堂本光一さん三年ぶりのソロツアー!みんな待ってた!

2009/8/16 福岡・マリンメッセ福岡



福岡二日目。
天神からのバスが予想外の大渋滞に巻き込まれ、ちょうど妖がはじまったくらいに席に飛び込む。
周囲の方、ほんとにご迷惑おかけしました。係員に壮大なウソ誘導されちゃったよ・・・
多分、最初の3曲分くらいまではステージの光ちゃんと同じくらい汗をかいていたと思います。
久しぶりにものすごく走った。
今回ステージからは遠いですけど、前日いたアリーナよりも、ステージ全体が見渡せる席でした。
やっぱり演出はちゃんと観たいですよね。光ちゃんのソロコン観てて楽しいから。

MCの第一声は

ソロとしてはお久しぶりです!

やっぱり「なぜ、今回の初日が福岡だったのか」というくだりから。
例の台風による中止→振替の流れのリベンジという意味合いでのこの日程は、自分よりもスタッフのみなさんへの愛情です。と言ってました。
前回がああいうことだったので、振替公演をやったとしてもこれなかった人がいっぱいいただろうということでの福岡。
うん、私もさすがに二度は行けなくてチケット払い戻しましたよ。
ところが今回の福岡は初日前日に豪雨。
それでも、なんとか晴れてくれてよかった!
本人も「俺って雨男か」と自覚していました。雑誌なんかの取材だと晴天よりは少し曇っていた位の方が「目が開いていい」のだそうですが、外で入場待ちやグッズ買いの並びをすることもありますので、そして雨だとホールから出た時が大層悲惨極まりないので、晴れで。基本降雨なしでひとつ。
今回のソロについては最初腰が重かった光ちゃん。それを後押ししてくれたスタッフ。
このあたりの話はいろんな活字媒体でしてますけど、実際開けてみたら、ファンがみんな自分のことを待っていてくれたことを知ったと言ってました。

待ってたさ!

追加もいっぱい決まり、CDセールスも調子がよくて……誰の目にもはっきりわかる形でソロ活動を支持されたことで、ファンの待望度は光ちゃんにすごく明確に伝わったみたいです。
そして実際にステージ立てば、福岡はすごく温かかったですよ。かけあいをしたいがためになんでしょうが「なんで今そんなことを言うのかな」というのもほとんど聞こえなくて、みんな「待ってた!」というのが空気全体にあったように思います。
「これでパンのえさ代も稼げます…」とうそぶく光ちゃん。
冗談はともかくとして。
直接ファンからの愛情を感じ取った光一さん、
これは自分も真剣にいただいた愛をかえさないといけないなと思ったと。
これほどはっきりとそういうことを口にするのは、珍しいですよね。
すごくいい傾向だと思うし、そう言ってもらえるとファンとしてはすごく安心できる。
双方にとっていいことなんじゃないかなと思います。
もっと言っていこうよ、光ちゃん。
あんまり言ってくれすぎると逆に不安になるかもしれない、M気質な私ですけども。

ところで今日は、お客さんの反応が光一さん的には不思議だった模様。
光ちゃんがいつものごとく悪づいた時に一瞬ひいてから反応がかえるとかで。一瞬「あ、オレ、やっちゃった?」な感じがたまらない、と。
ファンに対しては態度はSなのに、Mな心がうずいているみたいでした。
確かに昨日と同じ場所、同じ会場なのに若干反応が違う。
なんか面白いなあ。
今回のシングル話でも「falling」と「Peaceful World」のリアレンジの理由を「今の自分だからこそできる表現の仕方を求めた結果のアレンジで」といいつつ「本当は曲を作るのが間に合わなかったから」とやってたんですけどこれにも一瞬ひいて、反応する客席。
なんか面白い。
ノリが悪いのではなくて、面白いって感じでした。

