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drop16_6.gif (136 バイト) 第二話「捨てられた兄弟」 2000/4/19 22:10〜23:10 drop16_6.gif (136 バイト)


 

◆あらすじ◆

一度は輝を受け入れたかに見えた達郎だが、やはり輝の存在はやっかいなものだった。
ハイキングに行ったまま輝を置き去りにしてこようとさえ思うが、タマキに食い止められ、結局は輝との同居を余儀なくされている。
ある日、達郎は偶然殴られ屋の客から輝の実母の存在を聴かされ、彼女に輝をひきとってもらうことにした。
半ば無理矢理輝を置いてきたことに対して、なんとなくばつの悪い達郎。
輝も気に入っていたらしい「ぐるんぱのようちえん」を何気なくめくっている内に、実はその絵本の元の持ち主が輝であることを知る。
当面、肩代わりさせられている輝の借金を逃れられるかと思ったものの、金融業者は相変わらず達郎をつけねらい、おかげで安原に恩を売られることになってしまう。
一方、殴られ屋の常連・京子は、順調に思える婚約者の母と折り合いが悪かったりと、なんとなく不安定な気持ちを抱えていた。
輝にふと愚痴をこぼす京子だが、輝は意に介さない。そんな輝を観て、思わず微笑む京子。
そんなこともあり、達郎が輝を実母に預けることを気にかけていたが、その不安は的中し、輝が母の家から姿を消したことを知り駆けつける。
輝は母にお気に入りのラジオを取り上げられ、パニックを起こしたのを口実に病院に収容されていた。
京子は、実は輝をうとんじた母親がわざと輝がパニックに陥るように仕向けたのではないか?と指摘する。
達郎はそれを知り、ひどく複雑な気分になった。
母親に捨てられながらも、母のすきなチューリップをきれいに描く輝のために、輝の母をなじるが、逆に彼女から夫を奪った達郎の母と達郎自身を非難される。
そして、病院を訪れた達郎は、自分と同じ「親に捨てられた輝」を自分で引き取る決心をするのだった。
 

◆感想◆

「なぁ。しょんぼりだ」
もう、今回はこの台詞とシーンに限るでしょう。
いろいろとつっこみどころは満載だったんですが(^^;; 全てラストで帳消しだ。
泣きました。
あの「しょんぼりだ」に全てが凝縮。
すごいや。あの言い方。すごい。
ふたりして親に捨てられてしまった、実はとてもよく似た兄弟だということに気付いた達郎が、はじめて輝を肉親として愛し始めた、受け入れようと思ったその瞬間。
それがまさに「なぁ。しょんぼりだ・・・」の言葉を吐いた瞬間なわけで。
紛れもない愛情が、確かに今ここにあると、あんなにわかる言葉はなかった。他のどの言葉でもだめだった。
泣いたさ。腰が抜けた。
どんなに大層な愛情の言葉よりも、雄弁に語る言葉はあるんだな。
それでも、輝を引き取ると決意した達郎は
「つくづく自分が嫌になった」
と、ガラにもないことをしてしまった自分を照れ隠ししてるんですね。
なんというか、このふたりは一緒にいなくてはいけない気がする。
いてほしいな。
そんな風に思っている自分がいます。
いい兄弟だね。
なんちゅーか、このドラマ、ふたりの兄弟の場面が圧倒的にいい。
主役はドラマを引っぱるもの、とはいえ、圧倒的だ。
前回、女性陣の描かれ方が不足している気がして、そこがちょっとあれだったんですが、いやもう、そこらへんはいいから、この兄弟をもっと描いてくれと。
観ていたいです。
ハイキングに行って輝を捨てようと本気で実行に移す割に、海に落ちるんじゃないかと輝を心配する達郎も。
チューリップをなんともいえない眼差しで見つめる輝も。
実母に押しつけて帰る時に、どうしても輝を振り返ってしまう達郎も。
押し込まれた病院で、達郎の絵を描いていた輝も。
なんだかとてつもなく、愛しい。
このふたりを観ていたい、と。
だんだんいろんな「おや?」と思うつながりとか、深読みポイントも出てきて、目が離せません。
あの帝国ファイナンスと安原は実はつながってるんじゃないかと思う私です。そして、ふたりの父親の失踪にも関わってたりして(^^;;・・・読みすぎだろうか?
いや、しかし、今回は兄弟よ、兄弟。
「なぁ。しょんぼりだ」
は、ベストシーンの殿堂入り、決定。
輝がチューリップを眺める場面も殿堂入り。
ああ、硝子ごしのショットがこんなに、いい感じとは思いませんでした。木の影が映りこんでるの。このドラマ多用されてますよね。
ああ、病院の場面は心の殿堂入り。
輝の母ちゃんになじられる達郎の傷ついていく表情もすきだ。
来週まで7日もあるの?なんでー(T^T)

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