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ネタバレの部屋〜資料室〜

MASK'99 (2幕)

MusicalNumberストーリー舞台構成(1999/1/6版)BLASTメンバー

キャスト

譲司・優貴(二役) 堂本光一

愛子

中尾ミエ
勝哉 秋山純
白衣の男 大山宇三郎
ケン 町田慎吾
リリー・ガーランド 宮内理恵
ジャック 尾藤イサオ

 Musical Number

ACT1
PUT ON A HAPPY FACE
Mind Wars
星も見えない夜
WITCHS PARTY〜SLEEP TO THE DEATH
七変化メドレー
お初徳兵衛
龍神
どうなってもいい
雪の夜
八百屋お七
天守物語
ACT2
ニューヨーク組曲
PRELUDE
HELLO BROADWAY
ON THE 5TH AVENUE
FIGHT
NIGHT IN NEWYORK
YOUNG BOY
DESTINY
PUT ON A HAPPY FACE
ブロードウエイ・メドレー
明日はHAPPINESS
LET'S GO TO TOKYO 〜フィナーレ
WE'LL BE TOGETHER
KinKi Kidsメドレー

ストーリー

ブロードウェイに夢をかけ挫折し志し半ばにして病に倒れ自殺した譲司(光ちゃん)、その息子優貴(光ちゃん)は幼なじみの勝哉(あっきー)やケン(まーちん)と共にロックバンドBRUSTを結成し活躍していた。
人気はあるものの、見せることにこだわった優貴と勝哉の間にプロとしての方向性の違いによる対立が生じる。実は重い病におかされた身でありながら、優貴は息子の身を案じる母・愛子(中尾ミエ)の制止もきかず亡き父の夢を奪ったNYブロードウェイへの恨みを晴らすため、旅立つことを決める。
ケンカ別れしてしまった勝哉との確執。そして、亡父と同じく優貴自身が侵されている重い病。
様々な葛藤を内側に抱えながらも、日本での舞台の成功を片手に彼はNYへ旅立つ。


NY。
ブロードウェイでの舞台の稽古を続けつつも、優貴の胸の内は晴れない。
そんなある日セントラルパークで優貴は奇妙な中年男ジャック(尾藤イサオ)と出会った。
実は彼こそは、優貴の身を案じて昔とは姿を変え、天国より条件付きで戻ってきた父・譲司だった。
ジャックにはげまされ、はじめての舞台で成功をおさめる優貴。
その病気の身体を心配して勝哉が愛子と共に優貴の楽屋を訪ねてくる。
死へ向かう日々をただじっと待つよりも自分にはやるべきことがある。と言う優貴に、勝哉は折れて、自分でも何かをやらなくては、と決意する。
愛子もまた、自分の病を知りつつも舞台に立つ優貴の姿を見て、息子の思う通りにさせることにした。
優貴は大スターリリー・ガーランドに見いだされスターへの道を歩みはじめた。
ジャックの計らいで母と和解した優貴は、ふとしたことからジャックの正体は「死んだ父」ではないかと、思い始める。
そんな時、優貴の身体を発作が襲った。
病院に入り、つい気弱になって父の墓で弱音を吐く優貴。病室でひとり自分の運命を嘆くその姿をみかねてジャックがやってくる。天国へ帰らなくてはいけないことを承知で、自分が父であることを優貴に明かし、息子に語りかけるジャック。
優貴にはまだやることがたくさんある、死んでいる場合ではない。命のネジをせいいっぱい自分で巻け。
そして今度こそ、父親の恨みを晴らすためではなく、自分の未来のために舞台に立て。と。
奇跡は起きた。
優貴は病を克服し、再び日本へミュージカルの楽しさ、素晴らしさを伝えるために帰っていく。
奇跡は起きるのを待つものではなく、自らの力で起こすもの。
優貴は、それを確かに父から教わったのだ。

BALSTメンバー表

YUKI・・・巽 優貴
KATSUYA・・・勝哉
KARLO
TACK
KEN・・・ケン

舞台構成(1999/1/6)