初日は機材トラブル続きでいまひとつ全体の正確な流れがわからず、今目の前で起きているのは正しい進行なのかどうかが不明だったんですが、今日はAwaken Yourselfの時に多分まだあがっちゃいけないせりが出てきたり、さがっちゃいけないところでさがったりしていた位でしょうか。
位、て。
ちなみに今日のAwakenは町田さん担当。
ただ、ちゃんと歌えてそうなのに、いきなりせりが上がり降りしていたのがかわいそうでした。
多分あれはパーフェクトに覚えて歌えたと思うの。町田さんはファン筆頭として名だたる人ですもの。もちろん!
それにしてもあのせりの昇降は計算通り予定調和の進行なのか?違う気がする。

初日も観て感じていたのは、今回の構成について。
いわゆるパビリオン形式とでも表現するといいのかな?
曲のかたまりごとにそれぞれテーマがあって、全体として各パビリオンでのショーを観ているようなそんな印象。
各パートは
・歴代OP
・2009年シングル
・初期曲……というより黎明期曲
・ダンス+演出の難易度MAX
・和
大きく分けるとこんな感じ?
これに、分類されない
No More
愛の十字架
Spica
が配置されているようなそんな感じ。
ただ、
MY WISH
僕は思う
No More
で、コメディーパートっていう分け方もありかも。曲自体は真面目にちゃんと歌ってるけど、その前後の振りがね。

圧巻はやはり、ダンスパフォーマンスの難易度がきわめて高くかつパネル映像を使った演出との完璧なシンクロが要求される
Temparamental Fool〜Addicted〜Vertual Reality
の流れでしょうか。
あれは、すごい。ホントにすごい。
あれだけのダンス難易度をキープしながら、流れる映像との完璧なシンクロがかなっていないとそもそも成立しないものを立て続けに披露。
なんという勇気というか、自分と一緒にステージを作る光一組のみなさんに対する自信があるからこそできるんだろうなあ。
MCの時に光ちゃんが今日のステージを観たサンチェさんが
「ショーはいいけど、MCがだめ」
って言うと思う。といってましたけど、サンチェさんの全幅の信頼を得ているからこそのこのナンバーなんだろうなと思います。

ちなみに、どう見てもマイケルへのオマージュといった感じのFallingは光ちゃんからマイケルへ、というよりはサンチェさんからマイケルへのオマージュなんじゃないかな、と思ってます。
あの年代で、MJの影響を受けていないパフォーマーの方が少ないだろうし。
尊敬する、夭逝したアーティストへの想いを光ちゃんが代わって表現してるのかもな、とFallingを観て思いました。
光ちゃん自身もMJについては敬愛の情を示していますからね。まさに、合作。

初日はアリーナ席だったんでよくわからなかった演出が、今日はスタンドでしたのでよくわかりました。
Fallingは、なんか見ていて「星の王子様」を連想しちゃったんですよ。
アリーナで観た時には「サイバー?」って思ってたんですけどどっちかっていうとファンタジックに見えました。
ドットイメージの動きが、特にパフォーマーが入ってからのそれがなんかすごく愛らしく思えて、人間味を排除したダンスの上に、この上もなくかわいい星が参加したらやけに童話めいて見えたという不思議。
なんだろう、控え目に星が降りてきていたからかな。
光ちゃんの手の中に収まったりとかやたらかわいいなーと思いながら観てました。
「星の王子様」をついつい思い出してしまってたんですが、あの話の中にそんな場面ないはずなのになー。なんでだろう。
あれはいいですね。
SFに見えたり、ファンタジーに映ったり、面白いです。
帰りの飛行機の窓から見えた誘導灯が、どうしてもドットイメージのライティングに見えてなんか楽しかったです。
当たり前のことなんですが、2009年発売のシングル2曲以外は一度観たことのあるナンバーばかり。
それを「今」の光ちゃんが表現してみせるっていう意味と意義は十分伝わってきました。
正直、今のパフォーマンスを観た後で前のソロコンのDVDを観たらダンスにしても歌にしても物足りないと思うと思います。
それは光ちゃん自身が、以前発表した時よりもずっと前にきているからなんですよね。
ひとつひとつの楽曲の表現力がべらぼうに上がっています。
ダンスも綺麗。昔から綺麗なんだけど今のを観ると、昔はまだまだ発展途上の余地があったんだ、と気付く。
きっと次のツアーで観てもそう思うんだろうなあと思います。
人間は成長する生き物。とは、光一さんのステージを観る度にしみじみと思うことなんですが、今回も最初からそのことを思いいたりました。
この人は、本当にかっこいいです。

