■2/5(sat)■


初日です!
今年は半年ぶりの、それでもやっぱりどきどきする初日です。
祝!帝劇100周年。晴れの舞台のEndless SHOCKです。
正面入り口には、100周年をお祝いするフラッグがさがり、入ったところにはこれも100年を言祝ぐ花のアーチがお出迎え。
入ってすぐ脇には豪華な深紅のばらの花束が、贈り主である森光子さんと光ちゃんとのツーショ写真とともに。
場内には100年の歴史を彩った数々の上演作品のパネルが飾られております。もちろん、SHOCKも。
2000年〜
と上演年のただし書きが完結していない、これがこれからも続く長い光一さんの舞台人生の何よりの証左のような気がして誇らしいです。

OPの前口上でももちろん、光一座長自らこの100周年にふれておりました。

今年のSHOCK、ライバル役は昨年七月に引き続き内くん、リカ役は原田夏希ちゃんを迎えております。

さて。

ストーリー自体は大きな変更点はありません。
今回は特に1幕ショー部分にかなり手が入った。

OPで歌われるCONTINUEがジャズアレンジになってます。びっくり!
いかにも大作のミュージカル然としたアレンジからスウイング調のちょっと大人っぽい感じに。単なるアップテンポよりもちょっとアダルトな感じが漂っています。新鮮だあ。

それからMADが、去年一昨年のツアーを経てなんというか光ちゃんの内側部分の居場所を完全に確保したなあとしみじみしてしまうほど(それが理由ではないのかもしれないけども)MADがピックアップされる場面が増えています。
特に、コウイチを追ってウチを置き去りにしたリカに対するウチの恋心を揶揄する場面。
去年はウチvsヨネあいのてマチダだったのが、ウチにMADが絡むというシーンになってました。ほえええ。
MADとのかけあいやってる間、MAはモップ掃除していて、タイミングでオーナーに渡して逃げて行くっていう趣向になっていた。
ちなみに本日初日。
マチダが使用していたモップをオーナーに渡して逃げるシーンで、モップの柄が不幸にもオーナーの顔を強打。
それに気づいたマチダさん、はける際にさらっと土下座してはけてきました。ナイス土下座!
というか、ハプニングをつかみに変える。町田さんのコメディアンの才能は光ってるなあ。
それから屋上シーン、コウイチに大劇場からの誘いの件を言い出せず、一人残ったオーナーが見下ろす町を、特に意味もなくMADが談笑しながら歩いていくモブシーンが追加。イマイチ意味がよくわからなかったんですがここはたとえば[YOU出ちゃいなよ」的にこの先事務所の誰かがさらーと出てくる場面になるとかそういう?
この先の展開を待ちましょう。

それから、衝撃的なことがひとつ。
ブロードウェイ見物。何回見ても

それはちょっとムリがある

と誰もがこっそり頭の中で思っていた(に、違いない)「じゃあ三時に公園で」「十三時に公園で」
のくだりがなくなってましたーーー!!!!
普通に「コウイチ、ずいぶん早いな」で流されていた。
衝撃。
代わりに一番遅れてくるのはウチ。
フリンジをばりばりにつけた衣装身につけて

今日は俺のスペシャルデー!

とリカに告白するつもりという体でブロードウェイメドレーがスタートしてました。
まあこれも、なんかムリがあるような、ないような。そういえば夜の屋上で「ネコが主役だったり、ライオンが主役だったり」のくだりもなくなっていたよな。まあ、あれ、ここの前ふりだったからなあ。
それから、なぜかコウイチさん、ウェストサイド前に床にでこをぶつけてました。
なぜ、ぶつけた。

それから、一幕のThe World Adventure2がまたかなり変更。
ジャングルは完全に演出が変わっていて、セットの上の方に出てくるコウイチの早変わりというよりは、舞台上でのセット移動を使った「いったいどれが本物なのか?」という趣向になっていた。
それと親子タップですね。
なぜか衣装を身につけたオーナーがリカと共にステージに登場し、舞台に飛んでいるハエをたたき落としているのにキレたリカが退場。
今回は、オーナーとマチダ・ヨネハナのタップショーになっておりました。
ああ、そういえばダンスは苦手だと原田嬢は言っていたとかいないとか。

殺陣です。
ウチの得物が両方の先端に刃がある長刀ではじまり、途中でその長刀が二本の刀に変化。今回は長刀と両刀使いの二本立てです。

二幕変更はシェイクスピア「リチャード三世」で、リチャードが過去に殺してきた人間たちの亡霊にさいなまれるところ。今まではフードをかぶった亡者たちだったのが、フードをはいでMADたちになってました。
はっきりと仲間の顔を見せていて、ウチがしでかした罪の意識がより強調されていた感じ。
いい演出だなあと思いました。
こっちの方が辛い。

