■2/28(tue)■


亮ちゃんの千秋楽に、かんぱーい!

本日は、今井翼君の骨折のために急遽代役として登場した錦戸亮くんの一ヶ月早い千秋楽でした。
もちろん、場内のお客さんもみんなそのことを知っています。
とてもとても和やかな亮ちゃん千秋楽でした。

亮ちゃんの出来に関して言えば、なかなかいい感じでしたよ。
彼の出てくるシーンでずっと気になっていた「What 10 wanna say」は間違いなく今までで一番の出来でした。そう、そこは背筋をぴっと伸ばしてそうやって踊ってくれたら最高なのよ。群舞の時など足を上げる角度とかは去年から格段に進歩してきちんと揃うようになっていて初日に結構見直していたのですがここだけはホントに気になってたので。
今日はダンスひとつひとつがとても丁寧で綺麗に映りました。とてもよかったと思います。
リチャードも今まで観た中ではまずベストに入る出来で。
今日はシルクハットも一度で綺麗に形になりましたよ。
亮ちゃんはSHOCKをとても愛してくれていると思うし、それだけの気の入り方を毎回充分に感じさせていただいていましたが、それは周囲の誰もが同じ思いだったらしく。彼に向けられる拍手がとてもとても暖かかった。
誰もが彼の一ヶ月早い千秋楽を惜しんでいた。
彼自身は二幕の告白のシーンからずっと声が潤んでおりました。
感極まったのかな?
コウイチが記者に囲まれているところも、「夜の海」の上手上方からの台詞も。
死んでしまったコウイチを抱きしめるところも、いつも通りなのかもしれないけれどもやっぱり今日は特別思いが籠もっているように見えます。
コウイチとリョウ、コウイチとツバサの関係は同じ台詞・同じシーンをつないでいてもやはり違うわけで、リョウはより強くコウイチを「慕う」気持ちが強いように私には映ります。ツバサは「競いあいたい」という気持ちの方が強い感じ?
そのあたりがくすぐられるのかしら?

さて。
本日はリョウ楽だからなのか知りませんがネタ大放出でした。
びっくりした(笑)
噂に名高い例のヤツが出ましたよ。
二幕 アキヤマの劇場のバックステージ。コウイチが戻ってくるところですたすたすたっとマンガみたいに走っていったコウイチがやおら空中回転

「トリプルルッツ、トリプルルッツ」

そしてしめはもちろん身体のけぞり

「イナバウアー」

これか。これが噂のイナバウアーなのか(笑)想像通りくだらな……いや、ツボに入る感じです。
会場大爆笑です。ホントは身体仰け反らすことが「イナバウアー」ってわけじゃないらしいですが、視覚的にはあれだよねえ。
仰け反ったはいいけど、病院に一年もいたため運動不足が祟ったのか、コウイチさん腰に手をあててました。ぐきっ★とありえない音が身体の中でしましたか?気持ちわかるよそれ!
ラターニャとのダンスを終えて、リカちゃんが登場した瞬間も身体仰け反らせてイナバウアーもどきを一瞬だけやってました。
さらに。
ネックレスをつけているコウイチの後ろ姿にたまらず思わず抱きついたリカちゃん、の図をアキヤマたちに見られて
「私は痴漢じゃありませんポーズ」(注:両手を空中に掲げて潔白を証明)をしながら

「今ちょっとタイタニックしてたんだ。こっち(リカちゃん)がジャックでおれがローズ」

と(笑)
それを受けたアキヤマは、懐かしいコウイチのケリを食らってすっかり感じ入り

「僕にもタイタニックやってー」

とねだる。コウイチすかさず「お前はやだ」と冷たくばっさり切って捨てる。
この辺はあうんの呼吸ってやつ。

んーとあと。
今日はほとんどのダンスやショーはトラブルなくいい感じでしたが、ひとつだけ。
最近ちょっと御難の多いらしい一幕 World Adventure「ギリシャ」でのロープぐるぐる。今日のは明らかに光ちゃんが上げられる位置が低くてひやひやでした。
もうちょっと高く上がらないといくらアキヤマがちゃんと回していても、必要な回転がつかないんじゃないかな。遠心力が足りてない感じ。足一本をわっかにかけているだけだから勢いがついてないとすっぽぬけたりしないとも限らない。降りる時とかすごく恐かった。
あっきー、ヨネ、総出でなんとか光ちゃんを無事に下ろしてくれていた感じ。
ありがとうありがとうありがとう。本当にこれからもよろしく頼む。
しかし顔色ひとつ変えず、タイミングぴったりでピルエット始められる光ちゃんってすごいわ、やっぱり。あのピルエット軸ぶれてないんだもんなあ。

