■3/26(sun)■


いよいよ、日程残りわずかとなってきましたよ。
昼間に入った友達が「ロビーに『獣王星』のチラシなかったよー」と言ってました。夜もみかけなかったなあ。もう出ないだろうか。

今日は一階席でございました。
昨日、ラダーフライングのレーザーに「海」を強く意識したからか、なんだか下から光ちゃんがラダーフライングをする姿を眺める気持ちはUnder The Sea
海底から海面に向かって泳ぐコウイチの姿を見ているような心地がしましたよ。
何度見ても、どの角度から見ても、やっぱりあれはとても不思議な風景だよなあ。

私の今年のEndless SHOCKはあとは千秋楽だけですので、ともあれ他のキャストの皆さんについてもちょっとだけ。

私の中ではあのカンパニーの中の影番はヤラと認定されております。
なんか役どころとして、兄貴?そんな感じだなあ、と。
MAの日記を見てもなんか面倒見いいなあと思います。今回のキャラはヤラに限らず本人にちょっとずつ被せて作られてるような。
一幕のバックステージでのいさかいのシーン。みんなの心がばらばらで険悪なムードになった時に唯一、コウイチの心の奥にまで届くような鋭い言葉をかけたのは他でもないヤラだったわけで。
「走り続けるって疲れねぇか?」
の一言に、一瞬ぐっと詰まるコウイチ。
今回のEndless SHOCKは「走り続ける」というのが最も重要なキーワードになっているのは周知の事実ですが。
ただひたすらストイックに前を前を見ているコウイチに対してたった一言で「はっ」とさせたヤラは、あの中では一番クールに見えます。でもその反面、帰ってきたコウイチを快く迎え入れようとしないツバサに一番キレて食ってかかるのもヤラなんですよね。
そして「夜の海」で唯一、コウイチがもうすぐいなくなってしまうことに少し気弱になっているのもヤラで。
しっかりしているように見えて、やっぱりヤラもコウイチの背中を見て牽引されていた一人なんだなあと思いました。

マチダは
コウイチくんだいすきー。
が前面に押し出されてます。
これが彼のキャラの基本。
そして、ちょっと気弱で少し調子にのるところがあったりするけどでも、仲間が仲間であり続けることを信じて疑ってない子だなあ、と。
お調子者ゆえ人をからかってみたりもするけど、あのカンパニーの永遠を誰よりも信じて疑ってないのかもしれないなあと見ていると思います。
踊りがやっぱり一番すきです。
殺陣の見栄のところは、途中から背中を使ってごろりと転がるパフォーマンスがなくなってとても心配していたりするのですが。
今日はドイツのところで衣装の前がはだけて次のチャイナの衣装が見えてしまっていた。
MAと言えば、龍神のところで踊っているダンスがものすごく複雑怪奇で「こんなんちゃんと踊れるのMAくらいしか!」という神がかった感じです。
でもとても綺麗に踊っています。ここのダンスすごくすきです、私。
マチダはアイリッシュの時の姿勢が一番綺麗なのです。上半身をなるべくたてたまま揺らさず、ぶれないように足だけで踊る。難しいと思うのですけど、ちゃんと出来てるととても素敵なのだ。

ヨネハナと言えば、一幕Broad Way見物の時のソフトクリームでしょう!
素直で単純明快で、みんなに愛される子なのだなあと思います。憎めない。
今日はぽーんと高くソフトクリームを放り投げてキャッチ失敗して落としてました。その瞬間、私の周囲がくすりとさんざめいたので、みんなちゃんと見てるなあと思った(笑)
それにしてもメジャーにいったら「自腹でソフトクリーム買える!」って、どんだけアイスすきなのかと(笑)
コウイチフライングのワイヤー装着はヨネハナ担当。
今日、ラダーの時に一瞬コウイチが顔をヨネハナの方に向けて頷いているように見えました。なにか言ったのかな?いつもは全く後ろなど見ずに舞台から走り出して思いきって飛ぶので。
でもその一瞬の頷きがとてもよいものに見えました。
圧倒的な信頼のその目に見える光景というか。
私はヨネハナがぽんぽん、とコウイチの肩を叩いてフライングのワイヤー装着完了を告げる仕草がなんだかとてもすきなのです。

アキヤマはもう敢えて書く必要もない程の人ですので。
とにかく、舞台で何が起きているかを瞬時に判断して的確なフォローを入れてくれるので、この人なしにはもうSHOCKは考えられないと心から思います。
一幕「Japanesque」でのハプニングで、とっさに代わりの刀をコウイチに差し出すのは、アキヤマでなくてはならない、と自然に思える存在です。
座長もそうでしょうし、ファンとして私もそのように思っています。
Shrineのロープがけはアキヤマがやってますが、コウイチは準備が出来たとなったらそのままロープで上がっていきました。もちろん空中で足にかけているわっかの位置は調整しますけど、ここも何の不安も抱かずに上がっていくのですよね。
いくら舞台なれしてるとはいえ、この部分に関しては純然たるプロではない彼にロープを回す大役を預けるのですから座長の信頼の厚さといえば計り知れないものがありますよ。
文字通り命をまんま預けてるんですから。そして下で回すアキヤマの肉体的負担も相当なものだと思います。
舞台のほとんど客席に近いはじで、いくら軽いとは言っても人ひとりをブン回すんですもんね。ホントに頭が下がります。
今日は殺陣の見栄のところで、槍使いの槍の先が折れてしまいまして、当たり前に自分で拾って撤収してました。
何げにこの槍のアクション、すごいなあと思って見てますよ。
大柄な彼には槍のような大きな得物はよく似合いますね。

