■2/10(fri)■


初日の翌日あたりから、既にラダーフライングがちょっと危なっかしかったとか夕べ観た友人によるとリボンフライングがちょびっと失敗してたとかちょこちょこと聞いていたので座長様の体調その他を危惧していたりしたのですが、本日は割といい感じだったのではないかと。
一幕の「十三時」→「十三時って言った!」→「じゃあ、三時」のくだりの台詞が整理されていて初日よりは流れていたと思います。あれはかわいいんだけどびみょーだったから(笑)
屋上→ブロードウェイ見物のところは、コウイチ一人だけ時間早く行っちゃって後からみんなと合流、ってだけなのになーんかぎくしゃくしてたから。いや今もちょっとぎくしゃくしてるんだけど。

二幕でコウイチがみんなのところに帰ってくるあのシーン。
初日はレイザーラモンHGで「Say,Say.Say」だったわけですが、今日はヒロシでした(笑)あるある探検隊はいつでしょうか?あの調子だと長州小力とかでてくるんでしょうか?ちなみに昨日は自分で自分を抱きしめて一人妄想の世界に羽ばたいていたそうですが(笑)余裕が出てくると何しでかすかわかったもんじゃありません。気をつけていないといけませんよ。

あと、多分初日にはなかったし夕べ観たPちゃんに尋ねたら「そんなものがあったのかなかったのかすら記憶にない」と言われたんですが。
一幕のWorld Adventure・ギリシャ→楽屋裏のシーン。
コウイチは右手に黒の長いリストバンドをつけてます。それはずっと前からなんですが。
今日初めて左側の肩の付け根に近い位置にきらきらのフリンジが巻かれてるのに気がついたんですよ!!
もーそれが気になって気になって仕方なかった。「二の腕きらきら」と名付けてみましたがどうでしょう?ストーリーには全く関係ないのに目について仕方なかったヨ!どんなところにツボの罠があるかわかったもんじゃないなあ。

この楽屋裏の場面は、ジャパネスクが始まる前にコウイチが天井を向いてため息をつくのがたまらなくすきです。
ここ、去年とリョウがコウイチにつっかかる時の台詞が変更になっていて
「一個、一個同じものを見せるのがプロじゃねえのか?」
というところが
「一個、一個きちっと変わらぬものを見せるのがプロじゃないのか?」
になっててニュアンスが若干変わってる……多分、変わってる。
リョウの台詞だけど割と光ちゃん自身が口にしている言葉だから印象に残っていたのだった。こういう精神は光ちゃん本人の中にこそあるものだと思うので。

ところで初日、本日となかなか素敵なお席に座らせていただきまして。
どういう席かと言うと、シシガミ様席とコウイチお帰り席。
うっかりその場面になるまでそこがどういう席なのか思い出せなかった私は、コウイチがどたどたと盛大に床鳴らしながら駆け抜けていくその風を硬直したまま感じたわけです(光ちゃんの近くに行くと自然に硬直する性質)
それにしてもあんなどたどたと(笑)近くの席じゃないとわかりませんが相当どたどたです。遠くから見ると実に軽やかに風のように駆けていくのに!
でも、そのどたどたどたが、天上の調べに聞こえるあたりかわいそう通り越して哀しい、の領域に楽勝で入ってるんじゃないかと思います、自分。がんばれ自分。
でもってシシガミ様です、シシガミ様。
私はてっきり架空の矢をはっしと手で受け止めるものだと思っていたらちゃんと現実の矢だったよ。
はっしと左手で掴んで床に投げ捨てる(←この演出すごいかっこいいです!!!考えた人えらい!帝劇の客席の内、見えない人の方が多いと思うけど!それともそこは映っているのか?正面まだ見てないからよくわかんない)
ぎりりと眼光鋭く舞台上のリョウを睨むその射殺されそうな目の鋭さと、それとは裏腹なシシガミヅラ(ああ、あんまりだこの言い方)下の幼げなのに端正な横顔のそのギャップにノックアウトです。
なんですか、あの最終兵器は?いいんですか?許されるんですか?あんなん実在していいんですか?
口から魂がハイジャンプして成層圏をはるか突き抜けていきましたです。
カコイイ。
カコイイ。
なんだあの生き物は。人間じゃない。絶対人間じゃない。ありえない。あんな生き物ありえない。

シィシガミさまあああああああああああ!!!!!!

