■1/6(sat) 初日■


初日おめでとう!
雨男を自認する人が座長であるということはこういうことか、と言うほどの大雨です。去年は雪が降ってたよね…
初日は毎回正面玄関から入ろうという乙女心があるのですが、今回は挫折。ふつーに下からエレベーターで上がりました。

ソロコン引きずったままKinKiコンだったせいか、いまひとつ抜け切れていないのも事実で、どうも初日!って感じがしないよねえ、とは友人一同の声。それでも、一ベルが鳴れば自然にしゃきんとします。光一ファンにとって、やっぱりSHOCKは特別なものなのだなあ、と自覚する瞬間です。

さて、ストーリー自体は全く変更がありません。台詞がいくつか付け足されたおかげでより話が通りやすくなりました。若干説教臭いかなあ?と思っていた部分もかなり自然に流れて納得できるようになっていた。
今回の最大の変更点はなんといってもライバル役が斗真になったこと。
さすが、外部舞台の主役を張っていただけのことはありました。非常にいいです。というか、私はこのナンバーツーのあり方は大納得です。
とにかく芝居と殺陣が実にいい。2003年のSHOCKの時よりずっとずっと成長したなあと頼もしく嬉しく思いました。
コウイチに対する愛情と憎悪に似た嫉妬心がトウマの中に同居していて、ふっと魔が差して刀を差し替えるに至った、決して殺そうとしたわけではなくて、結果としてコウイチを殺すに至ってしまったことがどれだけ不幸な巡り合わせだったのか、これまでのEndless SHOCKの中で最も素直に伝わってきました。
いやあ、上手いっす。
黙って刀を持ってぶらりと立っているだけで目をひく。所作でトウマという人物像が浮き上がってくる。
ストーリー性を重視したEndless SHOCKで、これだけやってもらえたら大満足です。
リカ役の松本まりかちゃんですが。正直なところあまりにも地声がアニメ声でちょっとびびったりとかしました(笑)
彼女は今回のリカ役を「コウイチに恋する女」というよりより「カンパニーの妹的存在感」にウエイトを置いて役作りをしたとみえまして、一幕はとっても幼げ。それが、二幕シェイクスピアで一変しているのはなかなか見事でした。告白のシーンは大層いいです。
トウマにナイフを向け、それから躊躇って躊躇って最後にコウイチに刃を向ける、あの一瞬の感情の振れ方がとてもよく伝わってきました。
あの告白のシーンのリカの言動は毎回いまひとつ理解できずにきたのですが、今回のあれならわかる。そういう風に演じていたと思います。

細かい変更点を言いますと。
諸処の細かい台詞変更以外だと、
ラターニャが今回はいません。ので、二幕のオフブロードウェイでのシーンは新曲になり、MAと歌って踊るステッキダンス(かわいい)になってます。これが今回唯一の新曲。
一幕のNEW HORIZONのバックが銀色のテープカーテンのような感じでちょっと華やかに。
一幕 WORLD ADVENTUREのジャングルシーンでのダンスが変更に。なんかちょっと屋良っちっぽい気もする振り付けでした。
一幕 ジャパネスクシーン。リカの格好が花魁から普通の姫君?みたいな格好に。
ジャパネスク登場時のトウマがボロ布のような衣装を身に纏っていて、コウイチ軍と相対した時にかなぐり捨てて正体を現す、という趣向に変わってました。
コウイチ軍とトウマ軍の軍旗が
コウイチ=刀
トウマ=弓矢
の意匠に。これは前の月と星の方がシンプルでかっこよかったなあ。
二幕は、前述の新曲の他に、オンステージの内容がかなり変わってます。
ナオキとコウイチのドラムバトルの内容が大幅変更。
OPナオキ→コウイチリボンフライング→ドラムバトル
の流れが実に淀みなくスムーズになっていて、一見の価値あり。
前回まではコウイチ最後のショーにおいて若干行方不明気味だったリカが、次の場面で出てきてトウマと日舞のような振り付けでひもダンスを。
それから、ラダーフライングが!!!!!!
ちょうど今日は二階で観ていたのですが、ラダー始まってから少ししてちょうどど真ん中に妙な棒が現れます。
正直視界にそんなもんがあると邪魔で仕方ありません。なんだろう?と思っていたら、コウイチがラダーフライングの途中で一回ステージに戻って次。
いつもなら二階A列にぐん、と迫るように飛んでくるだけで終わるところが、その棒にとりつき、そのまま。
そのまま、二階の縁に立ち一回見得を切るのです。
二階大拍手。
思わず「ああ!」と叫んだ。
ちょうどどセンターで観ていたものですから、この衝撃ったらありません。コウイチが同じ目のたかさにいる。この瞬間だけ一階席より二階席が近い。
なんか感激しました。
う、嬉しいなあ。この人はこういうことをしてくれるから。コウイチが見得をきった瞬間の二階の万雷の拍手は非常に印象的です。愛されてる。愛されてるよ、私たち。
それから、これも思わず叫んでしまったのですが。
夜の海のラストが。かなり衝撃的なものになってます。そのまま、エンディングに向かうのですがとても流れがきれいで話がスムーズになりました。
これは、演出としてとても正しい。正しいけど。でも。
おかげで私は初日から号泣です。あまりに突然、そして花のように散るから。
CONTINUE聴きながらまた涙、涙。
ホントに涙涙涙。

さてはて。今回のSHOCKはとてもお気に入りなのですが、ちょっと気になったのが光一さんの疲労っぷり。
なんというか、光ちゃんがほんのコンマ0001秒とかそれくらい遅れるんですよね。今までではありえない、本当にわずかすぎる位だけど確かにダンスのカウントとか殺陣のタイミングとかが遅れてるというか。
Why don't you〜のラスト♪Just do it!が思いきり遅れたのは、ソロコンでそこをあっきーに任せていたからということにしても、なんかちょっとだけ気になりました。
できないわけじゃなくて、疲労のあまりちょっとだけ動作が遅れてるみたいな、そんな印象。まあ気のせいかもしれないのですけど。

芝居は相対する相手が変われば当然、変わる。
わかっていても、前回からホントに変わったのでなかなか興味深かったです。
これからSHOCKに行かれる方は楽しみにしていていいと思います。今回も、あたりです。

カーテンコールではひたすらこの公演を支えてくれている全ての人に対する感謝の言葉を。

「1月1日で一個年を重ねまして……年をくったのに公演数は増えると」

と、今回の81公演がどれほどチャレンジャーなことかを滲ませる発言をしておりました。
斗真とあっきーもごあいさつをしておりましたよ。
相変わらず、いや毎年ますますカンパニーの結束が固まってきてるなあと頼もしく思ったりしました。
さあ、あと80公演。いやあ80公演て!とツッコミのひとつも入れたくなるような感じですけど、けがなくなるべく元気なままで突っ走っていってください。

今日は、一幕のNEW HORIZONでスモークが出過ぎてコウイチが煙に巻かれてたり(笑)とか、炎系の演出でいまいち炎が出てくれなかったりしょぼかったり、これはもしや炎が出るタイミングが思いも掛けず早かったんじゃないだろうか?とかいうのがあったりしました。
ガンバレガンバレガンバレガンバレ。

全力で応援しておりますとも。

 

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