1部

オーバーチュア〜ブロードウェイレビュー(PUT ON A HAPPY FACE)〜ホスピタル
大階段を使って、譲司が真っ白なスーツで繰り広げるショータイム。愛子と優貴(子役)が、父親のことを噂している。
ショータイムの終了。評判はサイアク。
ひとり階段に取り残される譲司。おまけに、病が彼を襲う。舞台上手・下手より点滴とベッドのワクをささげもつMASKをつけた医師と看護婦が登場。
譲司を病院へ押し込める。死へと向かう絶望のあまり、譲司は自ら命を絶つ。

(暗転)

斎場にて
舞台中央に黒いかんおけと白い花で飾られた祭壇。かんおけの蓋を開けると譲司が眠っている。譲司の自殺に陰口を囁きながら献花していく葬儀の客たち。
喪服の愛子と優貴。
愛子は自分と息子の写真をいれたロケットを柩の中の譲司の首にかけてやる。なぜ父が死んだのか、と憤る優貴、思わず棺桶の中へ飛び込む。

その瞬間、柩から火花が飛び散り舞台は成長した優貴が幼なじみの勝哉と組むバンドBLASTのライブ会場へ。

かんおけから現れきらびやかな衣装のまま宙に吊られる優貴。着地して、衣装チェンジ。本当の自分を偽るための血塗れのMASKをつけ、歌い踊る(MIND WARS)
舞台はライブ後の楽屋へ展開。

BLASTの楽屋。
上々の評判に気をよくした優貴。意気揚々と自分たちの成功を語るが、寒々とした空気が室内に漂う。バンドの方向性についてもめだす優貴と勝哉。休養期間をとることをすすめる勝哉と優貴はなぐりあいのケンカになり、結局別々の道を歩むことに。バンドは空中分解する。(MASK〜THAT DAY)
楽屋にひとり残された優貴を父と同じ病魔がむしばむ。舞台上手・下手・中央より、病魔の化身たちが現れ優貴をさいなむ。


(暗転)

母・愛子の部屋。
ひとり編み物をする母を今はミュージカルスターとなった優貴が訪ね、NYへの夢を告げる。
反対する母に、大丈夫だと請け合う優貴。愛子は父と同じ道を辿って欲しくない、と優貴に訴える(「星も見えない夜」)

ひとり残され、大事なひとにこそ自分の道を反対される苦悩に、ソファに横たわった優貴を病が襲う。
舞台中央より黒衣の男登場。優貴をさらおうとする。死を象徴するその姿はなぜか勝哉。
優貴は宙に浮いた後ソファから消え、勝哉の姿が同じなりをした愛子へと変化。
黒衣の男達に囲まれて優貴再登場。(SLEEP TO THE DEATH)

MASKをつけた男達登場。人の哀れを歌う。


(場面展開)

日本で行われている舞台。
お初・徳兵衛の死出の道行き(お初徳兵衛)〜龍神退治へ(龍神)
下手奈落より龍神登場。人々を襲う。そこへ神子姿の優貴登場。
舞台下手の灯籠よりMASK出現。龍との闘い。幾度も変化する闘いのMASK。舞台上から上手櫓上より、ダイビング。さらに闘いは続く。再び舞台から消え、中央より再登場。
龍の首を切り落とす。

衣を脱ぎ捨て、ミュージカルナンバー〜(どうなってもいい)

(暗転・舞台中央に、早変わりで女形へと化粧を整えていく優貴の顔)

舞台下手。幾人もの裏方が待ち受ける舞台袖。早変わりのために優貴が舞台からはけてくる。早変わりの用意を調える裏方たち。早変わりを終え、白塗り・白無垢の女形となって、雪の野の背景の中へ踊り出る優貴。白い能面をつけている(雪の夜)

