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TOPICS |
・演出の大幅変更。1幕・お七の場面。蜘蛛の糸の演出及び梯子の突き倒し部分の追加。 ・親子3人レビュー後のジャックの台詞減。「おれが厳しく仕込んだ〜」 |
レポ
1/22 18:00〜(報告者:藍) |
また演出が変わってる・・・(^^;; すでに中日を過ぎた「MASK」。今日の光ちゃんは絶好調。舌も滑らかだし相変わらず踊りは軸が決まっていて気が張っている。というより、この人に限っては踊りから気力がなくなることはないと思います。 だから観ていて気持ちがいいんでしょうか。そうだろうねえ、きっと。 さて、この2幕物のミュージカルは特に1幕が段取りと大道具さん・小道具さんの勝負どころの嵐、正直言って初日から数日間はどたばたしていたり、ミスが目立ったりして、流れのいいミュージカルレビューが多い役者勝負どころの2幕に比べて大味な感があったと思うんですわ。 光ちゃんの日進月歩の成長ぶりに比して「昨日はこっちがだめ」「今日はこれが危ない」という感じだったのが、中日前くらいからすっかり安定し、よどみのないきれいな運びになってくれた。 よしよし、と思っていたら、あらびっくり。 この舞台の目玉のひとつ、早変わりの場面。この作品でもっとも段取りとタイミングが要求されると思われるところなんですが、これがエライ変わり様を示しておりました。 お初・徳兵衛に入る直前に、拍子木の音が入るようになった。これはいい感じだと思う。前半の流れを一旦ここで断ち切って、別のシーンに移るのだとこっちにちゃんと伝わる。なんとなく姿勢を正してしまった私です。 龍神。 龍の登場にあわせて、なんだかものすごい大量のスモーク。冷気が客席に下りてきて寒いくらい。いつもこんなに大量のスモークってはってただろうか????・・・どうもその辺の記憶がないんですが(^^; 今日はちょっとだけ、MASKをはぐのを失敗しかけてましたが、ここまで光ちゃん台詞も何もかもがノーミス。 ノッてるのがわかる。今日の芝居はいいです。完全に優貴を自分のものにしてるから、微妙な芝居が実にいい。初日あたりはがむしゃらだった場面に抑揚がついてるので、激した時と平時の時のめりはりがきっちりしてます。 例の早変わりの着せ替え場面も完全に他の役者さんたちとコミュニケーションがとれてるらしく、 「かわいー」と自分で言ってのける台詞に”真剣に”役者さん達が「かわいい」「かわいい」と同意してます。観てるこっちには、とりまきにしか見えない(笑) 今日の「すね毛処理」は「ありんこにしよう!」で、「今日はホントに作るぞー!」のかけ声いっぱつ、ホントに作ったらしく、光一さんより 「ホントに作ってるよ(苦笑)」 のコメントがありました。「ありがとう、気合いが入った!」とは、ありんこ作成後のお言葉(笑) さて、早変わり。雪景からお七へ。いやー、ここからすごい変化で、ふっとびました。 まず、お七の着物が襦袢にかわり、髪を解いて振り乱すところ。 最初に黒子が上げていた髪をほどいて、かんざしを外し着物を抜いていたのが、かんざしを先に外しておいて、着物を抜くのと同時に髪を解くようになりました。 これ、いいです。恋の狂気に身を委ねたお七がさらに妄執に狂う変化。着物を抜くのと同時に髪を解いた方が効果的。 それから、やぐらに上るんですが、ここが(^^;; 以前は上りかけて追っ手に引き戻されそうになり、振り切ってやぐらの上まで行くと半鐘を鳴らす。と、半鐘がお七の身体をかくし、一度引き上げられてお七の姿を見せて、その後地面へ落ちる。っていうところだったのが、 とととっと、やぐらに上るとまず梯子を突き倒す。半鐘を鳴らした後、追っ手に向かって蜘蛛の巣(よく歌舞伎でやる、白い糸をぱあーっと散らすあれです)ひるんだ追っ手の目の前で半鐘が、お七を隠し・・・そのまま地面へ落下してしまうんです。 ひえー。 そしてその後の天守物語。以前は舞台下手から賊と斬り合いながら若侍の光ちゃんが登場したのですが、現れたのは賊のみ。口々に 「どこだ?どこにいる?」 と、騒いでおります。これは、以前は「賊だ、逆賊だ」と言っていたところなので、「???」と思っていると・・・なんと、舞台上に片づけられずに残っていた半鐘が持ち上がり、若侍姿の光ちゃんが登場するという・・・ なんだなんだ?ここまできてまた作り替えか??? 段取りは増えるけど、気持ち光ちゃんのアクションが減るからか?いや、あれだけ踊り狂ってるミュージカルだ。今更殺陣の3分が消えたところで、そう変わるとは思えない。 てゆーか、演出がより派手になってるよ(^^;;; 確かに天守物語のはじまりは、ばらばらっと出てくる賊たちに紛れて主役の居所がわかりづらいとは思っていたけど、そう来たか。その登場の仕方はすごい。いやでも客に 「あそこに主役がいるぞー」 とわかるってもんです。 今週の火曜日にMASKにきた友人曰く「あんなのなかった」(呆然) いつから変わったんだ????なんにせよ、ほとんど本番一発で変えたんでしょうね(^^;; キ、KinKiコンみたいだ・・・・・ ところで、今日はどうやら客席にカッちゃんが来ていたようで、アドリブに「植草さんがCMやってた」が連発されてました。(でも、カッちゃん舞台に上らなかったけど) NY楽屋ネタでは、とうとう小道具まで出る始末。どこまでエスカレートするんだろう、あれ(笑) 日曜から4日空いてのMASKでしたが、光ちゃんの体調が少し戻っているのと相変わらずどんどん痩せていってるけど、ちゃんと汗をかいてるのとで、安心しました。声も一週間前と比べると大分いいし。咳もしてないし。 光ちゃんの中に、どんどん優貴が流れこんでいるみたいで、観ていてぞくぞくします。観る度に演技が違うんですよ。 「こうして、ここで、楽屋番」 とか、なんでもない台詞でのアクセントのつけ方とか、いきどおってる場面での台詞の抑揚のつけ方とか。すんなりと優貴がしゃべるようになっていてすとん、ときます。 ただやっぱり、舞台上で静止した時の姿勢がちょっと変なので、それは直した方がいいなあ。背中はまっすぐなんですが、首が前に出てるんで、猫背に見える。今日は客席前方の割とはすの方で観てたので、よくわかりました。 2幕は2ヶ所ほどあやしいところがありましたが、ほぼノーミス。 舞台がどんどん練り上げられてきてますね。これからも楽しみだ。 そーれにしても! 舞台中に何度もフラッシュたいた馬鹿者がいる!フラッシュたかなきゃ撮れないようなフィルムとカメラでまともに舞台が撮れるわけがなかろう、あほめが! 光ちゃんの目に入るだろうが!真剣集中している役者の気をそぐようなことをするんじゃないっつーの(-_-# 客の格が下がる。観劇態度がいいから、恐らくそれだけで光ちゃんの評価につながってるんだろうに。台無しじゃ。つまんないことするなっつーの(-_-# 今日は携帯の音がほとんどなかったのに(-_-# |