◆◇◆少しは冷静な分析とかしてみよう。おう!と試みる私の「てんまち」雑記帳◆◇◆
第二話「捨てられた兄弟」 2000/4/19 22:10〜23:10
さて一晩たってみた。
ので、少しはストーリーその他についてのあれこれなんぞ。
◆さて、問題だ 純粋にストーリーだけの話をするなら、第二話というのはあまり感心したつくりじゃなかったと思うんですよね。
問題点
1)京子関連の描き方
うーん、なぜあんなに時間を割いて、石田家の事情を描いたんだろうか・・そして智也(^^;;だ。
いきなり、暴れてるのはなぜ????
智也母があまりにも露骨に京子にいじわるしていた割には、息子家庭内暴力か?息子が怖い割に智也母がわかりやすく京子にあたるのはどういうわけだ?
そして、京子はなぜ智也の状態に気がつかないんだ?君は人の心の専門家ではなのか?
2)かおりの登場
顔見せかなあ。そんな登場の仕方だ。でもかおりにおびえる輝ちゃんはありだな、と思ったんですが。なんか、あり。あれはあり。
なんとなくいやな感じなのね。
あそこのタマキはもう大変にキュートでした。
3)タマキの神通力
なぜ、輝の窮状をタマキが知りえたのか?わ、わからない。なんで?
忍び込まなくちゃあの家、外から中の様子はうかがえないぞ。
4)話は聞かせてもらったぜ
・・・・聞こえない。聞こえないと思うぞ、達郎。窓がぴっちり閉め切られてるのに、部屋の中の会話はどう考えても聞こえないよ。あれは、無理。
そして、君、いつあの家にやってきた?寝起きでおいてかれた君が、どうしてそんなぴしっと服着てる?
土足なのか?・・・それはいいのか。
ほかはまあ、すべて解釈つけられたんだけどなあ。◆しょんぼり 第二話は私はひたすら「しょんぼりだ」につきるんですが。
もう、あのしょんぼりがたまらない。
親側の事情はどうあれ、子供にとって親が絶対神の時代におき去られてしまったのは事実ですから。
でも、その親を心から憎めない。心の奥の一番本音の部分ではどうしても嫌うことができない。
達郎は輝の母も憎んではいないですからねえ。
輝の母をなじるような形になったのは、輝が母親のことなんか忘れた、と彼女が言ったことに反応したわけでしょう?
きっと、輝と自分を重ねてたんでしょうね。
父親に捨てられて、でも決して忘れていない自分と、きれいにチューリップを描く輝を重ねてたんでしょう。
でも、輝のお母さんにも事情があった。
もしかして、だんなさんが達郎のお母さんの方に行ってしまったのは輝ちゃんのせいだと思いこもうとしているのかもしれない、とちょいと思いました。
輝ちゃんと達郎の年齢差を考えると、実際お父さんが達郎のお母さんの方に行ってしまったのは輝ちゃんが18歳の時かな?
で、輝ちゃん工場に預けて行方くらましたのが、輝ちゃん20歳の時。
それまでも十分大変だったのが、一気に支えを失って一番がっくりきているところに、現れたのが現在のご主人だったんでしょうね。
(※と、書いてみたけど、よく考えれば達郎と輝ちゃんの年齢差は13歳でした。ということはこの人7年がんばったんだ。すごいわあ。輝ちゃん愛してなくちゃできないよね。輝ちゃんと再会した時の輝母の表情が全てを物語ってる気がする)
そりゃこれが最後のチャンスと思うわな。
輝ちゃんのお母さんになじられながら、達郎は輝ちゃん一家の幸福を奪ったのは自分のせいだと思ってしまったかもしれないなあ。
そうして、輝母が手に入れた幸福のためには引き下がるより他ないと思ったのかもしれない。
ふたりして「しょんぼり」するしかないのね。
達郎は置き去られた時からずっと大人になってしまったから、苦笑しながらしょんぼりする。
怒るとか悲しむとかそうじゃなくてしょんぼり。
私的歴代ベストワンの台詞です。
すばらしい。◆なじられて 「ぐるんぱのようちえん」
前回あれに反応している輝を観て、達郎は執拗に輝を避けたがった。
自分と父親のつながりを思い出させる人間を側においてはおきたくなかったんでしょう。だって、達郎は「憎まなくちゃいけない父親」を憎めないでいるから。
それと同時に。
輝に自分を重ねちゃったんじゃないかなあ。
