■2/24(sat)■


いよいよ、あと5日。
81公演と聞いたときにはあっきーじゃなくても「うわあ」と腰を抜かしたものですが、あの驚愕のmirrorコン横アリ初日から数ヶ月。さすがにここまで来ると「もうそんなか」と思いますね。
1月は「行く」2月は「逃げる」と言いますが、光一ファンほどそのことを実感している人はいないかもしれない、と思います。

さて、MADの辰巳くんがケガをしたり20日でしたか、に大量のカメラが入っていたりとやっぱり毎日劇場では何かが起きていたSHOCKです。
もうここまで来るとさすがに今シーズンのSHOCKは完成されきったなあ、と思いました。
何もかもが綺麗。今日はステージ上手20%くらいが真っ黒の頭席だったんですけど、まあ、メインのセンターを観る分には申し分なく。
私にしては前の方の席だったので、いつもと違う風景を見ておりました。

一幕の楽屋でのいさかいの後のシーン、コウイチがやるせない表情でため息をつくじゃないですか。あのため息とか後悔の表情をもしもトウマが見ていたらこの話はどう転がったのかなあとか今日はなんかそんなことを考えてしまいました。
既にトウマの頭は、怒りでいっぱいになっていたから、ああやってコウイチがみんなの前でトウマを責めたり売り言葉に買い文句で啖呵切っちゃったりしたことを反省してることを知っっていたら……と。
不幸なボタンの掛け違いとしか言いようがないなあ、と思ったです。
楽屋にダンサーUSAが声かけにきた時の返事が前の場面とは比べようもなく優しくて、コウイチの本質っていうのはこの何気ない声そのものなのかなあ、とか。
私は光ちゃんファンですので基本的に舞台では光ちゃんを追ってますが、今日は20%のブラックゾーンにコウイチが入ってる時は、別の人々をいつになくかっちり見ておりました。
マチダが!
マチダが、すごい細かいところまでコウイチすきを演じてるんだなあ、と改めて感心したり。若干本人のナニと被りますけど、舞台上ではしっかり考えて細かく細かくキャラを立ててるので、ものすごくマチダはわかりやすくあの舞台にいるんだよなあ、と思います。
一幕でトウマがSo Feel Fine Itでコウイチが出番でミスしたと言ってる時に何げにトウマに向かって食ってかかろうとしてたりしたんですよねえ。で、アキヤマに止められてる。うはは。これははじめて気付いたわ。
基本的にマチダはアキヤマと一番仲がいいんだなあ、とか。楽屋での言い争いのシーンでも、アキヤマがオフに戻ると言った時に台詞の外でもやっぱり一番反応してるし。
MADの子がコウイチに向かって掴みかかろうとしたりするのを止めたりとか。あの中でも沢山の感情が渦巻いていて、みんなくさくさした気持ちのまま二幕に向かったんだなあ、とか。
トウマはやっぱり場慣れしてるので、二幕でリカがコウイチの死を告げている時に徐々に表情が変わっていったりするのですよね。一幕ラストでコウイチが階段から落ちた後もわかりやすく取り返しのつかないことをしてしまったと動いている。
舞台は、全員が主役を見ているとは限らないので、そういう細かい部分での各自の演技はどこか頭にひっかかって印象に残して舞台をまた構成していくのだなあと思いますです。
主役を強制的に見せてもらえないと、まあ、こんなことも目に入り入るだけでなく考えたりすることもあるわけですが。
うええん、今日はまだマシな方だと思ってますけど次は頭じゃありませんように!チケットの枚数も残り少ないわけですし。

今日はアドリブは割とあっさり目。
一幕のブロードウェイのところはアキヤマにうっふん攻撃ですり寄るパターンで。

そうそう、今日のリチャードはすきでした。トウマのリチャードは一幕の余韻のまま怒鳴りすぎてるなあという印象が強いのですけど、今日のはなんかよかった。
シェイクスピアは難しいなあと思います。台詞回しが文語調というのを差し引いても、なんとも言えずその登場人物の心情が上手くこちらに伝わってるかそうでないかがとてもはっきりわかってしまう。
さすが、全ての物語の礎。
リチャードと言えば、場面の展開的にヘンリー王がリチャードの喉をかっ切った短剣は次のシーンでジュリエットの命を奪う短剣と同じものなわけで、それもまたナイフを巡ってその後やりとりをすることになるトウマとリカをいみじくも象徴してるようなそんな気持ちになってしまいました。
そしてそのナイフを持っているのはどちらのシーンにおいても、コウイチだというところが、なんとも皮肉。
ああ、光ちゃんのロミオはホントに絶品ですね。
私は光ちゃんのシェイクスピア劇をぜひ全幕ストレートプレイで見てみたいですよ。やっぱり一番得意とするところのダンスを封じた、いわばストイックな光ちゃんの芝居が観てみたい。
やっぱり葛藤する話がいいなあ。ハムレットかしら?ロミオじゃちょっと脳天気すぎるし。

さあ、いよいよ最終コーナーですよ。
私のチケも残りわずか。
最後までどうぞいいものを見せて下さいな。
やっぱり、フライングでのあの胸をすくような爽快感はここにしかないもの。NEW HORIZONやAMERICAでのあの視界いっぱいに展開する華やかなレビューはコンサートではお目にかかれないもの。
誰よりもアニキな光ちゃんもここだけのもの。
とても大事に、残りの公演を楽しませていただきますよ。

 

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