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◆◇◆少しは冷静な分析とかしてみよう。おう!と試みる私の「てんまち」雑記帳◆◇◆

drop16_6.gif (136 バイト) 第十一話「お父さんサヨナラ」 2000/6/21 22:00〜23:00 drop16_6.gif (136 バイト)

さて一晩たってみた。
ので、少しはストーリーその他についてのあれこれなんぞ。

◆ 合い言葉は「兄弟」
まあいろいろと脚本には言いたいことがてんこもりなわけですよ。
とはいえ、始まれば前のめりで観てるのは結局のところ、達郎と輝がとても魅力的だから、というところに落ちつく。
もちろん、私は光ちゃんのファンですから要素としては当然身びいきあり(笑)
でも、そのあたりさっ引いてもやっぱり達郎っていうのは魅力的ですね。
私はイイ男がすきです。達郎は光ちゃんがこれまで演じてきた数々のキャラの中でも最高峰にイイ男に属するんじゃなかろうか。
高野兄弟が、私は大好きです。
「一緒にいてほしい」と心から願うふたりです。
なんというか、ほのぼのとした前半から、一体どの道を通ってここにたどり着いたのか戸惑うんですが、あの兄弟の場面の優しさだけは変わらないんですよね。
光ちゃんにしろ、フミヤにしろ、いいキャラクターを創り上げたもんです。
◆ 皆殺し?
以前にも書いたかもしれないんですが、主役クラスの人が必然性もないままに死んで終わるドラマというのが私は大嫌いです。
・・・怖いんだよなー。来週の予告(という名前のイメージ映像)観ると。嫌な終わり方にはしないで欲しいなあ。
今週はまあ、たくさんの人が亡くなりました。
安原興業全滅も大層驚きましたし、蟹江パパの死もひっくり返りそうになりました。
来週もまた人が死ぬんでしょうか?・・・あんまり殺したら、皆殺しの清水、って言っちゃうぞ(^^;;
◆ 達郎〜心の嵐
今回はとにかく、達郎の目の表情の変化が素晴らしかったです。
悲しみ、驚愕、憤り。そして輝への慈しみ。
達郎は何を言うべきで、何を隠しておくべきかを自分で選択している。
輝に、きちんとこれからの治療について説明して納得させようという努力を相変わらず怠っていない。どんどん増していく負荷を黙ってじっと耐えている。
観ていて辛いです。
特に父親の死に際してもまだ素直になれない聖を諭す場面での複雑な表情、そして父が救急車内で亡くなったのを知った時の驚愕の表情。
言いたいことはたくさん、ある。辛いこともいっぱい心の内に持っている。
でも言えない。言葉にできない。
その辛さと重さはいかばかりのものなのか。もしかしてもっと楽な人生だってあったかもしれないのにね。
◆ ふたりのオヤジ
ふたりのオヤジの死について。
安原は自分自身を卑下しているところがあって、そういうコンプレックスを息子に負わせたくない一心で溺愛していました。
その愛情表現は「金」
自分と関わっては息子に迷惑がかかるからと籍もいれず、ただ息子により多くの財を残すために専心した、悲しい人でした。
達郎の目には、それでも息子を心から愛する親父の姿が見えたのでしょうね。
自分のオヤジが反対に、非道な人間であるからこそその姿を羨ましくさえ思ったに違いない、と思います。
対して高野敦。
正直申し上げまして、私はこの人の行動が理解できません。
人間性のかけらもない、単なる非道オヤジならまだわかったんですけどね。
輝への骨髄移植をネタに息子から1000万もの大金を本当にむしり取ろうとしていたわけじゃないですか。
そりゃまー死の間際に人間改心するっていうのも頷けるっちゃ頷けますが、それにしたって
「お前達のことを忘れたことはなかった」
っていうのはなーーーー(^^;;; 来週なんかフォローはあるんだろうか?
あそこは遺品の中から写真を見つけて、その後ろに「達郎・3歳/輝撮影」とか走り書きがしてあるのを観て達郎が呆然とする。ってくらいのがよかった気がとってもするんですがー。
でも達郎の「死にやがった」はとてつもなくよかったです。
◆ 伏線
今回かなり感心したのは、「双牙会」の存在。
達郎が安原に殺しを依頼されたことが、まわりまわってこの話で安原たちが襲撃されることと関連があった。
これはちょっと感心しました。
あれならばいきなり「あいつを殺れ」と安原が依頼したのもわかるし、襲撃された理由もきっちり納得がいく。
そんなわけで今回はたくさん人が死んだけど、それなりに納得していた私でした。
◆ 名場面の効用
今回のピックアップ場面は冒頭での高野兄弟の「ぐるんぱ」朗読。そして救急車の中での父の死。
散りばめられた印象的な場面が多いドラマです。
いい場面があるってことは、次の週まで余韻が残るってことで、そういう意味では結構やられちゃいます。
ひとつの名場面は、他の納得行かない部分への毒消し作用があるので。
◆ さて次週、最終回
泣いても笑ってもあと一回。
納得のいく着地であってほしいと願います。
できれば、高野兄弟に会えるのもこれが最後だから、たくさん一緒にいてほしいな、という気持ち。

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