はあはあはあはあはあはあ。

軽く昇天です。

白飯お櫃でいける、と思った。なんなら釜ごと持ってこい。

そんなヨコシマというにはあまりにもかわいそうな人が側にいることなど別世界の出来事のようにシシガミ様は駆け抜けていかれました。
シシガミ様、カコイイ……
ああ、後が追えないわ……(当たり前だから。私見ですがジュリエットのこの台詞は去年のままのがいいなあ。「後が追えないじゃない!」ってなんかちょっと違う)
近くで見たら結構もふもふしていた>シシガミ様のお髪
あまりにもすごいもの見たおかげで、しばらく帰って来れませんでした。なんなんだあれは。私は何を見たんだ何を何を見た……
周囲の人たちも結構口から魂が出てたんで、集団でお花畑状態だったことは想像に難くなく……
シシガミ様ブロマイドってないんでしょうか?
霊験あらたかな感じがとてもする。拝みたい。

ところでそういう席ですと、一幕の空中からの登場がまともに観れなかったりもします。
宙に浮かぶコウイチの真後ろからライトが当たっているので、後光が強すぎてそこにいるのがわからないんですよ。しばらく目がちかちかしてる(笑)
そして。
ラダーフライングがどんなにすごいことなのかもよくわかる。
二階の最前列に一番近づく時、Gロケのお姉さん二人を見ている限りでは腕力だけでぐい、と押し返して前に進んでるんですね。少なくとも彼女ら二人が戻っていく方向性だけは光ちゃんがつけてる。そして多分その反動を利用して更に前に進んでるんだと、思います。
Gロケを押し返すその時に踏ん張ろうとして「くっ」と気合いを入れる顔が、とても男らしくて素敵です。
なんてかっこいい人だろうと思う。
梯子と梯子に挟まれた狭い空間を自分でコントロールしながら思った通りのところに取りついていくというのはなんて大変なことだろうかと思います。ちょっと間違ったらワイヤーがひっかかって事故につながる。空中に釣られて前の方に放り出されている状態で、二人の女性を腕力だけでそれぞれ反対の方向に押しやるっていうのも考えられません。
去年見た時も「すごいなあ」と思ったけど、それは主に見た目部分でのあの不思議な飛翔の現実にだったわけです。
今年になってその難易度とかそういったものに初めて思い至った感じです。見方が変わるとまたあれを為し得ていることのすごさに行き着く。
空中を自在に飛ぶということはすごいことだよなあ。
どうも、フライングの瞬間息を飲むくせがついている私は光ちゃんが空に飛び立つ度に硬直しているわけです。
何度見ても魔法のように、そしてとても綺麗に飛ぶもんなあ、あの人。
飛翔の姿は光ちゃんの美意識というか美学がそのまま現れているようでとてもすきです。
光ちゃんにはすきなところがいくつもあるけど、あの綺麗な飛び姿も確実にそのカウントの一個。
空中姿勢の綺麗なこと、綺麗なこと。
よく光ちゃんのファンが「ホントに空を飛んでるみたい」と光ちゃんのフライングを表現するけどまさにその通りで、現実と重力を軽々と置き去りにしていくその姿に心奪われるのは人間の本能部分が感じいってるからなのかもしれないなあと思ったりします。
ざわざわっと心が騒ぎます。

SHOCKの群舞は見事です。
足や手を上げるタイミングはもちろん角度もぴったり揃っていて観ていて気持ちがいい。群舞は二階からの景色が最高に美しいんですよね。この先は当分二階なのでそれを楽しみにしております。
今年の面子の中にABCがいないのはホントに残念だけど、MADもがんばれ。そしていい風景を見せてください。
そう、やっぱり「夜の海」は途中で台詞入れない方がいいと思うけど、どうしたってあの風景にはぐっとくるんですよ。
あれはあまりにも綺麗すぎる。

光ちゃんが両腕を大きく広げる動作がすきでなりません。
あそこから世界が広がっていくよなあとか思います。指先にはなんか絶対宿ってる。
腕を伸ばしたところから、私のうきうきとかわくわくが広がっていくんだなあと。そうでなかったらただ腕を広げただけの仕草にあんなにどきどきしないと思いますよ。
フライングの時と同様、血管の中をなんか素敵でいいことがざわざわと駆け抜けていく感じがするんだな。それって変でしょうかねえ?

すきだなあ。いいなあ。楽しいなあ。嬉しいなあ。
と、SHOCKの間は自分の中がプラス感情だけで隙間なく満たされますよ。きっとそれが一番の光一マジックなのかもしれませんね。

 

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