■1/6(sun) 初日■


初日おめでとう!

今年はうららかに晴れ渡り、暖かいいいお天気の東京です。
本日初日!おめでとう!

パンフレットもカレンダーも超!買い!です!
すんごいかっこいい。かっこいい光ちゃん大好物だから嬉しい!額にいれて飾りたい。てゆーか、もう一部ずつ買っておこうか。そうしようか。そんな感じです。

今回初、というところだと帝劇なのに手荷物検査がありました。
私、持っていたDS liteから化粧ポーチの中身まで探られましたよ。双眼鏡もやけにチェックされまくった。や、カメラついてないから。幕間に外のお手洗いに出て戻る時も同じようにチェックされました。別にやましいところはないですけど、ここまで念入りなのは初めてだったのでびっくりしたー。

さて、ストーリーですが、基本的には全く変わっていません。あと、劇中ナンバーもほぼ変わってません。
ただ、キャスト以外にも細かく大きくいろいろと変わっていた。

ざっと、思い出した分だけ列記。

1幕
・OP、光一さんがタクト振りながら振り返りごあさいつ。「500回目を迎えました」などとコメントあり。この時点ではコウイチではなく光一さんです。これは、今日だけなのかな?

・So Feel Fine It 衣装変更。お馴染みのパールというか銀ラメというかのあれから、黒いミラーボールのようなきらきらビームサクレツ衣装に、マントは金色のまま

・千秋楽の楽屋裏 オーナー(オオクラ)の立ち位置が以前より降格?以降、オオクラ絡みの台詞は言葉尻がちょっとずつ変更になってます

・It's a  Wonderful Day 主役以外の衣装が総とっかえ。
振り付けも、コウイチが無自覚にヤラのリカへのアプローチを邪魔をしているような感じのものに。

・AMERICA バックダンサーの衣装が相当変わってます。それから、振り付けの半分位が新しいものに。

・Shirine ロープ回しはヨネハナで固定?

・幕間のいさかい 台詞割が当然ながらちょこちょこと変更

・Japanesque SHOW 殺陣の設定から、殺陣シーンが途中使用の楽曲含めて大幅変更。
基本的には、野党VS高貴な身分の武士の戦いとなっていて、襲われるのも花魁から姫君に変更。
二刀流ヤラVSコウイチの決闘シーン、連続での人斬りシーンなど見所追加

2幕
・オフブロードウェイに戻ったオオクラ苦悩のソロ
独唱の途中で、舞台後方から出現したコウイチさんとのデュオになり、最後はデュエットダンスに。
ただし、オオクラの苦悩の中のコウイチさんだけに、そのまま退場。リカが病院でコウイチの臨終を知るシーンに繋がります。

・コウイチが劇場に戻ってくるシーンが、びっくりするような変更の仕方に(笑)

・「Show Must Go On」像デビュー

・パーカッション対決 ほぼ全面変更。素晴らしいです。

・マスク 途中の衣装が一個変更。すき。

・夜の海 全員ダンスに。曲途中の台詞もありますがそこはちゃんと工夫してました。

 

ざっと思い出しただけでこれくらいですか。
Endless SHOCKはそれこそDVDを含めて何度も観ている演目なので「ここはこう」「次はああ」というのが身体の中に刻み込まれてるわけで、そのリズムと違うものが来ると驚きとともにわくわくしてしまいます。
最初の観劇の日の楽しみはまさに、そこなのかもしれません。

屋良ちゃんは、とにかく歴代の中で最も身体能力が高いだけあって、とにもかくにもジャパネスクの殺陣シーンが圧巻でした。
すごかったよ、二刀流。
設定そのものも、味方の中から出た反逆者という感じではなくて、野党の頭領的な感じが、すごい似合っていた。
身体のタトゥーペインティングがまたいい味出してました。
いいですね。野性味のあるヒール。
今回、コウイチとの一騎打ちと共に、コウイチ・ヤラの連続人斬りシーンが見所として新たに組み込まれているわけですが(その代わり、マチダ・ヨネハナの見栄きりはなくなっていた)ここはなかなか見応えがあるシーンとなっていました。
二人ともどんだけ高い身体能力の持ち主なのかと、感心しきり。
とにかくがんばってたと思います。
ヤラ役はある意味コウイチに匹敵しなくてはいけない役なわけで、長年そうでなくてはならない、というところを見てきている人だけに相当なプレッシャーだと思います。
ダンスや殺陣なんかはほとんど安心して観ていられますね。
屋良ちゃんには特に二幕のシェイクスピア芝居。ここはなかなか抜けられる子がいなかっただけに、ハードル高いと思いますがぜひ、がんばってほしい。
リチャードは悪の華。
やりきれたら、すごい財産になる役柄ですから。例えワンシーンであっても。

