■1/12(sat)■
ちょうど幕が上がってから一週間のSHOCKです。夜公演でした。
初日観た時からいろいろ変わっていた。友達の話によると7日からの変更らしいですが。1幕
・World Adventure IIのOPで、オオクラが外国人ダンサー'sと共に登場して、ひと踊り。2幕
・夜の海
今までは、楽曲のラストでコウイチが力尽きて倒れていたのが踊りきり、次の「大桜」の際に、ピンスポットの中舞い散る桜を手に取ろうとしてそのまま倒れるように大きいところではこの2点か。
1幕の変更部分は「へー」って感じなんですが、「夜の海」については、うーん、どうかなあ。
これの方がいいような気もするしやっぱり曲のラストと同時に倒れる方がいいような気もする。どっちにしても最期の曲を踊りきったことには変わりないと思うし。
私は初めて観たからか、なんか微妙だなあ、と思ってしまいました。今日は2階のどセンターからの観劇でした。
おお、群舞が綺麗になってる。気がする。と、初日も2階で観劇していた友達に尋ねたらやっぱり「初日よりは全然揃ってる」と言っていたので、きっと回を追う毎に綺麗になっていくんだと思います。群舞はやっぱり二階席から観るのが一番綺麗だと思うので、これはすごく嬉しいです。楽しみ増えたー。
特に「夜の海」が。今日はホントに綺麗でした。
あれはぴたーっと揃うところが一糸乱れず、手や足の角度まで揃うと本当に涙が出る位綺麗なんですよね。ピンがあたっている光ちゃんのバックで全員がピン当たってない人でも綺麗にきっちり心ひとつにして揃って踊る光景は本当に絶景としか言いようがない。
ダンスって極めるとホントに綺麗なものなんだ、と思います。楽曲の壮大さとあいまって感動しちゃう。今日はそんなでした。ぐーっと感情が盛り上がってくるのがわかる。
ここはダンスとしても楽曲としても場面としても舞台の中の大きな見せ場なのでやっぱり感動したいところじゃないですか。期待に充分応えてもらえるとやっぱり嬉しい。
今回は、コウイチに深い関わりを持つ5人全員がちゃんと台詞があって、同じ舞台の上で最期の舞を共に踊っているというシチュエイションなのがすごいお気に入りです。それぞれの台詞の後、踊るコウイチを全員がじっと見守るところはホント泣ける。その後、マチダとヨネハナが駆け寄っていってコウイチと踊り出すところがね、もうね、たまらないです。本当は全員に駆け寄っていってもらいたいのだけど(ヤラがなぜかオオクラとリカを止めるような手の仕草で、コウイチのバックで踊るんだよなあ)今年の「夜の海」はやっぱりすきだなあ、と思いました。さて、新風のお3人。
屋良くんはホントにいろいろ考えながら芝居をしてるなあと思いました。
彼はずっとあの役を演じる人を同じステージで見続けてきていて、観ているが故に彼自身の「オリジナル」を見つけるのは却って難しいと思うのですよ。
今日は初日と芝居が微妙に変わっていて、模索しつつも自分の役を見つけていこうとしてるのかな、と思いました。
怒鳴り芝居を極力抑えているのか、少なくとも今までの人と比べると格段に減っているので台詞がいろいろ聞き取りやすいし感情の起伏がメリハリある分わかりやすいかな、とか思います。リチャードも大分変えてきてましたね。
ダンスについては多分絶対の自信を持っているだろうから、あとは芝居でどう違いを見せてくれるか、彼もこれからますます変わっていくと思うので楽しみです。
今日は1幕殺陣のところで、二刀流になったかならないか、の時に刀がすぱーんと遠くに飛んでいったので
「落としたのか?」
と思ったんでした。落とした、というよりは文字通り吹っ飛んでいた。そしてその後本来二刀流のところが一本のまま続けて最後まで通していたのですが、座長がカーテンコールで
「思わぬところで屋良の刀が折れるというアクシデントが」
と言っていたので、どうやら「落とした」と思ったのは「折れた」瞬間だったらしいと判明。
