■2/17(sun)■


振替公演のあったその日の夜公演です。
体力的には相当辛いだろう、7連続公演の5つめ。
不屈のカンパニーは今日も素敵でした。
ところで、昨日初めて気がついたのですが、シェイクスピア「ハムレット」の衣装、肩のところの飾りって最初から片方だけでしたっけ?
デザイン的にはオールシンメトリなのに、あそこだけアンシンメなので、ふと目について「おや?」と思っていたんでした。
友達に聞いたら、やっぱりいくつか前の公演で気がついていてそれがそのままだったし、誰も何も言わないから最初からああなのかと思っていたと。
私の中では両肩に飾りがついていたように思ったんですが……というわけでこんな時は帝劇ステージフォトです。
ハムレットの衣装を着ている写真を探したら、やっぱりついてない。
写真は多分初日かゲネかその位に撮っているはずなのでやっぱり最初からなのか。去年はどうだったんだろう。
やっぱり、亡霊衣裳のマントを外しやすくするためなんですかねえ。
妙なところが気になってしまった。

さて。本日も人様よりお譲りいただいたチケでの観劇です。

で、個人的に初めてのできごとが。
コウイチが通り過ぎる通路側の席には今まで何回か座ったことがありまして、前だったり後ろだったり通り過ぎる一瞬を心待ちにして観劇した覚えがあります。で、ホントに正真正銘通路の真横に当たる席だと、私シシガミ様お通り席しか座ったことなかったんですね。
すっごい怖い顔した凛々しいシシガミ様が通られる。その通り過ぎた足跡から植物が芽吹いて……はいませんが、とにかくシシガミ様お通り席にはご縁があったものの、二幕の復活のコウイチが通る通路側って座ったことなかったんですよ。近くならあるけど、ホントの真横席。
本日、初めて座らせていただきました。
とにかく、一幕のシシガミ様と違ってコウイチは足が速いです。弾丸のように駆け抜けていきます。
ぴゅーっと走り抜けていきます。
それはわかっていたのですが、やっぱり、その……速っ!
コウイチが入ってくるタイミングは熟知してますのでその一瞬前に振り替えるとドアからすっと飛び出してきました。
えーとね。
多分F1のマシンでもあんなに速く通り過ぎないと思うよ。
なんか、赤い塊(衣装が赤なので)がびゅーっと通り過ぎていきました。
赤い革ジャンの香りをわずか残して、駆け抜ける赤い弾丸。
そんな感じでした。
堪能するとか、いい匂い嗅ぐとか(光一ファンはいつもこれを言っている気がするんですが(笑))そんな状態じゃなかったです。あ、革ジャンの香りは。それだけはほのかにしたけど。
周囲にいた人もつい「速っ!」と声をあげていらしたので、一瞬辺りに一体感が生まれたことは申し上げておかなくてはなりますまい。
いやでもなんか笑っちゃう位速くて楽しかったです。
しかし、よくよく考えてみると暗い客席。事前に係りの方が通路にものがはみ出したりしないようにチェックしてくれてるとはいえ、迷いなく全力ダッシュがかけられるってすごい勇気だよなあと思いました。
まあ、光ちゃんにしてみればフライングやら何やらと比べたら足元が暗い中を駆け抜けるなんてなんともないと思っているのでしょうが。
改めて客席の暗さに気づき、感心してしまったのでした。
たまに客席ドアから人が駆け抜けてくる演出って舞台で見かけますけど、役者さんはホント勇気いる商売だよなあ、としみじみそんなところで思ってしまったのでした。

カーテンコールで昼間の公演について何か言うかなあと思ってたんですが、何も触れず。なんかかえって安心しました。
ちゃんと座長の中でけじめつけた、と思えたのだなあと。そんな風に思ったので。
そろそろ楽が見えてきました。私の観劇もこれをいれて残り3つ。
そう思うとひとつひとつの場面が、歌が、余計愛しく思えてなりません。
どうぞ楽しんで、いい公演を、最後まで。

 

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