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◆◇◆少しは冷静な分析とかしてみよう。おう!と試みる私の「てんまち」雑記帳◆◇◆

drop16_6.gif (136 バイト) 第四話「一緒に死のう」 2000/5/3 22:20〜23:20 drop16_6.gif (136 バイト)

さて一晩たってみた。
ので、少しはストーリーその他についてのあれこれなんぞ。

◆カラー・バランス
今回重要なポイントになったのは、京子の勤め先近くの公園。
(京子は坂と言ってましたが)
あの丘。
とてもとても印象的なのが、その色の使い分け。
輝ちゃんと京子、ふたりのデート(はぁと)場面は、白と青と緑の3つの色味が鮮明に印象に残る清潔な、目に眩しい色使い。輝ちゃんの白のシャツ(紺ベストを着ていないところがポイント)と京子の水色のワンピースまで情景に合わせた色味を選んだんでしょうね。
きれいでした。
いつもは、夜の場面や達郎の部屋の中なんかが多い「天街」ですが、自然を描かせたらこんなにきれいに鮮明に撮るんだな、と思ったです。
そして対照的なのが、今までの中でも私はあえて、最高、と申し上げましょう、高野兄弟の夕陽の公園シーン。
世界が優しいオレンジに満ちた世界。
夕陽の色が世界を染めて、達郎も輝ちゃんもオレンジ色。
京子に裏切られてしまって、ひとりでしょんぼりしていた輝ちゃんを包む達郎の愛情そのものの色じゃないですか。
優しくて、柔らかい。
完ぺきです。雨宮D、素晴らしいです。
輝ちゃんを気遣い、自転車で去るフリをしながら何度も何度も振り返る達郎がまた泣かせる。
そうして、ゆっくりこちらを見て、それからぽてぽてと犬の子のようについてくる輝ちゃんの切ないこと(T^T)
輝ちゃんを自転車に乗せて黙ったまんまおうちに帰る達郎は、なーんていい男なんでしょ。
ちくしょう、惚れるぜ。
最後に、輝ちゃんが頭をこつんと達郎の背中にあてる。
ぐおおおおおおお。泣く。
オレンジ色の優しい色の世界。
この色味がなかったたら、あんなにいい場面にはならなかったんじゃないかな。
「天街」は執拗に画面にフィルタとか使ってはいないけど(青のフィルタを時々使ってるくらいかなあ)今回はこれは、大正解でしょう。
回想シーンのセピア・・・というよりは黄色に近いか、の色フィルタもすきです。
◆表情は口ほどにものを語る
今回は輝ちゃんが京子さんに恋をしている、という話だけに、達郎の出番自体は前週までに比べると少なかったんですよね。
とーころが。
このちょっと控えめな出番なれども、そのいちいちが印象的だった。
私は以前より光ちゃんの「表情」ってのは、ものすごい雄弁だと思ってましたが、いやもー今回もすてきだ。
黙ってるんですけど、京子が輝ちゃんとの約束を忘れたと語る場面。
すーっと表情がひいていくんですよ。
無表情への変化。
輝ちゃんのためによくしてくれてありがとう、という感謝の親愛の表情から潮がひくように変化していく心。
すげーや、光ちゃん。
友愛から怒りと軽蔑へ。
言葉でなくその表情でしっかり語ってくれちゃったわ。
そう、達郎はあの瞬間京子に怒りと軽蔑を覚えたのね。
それから、京子とのメールの中に「自転車」の文字を見つけて、急に自転車にこだわりだした輝に思い当たり、メールを読み、そうして輝ちゃんの心に気付いて振り返る場面。
一度振り返って、輝ちゃんにカメラが移ってもう一度達郎に来る、その時の表情だ!
これがいい!
本当に輝ちゃんが京子に心惹かれたのだと知った表情の、なんて豊かなことだろう。
それとあとは、なんと言っても屈指の名場面。オレンジ色の公園での達郎の表情のことごとく。
言葉は少なくても、溢れるほど輝ちゃんを愛してる心がびしびしきましたねえ。
そんな相手にめぐり会えてよかったね、達郎。
◆怒濤の愛
最高(笑)
TVLIFEで「達郎は実は昼メロ「怒濤の愛」にはまっている」とありましたけど、冒頭でいきなりハルキと峰子が出てきた日には、ひっくり返って笑っちゃいました。
いやもう、これ、最高。
で、その「怒濤の愛」を見ている、カウチポテトな達郎・輝・タマキのショットがまた最高。
またこのハルキと峰子役の役者さんが、どこから連れてきたんだか知らないけど、やたら安っぽい感じをよく出してましたね。
輝ちゃんじゃないけど、