さて、カーテンコールのお話。
全部で三回ありました。
いつもの通りのキャスト紹介の一回目。
座長ピンで幕が開いてお話をしてくれて、そしてオールキャストを呼ぶ二回目。
そして亮楽特別の三回目。

二回目では、とにかく光ちゃんがにこやかに亮ちゃんを誉めておりました。もちろん、亮ちゃんの肩を叩いてあいさつさせる。
も、亮ちゃん初日同様、ぐだぐだ。
というかなぜあんなに挙動不審なんだ?というほどにぐだぐだ(笑)
そんな亮ちゃんを見る光ちゃんは終始にこにこ。すごく優しい目をしておりました。
明日から復帰の翼くんが花束を持って登場。ちょっとだけごあいさつ。
翼くんを気遣ってか光ちゃんは
「錦戸には錦戸の役の解釈があって、翼には翼の解釈がある。二人の違いによって全体の芝居もやっぱり変わっていくもの」
というような話をしてました。
同感。
二人の発する台詞やシーンは同じ言葉だけど違う意味を含んでいていいのだと思います。これには二人とも頷いていたなあ。
そして翼くんには、骨折の診断で病院に行ったとき
「翼はお医者さんに

『踊れますか?』(例の口調で)

って、きいたんだよな?」
とにっこにこしながら尋ねておりました。そうしたらそこはほら、やはり

「踊るぅ?ぬぁにをばかなことを!」(例のお医者さんの口調で)

を期待するじゃないですか!なのに翼君はふっつーに、

「無理無理無理無理」

と手をぶるぶるさせながら言ってました。よ!ボケ殺し!

それはさておき。

「錦戸にとってSHOCKってどんな感じ?」と尋ねる光ちゃんに、挙動不審の亮ちゃんは
「去年やらせていただいてから仕事に対する考え方とか変わって」と「いやホンマですよこれ」といろいろ注釈つけながら言ってました。
なぜだろう、なぜ亮ちゃんは発言全てがキョドっているのか(笑)
んであまりにもキョドってるので光ちゃんが

「錦戸の千秋楽に、乾杯!」

と音頭をとって会場全員手拍子の「My Pleasure」を。
全員にこにこの中、幕。

鳴り止まない拍手に応えた三回目。
幕があがると、明らかに「これ、何の罰ゲームですのん?」という風情で挙動不審の亮ちゃんがたった一人ステージ中央におります。
「なんかしゃべれ」と座長に言われているらしく、あいさつをしようとしますが二言三言話しては、下手袖に「助けてお願い助けて今助けてすぐ助けてお願いだから助けて」と言わんばかりの視線を送る。
座長はそこにいるようです(大笑)
でも、誰も出てこない。ので、何かまた言おうとして「もうだめもうだめこれ以上無理無理これ以上ここにひとりでいるの無理」と「目は口ほどにものをいい」の見本のようなすがる視線を下手袖に明らかにいらっさる座長に向ける。
これ以上一人にしておいたら亮ちゃんの口からエクトプラズムとか出てきそう、と思ったところで危機を察した座長様以下全員出てきました。
そして、座長の指示で亮ちゃん胴上げ。
ものっすごく高く放り上げられてました。恐い恐い恐い。
そして普段胴上げされる側の座長さん、よほど熱を入れて亮ちゃん胴上げしたらしく、胸のコサージュがぼろっと取れてしまってました。

「あと一ヶ月あるのにーーー!!!」

大爆笑。
その後ごあいさつをひきついでいる間中ずっと手にした黒いコサージュで手遊びをやめなかった。
で、亮ちゃんに
「じゃあ、錦戸シメを……」
と要求。
ええと、この場合のシメとは、通常「締めの挨拶」をさすものだと思うのですが。

「三本締めですか?」

両手をちょいと差し出して。素です。素。
亮ちゃん素で座長に聞き返す。爆笑して「じゃあそれで」ということになりまして、

「みなさん、お手を拝借!」

と相成りました。
会場全員で三本締め。なんだか無闇に楽しいよ!
そして拍手の中、今度こそ本当に幕がおりました。
亮ちゃんホントにお疲れ様でした。
なんかなごやか。そして楽しい。あの空間はなんとも言えずほわんとしたいい気持ちにさせられますね。

亮ちゃん、一ヶ月早い千秋楽おめでとう。

ところで今日も観ながらいろいろ考えたりしたことがあるのですが、それはまた次回に譲ることにしますよ。

 

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