◆◇◆少しは冷静な分析とかしてみよう。おう!と試みる私の「てんまち」雑記帳◆◇◆
第五話「さよなら輝さん」 2000/5/10 22:00〜23:00
さて一晩たってみた。
ので、少しはストーリーその他についてのあれこれなんぞ。
◆「安原興業でーす」 つーか、一番最初のトピックスにとりあげることでもないんだけど(^^;;
なんというか、このまま終わらせるには惜しいキャラだったということだろうか。
あの金髪ロン毛にーちゃんは、ハゲザルになってるし(^^;;
だが、安原のワイドショー趣味は出なかったな。
あ、代わりに「どっちの料理ショー」が出てきたのか(^^;;
清水先生、「薔薇珍」があります、「薔薇珍」が。「週刊ストーリーランド」とか、そこまできたら「伊東家の食卓」もありだろ、この際。いっそ木原さんのお天気とか。
やはり本命は「ピカイチ」か?それはおいしすぎるからとってあるのか?◆「たーこさんウインナー」 一体どこから声出してんだ?>達郎(^^;;
いや、いい場面でしたね。達郎が輝のためにへったくそなたこさんウインナー(コゲつき)をいっぱい作ってる場面。
なんだか、達郎は愛しい。
輝ちゃんを心から愛して、愛して、愛してるのね。
必要で大切な人が目の前で傷ついてしまうのを見てしまったら、もう堰を切ったように愛情が溢れてくる。
溺れそう。
でも、だめになるような愛し方はしてない。それが達郎。◆いけないことをしたら謝りましょう 達郎という人は実に見えてる人だな、と思います。
何がか、といえば大切なことがどんなことかということ。
「いけないこと」はいけない。
「いけないこと」をしたらそれを認めてちゃんと謝る。
そういうことだ。
輝ちゃんがかおりの会社のパソコンを勝手にいじってしまうのは「いけないこと」だし、「やってはいけないこと」だから「輝自身」に謝らせる。
そして、一緒に謝る。
これって、実はものすごく大切で達郎が本当の意味で輝を受け入れてる証拠じゃないかな、と思うわけです。
当たり前のことなんだけど、輝ちゃんにその当たり前を実践させてるっていうのが、なんだかすごいな、と。
ただかばうだけでなく、ただ怒るだけでなく。
対照的なのが、智也母子ですね。
第二話で登場した時には「なんというステレオタイプだろう」とちょっとひき気味だったりしたんですが、この母子がいるおかげで達郎と輝の関係がよりクリアに見えてくる。
達郎ってのは、実に実に男前な人だ。◆あなたは怒っていい人間です 自転車を盗まれて、ふらふらとトラックの前に出てしまう輝。
身を挺して兄を助けた弟が怒るのは当たり前です。
死んでほしくないから。居なくなっては困るから。
もう自分の一部になっている人だから、達郎は怒るわけです。
達郎の説教はまたちょっと染みました。
どんなにすきでも、相手の心が自分の思い通りになると思ったら大間違いだ。
学生時代、私の友人は
「大抵のことは、あきらめさえしなければ本人次第でどうにでもなると思うけど、絶対に自分でどうにもできないのは特定の誰かの心を変えることだよね」
と申しました。
別に彼女はスーパーマンでもなんでもなく、そういう信念の持ち主だったわけですが(「若かったからよ」と、今日久しぶりに会った彼女は笑って言ったけど)私はこの言葉に結構感動したものです。
どんなに頑張っても、すきな人の心だけは自分の思い通りにはならないのよ。
恋とはまさにそんなものなんだな。
手に入れていても、それでもいつでも不安だ。
ましてや輝と京子の場合は・・・
達郎はこれ以上輝を傷つけたくなくて、あんなことを言ったのね。
わざと輝を「京子にとっていらない部品」だと言う。
あきらめた方が幸福だと、そう思ったのね。
目の前で失うかもしれなかった大切な人のために。
辛く当たる達郎は、ちょっと切ない。◆哀しい気持ち 輝ちゃんに京子さんをあきらめろ、と怒鳴った後の達郎はちょっぴりブルーモード。
一瞬の感情の爆発が去った後は、冷静な波が押し寄せるのだな。
現れない京子を思ってご飯も食べず、ひたすら待ち続ける輝ちゃんの姿にいろいろと思うところがあったんでしょう。
かたちにはならない、複雑な思い。
もやもやと、一体自分が判断したことはよかったのかどうか、考えていたのかな?
