■3/20(wed)■
春だ一番ドラえもん祭り!
今日の帝劇を一言で言うとそんな感じ。
もともとは屋上の場面、オーナーがたぶん意味なくドラえもんのテーマを歌いながら登場したのがきっかけ。
本息ででなくオーナーのふくよかすぎてきた体型について
ドラえもんみたい……
と思い切り本音発言が飛び出してました。
なんかノリよさそうだと思ったのでしょうか、オーナーが
もしも
の台詞の時に
ドラえもんの道具で何が欲しい?
と、尋ねました。ちなみにオーナーは「どこでもドア」だそうで、コウイチは
もしもボックス
と。
立ち去るコウイチに向かって
のびたくぅん……
と寂しげに話しかけるオーナー。いいえ、それはのびたくんじゃありません。
その後も、会場の空気を読んだふぉーゆーが屋上の下を通るところで、
ハイ、松コプター!
とマツザキが両手水平にのばしてぐるぐるとその場回転してタケコプター。もちろん、他の三人も同じように人間タケコプター。
ブロードウェイで、オーナーが現れた時も
今そこで、スネオくんに会ってきた
と登場。
大劇場に行きたいかどうかの問いかけの場面。
事件は起きました。
マツザキが
俺だって行きたいよ、ブロードウェイ!
とはしゃぐのをいなすところ、普段はさらっと無視してマチダに意見を求めたりしますが今日は
うるさいなぁ!
と、コウイチの一括。
ただし、ドラえもんのモノマネで。
もう一度言います、大山のぶよさんVer,のモノマネで、コウイチが
うるさいなぁ!
なんか妙に似てるんだか似てないんだか微妙な境界線の物まねを披露。
会場もちろん、大爆笑です。
そこはそのまま流したものの、オーナーから「さっきの似てたな」と言われて
自分でも意外に似ていてびっくり
というコウイチ。
どうやら、気に入ってしまったみたいです。スピルバーグの物まねに次ぐ18番誕生の瞬間でした。
ツボったらしい。とにかく、自分の中の新しい可能性の芽を見出したらしい。
ワールドアドベンチャーでも、オーナータップのシーンでマチダが
かっちゃんはジャイアン!
と叫ぶ。
幕間でもドラえもん。
solitaryの後、お掃除のおばちゃんとの会話でも
ねえ、おばちゃんどっからきたの?
のコウイチの台詞に
ジャイアンのおうち!
と応えるおばちゃん。
リカのグローブつけて現れる幕間のオーナーも「ジャイ子です」と現れる。
二幕になると一幕でどれほど盛り上がっていても忘れる光一さんが、リカに向かってもドラ連発。
マチダさん登場時に
そーらを自由に、飛びたいな♪
と例の歌を歌いながら登場し、「ハイ、タケコプター」の代わりに
はい、その気持ちが大事!
と身も蓋もない返しでオチとる。
オーナーには
その似てるようで似てない微妙な物まねが好きだよ。
と言われ、
それ、どっちの?
と問われれば、
大山のぶよさん。俺、そこで時間が止まってるから
と笑顔で答えるコウイチです。
不思議なことにやればやるほど似なくなっていくという逆進化物まね。
笑わせていただきました。
聞けば、今日は888回めの公演だったそうで。
その記念? いいえ、単に偶然光一さんのスイッチが入っちゃった。それだけです。
なんか、変だった。おもしろかった。
ところで、SHOCKの二幕。
コウイチが本当に消えてしまってから、幼い頃の記憶がフラッシュバックするシーンがありますよね。
スポットライトはコウイチが立っていたところに当たっていて、ウチがそれをじっと見つめているという場面。
なんかあれ、切ない。
ほんの少し前までは確かにそこにいた人を、今度こそ本当に永遠に失ってしまったのだなと思い知らされる場面ですよね。
で、その直後にCONTINUEがあって、
夢はずっと続く
と歌うっていうのが、すごくいい。
あの中央のスポットライトの真ん中に立つべき人がいない圧倒的な寂しさの後に、光あふれるステージにみんながそろって立っているっていうのは、コウイチの死というあまりにも悲しいラストのSHOCKで、それでも観終わった後に残るすがすがしさの源だなあと思います。
一幕の屋上で歌っていた未来は
永遠に続くどろう未来への希望
二幕で歌ったOneDayは
次の公演を、コウイチと一緒に最後までやりたいという夢
最後のCONTINUEでは、
コウイチが消えても、一緒につないだ夢はずっと続くという希望。
SHOCKは、コウイチの死が大きな話の核になってはいるけど、希望がテーマのひとつとなっていますというのはこういう意味なのだと思いますが、なんだか今日はしみじみとそのことを思いました。
たとえ、今日がびっくりするほどのドラえもん祭りだったとしても。