■2/2(fri)■


座長前髪切った!
眉毛の下、瞼の上くらいの長さになってました。ぼっちゃまです、ぼっちゃま。襟足はそんな短くなってなかったかも。私こういうのの違いって割と見過ごしがちなので多分、としか。明日友達に確認しよう。

外国人キャストの方はもしや一人入れ替わったんでしょうか?
一幕のブロードウェイ見物の時にコウイチが時間を尋ねる警官が一人になってました。それから二幕記者会見の時の「お腹の傷見せてクダサイ」の人も別の外国人キャストさんに変わってました。
今日は最後まで5人いて、みんな普通に踊っているように見えたのでなんとも断言し難いのですけども。うーん、私の目がそう観てしまっているのかもしれないけど、なんとなくもっさりした動きをしていた人がいたかもしれない。が、見分けつかない。
何かあったとしたらやっぱり31日の日なのかなあ。31日の夜公演の時は警官役は二人だったしなあ。
そんなことを考えた。

座長はよい感じでした。
よい加減の余裕を持ってステージに臨んでいる感じです。今日は若干怒鳴り芝居気味で「うーん」と思ってたのですが、二幕の告白のシーンで突然何かスイッチが入ったようにぐいっと入り込んだ瞬間があったように見えました。
うわっと情感が一気にこっちに押し寄せた感じ。
ええとあそこです。リカに自分がもう死んでいると知らされて呆然となっているそばで、トーマが取り乱しているところ。
あまりのことにキレることもできなくて、代わりにトーマがキレてるのを端で観ながら徐々にことの次第を把握していって、事実を受け入れトーマをなだめるあたり。
一番ひどいことになってるのはコウイチに他ならないのに、あえてそれを押し殺してトーマを鼓舞しているのだけど、時折どうしようもない感情がこみあげてきては押し殺し、こみあげてきては押し殺ししてる感じ。
トーマをなだめながら、なんとも言えない慈しみ深い笑みと深い暗い感情が交互に訪れている表情は大層よかったです。下手側だったので双眼鏡使って表情をよくキャッチできました。
今日は異様にキました。
すごくよかったと思います、あそこ。
いやもう、私の気持ちの問題だよ、と言われたらそれまでなのですけども。
コウイチも切ないですよねえ。
私は一幕のジャパネスク直前のコウイチの表情がすごくすきなんですよ。
トーマと言い争って、カンパニー自体もなんかよくない空気になってしまって。一人になった楽屋で一度大きくため息をつくんです。
きっと「言い過ぎたな」とか「でも、俺が言っていることは間違いじゃないんだ」とか「どうしてこんなことになっただろう」とか、いろいろ思い悩んでいたんだろうな、と。
何も台詞がないままにジャパネスクに入っていくだけに、沈黙の重みを痛いほど感じる場面ですね。
この後、二度と取り返しのつかない悲劇に進んでいくだけに。
コウイチが死なずに済むにはじゃあ、この場面でどんな風だったらよかったんだろうかと、ため息の後で次のシーンのために着替えはじめるコウイチの背中を観ながらいつも考えてしまいます。
それを見ているから余計、トーマの告白は文字通り本当にショックだったろうし痛かったんだろうなとリアルに想像してしまいます。
そして二度と生きて誤解とか確執を解くことが叶わないと知った時のあの複雑な表情が。
今日はキた。ホントにキた。
そう言えば二幕の告白のシーンが終わった後の記者会見や「夜の海」での曲中の台詞を聞いていてふと思ったのですが。
コウイチの死、という受け入れがたい現実を認めた後。
一番その事実を受け入れなおかつ次を見ているのは他ならぬリカだけなんですよね。
みんなコウイチがいなくなることに怯え、戸惑っている。トーマは一見事実を受け入れて前を向いたように見えるけど、自分のやり方が少しだけ違っていたことに気付いたその段階で、まだ前を向くまで至っていないというか、まずはコウイチの死を乗り越えることに手一杯というか。
リカだけははっきりと「前を向いて進んでいく」と言い切ってる。
このシーンに、光一さんの「男の方が精神的に弱い」っていう主張が見える気がしました(笑)

