■2/24(wed)■





お友達に誘われて帝劇詣で。

初日以来のSHOCKでした。
初日は自分、かなりぱあーっとしているのでいろいろ見落としていたり大興奮で記憶から抜け落ちたりする部分がとっても大きいのですけど、今日はゆったりした気持ちで鑑賞していました。

SOLITARYというタイトルの新曲ですね。
あれはいい。やっぱりいい。二度目でもとてもよかった。
光一ファンはたぶんみんな大好きだと思う。と、初日も思ったのですが、やっぱり今日初見の友だちも隣で声あげちゃうくらいすてきだったみたいです。
衣装も素敵だ。
惜しげもなくストーンとラメ使ってて、黒銀最強!って感じです。
楽曲について、光ちゃんの作曲なのかはわかりませんが(so feel fine itとWhy Don't you・・・?の、両作が作れる引き出しの持ち主なので、たとえこの先どんな味の曲が作られたとしても私は驚かない)曲かっこいい、振り付けかっこいい、MJオマージュの心意気もかっこいい。
途中のブレイクでの止めポーズとかもう神がかってます。Vertual〜といい、こういうブレイクのかっこよさ加減は光一さんの真骨頂のその1です。
自分がやっているプログラムの全体を俯瞰して見れる人だからこそ、こういうのが生まれてくるんだろうなあ。
曲のスケール感を、自由自在に操っている感じ。変幻自在に変わっていくのが楽しくて仕方ないです。
今までSHOCKでこういう方向での広さを感じさせるプログラムはなかったと思うのでなおさら。
そして、我ながらリカが一幕のバクステでの争いで言った台詞、ヤラがスタッフのミスでステージに出られず見せ場をつぶされたと激怒するシーンでの


あそこは観客に気づかれないようにコウイチがフォローしたじゃない!

を実体験していたと知りました(笑)確かに、曲頭、上手のところでヤラが走り込んできてスタッフ相手に乱闘しそうになっているところを無理に引っ込められているのが見えた。
初日、気づかなかったです・・・
ラスト、自分でこめかみに拳銃つきつけて引き金をひくって演出はその後の台詞でヨネハナに

あそこ、暗すぎない?

って指摘されて

いいんだよ。ジャパネスクがハッピーエンドなんだから

って笑うところが痛くてなりません。
観客はジャパネスクこそが真の悲劇になるって知ってるんですものね。
そう思って観ていると、あの引き金をひくシーンですら後の楽屋での顛末を暗示しているように思えてならないという。
暗喩なのか、それとも……深く考えようと思えばとことんまでいっちゃいますね。
それにしても、ああこれ、ソロコンでも観たい。フォーメーションの人数多いからできたとしても東京公演だけだろうけども!
あれだけのフォーメーションを動かしながらのダンスって、なかなかないですよ。
ああもう、かっこいいなあ、光ちゃんは!
というか、09SHOCKがDVDに残らなかった以上、今年のは出してくれると信じているのですけども。これ、SOLITARY残そうよ!というか、残すべき!
なんかもうじたばたしそうになっちゃいました。

今日は結構かっちゃんの台詞が響いてきていて、要所、要所でかっちゃんがコウイチに語りかける言葉が後のできごとの暗示になってるんだなあ、と改めて思ってしまったり。
そんなの、去年と台詞変わってない部分なんだから去年気付け、って話ですけど唐突にはっとすることもあるわけで。
去年、オーナー役がかっちゃんになった時にコウイチや他の人たちが言っていた台詞が結構オーナーに振り直されていて
「へえ……」
と思っていたんですが、なるほどオーナーがコウイチにとっては『ただの恩人』ではないんだろうなっていう絆がある感じがするのを考えると、ひとつひとつの台詞がとても重いものなのだな、と思いました。
コウイチがカンパニーに向かって

気をつけろ。周りが見えなくなったらおしまいだぞ

と警告した直後に、オーナーが同じ言葉でコウイチに警告していたりとか。
それが、半年後の悲劇の予言みたいに聞こえるのが、ちょっとぞっとしちゃいました。
コウイチが息を引き取るとき、ほかの誰でもなくオーナーのところに来ていたのは、いろいろと象徴しているなあと思います。
本当は、だからこそ二幕の告白シーンには最初からオーナーにいて、何か言って欲しかったんだけども。
まあ、この人はあの事件につながるいさかいの時も、コウイチとヤラの仲裁に全く入らなかったという過去もあるので、いても何も変わらなかったのかもしれないですが。
オーナーもなかなか辛い過去を持っているみたいですが、この物語では語られることのない部分ですしね。
いろいろ余白があるなあと思います。

和傘フライングは、やっぱりわからないなあと思いました。
なんか非現実的というか、ぽかーんとしている間に終わるというか。
一幕の車マジックに通ずるものがあるなあと。
すごいんだろうなあと思うのだけど、微妙にそのすごさが実感しきれない感じ、といえばわかりますかねえ?

光ちゃんがくるくるーっとターンしているのを観照るだけで楽しい気持ちになります。
指先まできれい。
ダンスだけで表現できる何かは、ちゃんとあるのだなといつも思います。
表現力とかそういうものは、観ている人によって感じる、感じないの絶対の差は出てくるものだし、私には強く訴えかけてくるものがほかの人にもそうであるとは限らない。
でも、この人のダンスを観ていると少なくとも私にはいろんなものが、わきあがってくる。
そういう表現者は、私にとっては光ちゃんが随一なのだなとそういうことです。
大好きだ、と強くしみじみ思う。
フライングもきれい。大好き。
光ちゃんが飛ぶと、よくないものがさあっと祓われるみたいな。あれは絶対に厄除け効果あると思うのですけどいかがでしょう?
身体の中にあるいやなもの、悪いものを全部吹き飛ばしてくれるような、あれは本当に魔法のフライングです。

今日も素敵でした。

あ、二幕でバクステに戻ってくるところ、ひとりぶつぶつ早口で鈴鹿のコーナーについての解説をして喜んでいたことをご報告しておきます。

コウイチなの?

というリカの問いかけに

こんなこというの、俺しかいないでしょ?

と返したコウイチに100点差し上げたい。大笑いさせていただきました。

 

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