■2/25(sun)■
77公演目だそうです。
誰も踏み入れたことのない未知の領域。光一さん本人的には「なんだー、まだまだやれるじゃない」だそうですよ。恐ろしいことを言いますのう。そんな光一さんですが。
私が知る限り、まずはじめてじゃないのか?という程の見事な台詞すっとばしをやらかしてくれました(笑)
あれです。二幕シェイクスピアシアターのリチャード三世。ヘンリー王の亡霊となって現れリチャード公に呪いの言葉を吐くところ。「お前の暴虐を受けた、我らの呪いを受けよ。絶望して死ね」
でしたか。その部分「お前の……」と言ってその後がすぱーんととんだらしい。一瞬口ごもり、出てこないから仕方ないや、と
「絶望して死ね、絶望して死ね」
計四回ほど(笑)いつもは二回か?なのに、倍です、倍。
その後で亡霊の呪詛に狼狽したリチャードがわめいているのを冷たい怖い顔をして睨んでいるわけですが。
いつもより、身体が傾いでいた。怖い顔して無言で立っているのに、なぜだろう、私の目には光一さんの周囲に
「やっちゃった」「やっちゃった」「やっちゃった」「やっちゃった」
という言葉がぽんぽん花開いてるように見えました。
いやほら、全部濁点つきの「絶望して死ね」はあまりにもインパクトありすぎて、みんな、ナニはともかく「絶望して死ね」だから(笑)ちょっとごまかせなかったと思うの。
その後の芝居の前にちょっと自分を取り戻す間があってよかったねー、としみじみ舞台後の飲み会で語り合ったわけですよ。
細かい台詞をとばすことは時々あるけど、これだけ派手にやらかしたのは記憶にないなあ。そんな光一さんは、その後のシーンではなかったこととして芝居してました。
今日は、帰ったきた後でリカちゃんに「そうだよ」とキメキメ声で語りかけようとして、二度ほど声を裏返してましたよ(笑)
それがまたえらくツボに入りました。
さらに、みんなに自分が元気だということを示そうとする陸揚げされたマグロみたいなパフォーマンスするところは、いつもよりはっちゃけて腰をぐりぐりしてました。そして、腰痛くしてしばし床に蹲っていた。おばかさんがあそこにいるよ、お母さん。そしてそんな時はマチダさんです。
Reunionの時にステッキをかなり派手にすっとばしてました。最初、ヨネが落としたのかと思うくらいすぱーん、と隣の人のところまで飛んだ。
ヨネはまるで振り付けの一部のようにマチダさんのステッキを拾い上げて渡してました。ちょっと惚れる。
リチャードのミスはリセットされてるコウイチは、そこはすかさずつっこみます。多分、その前にヤラが投げた若干暴投気味のハットをかっこよくキャッチして拍手喝采浴びたのでリセット完了されたのでしょう。
「マチダーみーたーぞー……ステッキ落としたなー」
あみだばばあみたいな。そんな語りで。やってる仕草もおばあちゃんだし。
ところが、マチダさんはそんなことでは負けません。
「観て観てー(はぁと)」
そりゃ「観て観て」ですよ。コウイチがこっち注目してくれるんですから「観て観て」正しい。
最近本気でマチダさんにヒロインのオーラを感じてる私です。
台詞がなくてもひしひしと伝わる愛情。もしくはすきすきオーラ。
素晴らしい。
そのひたむきな愛情はいつか伝わるもの。
今日は一幕のIt's Wonderful Dayで何げに、コウイチから投げキッスをいくつも送られて狂喜乱舞してました。
おめでとう、マチダ。
歴代のどのヒロインよりも、心情にシンクロできかつ応援したくなる、君こそヒロイン。でもって今日は最後の二階席でした。
これだけ二階づいていたシーズンも珍しいなあという程二階ばかりでしたからねえ、今回。
ラダーでコウイチがスタンディングした時の拍手もなんだかいつもより力いっぱい。
群舞の綺麗なこと、ちゃんと目に焼き付けてきました。
本当に綺麗だなあ、Endless SHOCK
できることならば自分の目は綺麗なものをより多く映していたいと思うので、本当にこの期間は眼福という言葉を実感します。
綺麗なものを観れば心が喜ぶ。
二月と共にSHOCKは終わってしまうけど、しばらくはあの綺麗な記憶に酔っていられそうです。