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◆◇◆少しは冷静な分析とかしてみよう。おう!と試みる私の「てんまち」雑記帳◆◇◆

drop16_6.gif (136 バイト) 第十話「達ちゃんは助けてくれます」 2000/6/14 22:30〜23:30 drop16_6.gif (136 バイト)

さて一晩たってみた。
ので、少しはストーリーその他についてのあれこれなんぞ。

◆ OVER THE RAINBOW
かおりの母が形見に残したオルゴールの曲は「OVER THE RAINBOW」。
虹を越えた向こう側に、かおりの夢見た「日の当たる場所」はあるのでしょうか?
ようやく聴くことができたオルゴールの音色。
「ありがとう」と言えないかおりは、切ないです。
◆ それでも、ね
前回から登場の高野兄弟の父・敦。
飲んだくれでどうしようもない、父。
あれほど完膚無きまでに傷つけられたのに、それでも断ち切れない父親への思慕。
このドラマとはもちろん全然関係なく、随分前に友人と話していたことなのですが。
お受験とかお稽古ごととかで小学生が毎日遊ぶ間もない生活をしてるってのはどうか?って話をしていて、
「親はともかく、子供は本当に自分がやりたくてやってるのかなあ」
というようなことを私が言った時の友人の言葉。
「子供は、親が喜ぶ顔が見たいからやってるんだろうね。自分が楽しいとかじゃなくて、親が喜ぶのが見たいっていうのが理由。
自分の本意じゃなくても、例えばイヤなことを強要されても、子供は親が好きで仕方ないのよ。だからそういう意味ではやりたくてやってるんだろうね。親の目的と子供の目的が違うだけなんだよ」
というのを思い出してしまいました。
ウチの友達は時々目から鱗なことを言ってくれますわ。
ここ最近は、親子の間に起きる辛い事件が目をひきますけど、結局のところ、子供は親がすきなんだと言うことは真理だと思います。
憎んでも、憎んでも、断ち切れないものはあるのだろうと。
そう、信じたいですね。
達郎が父を慕う姿はなんだか身を切られるように切ないです。
だから、台所に自分と母と父ではなく、輝と輝の母と父の写ったスナップだけを見つけた時、どこかで期待した。
まだ達郎の中に消え残る「もしかして、自分の父親は悪い人間ではないのかもしれない」という祈りに。
あの病院の出口で達郎が父に向かって言った台詞はそういう達郎の子供の切なさそのものだったような気がします。
「おれの写真はあるのか?」
号泣。
◆ 怒れないアナタ
輝の母が最初は現在の夫のことを気にして骨髄検査を断ったにも関わらず、のこのこ現れた時の達郎。
いろいろいろいろ言いたいことはあるわけさ。
それでも怒れない。
もちろん輝の病のことがあるから
「帰れ!」と怒鳴れないのもあるけど、それでも怒れない。怒鳴りもせずに、ため息ひとつで収めてる。
その胸中のフクザツさは推してしるべし。
輝に会う前の達郎なら、あそこでキレてたんじゃないかな、とちょっと思ったりして。少なくとも一話の時の達郎なら怒鳴るくらいはしたでしょうね。
一番近くで一番輝の影響を受けた達郎の姿をかいま見た瞬間でした。
◆ 水濡れ厳禁
光ちゃんという人は、実によくドラマの中で濡れネズミになります。
「光一くんを見ると濡らしたくなる」という名言を残した櫨山Pの慧眼は恐れ入りますね。
ありとあらゆるドラマで水に濡れる光一さん。このドラマでも例外ではなく。
雨に濡れ、オヤジ様にはホースで水をかけられコップ酒をかけられ・・・
そしてそれを見ては、ああ、いい絵柄(*^^*)と、ひとりほくそ笑む私でございます。
とか思ってたら、検査当日に酒かっくらって寝てるオヤジ様にばけつで水汲んでぶっかけてた達郎を見て
「ああ、血よね」
と妙な納得をしたのも私でした。
つくづく水かけるのがすきな親子だ。そういや三話で輝も屋上にホースで水まいてたよなあ。
◆ 外されたバンデージ
先週、達郎が父への思いと共に海に捨てたバンデージ。
今週の回では一度もまいてませんでしたね。
つねに、あの梵字の「忍」でしたっけ(^^; が見えてるのもなんとなく不思議な感じです。
でも、達郎が最後の線でキレかける直前に手の甲をそっとなでる仕草は代わりがなく。
今も達郎のお守りなんだろうな、と思いました。
人は、そんなに急には変われないですよね。
◆ 達郎からの「ぐるんぱ」
先週思いもかけずに「ぐるんぱのようちえん」が燃えてしまったことに少なからず衝撃を受けた私。
きっと達郎が輝に「ぐるんぱ」買ってやるんだとは思ってましたが。
達郎が色えんぴつでしっかりと「てる」と名前を書いてあげたところはちょっと、ぐっときました。
なんでだろう。
もう本当にふたりきりしかいないことの象徴のように思えたからかな?きっとそうだ。
◆ 苦言が多いこのごろの私
ここまでとエラい違うこと書きますが。
まあ、なんと言いますかですね。
そりゃあなた、脚本が遅れるとかいうのはドラマ制作においてはよくあることらしいですし、供給されてる側の我々には選択権があって、気に入らなきゃ見なきゃいいわけですがーー!
にしても、どーにも展開が安易にすぎるのはいただけないです。
私ですね。このドラマ基本的にはとってもすきです。
とにかく達郎・輝の兄弟が素晴らしくよい。
これはもう、光ちゃんやフミヤの役の掘り下げによる功績が大だと思うんですわ。
ああ、ファンですから甘い見方してんのかもしれないですけど、それでも達郎と輝のふたりの関係はとても魅力的で優しい気持ちをひきだしてくれる。
場面としては、きっとずっと忘れられないシーンが宝石みたいにちりばめられてるし、何度も泣かされております。
しかしー。安易なんだわな。その感触はどうしても残る。
断片は素敵なのに、物語の流れとして見たときにどーにも安普請な感じは消えない。
毎回これはいいのか?と自動的に検証モードになるのはとても悲しいのでなんとかなんないかなあ。
キャラクターが生きてるから、筋が荒くても楽しんで見ていられるんだろうなあ、と思います。
それとやっぱり突然目の前につきつけられるような台詞のよさかな。
ああ、だがしかし(-"-) うーん、うーん。

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