でも、一度完全形(と、思われるもの)を観ているにも関わらず折れてからの流れは全く違和感なし。むしろ最初からそういう演出であったかのような流れと動き。最後の方で回り跳び蹴りとかしてましたけど(倒れたコウイチの肩を蹴ってもう一度地面にはいつくばらせるのとは別に)あれは多分初日はなかったはずなので、瞬時の判断でアクションの空隙を埋めたのだと思いますがその辺り含めて大した反射神経と身体能力です(やー、ホントは毎回やってるのかもしれないけど)それをあうんの呼吸で受ける座長と共に、すごい信頼関係が成り立ってるのだな、と思いました。ここのカンパニーはいつもそうだけど、ホントになんというかすごい。月並みな言葉しか浮かばないけど、ホント、すごい。
それから、大倉くん。
初日より大分いい感じになってきてるなあ、と思います。立ち位置が去年までと完全に違うので、同じように「オーナーがぞんざいに扱われている」というものでも、違う「ぞんざいさ」なんですよね。すごい新鮮で楽しいです。
とにかくがんばってがんばってがんばってるのがひしひしと伝わってくるので非常に好感が持てます。
徐々にコウイチにいじられだしているので、そこもがんばれ(笑)
ちなみに今日は1幕千秋楽のところでやたらと
「そんなピンクスーツ着てるから、みんな言うこと聞いてくれないんだよ!」
とか言われていた(笑)ピンクスーツはコウイチ的にインパクト大きいらしい。
それから2幕。コウイチ復活のところでビリーズ・ブートキャンプのように腕をぐるぐる回して「オレ、元気!」アピするところで、さらに腕立て伏せを始めていました。
コウイチもマチダ・ヨネハナもものっすごいさらーっと高速腕立て30回。あったりまえにやりきって、呼吸ひとつ乱れてないわけですが。オオクラだけは最初から速度自体が違っていた上に、なんかもーやばい感じになってました。ヨネハナ曰く「この人3回目位からもうついてきてなかった」いやいや、最初から。しょっぱなから置き去りにされてたから!
さらに置き去りのオオクラさん。次の台詞がぜーぜー言っちゃって言えてない言えてない(笑)
「もう少し呼吸落ち着けてからしゃべれ」と言われ一旦は持ちこたえたものの、さらに息切れ台詞が続いたので「お前、もう少し脳に酸素入れてからしゃべれ」
とコウイチに指摘。今日一番の笑いツボきたよ、コレ!すっごい笑っちゃいました。酸素足りてないのか!酸素!酸素大事!
それから、2幕のコウイチとのペアダンスが格段に上手くなっていてちょっと目うろこ。
コウイチがバックでオオクラの動きに合わせて踊っているので初日もそこそこ綺麗だったんですが、手足の処理とかホントによくなってたと思います。それから、マチダ。
すごい細かいことですけど、2幕でリカがコウイチを刺すじゃないですか。その時、マチダは腰を抜かして床にお尻をついちゃうんですよ。
リカがコウイチを刺す。
その衝撃に声にならない悲鳴をあげてるんです。すごく恐くて、パニック起こしてるみたいな、そういう演技。
それが、ナイフで刺されたのにコウイチはなんともない、という事実を目の当たりにして立ち上がり別の驚愕を見せる。今度は頭が真っ白になっちゃって考えが上手くまとまらないというか、そんな表現。
去年まではなかった二つの驚きに対する二つの違う反応がね。あの場にいたリカとコウイチ以外の人間全員の驚愕の種類の変化を象徴しているように見えてですね、私的に今回すっごい効果的にきてるんですよね。
今回マチダの台詞自体は前回と比べてさほど量が増えてるわけじゃないんですが、オーナーの立ち位置はからみの多いマチダが去年とは「違う」って部分をかなり担当していて、しかもわかりやすく伝えてくれてるなあ、と。
町田さん贔屓の私はそんな風に思うわけですよ。
光ちゃんもげっそりきたけど、町田さんのそれはちょっと比較にならない位で殺陣のところで笛吹きながら出てくるところなんて「女性ダンサーさん?」とか思う位になっちゃってるんですけど。ダンス以外にもそういうところちゃんとやっていてなんか嬉しいです。