それから、大倉くん。
彼のことは正直必殺でしか見知っていませんでしたが、とにもかくにも必死で全力で取り組んでいる、そのことは痛い程に伝わってきました。
がんばってる、ってことがわかる人は自然と好感がもてます(本人も、アドリブ振られて「いっぱいいっぱい」って言ってましたよ)
今はそれでいいと思います。と、思える位にがんばっている感じが伝わってきてました。
今回加わった新たなシーン・二幕のソロ(「追憶の雨」の歌詞違いVer.)は、最初度肝を抜かれましたけど、大倉くん的にあそこが一番のポイントだったんじゃないかなあと思います。
実際、あれを越えた辺りからするするっと抜けていった感じがした。なんというか、すーっと馴染んだというか、大きな芝居の場面だったから本人もすごい気合い入っていたのかな?すごい、熱演でしたよ。
今回追加されたこのシーン。
オオクラの苦悩から、ソロ歌唱へ。そしてそれにコウイチのハモが重なり、そのまま二人のペアダンスへと流れていきます。
この辺り、以前のMASKとかでみられた名場面のリアレンジみたいな感じです。
離れていても本当は二人の思いは重なっているんだよっていうことを、ダンスで表現しているのだと解釈しているのですがどうなんでしょう。
綺麗に二重になって踊るところは、ちょっといいな、と思いました。
生と死。
このシーンの時には既にコウイチの命は尽き果てているんだよな、と思うとなんだか泣ける。
オオクラは、今までと違って、カンパニーに微妙に馴染みきっていない感じがします。
それが逆に「いい」感じでした。一人だけカンパニーを違う立場で見ている、という点で悪くなかったです。それが、二幕になってコウイチとの個人的な繋がり故に苦悩する。
ハムレット〜ソロに至る流れは、オオクラ役最大のポイントなんじゃないかなあ、と思うのでこれを楽までに今よりももっと育てていってくれるか、そこを楽しみにしたいな、と思います。
以前と違っていて全然いいと思います。彼なりのオーナー役を作ってもらえるのならば大歓迎。
楽しみにしたいと思います。

あとリカ役のRirikaさん。
所作を含めて、ダンスや芝居の素養という面ではリカ役ナンバーワンかと。
特に和の要素が必要とされるシーンの所作はずば抜けて綺麗です。
一幕は地味な衣装が多くてちょっと老けて見えるのがかわいそうでした。もっとかわいい服着せてあげてよー。二幕告白シーンの服はかわいくてすき。
なんというか、安心して見ていられます。泣き崩れてもちゃんと台詞聞こえるし。
デュエットダンスは若干競技を見ているような気持ちになったんで、もちっとダンスに色気があるといいかなあ。でも、全然いい感じです。

全体的に「思っていたより変わってるけど、思っていたより変わっていない」という感じでしょうか。

流れとかナンバーとかは変わってないけど、ところどころがすごい変わっていること、それから演じ手が変わっていることで印象が違うところなど、やけに新鮮でした。
観ている私(を含め、多くの座長ファン)は過去の観劇及びDVDを観ていますから、「この次に何がきて」っていうのを身体が覚えているわけですが、それが時々「おお!」という形で裏切られる。それが、気持ちいいというか、面白い。
てゆーか、あの「SHOW MUST GO ON」像は反則(大笑)

ジャパネスクショーと、パーカッションセッションは特にものすごい変更してかなりすごいことになっているので瞬きすらせずに見て下さい。
光ちゃんはすごい。まだ進化していくか。いくんだな。

夜の海は、以前はステージ両脇の壁のところにリカとツバサたちが立って踊るコウイチに語りかけているという趣向になってましたが、今回はカンパニーのメインキャスト達がステージで一緒に踊っています。
これ、ストーリーの意味合いから考えると、コウイチの最後のステージの大きなナンバーをカンパニーの主要メンバーが勢揃いして踊るという点ですごく正しいと思います。
前々からここは、一緒に踊って欲しいなあ、と思っていた場面でもあったし。
だって、ヤラが一番コウイチと共に踊りたいと心底願っているはずだから。
……あとはバックがもうちょっと揃ってると嬉しいなあ。

逆に、AMERICAは新しい振り付け部分がどうもツボにこなくてちょっと「ええええ?」な感じでした。
いろんな意味でこれは個人的にものすごい好みかつツボだったんで変えて欲しくなかったなあ。
女性ダンサーさんがハットとか被ってるんですけど、それもない方がいいなあ。前のがすきでした。なんか面白ダンスになっちゃってる気がする。
それから、Why don't You〜のダンスバトルなんですが、やっぱり3対5はバランスが悪すぎると思いました。
コウイチバックが、マチダ・ヨネハナの二人だけに対して、ヤラバックがMADの4人。
できれば、オオクラにコウイチバックに入ってもらって踊ってくれてたら、人数的に見映えが変わるのになあ。別にオオクラが加わったっていい場面だと思うので参加してもらうのはどうかしら?だめ?