「一緒に死のう」
「ふたりの愛は、永遠ね」
ハルキと峰子「怒濤の愛」、また、明日。

が未だにぐるんぐるん回ってます。
この手法って、前クールの「お見合い結婚」でも確か使われてたんだけど、効果としては今回のこれの方がマル。
やっぱりポイントは輝ちゃんのおうむ返しの口調にありますな。
最後の「また、明日」がいいんだな(笑)
ちなみに、この直後にかかってきた安原の事務所では「思いっきりテレビ」のみのもんたが映っていたという(笑)ホントに見てるし(笑)
こういうところ、日テレって偉い(笑)
◆そのためだったのか
先週、かおりのオフィスが入ってるビルの清掃員の仕事に就いた輝。
あえてそこになったのはなぜかと思っていたら、あのメールのやりとりのためだったのだとわかりました。
不思議だったんですよ。
次週あらすじを見たら輝と京子がメールのやりとりをする、と書いてあったので、一体達郎の家のどこにパソコンがあるんだ?と思っていたので。
しかも予告じゃきれーなオフィスの中に輝ちゃんがたたずんでたし。
なるほど、このためだったのか。
無駄がないわあ。
ちなみに、なぜ京子のメールアドレスがわかったのかと思っていたら、ちゃんとメールの受信画面にメアドが出てました。
はい。ぬかりないっす。
◆進藤京子という女性
今回の最重要アイテムは「自転車」
京子が公園で輝ちゃんをほっぽってサイクリングしはじめた日には
「何が、「輝さん、行くよ!」だ、この女(-_-#」
と真面目に思ったもんです。
はい、この時点でどーにも性格がつかめないなあ、と思っていた京子さんは一気に「やな女」に落ちつきました。
なんてことはない、京子ってこの時点では非常に都合のいい女(あんまりそうは見えないけど、考え方が結構「自分が正義」)なんですよね。
輝ちゃんについての達郎へのアドバイスがどうも紋切りだなあ、とか思ってはいましたが、この放送回にて、要はこの女性は輝ちゃんに対しては未だ(とりあえず「未だ」をつけておく)職業意識の断片でしか接してないんじゃないかと思ったです。
「親身」というよりは、自分の中に蓄積されているらしい知識としてのアドバイスだったんじゃないかな、と。
そしてきっと、これがきっかけで変わっていくのかな、と期待しています。
京子って人は、全然欠陥だらけの「普通の女」なんですね。
それを知ってちょっと安心したかも。
ようやく、人間に昇格。
◆達郎、その愛
なんというか、無制限。
達郎は愛することも、愛されることも拒絶していた人間で、そうやって生きていこうとしていた。
なのに、輝ちゃんに出会ってしまった。
例えば他人ならば、自分に対してひたすら想いをよせてくれているタマキに対してすらかたくなに心を閉ざしていられても、輝ちゃんの中に自分と同じ寂しさや、痛みを見つけた時に愛さざるをえなくなってしまった。
これはもう、どうすることもできない。
否定しても否定しても、輝ちゃんは側にいなくてはいけない人になってしまった。
一生ひとりでいようと思っていた人に、一生側にいなくては「いけない」人ができた。
回を追う毎に、ふたりがどんどん兄弟になっていくんですね。
基本的に輝ちゃんは変わらない。ほんの少しずつなついてきてはいても、変わらない。
変わっていくのは達郎で、そうやってずっと失っていた「家族」を手に入れていくのね。
その手応えの度に、観てるこっちはなんとなく柔らかになっていくんですわ。
ソフラン高野兄弟(笑)
◆Ring、Ring、Ring
今回の最重要アイテムは「自転車」
京子が故郷の思い出を話す時に出てきた「自転車」
兄弟で自転車特訓する姿はよかったですよねえ。あれは時がたった時に、きっと「家族のいる風景」のひとつとして、達郎が思い出す大切な1コマとして刻まれたことだろう。
そう思うと、あのぼろぼろの新聞屋さんの自転車みたいなのが、途端に味があるように見えてくるから不思議だ。
自転車ってなんだかとってもノスタルジーなのよね。
日頃足に使ってるんだけども(笑)
◆チャカ
出てきましたね。拳銃。チャカ(笑)
私としてはあんまり殺伐とした方にすすんでほしくはないんだが、出てきちゃいました。
帝国ファイナンス!そう帝国ファイナンス、もう出てこないの?えー???やっぱりつながってなかったんか?>安原興業
ちっ。外したわ(^^;;
安原ってのは、あれなんですか?鉄砲玉にするために、達郎の囲いこみしてんですかね?
あの人に781万いくらか、の価値を見いだしてるのは、そっちのためなのか?
まあ、保険金殺人よりはマシか?
・・・手の甲の刺青にまつわる徳川埋蔵金の謎は?(そんなん、ないって(^^;;)
◆ところで、あのお面
達郎の殴られ屋の看板のところにくっついてるあの白いプラスチックのお面。
・・・あれ、なんすか?とっても気になる。

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