殺陣のところにも、数々のドラマがあるわけですが。
特にコウイチたちが撃たれて以降が細かいドラマがいっぱい。
撃たれたコウイチの元に駆け寄ろうとして凶弾に倒れるアキヤマたち四人。その四人が撃たれながらもなお、戦って散っていく姿とか。
その中でもアキヤマだけが瀕死の状態で生きていて、大階段の上で死闘を繰り広げるコウイチをサポートすべく、階段下で大立ち回りを演じているとか。
とっくに命尽きていてもおかしくないコウイチが鬼神のごとく仲間を斬り捨てていくのに怯んでいる敵兵。
敵兵の一人が鬼神コウイチに斬られると、その親友か兄弟かに向かって断末魔の手を差し伸べ、その姿に逆上してコウイチ斬りかかり返り討ちにされる(←殺陣の中でも結構印象的な、敵が飛びかかって刀を振り下ろそうとするのをコウイチが空中で斬り捨てるところです)とか。その返り討ちにされた男に手を伸ばした人がコウイチを槍で串刺しにしていたりとか。
おおおお、と見れば見るほどに無言劇の物語が繰り広げられているんですよねえ。
おかげさまでここのところは、涙目で見てますよ。
壮絶な物語の連続に涙なくては観れません。
コウイチが、信頼している四人が撃たれる姿を見て絶叫を上げてるんですよ。己の無力を呪って地面を拳で叩くのですよ。
溢れるようなドラマの激流じゃないですか。
一応、この殺陣のシーンにはざっとしたあらがきがあるのだと思いますが、そういうのをさあ。パンフとかに載せて欲しいよなあ。
他にもJungleとか、Love&Lonelinessとか、Endless SHOCKのショー部分には全て物語が隠されているのだから教えて欲しいよなあ。そういうのがわかったらまた違う目で観て楽しめるのになあ。
そんなことを毎回思うのです。まあ、セットリストさえ公表してくれなかった過去に比べたら全然いいパンフレットになってくれてるのですけどね。
人間ってほら、欲張りだから(はぁと)

今日はことさら「走り続ける」というキーワードの深さに、はっとしていた日でした。
その日によってアンテナが敏感に捉えるところってありますよね。

一幕コウイチの「今立ち止まったらそこで終わりが来てしまう」
一幕ヤラの「走り続けるって疲れねぇか?」
二幕ツバサの「乗り遅れたヤツはおいてけぼりなんだろ?」
二幕コウイチの「走り続ける背中を見せることでみんなをひっぱっていけると思った」

という四つの象徴的な台詞が染みました。
コウイチはとにかく「立ち止まることなくただ前へ、前へ進む」ことが重要で、そうでさえあれば「みんなを引っ張っていける」と思っていたけれども、今回のコウイチは神ではないのでヤラやツバサの声に少し揺れるのですよ。傷ついたりもする。
みんな必死で、多分同じところを目指しているはずなのにどうにも噛み合わないもどかしさというか。
その辺りの鍵がこれらの台詞にあるのかなあ、と。
それにしても、コウイチの二幕「告白」シーンでの、自分の境遇を知った時のあのため息とか間が最近とてもすきな感じです。
自分の中でいろいろなことを整理して消化する時間がわずかでもコウイチには必要で、それなしで笑顔になれたらそりゃもう神様一直線なんだもんな。
間と言えば、今日も「お前達の夢」と「おれたちの夢」の間に号泣だった私です。畳みかけるようなCONTINUEの歌詞がまたさあ!

ところで、今日の昼公演の後で落ち合った友人たちが一様に
「カーテンコールで「光一最高!」って叫んだばかがいた」
と憤慨していたわけですが、夜もいましたよ。昼と同じばかだと思いたいです。ばかの数は少ないにこしたことはないので。
ええと、敢えて「ばか」と呼ばせていただきます。
昼公演も光ちゃんは思いきりスルーしていたそうですが、夜公演でもスルーでした。
客席は一瞬真っ白になっていた。
当たり前です。ばかどもがかけ声かけたのはふつーに挨拶の言葉を述べているその真っ最中の出来事。
例えばちょっと挨拶噛んじゃってれろれろになっちゃったーとか、そういうのではなくてふつーにしゃべっている真っ最中。
空気読め。場を読め。今はそのタイミングでもなんでもないとなぜわからないのか。
まだいたのか、こんなのが。
と、とてもよい気分でいたのにすっかり水をさされました。幸いにも同調するようなばかは客席には他にだれもいなかったのですが。
たった一人か二人のために、ものすごくケチがついてしまったことは言うまでもありません。
本日の公演に入られて、あのばかどものおかげでケチがついたなあと思った方、皆様に心よりお見舞い申し上げます。
お前も俺も犠牲者だ。
ホント、勘弁してくださいよ。
客席で公演中に「この前はこうだったのに今日はここが違う」「次はこうなってああなるのよ」と頼んでもいない解説を延々繰り広げられるのも大層迷惑ですが(そういうのは公演終わってから、どこかのお店に入ってからするお楽しみじゃないのか?)こういうのも素晴らしく迷惑です。てゆーか、殺意すら!

さて、私のEndless SHOCKはあと一回。千秋楽公演のみを残すこととなりました。
でもカンパニーはあと、4つ。
最後まで事故なく、よい公演をお願いいたします。

 

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