ダンサーさんがかなり入れ替わってるせいでしょうか、例年より若干群舞が見劣りしていたような気がします。
もうちょっと揃ってて欲しいなあ。これは、初日ゆえのことなのかな?次の観劇の時に期待!

そして光一さん。
元日コンの時と比べてえらいげっそりきてました。この数日の追い込みの激烈さが伺い知れます。相変わらず、上半身というか、胸から腕・肩の筋肉のつき具合と他のパーツの華奢具合のアンバランスさはすごい。そして、一層激しくなっているような気がします。
まあ、そうは言ってもSHOCKの光ちゃんは顔にその充実ぶりが現れていて見ていて気持ちいいです。
こういう顔をしている時の人間は大丈夫。あとは、周囲がしつこくご飯を食べさせてやれば!
頼みます、森さん!お弁当!ぜひお弁当差し入れて下さい!貴女の差し入れならば食べないわけにいかないから!

OPで今日が500回目の公演であることにふれてました。スクリーン映像には過去のSHOCKのヒストリー映像も流れてましたよ。
ひとつひとつをきっちり真摯に熱意をもってこなしていって届いた500回。
本当にすごいことです。おめでとう。光ちゃんが心血注いで育てあげていった公演だ。
拍手もさすがに今日はそこかしこで気持ちよく出ていて楽しく観劇できました。
カーテンコールは、3回(いつものステージからそのまま続いているキャスト紹介を含めたら4回)

そうだ、500回だ!
と一回舞台袖に引っ込んでから思ったと言う光一さん。
スタッフさんの心意気やよし、途端にパネルに現れる祝!500回の文字。
20代最後になりましたけど、まだまだ「身体は動くと思いました」と心強い発言。華やかに銀テープと紙吹雪で〆。

そして2回目。
話し出した光一さん。
SHOCK初演の年が何年か朧気な記憶の中にあるらしく、2001年だか2002年だかとぼろぼろでした。初演はミレニアムだから。2000年だから(笑)
そして明日「放浪記」初日を控えた森光子さんがいらしてくださっているということで、大倉君にエスコートされて登場。
真っ赤なバラの花束をプレゼントされてました。
何よりもまず、観に来てくれるお客さん。そのお客さんに光一さんはまだまだ見果てぬ夢を見させてあげられる人だと。
さすが、いいことをおっしゃっていてちょっと感動してしまいましたよ。
1900回に届こうという舞台を努めていらっしゃるからこそ、お客さんがわざわざ足を運ぶということのありがたさを身にしみてわかっていらっしゃるのだな、と。
これほどの大女優が、それを今も心に刻んでいるということを、光ちゃんも大倉くんも感じたんじゃないかな。だといいな。

僕は幸せ者です。

と、光ちゃんは何度も言ってました。

こんなに幸せ者でいいのかな?

とも、言ってました。

SHOCKが、ステージが大好きなんだなあ、とつくづく思わされる幸福そうな笑顔です。いい顔です。
ホントにいい表情でした。
やりきったという充実感のある人間は本当に素敵だ。
かっこいい。なんてかっこいい人なんだろうか、と一体何回目になるかわからない恋に落ちるわけです。
今回のSHOCKは76回公演。

この幸せを76回味わえるなんて、なんて幸せ者なんだろうかと思いました。

そう言ってました。
なんですか、この男前は。
そんな風に思っている人が作る舞台だから。
余計に素敵なんだと思いました。

場内アナウンスも流れてましたけど、根性の拍手で緞帳前に出てきてくれた光一さん。
もう全て言い切りました。
と言いながらも、出てきてくれた。
ステージ上の光ちゃんが感じたことは、

観に来てくれた皆さんの方がなんだか緊張していた

と(笑)
そりゃあ、もう。
こんなに緊張していたことはMASK以来だよ!って位に緊張してましたとも。
また、来てください。
と言おうとしてSHOCKチケの入手困難状況に思い当たった光一さん、下手に「また来てね」と言えないことを察して

家にいるときも、あ、今開演したな!と思って……

となんとファン目線!なことをおっしゃってましたよ。笑ったー。
光ちゃん自身、楽の翌日に「あ、今昼公演始まった」とか思っちゃうそうですよ。そう聞いたら毎日1時・6時にはそう思って過ごすことにするよ。

なんだか、アットホーム。
そしてすごくすごく幸福な空気に満ちた帝劇でした。
楽しかった!すっごくすっごく楽しかった!

初日、おめでとう。
素敵な素敵な、いい初日でした。

 

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