白無垢の女が黄色い着物の町娘へと変化(八百屋お七)
一刻ごとに髪を解かれ振り乱してやぐらへと昇り、半鐘を打ち鳴らす。舞台上手上方より巨大な半鐘が出現。お七の上に被さる。次の瞬間。お七の姿が櫓上より消える。

場面展開、燃えさかる城の天守閣へ(天守物語)
若侍のなりで敵を切っては捨てしながら密かに恋慕する主の側室の元へ。実は憎むべき内通者が恋慕う奥方だと知り、にわかに斬りかかる。
切り捨てた奥方の仮面の下の顔は勝哉。
悪夢だ、とつぶやく優貴。せりがあがり赤い幕が上から落ちる。
下手より停滞とあきらめを叫ぶ勝哉。上手より前進を叫ぶ男登場。

日本での舞台は成功し、優貴は渡米する。ナレーションの後、幕。


2部

セントラルパークにて(PRELUDE)
ひとりベンチでため息をつく優貴。ジャック登場。ミュージカルをやる人間がそんな顔をしてはいけない、とたしなめる。
(HELLO BROADWAY〜ON THE 5TH AVENUE〜LET'SGO TO TOKYO)
華やかなレビュー。
(FIGHT)
ウエストサイドストーリーで相手を謝って刺殺する場面。
明るさを取り戻して舞台を成功させる優貴。

舞台は成功。ひとり楽屋口ではしゃぐジャック。優貴に自分が父だとばれたら帰らなくてはいけない。
一幕を追え楽屋に来た優貴を讃える。舞台で人を殺すシーンを演じると亡霊を見るという話をする優貴。通りかかる仲間と成功を喜びあう。

勝哉・愛子再登場。
優貴の楽屋に招かれる勝哉。日本に連れ帰ろうとする。ふたりの心の葛藤(DESTINY)だが、病を知ってなお居残ろうとする優貴に負けて、勝哉、楽屋をあとにする。
愛子と勝哉の対話。

(PUT ON A HAPPY FACE)
舞台がハネた後の舞台裏。優貴の成功を喜ぶ仲間達。そこへ大物女優リリー・ガーランド(宮内理恵)が、賞賛と次のコンビを約束しに現れる。予期せぬ僥倖に誰もが喜ぶ。
ジャック・愛子と共に再登場。
優貴に引き合わせ、和解させる。懐かしいブロードウェイの舞台で親子3人のレビュー。(ブロードウェイメドレー)
ジャックが歌う「LET'S GO TO TOKYO」と、隠しもっていたロケットを見て、ジャックが亡き譲司ではないかと疑う、優貴と愛子。

優貴の発作。舞台暗転。

譲司の墓。
ひとり、墓を参る愛子。夫と何からなにまでそっくりな息子の身を嘆く。

優貴。病との闘いに疲れ舞台上手の父の墓を訪ねる。ジャックが父ではないかという疑問を晴らすため、墓をあばく。柩の中に父の身体はなかった。倒れ込むようにして、棺桶に入る優貴。蓋が、閉じる。
舞台上手・下手より、死の使者が近づく。
優貴、棺桶から現れ死の使者たちに、舞台中央の病室に閉じこめられる。
ひとり、ソファの上で自分の身を嘆く優貴。
舞台上手よりジャック登場。
ジャグリングをしながら「命のぜんまいを、自分で思い切り巻いて生きろ」と告げる。
父であることを明かし天に帰るジャックに優貴、思い出のロケットを手渡す。
ジャック退場。

病院にいる優貴にリリー・ガーランドより電話が入る。日本での舞台でのパートナーの申し込み。

天国の父との対話
(明日はHAPPINESS)

病院から無事退院した優貴。日本へ帰ろうとする優貴に母(舞台上手上方)から励ましの電話。
これからは、自分のためにミュージカルを続けていこうと決意する優貴。

(セット変換)

「奇跡とは起きるのではなく起こすもの」
(WE'LL BE TOGETHER)
大階段でのフィナーレ。

幕。

ショータイムへ。


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