■1/28(sun)■
私が観た夜公演は恙なく終わったんですが、昼は大変だったそうですね。
ラダーフライングのロープが緩んでた?のか、二階客席にスタンディングするのにしきれなくて、へりに激突?したとか。その後根性ではい上がってきてものっすごい痛そうな顔して見得を切ったそうですよ。
カーテンコールでは「あそこは俺の見せ場なんだよ!って言っときます」と笑いをとっていたそうですが。いやもう、気が気ではないですよ、ホント。たまたま二階センターで観ていた友人は
「まるで、井戸からはい上がってくる貞子のようだった……」
とその時の恐怖を語っておりました。
ホントにもー。なんだか夜は夜で和太鼓のばちを当ててしまっていて、真っ直ぐ振り下ろすことをキープするのが困難になってきてるのかしら?と思ってしまったり。
その週に入っていた友達からの報告メールがなんだかぼろぼろっとしてたものが多かったので。初日から一ヶ月。一番疲れが出てくる時期かもしれません。
それなのに座長サン。
夜のカーテンコールで「一ヶ月経つのがものすごく速かったから、僕としてはもう少し(公演数を)増やしてもいいんじゃないかと思ってます」とかいいやがってましたよ。
もー、ホントにもー。
二ヶ月で81公演は異常な数だから!あの内容ならばせめて一週間に一度くらいは休演日設けないとだめだよう、と今回ほど思ったことはないというのに。そうは言っても28歳。リカバリにも時間がかかるようになってきてることに、お願い、気付いて!リカちゃんいじりはここんところヒートアップしてるらしく。
今日はナイスアングル連発してたのはもちろんですが、思いきり
「コウイチはそんな変なことしない……」
と言われてました。ああ、言ってやれ、言ってやれ。びしーっと言ってやれ。
そんなコウイチさん。ピアノの鍵盤の低いところをだーんと叩いて、遊んでました。
「俺、どれくらい病院にいたの?」
「一年」
「一年!(だーん!)」
理由は「使ってみたくなった」だそうな。自由人だな(笑)
マチダさんのキャラ立ちっぷりは今日もすがすがしく。確かに素の町田さんも光ちゃん大好きですが、ああいう方向とは違うから、実際の町田さんと微妙に被りつつ微妙に違うマチダは、やっぱりキャラ立たせた成果なんだよなあと思います。
みんな、目が釘付けになるもんなあ(笑)大したもんだ、と思います。
コウイチのふりにも完璧に応えてみせます。すごいです。なのに、一幕のStep On The Earthではついうっかりマチダに見惚れちゃう私がここに。
だからー、あの人のダンスすきなのよ、私。あの時のマチダ衣装って、懐かしのブラスト(MASKの時の優貴が所属していたバンドですよ。直さんのBlast!でもなく、ましてやNANAのブラストでもなく)みたいでかっこいいじゃないですか。
いつも感心することには、ホントに光ちゃんのダンスは綺麗だなあということで。
私、AMERICAとかIt's a Wonderful Dayとか、あの並び観ただけでわくわくする。あの指先まで神経の届ききった美しさ。
余裕をもって踊ってるから、あの指先に、ターンの時にふわりと舞う衣装の裾にすら、表情が生まれる。
拍をいっぱいに使って大きく踊るから、広がりが生まれる。
確かに光ちゃんのターンは時を止める。
ヒガシの名言の通り、ダンスで何かを表現できるということは素晴らしいなあ、と思います。そこには言葉すら必要でなくなるのだものな。
新曲のReunionとかはかわいくてたまりません。
曲自体もラブリーでキュートな感じ満々なんだけど、あの振りが!ステッキとハットをこれまたとってもキュートに使っていて素敵。
コウイチとアキヤマたちがどれだけいい関係なのかちゃんと伝わってくるかわいさとほのぼのした優しさが溢れてる感じ。
アキヤマたちもコウイチが帰ってきたことが嬉しくてたまらないし、コウイチも大好きな人たちとまた踊れていることが楽しくてたまらない。
すごくかわいいシーンだけに、よくよく考えればこの時点でコウイチはもう死んでいるんだよなという事実をうっかりReunion観てる最中に思い出してしまうと逆に泣けてしまう。
こんなに踊るのが大好きなのに、こんなにみんな喜んでいるのに、リカの言う通りそれは「幻想」なんだよなあ。
そう思うとですね、一幕の「N.Y.NIGHT」とかも、この後起きる悲劇を思えば切なくてたまらないです。
夢が叶うためには、何かを代償に差し出さなくてはいけないものでもないだろうに。苦労を分け合う仲間が一列になって夢を歌うシーンはあっという間に思い出になっちゃうことを知っているだけに。
辛いなあ。
そういえば、夜の海でコウイチが着ている衣装の色は赤。
生命を象徴する色だというのも、なんとなく皮肉なことです。ええ、単なる偶然でしょうけど。
偶然と言えば、二幕でステージシーンでの衣装以外の服の色が白なのは、コウイチが既に鬼籍に入っている人だから?と一瞬思ったのですが、よく観たら、一幕の千秋楽後の楽屋〜屋上シーンでも白いジャケット着ていたので(写真で見分けるならばインナーのシャツの色が一幕は金色で意匠が描かれていて、二幕は黒で描かれていることでしょうか)思い過ごしだとわかりました(笑)細かいところまでよく考えられている舞台なので、そう言ったところにも符合を見いだそうとするクセが。SHOCKはものすごく楽しいけれども、お話自体としてはシビアで残酷でもあるわけで。それでもエンディングでCONTINUEを聴くときにはすがすがしい気持ちになっているのだから不思議なものですよね。
どうしても「死にオチ」というのは許せない、という意見も一理ありますが、夢だけではない現実もまたカンパニーには待ってるんだよなあ、と思ったりします。
実際、コウイチを失ったカンパニーが再び脚光を浴びることができるかどうかはわからないし。トウマはコウイチを結果的に死に追いやった事実を一生抱えていくのだし。
それでも、この人達は前を向いて歩いていくんだろうな、と夢のような理想の未来に思いを馳せずにはいられない。
Endless SHOCKはそんな物語だと思います。
いやあ。ミレの時は物語のあらすじを理解するのでさえ大変だったことを思うと、光ちゃんが手塩にかけて育てていった舞台はここまで成長したのだな、と感慨深いですよ。
一人一人が解釈を持てる振れ幅ができたんだもんなあ、最初のアレから。それにしても今日もやっぱり、一幕の楽屋とか二幕の告白は怒鳴りあってましたねえ。
座長の喉は鋼鉄製にしてアタッチメント方式につき、花粉飛んでるのか若干鼻声、というよりなんか蓋がされてる?って感じにも関わらず(それも二幕前には治っていた)台詞はがっちり、歌もくっきり聞こえてくるのですが、他の役つきのみなさんは一様に喉が枯れてきているように見受けられました。特にあっきーと斗真さんはちょっと気になる位のかすれっぷりで。
大丈夫かー???
だから、そんなに怒鳴らなくてもいいんじゃないかと姉さんは思うよ。
気持ちが入って芝居が熱くなるということはともすると客席を置いていきかねなくなると思うので。もう少しだけトーン落として、抑えて抑えて抑えてからここぞという時にばん!と張り上げる位がちょうどいいんじゃないかなあ。
怒鳴っていない台詞でさえ、楽屋シーンは語尾がなんとなく怒っているように聞こえたので。
そこだけが。