で、タマキの言葉だ。
きっかけというのは、いろんなタイミングで訪れるもので、それははっとするような言葉じゃなくても劇的な事件じゃなくてもいいことかもしれない。
もやもやしたものが形になる瞬間というのは、いつも目の前に突然道が開けるようなもんだわ。
「どんなに哀しいことでも、何も起きないよりはずっとマシ」
だったかな?
大昔のトレンディドラマで中山美穂ちゃんが言った台詞なんですが、なぜか妙に心に残っているのでした。
この場合は、刺激のない毎日を送るOLのぼやき台詞なんですが、どんなに哀しい気持ちになっても、恋はやっぱりした方がいいな、と思います。
達郎はそう思ったんじゃないかな。
だから、あえて京子に出口がないまま未完になってしまっている輝ちゃんの恋に幕を下ろしてやってくれ、と頼んだのではないかと。
失恋はとても哀しいけれども、でも、恋した記憶は輝ちゃんの中に残ると思いたいから。◆さて、拳銃です うーん。正直申しましょう。
今回のドラマとしての出来は、私は今ひとつだったと思ってます。
TVドラマは、連続ドラマであっても一回一回に起承転結と、その日の放映で描きたいテーマがきちんとある方が私の好みなんですわ。
連続ドラマ全話を通して観るのは、例えば今回の私のように、最初から「観るぞ!おう!」と思っていても、結構難しい。
光ちゃんの出てるドラマだと思うからこそ、リアルタイムで観るのはもちろん全話ビデオ録画してますが、基本的にドラマを録画してそれをゆっくり観る時間なんて私はありません。
ところが、ぽっと時間ができて普段観てない連続ドラマを観ちゃったってことはたまにある。
例えば前後の展開だの話だのはわからなくても、その日のエピソードだけでいけちゃうものはいけちゃうんですよ。
今回は輝ちゃんと京子の別離がテーマだったような気がするんですがどうでしょう?
ちょっとテーマと違うところに割く時間が長くてどこを追っていいのかわからない消化不良な気持ちを味わいましたわ。
いやーん、と思ったのは殺しのターゲットを延々追い回すシーンかなあ。光ちゃん出てるのは嬉しいですし「安原興業でーす」もいいけどでも長い。次週以降への伏線だと重々承知の上で言いますが、長い。
京子のカウンセリングはいかがなもんかとかそれは置いておくとして、達郎が輝ちゃんの「完全な失恋」のために動いていく心とか、京子に別れを告げられた後の輝ちゃんへのフォローとか、もーちょっと欲しかったなあ。
あの屋上自転車はとてもとてもいい場面なので、もう少し観ていたかったし台詞のフォローもあとひとこと欲しかったなあ。
いや、台詞のフォローなんてなくてもいいくらいかもしれない。
もう少しだけ、京子の代わりに自転車に乗る達郎と、わかっているのかいないのか、自転車を走らせる輝ちゃんだけでも十分な説得力なんだが、いかんせん短い。
あと、あと15秒・・・いや10秒くださいーーー(涙)◆オレンジ色の風景 達郎があの丘に行くときは、いつも夕暮れ。
オレンジ色に染まる達郎はきれいです。
京子に輝ちゃんにちゃんと別れを告げてくれと頼みにいく、その場面もオレンジの光に満ちている。
柔らかくて、とても優しい色ですね。
色つきのフィルターをこういう優しい使い方をしているのは、ちょっと珍しいかもしれない。
セピアや暗めの黄色でノスタルジーと、青で悲しみややるせなさを表現してるのはよく観ますけど。ちょっと新鮮だわ。
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