので物語にすごい説得力が生まれますねえ。
自分のしたことをみんなに告白するシーンでは本気の号泣。
彼はドリボと掛け持ちで時間ない中、急のピンチヒッターだったわけで。前回もやった役とはいえここまできっちり入れ込んできてくれるのはありがたいやら、嬉しいやら。
去年より確実に一回り以上成長したリョウの姿に感動しました。
おかえりなさい。大きくなって戻ってきたねえ。劇中劇のシェイクスピアは、それぞれの場面が増えましてまたより通りのよい感じになっています。また、前回よりもより物語にリンクしているのがわかる。
ハムレットは、誰からも愛される王を殺した裏切り者がいることの示唆。
リチャード三世は、己が密かにコンプレックスを抱いていた対象をその手で殺めたことの示唆。
そしてロミオとジュリエットは、愛する者を突然亡くしてしまった悲劇。
ハムレットは「どろどろに溶けてしまえばいい!」の台詞が光ちゃんに戻ってきてくれました!!!重要!そこ重要!!!!
一年ぶりのロミオ様はまた可憐でいらした。どきどきでした。公演を終えた光ちゃんが実に誇らしげな、大きな仕事をやり終えた人間の顔をしていました。かっこよかったよ。
一度幕が降りた後の最初のカーテンコールは
一年経つと……いろいろあったなあ、との言葉(意味深だなあ)からはじまり、翼君の骨折というアクシデントとその代役で亮君が素晴らしい仕事を果たしたと、作っている自分たちからのメッセージが「皆さんに届いたかなあ」と、ちょっと自信と手応え感じている風だとか。
そんな感じ。
今日は初日で、しつこく拍手し続けたおかげか、二度目のカーテンコール。
今度はメンバー全員で。
ええと、400回を今公演中に迎えることのお礼。それから「次は全部光一がやれと言われてるけど、自分としてはまだSHOCKをやってもいいかなあ、と思ってる」と例の発言を(笑)時間ないか?だよなあ。SHOCK終わってすぐかかってもほんの数ヶ月しかないもんな。
あとは、亮くんにごあいさつ振ったり、MA誉めたり、カンパニー全員誉めたりと。
初日からまるで楽のようななごやかさ。
それだけ今回の作品に光ちゃんが手応え感じてる証拠かな、と思います。うん、素敵でした。
今回初出演の田畑亜弥ちゃんには「僕より大分背が小さいので、存分にヒールでも履いて下さい」と許可を(大笑)
直さん紹介して「太鼓難しいです……」としんみり(笑)
それからスタッフとそれから我々お客に対しても「心から……」と言おうとして「ここから」感謝をしています、とやらかす。いい初日でした。初日おめでとう。
これから長丁場、全てが最良の公演となりますように。ホント、毎回光ちゃんのファンでよかったなと思えるものを観ることができるのはなんて幸せなことだろう。