■2/19(sun)■


週末に写真の追加が出たと聞いていたので、友人達の分も「買っておくねー」と、安易にメールとか送ってたんですが。
アナタ、16枚っすよ、16枚。一気に16枚。
ひー!!!いつもの四人全員分買ったらさんまんにせんえん!無理。無一文で家に帰るのは妙齢の女としていかがなものかと思いました。
でもどれも割といい写真ばかりでした。いい表情してます。
今の充実が顔に現れてる気がする。

本日は、本当に思いがけず声をかけていただいて急遽帝劇に行ってきました。

なんというか、前回観た時と「ちょっと芝居変えた?」というところがいくつか見受けられまして。それはすごく細かい、例えば台詞の前に呼吸をひとつ入れるとか声音を変わるとかそういった小さなことなのですけれども、それだけで印象が変わる。
リカの涙の告白に小さく「ありがとう」とひたすら優しい声で言えるコウイチはやっぱり悲しい程に強い。その強さが愛しくて切ない。
言い方ひとつで流されも重くもなる言葉。
言葉というのはホントに不思議だ。
でも光ちゃん、気持ちはわかるし意図もわかるけど、今日のシェイクスピア、亡ハムレット王と亡ヘンリー王を違う風に演じ分けていることは買うけど、いくらなんでもその亡ヘンリー王はちょっと声落としすぎだよう。いつにも増してはっきり差をつけていた。一番低いところの声になると光ちゃん台詞に全部濁点がついて聞こえるのでそこはちょっと考えた方がいいかもしれない。
しかし、毎日あの声出していてよくつぶれないよなあ。座長の喉は鋼鉄でできているとしか思えない。
もっとも光ちゃんの場合、「MASK」の時からずっと喉が潰れたことは一度もないのだけれども。

今日の発見。
一幕ナオキ登場の最後で、直さんが両手の指で「イェ〜イ」ってやっている!!!しかも顔が嬉しそう。し、知らなかった。なんかノリノリじゃありませんか?
直さんが、とても楽しんでEndless SHOCKに参加していることをとても嬉しく思いました。オファーそのものを断ることももちろんできるのに二年連続での参加。
なんたって、二幕では直さん龍に乗って「まんが日本昔話」してくれてるんですよ?(何かが違)Blast!にいる時の感じとはまた全く印象の違う、ステージをあれとはまた別の立場で心から楽しんでいるらしい姿がとても嬉しいです。
そして今日はドラムセッションがとてもとてもよかったです。
たまに、鐘もののセットのところで直さんと音がずれていたり、なぜか松の葉で装飾がほどこされているドラムの音がずれたりすることがあるんだけど今日は、完璧じゃなかったかい?
このドラムセッションは、光ちゃんがかなり必死なので、口を閉じてるのにいつの間にかぽかーっと口が開いたり、はっと気付いて閉じたり、さらにがんばっちゃってて口がへの字になったりするところがですね、光一マニア的にはとてつもなくツボです。
終演後に一緒した皆さん、ここは全員同意見。
みんな同じところを観ているらしい(笑)さすが。
無心に叩いてる表情がたまらなくキュートです。
男27歳。なぜナチュラルにキュートという単語がすっぽりはまるのかと!
いや、姿ばかりを堪能しているわけではなく。
エンタメ大好きな私はここのシーンはかなりすきなところなのですよ。
今年は去年よりドラム対決の内容がずっと高度になっていることは素人目(と、耳)にもはっきりわかるので、一層必死な感じがごちそうさまです。
メニューがぐっと面白く、見応えがあるものになってますもんね。よくもあれだけのことをいつの間にか練習してものにしたなあと素直に頭が下がります。
太鼓叩くためにノースリな衣装と共に、たいそうごちそうさまです。
よくもあのフライングを行った後であれだけ大きな和太鼓でいい音を出せると感心しますよ。
光ちゃんの太鼓、とてもいい音だと思います。楽器周りには特にうるさいと自負しているMさんも太鼓判押しているので自分の耳は間違っていないと胸を張る私です。