今日は一幕のブロードウェイ見物で「じゃあ3時」と「13時」でコウイチとアキヤマが顔つき合わせてわいのわいのやるところで、エキサイトしたアキヤマのつばが盛大にコウイチの顔にかかったらしく(笑)
顔をつるっと手で拭いて「汚い……」とぽつりとコウイチが呟いておりました。どうにもそれがトーマの笑いツボにヒットしたらしくて、It's a Wonderful dayの歌い出しのあたりまで声が笑っていた。
そしてトーマ&リカがペアダンスを踊る後方でピンクスーツさんとペアダンスを影のように踊るコウイチの顔に満面の笑みが浮かんでいた。
こういうのが楽しくて仕方ないらしいですよ、コウイチさん。

二幕のセクハラシーン……じゃなくて、リカちゃんに「ナイスアングル」披露するシーンではいつもより少し控えめにナイスアングル披露した後、そのまま袖にすたすた歩いてコウイチさんはけていってしまいました。
「照れただけ」
だって。戻ってきてそう言ってましたよ。そうしたらリカに

「ずいぶん変わってしまったのね」

とまたばっさりやられていた。
あんまり調子にのるから女の子に逆襲されるんだよう。
そして入院期間が一年に及ぶと聞いた瞬間、いつものごとくピアノをだーん!としたあと、和音を叩いて
「ドミソ〜♪」
「レファラー〜♪」
とやっておりました。最後に低い和音叩いて
「これは?」
とリカちゃんに尋ねるとものっすごい冷静な声で
「わからないわ」
と返されていた。いやあ、女の子は成長が早いですなあ。

で、今日は今年のSHOCK始まって以来初の一階席でした!
正直、一階に降りることなんて、帰りに地下鉄に向かう時くらいなものでしたよこの一ヶ月。ああ、いつもと風景が違う。とっても新鮮な気持ち。
シシガミ様の登場が肉眼で見える(二階だとどうやったって左右の壁に映る映像で確認するより他ない)コウイチが帰ってきたのも早い段階で確認できる。
シシガミ様が刀をちゃりーんと鳴らす音が生で聞こえる。カコイー。シシガミさまカコイー。寿命が延びる寿命が。
今日はあの「ちゃりーん」って音にやられました。
素敵素敵素敵素敵。
で、反対に二階客席へのスタンディングは、正直ナニが起きているのかさっぱりわからないという。
なるほど、私とは逆に一階席続きだった友達が「何が起きてるかわからなかった」と言っていた意味がわかりました。
前方席ならばわかりませんが、ある程度より後ろの客席だと、二階席の縁の部分が全く見えないのですよ。だから、ラダーフライングをしていたコウイチが視界から消えたけど、何が起きてるのかわからない。
一応、左右の壁にスタンディングして客席に見得を切っているコウイチの姿は映してくれてますけど、二階席からの照明が眩しくて映像そのものがくっきりとは見えないのです。そういえば前方に座っていた友達は「二階席からのスポットが眩しくて逆光になっちゃってて何も見えない」と言っていたなあ。要するに二階席のスタンディングしている様子は一階からだとほぼ観ることができないって感じなのね。
すごく納得すると共に、ぐいっと引っ張られて空中に放り出されながらも姿勢をキープしているコウイチが「戻ってきたわあ」という気持ちにはなってなんかちょっと嬉しかったり。
一階席はそんなわけで、二階席のスタンディングが成功しても「???」って感じで拍手するにも何も……って感じでしたね。
ああ、一階ってこういう風景なんだな、と開幕してから一ヶ月目にして初めて知ったわけです。
ひとつ大人になりました(違)

 

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