ヨネハナはぐっと台詞が増えたことでキャラが立ってきましたよね。
去年はソフトクリーム大好きの食いしんぼキャラでしたが、今年はぐっと落ち着いた大人なキャラという印象。何げにダンサーチームの要みたいな。
ロープ回しはまだちょい恐いけど彼ならなんとかしてくれると思います。ぐるぐる回るコウイチを止めるためにロープにもう一人飛びついて止めてるのは、もうどきどきしちゃうけど命預けてる座長の命を守るために必死でやってくれてるんだな、としみじみ思ってしまう。リカ。
やっぱりダンスの素養は今までのリカと比べて頭ひとつ抜けてると思いました。
スペインが。スペインがホントにこんなステキになるとは!やーもー毎回うっとりできるのかと思うと嬉しいです。歴代リカで小宮山さんしかここクリアできてる人いなかったから。
男性がリードしやすいように自分から起きあがるとか引き寄せられるとか、崩れていくのに姿勢をなるべく保ったまま落ちていくとか、そういうのはダンスの素養のあるなしの部分の問題なので。
あと、和の要素はねー。もーねー。いいですよねー。
ショーの重点が大きいSHOCKのヒロインとしてダンスの素養があるというのはホントに素敵なことだー。と声を大にして言う。
今日は2幕・コウイチ復活の際に後ろから抱きつくリカ、というのをみんなに見られて「今、猪木ごっこしていたところ」
と、コウイチは思いっきりリカにヘッドロックしてました。しかも長時間……ひっどいよ!(笑)
それでもリカにスルーされたのはかわいそーなコウイチさん。
若干「リカはコウイチが大好き」っていうのが見えないかなあと思うのですが、まあ、恋心が見えるといろいろあるので(苦笑)思い切ってこういうので正解なのかもしれません。
あと「AMERICA」は私はやっぱり前の振り付けの方が好きなんですけども、新しいバージョンのあのやたら細かい振り付けは彼女だからこそできるとも言えまして。ああ、スーパースター様ダンスの時も綺麗だった。新レギュラーと言えば2幕に出てくる掟破りの「しょおますとごーおん像」ですが(笑)
出そうよ、今回のDVD。
そして初回限定生産盤につけようよ、あれ。通常盤より\1980お値段アップして(笑)
コウイチさんさんざんいじり倒した挙げ句「もう飽きた」と言っていたので、その内言う言葉が変化するかもしれません。どんな逆襲を受けるのかが楽しみでなりません。そしてコウイチ。
今日はどうやら途中でコンタクトをどうにかしたらしく、エンディングで目が真っ赤に充血し涙がきらきらしてました。
次に出てきた時は何事もなくなっていたのであれはコンタクトにゴミが入ったとかそういう。
パーカッション対決が今回全面リニューアルされてるんですよ。それから、殺陣の一部が変更になってる。
もう手を入れようがないと思った完成形の舞台をまたさらに変えてくる。
その勇気と努力には頭が下がります。
舞台はねた後で友達と話していたんですが、リボンフライングからパーカッションセッションまで腕をあげっぱなし。そりゃ乳酸たまって腕が上がらなくなったって不思議じゃない。ただ何もせずにあの時間腕をあげっぱなしでいることだって結構クると思うのですよ。
なんなんでしょうねえ、あの人は。
すごすぎてもう「すごい」って言葉使う基準値が見えなくなってきちゃったよ。
パーカッション対決は、白い衣装に白い肌基本値は甘い容姿のコウイチと黒い衣装にハードな印象のナオキという正反対の男前二人が並んでパーカッション叩くという画面だけでも見事なコントラストのシーン。
去年より確実に今年のが難度高いよなあ。
その分ショーアップされていて見ていて楽しいです。
どこまで楽しませてくれるんだろうか。この人のショーマンシップには終わりがないのかな。ないよなあ。
どこまでも遠く高くステージを極めていくために生まれてきたんだよなあ、きっと。そんなことを当たり前に思ってしまう今年です。