それからこっちも衝撃。
二幕のコウイチが帰ってくるシーン、手押し車の大五郎じゃなくなりました。
ジェレマイヤーが先を歩き、そのシャドウを後ろにいるコウイチがやっているという感じ。
あと、マチダがコウイチが帰ってきたことに安堵して号泣し、コウイチが笑って許すところ。
オチで、オーナー、ヨネ、マチ、コウイチ四人でそろって

笑えねえよ

っていうとこ。ここはヨネハナひとりだけでつっこみ入れていた。
ああ、なんかここは前のがよかったなあ。なんか、みんなで笑って許しあえてる感じが。
なんかちょっと冷たい、それこそ「笑えない」みたいな空気にどうしてもなっちゃうから。

それから、コウイチ復活の記者会見シーン。
記者たちに笑いながら話をするコウイチをみながらみんなで語り合う場面、ここばっさりカットです。
私は個人的にリカの

あんなに輝いているコウイチみたの、はじめて

って言葉がすごく納得いかなかったので、なくなってよかったかもと思ってます。
いや、もっといっぱいきらきら輝くコウイチを見たことあるでしょ、リカは。
ステージの上のコウイチ以上に輝いてるコウイチは、この劇中ではいるわけないんだから。
多分、現実の光一さんも同じだって気がするけども。

二幕のショーはほとんど変わらず。ただし、ウチのラダー後の舞に扇の要素が加わってました。
内くんは、夏よりも明らかにうまくなってますね。
手足が長くてスタイルがいい分、ダンスの時にばたついて見えていた手足がそんなに気にならなくなったなあ。
殺陣も去年は正直、はじまって1分で息も絶え絶えだったのがちゃんとついてきてるもんなあ。
ジャニーズの子たちはすごいです、やっぱり。

原田夏希ちゃんは、佐藤めぐみちゃんがちょうどかっちゃんオーナーの登場と共にキャスティングされて二年連続リカをやっていたその後だけに、いつも以上にハードル高いのはちょっとかわいそうかなあと。
彼女なりのリカ像をもうちょっと見せてほしいかな、というのが正直なところでしょうか。
それにしても、ウチの台詞になってしまうほどに、背が高い。
ホント、ウチの光一さん身長がアレですみません……


カテコは二回。

光ちゃん「内は昨日の通し稽古が一番よかった」発言して内くん「それを言いますか!」と悲しみを誘ってました。
ソロコンの時にしきりに「内くんへたれ」って言ってたけど、そういうこと言うってことは光ちゃんが「大丈夫だ」って思ってるから言ってるってことなんで、彼は大丈夫。
かっちゃんは、なぜか光ちゃんたち後輩が自分たちのお古の靴を履いてダンスとかしてたってネタを自ら持ち出して食らいついていた。
どっかで、光ちゃんがかっちゃんの靴履いてて、そっちの方の足でのターンがうまくできなかったとかいう話も(よく知ってるなあ)してて、「すみません」と謝ってました。

光ちゃんの話で印象にのこったのは

改めて体力的に恐ろしい舞台

という発言。
ソロコンでさえ、ステージ内容部分では息もきれない、という光一さんが。KinKiコンに至っては最初から最後までセットすら乱れない光一さんが。
去年のコンを見ているだけに、その発言でいかにSHOCKがすさまじい舞台なのかよくわかる。
だからこそ

あと、75回もあるのかと思うけど、裏を返せばまだ75回もできるのか

っていう言葉にすごく重みを感じます。
やっぱ、かっこいいね、この人。
目の前の山が困難であればあるほど、さらに自ら重い荷物装備して登っちゃうタイプ。
煽るとかそういうつもりもないけど(やっぱり、すごく怖いし)でも、やりきっていく姿には素直に尊敬を覚えないわけにはいかない。
SHOCK見ると、あきらかに自分よりもずっとずっとがんばってる人がそこにいる。って思います。
だから、多少のことでへこたれてる場合じゃないよね、って思える。
光ちゃん見てると元気になっちゃうのはそういうとこかも。
ただ現実を忘れるだけじゃなくて、やる気もらっちゃうというか。
あの人があんだけがんばってる。自分がどんだけがんばったところであの足下にも及ばないけど、自分ができる分はがんばってみてもいいんじゃない?って思っちゃうんだなあ。
こういう時は自分が単純でよかったなーと思います。
元気になれるスイッチがそれだけたくさんあるってことだし。

帝劇100周年に二カ月もできて光栄です。

と言っていた光一さん。
その100年の内、12年で20ヶ月ぶんくらい? SHOCKを上演してるって思うとすごいなあと改めて思います。
この先どこまでそれは続くのだろう。
これほど自由な舞台もそうはないので、たとえ内容が変わっていっても、私は光ちゃんが作るこのステージに通い続けるんだろうなと思います。

初日、おめでとう。
いい二ヶ月を過ごしてください。

 

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