今日の発見・2。
二幕の「In The Cemetery」はお衣装の布ひきずりがなくなったのが大層惜しまれるわけですが、すきなナンバーなのに代わりはありません。
で、久々に双眼鏡使って観ていたらちょうど曲中のブレイクのところで、光ちゃん中心に集まっていた亡者どもがばっと散開するところ。
あそこで、光ちゃんの右肩上あたりにいる黒人ダンサーの方がそりゃもう盛大に胸元をばーん!とご開帳くださって(笑)双眼鏡の視界に光ちゃんの美しい手さばきと共に彼の裸の胸が鮮烈に焼き付いたのでした。
視界の中に胸板と乳首。
ああ、目に眩しい……
いやもう、そんな惜しげもなく胸ばーん!してくれるなんて予想もしてないところで衝撃くらいましたよ(笑)うひゃひゃ。笑うところじゃないのに笑いそうになった。

今日の発見・3。
いや当たり前っちゃ当たり前のことですが、確かにオフシアターでの公演の時は背景らしい背景は存在していなくて、ダンサーの数と車はいいのを揃えたけど、大がかりなセットは組めてないんですよね、コウイチカンパニー。
ところが、オンに進出した途端豪華で大がかりなセットを使えるようになっている。
「HORIZON」の時は、カーテンくらいしかなかったのが「America」では視界いっぱいに広がる派手な色の洪水みたいな電飾セット(私はこのシーンを観るといつも「美女と野獣」の舞台を思い出す)から始まる世界中の風景。
なるほど、これがオンとオフの差か、と目でわかるようになってますよね。

今日はちょっとテーマがあって、いつも以上に「夜の海」を心待ちにしていたのですよ。
何故かと言えば、直前に出たoricon styleで市川さんが「夜の海」を「コウイチの心情吐露ソング」と言っていたので。
特に歌詞に耳を澄ませて聞いてみました。
……泣けた。
「夜の海」は綺麗で綺麗で、あまりにも綺麗だから神様が「もういいね?」とコウイチを連れていくことにしてしまった曲、と勝手に思っているのですが、歌詞そのものはものすごい寂寞感に溢れた孤独な詞なんですよね。
一人去っていかなくてはいけないコウイチの、これが内面の心象風景だとしたら、あまりにも悲しすぎる。
だけど、実際に自分の死を間近に感じている人間の心ってこんなものなのかもしれないなあ。
誰にも見せない、見せる気もない圧倒的な孤独と寂しさ。
なのにこんなに綺麗で、アキヤマたちは悲愴な雰囲気さえ漂わせながらコウイチと「一緒に」舞っているんだもんな。
なんだか深すぎる。
だけど、大桜で天に召されたコウイチがみんなに語りかけていることも心の内側の真実であるというのは間違いのないことだと思うので。
人の心の深さとフクザツさをついつい考えてしまうわけです。
次に歌われるCONTINUEがひたすら未来への希望を歌った曲だけに、この落差はすごい。
光ちゃん自身はコウイチの最期のショー部分だから、全力を振り絞れるような曲が欲しくて作ったと同じoricon styleで言ってますがいみじくもこのような歌詞をはめられるとそれだけではない意味合いが生まれてくる。
いい意味での化学反応といった感じですね。
間に「大桜」をはさんだ「夜の海」と「CONTINUE」はまさに、光と闇。
夜の海が闇の淵に沈みゆく情景を表しているなら、CONTINUEは眩しい光の情景。晴れやかで清々しい。
考えてみれば、この二曲は共に光ちゃんが作った曲なんだよなあ。
光と闇。
両方の象徴のような曲が、たったひとりの光ちゃんから生み出されたのかと思うとなんだかあんまりすごくてめまいがする。
確かに、このラストシーンの曲は光ちゃんが作らなくてはいけない曲だったのかもしれないですね。
コウイチの気持ちの光と闇両方を表現しなくてはいけないところだったんですから。
誰よりもコウイチの気持ちがわかる光ちゃんが作らなくてはいけなかった。
なるほど、市川さんはやっぱり鋭い。
どちらもコウイチの嘘偽りのない感情なのだろうから、人間ってやっぱり一面の感情だけではできていない多面性のある生き物なんだなあと思いました。
元々このラストシーンはホントにすきでたまらないところだったけど、また新たな見方を発見してその深さにくらりとさせられた今日なのでした。

 

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