今日はちゃんとメンバー紹介でバンドメンバーが後方のセットに並んでました。ほっとする。
だよねー。こうして本来の進行を観ていると、昨日がどれだけ危機的状況だったかわかります。
光ちゃん心臓ばっくばくだったろうなあ。
プラマイからMY WISHへのつなぎもスムーズでした。そうですよね。ここでMCは本来入るはずじゃなかったんですよね。
みんなの手拍子が大きくないと「歌わない」とSっぷりを発揮する光一さんは輝いて見えました。
すてき。すてきすぎるよ、光一さん。
今日はGyo!のジャケットもちゃんと予定通りの場所に待機されてました。
昨日がどれだけばったばただったかわかります。
よく最後までちゃんとできたなあ。すごいなあ、プロって。
で、昨日は前半の記憶に残るばったばた(さすがにあそこまでのはなかなかお目にかかれないクラスでした)のため、時間がないと思ったらしい光一さんはMCもみんなを座らせずに流してたんですが、今日はがっつり座らせてのトークをGyo!の流れから30分ほど。

主に、パンの話を(笑)
だいたい、パンの話を(笑)
いかにかわいく、いかにかわいく、いかにかわいいかについて詳しく語ってました。
わんこをリハにつれてったりしたんだそうですけど、そのときの「パンをいれるもの」・・・私、犬飼いじゃないですけど、それはたぶん「キャリー」とかいえばいいんだと思います。パンをいれるものって、頭の中には全力で「食パン入れ」……ほら、おうちのテーブル上に用意されてるあれ、あれが浮かぶんですけど、ええ。
……まあ、パンをいれるもの。を、床においてふたをあけると、パンちゃんは自分からたたたっ!と走ってきてインするんだそうです。
どうだ、頭いいだろううちの子。
今日も全開です。
さらにパンは鳴かないコだそうで。
パンをお迎えするにあたってわんこ育児書を読みこんだという光一さん。
鳴かないコに育てるには、鳴いている時に構ってはいけない。鳴けばご主人が構いに来てくれると思ってしまうから。なんだそうで。
トイレにオイル交換に行ってる時にぴーぴー(←パンの鳴き声の表現がやたらかわいいんですが、ここにときめく私はおかしいのでしょうか?)鳴き声が聞こえてきても「今戻ったらだめなのか」と、トイレや寝室で鳴きやむまで隠れていたそうです。
鳴きやむまでどきどきしながら隠れて待つ光一さん。
なんかもう想像を絶する感じです。
そして二言目には

