■2/14(tue)■
バレンタインデーです!
の、割にはチョコネタはあまり仕込まれてなかったなあ。
当日は朝に内くんが新聞紙面をにぎわせたこともあってか、アドリブ入れられそうなところはずーーーーーーーーーーっとからかわれてました。
あそこまで正面きってやってると笑い話なんで、いいんじゃないですかね。だめかな?
今日は二階席でした。
実は結構久しぶり。去年ほとんど行けてないのもあり、博多座もこれまで二度の帝劇も一階席でしたので。二年ぶりかも。なんか新鮮な眺め。そしてなんか「家」に帰ってきた気分になる悲しい体質。
上から観たかったもの。
それはもちろんhigherです。
solitaryもそうだけど、ダンサーの人数をめいっぱい使ったフォーメーションの妙とも言うべきナンバーは、全体を観てみたいもの。
一階席は臨場感がある。二階席は俯瞰でみれる。
SHOCKは、というか光ちゃんの作るステージはいろんな角度から観たくなる魅力があるのです。
そして二階から観たHigherはやっぱり、壮観でしたね。
演出としてHigherは誰も聞かされてなかったのに突然始まったナンバー。全員が「なんで?」と思いながら踊り出すので、最初のウチパートは踊りもばらばらでちぐはぐしてるのが、コウイチ登場により一瞬にしてまとまり一糸乱れぬ圧倒的なパフォーマンスに変わる。
それはつまり、ウチが必死になってやろうとして叶わなかったことがコウイチならば瞬時に当たり前にできてしまうという事実。
そのことに絶望したウチ。
自分がしでかしてしまった過ちもわかっている、戻ってきてほしいという贖罪の気持ちはもちろんウチの中にはあって、だから毎晩コウイチのいる病室の窓を見つめていた。
だけど、そういう気持ちを凌駕するほどの圧倒的な差を、一年の間みんなが離れていってもがんばってがんばって、だけどやっぱりちっとも埋まらなかったコウイチとの実力の差を目の前に見せつけられるという残酷な場面です。
みんなの信頼も尊敬も賞賛もすべてコウイチのもの。
それは、次の告白の場面のきっかけともいうべき大事なシーンなんですが。
だからこそ、Higherは完璧でなくちゃいけない。
非の打ち所のない完璧なパフォーマンスでなくては、ウチを絶望の底にたたき落とせないですから。
容赦ない。
けど、本当にすごい。
ステージパフォーマンスとしては現在の光一ナンバーの頂点じゃないかと思います。
ダンサーのみなさんの気合いもハンパない。
光ちゃんが、カンパニーが、ここまで積み上げてきたものを一気に爆発させ、昇華させているような場面だなあと改めて思いました。
一個、一個の振りとフォーメーションがすごく緻密で真ん中にいるコウイチはもちろんだけど、板の上の誰かひとりでもしょぼいと一気にかっこわるくなっちゃう感じ。
それくらいレベルの高さが要求されてるというか、ずっと動き続けているナンバーです。
センターはちっとも止まってない。
銀色に沸騰しているようでいて、冷静に緻密にが徹底されてる。
インタビューなどの機会がある度に光ちゃんが「higherはやばい。一曲終わると生まれたての子鹿みたいにぷるぷるってなる」って言ってますけどこれだけ動いてたらそうなるわ。
特に印象的な膝を曲げた状態でのステップ、あれあんな長時間保ったまま踊るってなんだあれ。主役ひとりならず全員があれを要求されて答えてるってなんて男前集団か。
しかも、体力的なことを思えばこれをやるなら確実に一幕の方が負担が少ないはず。
Higher自体、歌詞もそれからウチ→コウイチとステージの主役がするりと交代するっていう設定も含めてストーリー展開上の重要なファクターでもあるからここ以外にはありえない。とはいえ、二幕にこれを持ってくるのがすごいです。
元々純粋に体力を消耗するナンバーが惜しげもなく全幕に散りばめられているステージではありますけども、密度が増した感。
Why don't you〜も好きだったけど、ある意味この一曲のために今回微妙にふぉーゆーのウチに対する立ち位置を変えたのかな? と思うくらいの目玉として堂々成り立つ完璧さがたまりません。
まさにステージが一体化してる。
それだけに昨年まで以上に、ウチとコウイチの差違が際だって見える。
そうなると直後にウチがキレるのがより自然な流れ、ただ「コウイチが帰ってきたこと」に動転して、というものよりも一年かけて自分が積み上げてきたと思っていたかったものがあっと言う間に目の前で崩れさった挫折と絶望感がより強くなった感じです。
これは大きい。
それを、ストレートプレイの芝居ではなくパフォーマンスのみで表現しきったということが見事だと思います。
ダンスの精度は毎年当たり前にあがっていってるステージですが、今回のこれは特別。
Onedayの使い方といい、また一歩先に進んだ感がありますね。
二階から観ると、ライティングもかっこいいのがわかります。
そう、この曲ライティングもかっこいいのよ。
出ると思ってますけども。
絶対パッケージとして残していただきたい。
そしてその際にはHigherとsolitaryはぜひともマルチで。マルチアングルでお願いしたい。
というか、映像特典でレッスンシーンも入れてください。
これは、とにかくいろんな角度からじっくり観たいです。
人間の表現力の可能性は無限なんだな、と思える一曲だ。
SHOCKは楽しい。