子供には大人の事情はわかりません。
だから、輝母がいろいろ言ってるのを聴いて、思わず図ることなんてできないはずの輝の心を伝えたのはイコール、達郎自身の心を吐いたんではないかな。
あれは、輝のために言ってるように見えて、実は自分の心を吐いてるのよ。などと思ってしまった。
達郎は自分の父ちゃんが「達郎は自分の父親のことなんて忘れてる」と思ってるかもしれないと思ったらたまらなくなってしまった。
あなたはたったひとりの僕の親だから、
あなたを忘れることなんかできません、と。
多分輝の心にチューリップは咲いてると思いたいけど、ホントに咲いてるかどうかは輝本人にしかわからないから。宇宙人様の心を知るなんて達郎には十年早い(笑)◆野望と陰謀、その仮説 「帝国ファイナンスでーす」ですが(笑)
大胆な予測をしてみましょうか。
帝国ファイナンスは安原の腹心の部下である。
おお、大胆。
ですが、こう考えるとあてはまるピースはいっぱいあるんですね。
1)借金の催促
これ、どう考えても輝母に請求した方がいい感じしますよね。まあ、見つけられていないのかも知れませんが、見つけてる可能性の方が確立としたら、高い。
でも、達郎に固執している。
なぜか。
安原が今以上に達郎を拘束したかったから。
2)岡谷の捜査能力
あのですね、岡谷氏はどうやって達郎を見つけだしたんでしょうか?どう考えても税金収めてるわけのない住民票なんざ出してるわけでもないましてや固定電話もひいてない達郎くんを、殴られ屋の職場ではなく、自宅にいきなり尋ねてきているのは、どういう捜査能力なんでしょう。
こたえ。
帝国ファイナンスに教えてもらった。
もっと勘ぐれば、岡谷は借金の帳消しくらい含められていたかもしれない。輝を達郎に押しつけることを交換条件として。
それもこれも、達郎をさらにがんじがらめに拘束したいがため。輝はその道具ではなかろうか。
3)安原のなで声
帝国ファイナンスに痛めつけられた達郎の前に現れる安原。
逆を言いましょうか。
安原に呼び出された達郎を帝国ファイナンスは待ち伏せしていた。安原が帝国ファイナンス呼びつけて達郎を痛めつけさせた。そっちの方がしっくりくるんですよ。あの蛮行は。
全ては安原が達郎に恩を売るために。そして「達郎が安原にしている借金(借り)をさらに増やすために」
では、なぜ安原がそこまでして達郎に固執するのか。
そこに、達郎と輝の失踪した父親と達郎の手の甲のアザというか彫り物というかが関わってくるのではないかと・・・
相当な資産的価値あるいは権力にまつわる何かが、関わっていて安原はそのために達郎を子飼いにしてるのかな?っと。
それが、徳川の埋蔵金ではないことを祈る。ネオナチの資産とかも不可。
おお、大胆予測だ。
外れたらさみしいぞ。◆ぐるんぱのようちえん 「天街」最強アイテムだけに、今回もいい使われ方してました。
達郎の絵本は元は輝のものだった。ああ、これもまたドラマ内の謎に関わってきそうな気がする。
輝は、自分のお気に入りがあるから達郎の元にいる。
それだけじゃないことを確かめたくて、達郎は輝に会いにいったのかな。
ぐるんぱはしょんぼり
この絵本の中でとってもたくさんの「しょんぼり」が使われてるんですよね。
しょんぼり・・・切ない響きだなあ。◆おつきあいも大変だ それにしても。
相変わらず達郎の部屋には岡谷の工場から持ってきた散髪屋のくるくるが元気に回ってるし、「Let'sやせやせ体操」にもつきあってるし、金魚も輝を捨てに行くときには持たせてやってる。
階段を6Fまで一緒に昇ってる。・・・自転車も持ってあがってんだろうなあ。
・・・結局輝をまんま受け入れてるじゃないか。達郎。
タマキに阻まれず、あの海っぺりに捨てるのに成功しても、結局迎えに行ったに違いない方に1000円。◆殴られ屋の客に達郎が一言 「渡る世間は大変だねぇ」
・・・すみません、爆笑してしまいました。
ちなみにこの人は安原のシンパじゃないと思います。出会いは偶然、ってやつね。
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