かわいい

かわいい

かわいい

と(笑)
トイレしてるところもかわいい。
いやいいけど、時間的制約がなかったらいつまで「かわいい話」を続けていられるもんなのか、ギネスにチャレンジしてもらいたいと思ったわけですが。
F1の話もちょこっと(←なにがすごいって、ほんとにちょこっとだったことだ)マッサがけがをしてシューが出ることになったもののドクターストップがかかって結局だめになったとか、さらっとその程度に。
マッサは約850gの部品が飛んできてヘルメットに直撃したっため負傷したのですが、重さの比較例として「うちのパンが1400gで……」と言いかけ、なんとなく「すっごい重いもの」っていうイメージが薄くなったのは仕方のないことです。
欧州GPがちょうど兄弟生ライブの本番の日だから、リハの時にきくちPが「レースが観れるようにスタジオにCS引こうか?」と言ってるとか。
お、そういえばリクエスト曲の中にビートルーズがあるそうですよ。
今回は光ちゃんがギター担当だそうです。
昔作った曲は自分のキーを考えず作るから、キーが高くて大変だーと言ってました。
今はもう、わかってるからそんなことはないんだそうです。
成長したなあ!
あと、不思議話も(笑)
赤がなぜ赤く見えるかとか、夕日はなぜ赤いのかとか、今回はそこでした。そこ。
光の話。ドットイメージ導入のせいでしょうか?今回の光一さんのジャストフィットは光の話なんでした。
あとこの世に完全(発音:かんっっっっぜん!)な球体が光一さんのブームらしく。
完全(発音:かんっっっっぜん!)な球体はないとか。完全な球体が完全な直線の上にあったときの接点のことを考えると(限りなく点なので)どんな点なのか考えると、おもしろくて仕方ないとか。
光ちゃんの興味の方向は面白いです。常に理系の方向に(しかも物理・地学方面に)いくんですよね。
しかもすごく噛み砕かれてわかりやすく説明してくれる。ちゃんと理解して自分の中に収まっていないとああいう風に説明はできないというのは経験値として持ってるので、つくづく知的な人だと思います。
今の仕事は間違いなく天職だけど、この方面にこなかったら物理分野で名を成していたかもなーといつも思います。
その辺はまあいつもの光ちゃんなんですけどね。やっぱりメインディッシュ的には、親ばかばんざいな人になってました。

間違いなく、ウチのパンが一番かわいい。
今なら一時間くらいずっと「かわいい」って言い続けられる。

断言どころか世界中に向かって発信してました。
人間、変われば変わるもんだ。

前後しちゃいますけど今日もGyo!はシュールなおかしさいっぱいでした。
光ちゃんがたのしそーに魚かぶりの子を笑わそうとするんですが、それを必死に耐える魚軍団。
早くGyo!行って袖にはけたい!っていうのがありありと伝わってきて痛苦しいやらおかしいやら。
町田さんの仕事人っぷりが際立つコーナーです。

たーのしーなー♪

やっぱり今回のコン、

ほんとにすぐ近いうちに……です!

とか、

(ソロコンを)前回三年前にやって三年空いたじゃないですか。でもまあ、また……やれたらいいなあとか。

とか、

まあ、がんばります!

とか、

それのきっかけになるようなコンサートになるようなつもりでやってます。

とか。

アンコールとか、もっと曲あればやれるんですけど。いかんせん曲がない。
ちゃんとまた曲作って、こうしてみんなの前に現れることができたら。

とか。

待ってくれてる人がいるから、やらないかん。

とか。

曲作らなきゃー

とか。

また近い!内に、またお会いしましょう!

とか。
まあ、今度は五年くらい空くかもと言ったのは置いといて。ホントにこんなにはっきりとソロ活動について明言してくれたのははじめてで、すごくうれしいです。

今回のコンは「スタッフに背中を押された」と言ってましたけど、元々ソロコンとアルバムを出す計画は今年ではなかったにせよちゃんとあって、それがあるからこそ
「まだ、ええんちゃう?」
って発言につながったのかなーとか思いました。

それにしてもうれしいなあと思ったのは、光ちゃんが「リハのために一回セットを組んでやってもらえないか」と頼んだら、スタッフがちゃんと応えてくれたとか。
Spicaを本編ラストに持ってくることとか、この曲がやりたいと過去曲からセレクトしてくるのが、スタッフだったというのがなんとなくくすぐられました。
やりがいを感じていてくれるのだなあというのがなんとなく感じられるというか。
光ちゃんのソロコンに対する手ごたえをもっていてくれてる感じがね。なんかくすぐられるのですよ。

福岡は終始いい雰囲気でした。
ソロコンはたのし。