20060918 FUKUOKA


「ロス・ブラウンです」

やっぱり友人達は開口一番の光ちゃんのこの言葉に「誰?」「ソレ誰?」な状態だったこと。ああ、中途半端な笑いが会場を包む。
これが、台風でライブ一本とんだ、直後のMC一発目(笑)
そんなアナタが大好きだ。
そこまで来たら、次は「フェリペ・マッサです」と言うかと思ったら、夜公演は「堂本光一です。初めてちゃんと自分の名前を言いました」だったあたり(笑)フェラーリシリーズはもう気が済んだのか?

前日の台風による中止はやはり、光ちゃん的にはとても不本意だったらしく「俺的にはやってもよかったんだけど」と本音をちらりと滲ませつつも、
「でも、お客さんの安全を考えたら中止せざるをえなかった」
と、申しておりました。
残念なのはみんな同じだよね。でも、仕方ないと諦めなくてはいけないこともあるということだ。
ただ、光ちゃんが光ちゃんたる所以は、台風の中マリンメッセで名古屋初日に気付いて修正したかったところを直してたというところでしょうか。

確かに、どこがどう「ここ違ってる!」というのはざる頭の私にはわからないまでも、ところどころが名古屋とは変わっていた。
Shadows On The Floorは、周囲に色つきライティングがされてる時、名古屋では光ちゃんにピンスポ当たってたのが当たらなくなり(ええと、これは当たってた方がいいように思う)
ネット中で評判が悪い(らしい)下弦の月〜夜の海のレスラーガウン(友人発言ママ)は、昼の部胸にネックレスつけてきたことで大分マシになり(でも夜はつけてなかった。つけた方がいいのに)そして、ナニよりもレスラー感を醸し出していた編み上げブーツが、なくなって短靴になってた!
しかしそれを置いておくとしてもだ。
ああ、慣れってコワイ。
あの度肝を抜かれた名古屋の時と違ってもうアレに慣れてきている自分がいる!!!!!ひー!しっかりして、自分の感性!決して「やっぱりいいよね♪」じゃなくて「なんか思ってた程違和感がない」に踏みとどまってるわけですが。
私に対する挑戦のように、ライブフォトでもがっちり出ていたよ、あのガウン。
はっきりと一番わかりやすい変更はあれですね。
-so young blues-で、光ちゃん自ら花道から降り(今度は落ちたのではなくて)アリーナ駆け回ったことか。昼の部では柵ナシのアリーナを駆け抜ける暴挙に、ファンが押し寄せ危険を察知して一周できなかったけど夜の部では柵を設けてもらったおかげでぐるっと一周駆け抜けることができていた。
今回のライブは、後ろから半分は一度もお近くで姿を観ることができない構成になっていたので、その点をわかってくれて改善してくれたのかしら?ああ、名古屋……私はアリーナ後方だったわけだが。できれば名古屋からそれやってほしか……!いやもういいや、そういう方がいいと思ったのならそれで。
ライブ自体の構成がいいとかできがいいとか、そういうのとは別次元でやっぱり近くで観れたら嬉しい。それは、アイドルでもバンドでも一緒なのだよね。最後の一瞬でいいから後方席に対して配慮を見せてくれたら、そこはそれ、元々ファンだから全然許せちゃう、どころか感激だってしちゃうのさ。そういう風にできている。

ところで最近のmirrorチームのブームは、

「サパーッ」

だそうです。なんか、とびうおのように手を後ろに残して。あるいはぺんぎんの氷滑り?みたいな様子で。軽やかに「さぱーっ」と。
福岡ではやたら「さぱーっ」が飛びだしてました。
なんだか知らないけど、その一言で光ちゃんにスイッチが入るらしいよ。

台風接近に伴い急遽前日に福岡入りした光一さんご一行。福岡と言えば!ということで、ラーメン一蘭本店に行ったそうです。
六本木の一蘭は席に仕切りがあって、人目を気にせず食べられるようになってるのですが(私も行ったことがある。時に午前4時……)光ちゃんもすきでよく行くのだそうですよ。で、せっかくだからその本店に行こう、と。
「あの」一蘭の本店だから!とそりゃもーすごく立派なお店を想像していったら、予想に反して大層謙虚な造りで仕切りもなかったらしい。
で、食べたラーメンは普段食べ慣れた東京のものとはちょっと違う。違うけど何がどう違うのかが口では表現できない。あっきーが「なんか優しい味がする」と言ったその言葉に、一同頷くもなぜ「優しい」のかがわからずにいたら、光ちゃん曰く
「水が違うせいだな」
と。
感心するMA一同。
さすが、光一くんは水の違いまでわかるのか!と。
光ちゃん曰く「東京の水はお出汁が溶けにくいから、濃いめの味付けになる。関西は出汁の効いた薄味になる」とか。出たぞうんちく王子。
こういう時の光ちゃんはなんかちょっとテレ目。

今回しみじみと思ったのはですね、UNBREAKABLEとかWhy don't you dance with me?とか光ちゃんとMAの5人だけで踊ってる姿がなんというか、何を観るよりも嬉しいなあ、と。
UNBREAKABLEの、重唱部分をMAが担当してるわけですが、これが実にいい感じです。これがあるから、この曲は5人だけなのかなあ?と思うのですがどうでしょう。なんかすごくいいものを見ている気持ちになる。
CDより一歩進んで男っぽくクールなそんなUNBREAKABLEです。これ、マジかっこいいです。
私は本編ラストの方の愛の十字架で、歌う光ちゃんのバックでMAががっちりと繋がって鎖を作り上げるところがとてもすきなのですが、それはなんか、こういう絆を表現しているように思えるからなのかもしれません。
ダンサーさんたちももちろん、mirrorコンを作り上げてくれてる人たちには変わりないのですが、やっぱりMAと一緒にやってる光ちゃんの姿を観ると嬉しくてほっこりして、そして安心する。
うわーっとなんかこみあげるものがある。いいなあって思う。
目に見える信頼関係の形とか、絆とかって言葉に思い至ります。本当にいい関係なんですね。
昼だったか夜だったかで、光ちゃんがECラストに

「MA、大好き」

と言ったんですが(大好きなMA、だったかもしれない)なんか、いい。
そう言った光ちゃんをはける直前の町田が「うふっ」という目で観ていたのもいい。ちなみに町田くんは光ちゃんに触られると触られた部分を自分でなぞってはポケットにしまいこんでました。素敵。光ちゃんのタッチは保存可能らしい。その技ぜひ習得したい。って、触る機会はほぼ皆無なわけだが。
そんな町田くんは大貧民大会でつい勝負に走り、現在一人勝ちしているそうです。すみません、と謝ってました。ところでこの遠征各地で繰り広げられている大貧民大会のワールドチャンプにはどんな栄誉が与えられるのでしょうか?ぜひとも知りたいところです。
……まあ、それはともかくとしてだ。この人達はなんか、いい。

光ちゃん的ブームは屋良くんの「ヒップホップと見せかけてバレエ」だとかで、稽古場で何度も何度も屋良くんにリクエストしてやってもらってたみたいです。
夜の部でそれを披露してくれていた。
ええと、文字にしづらいのですが、最初はばりばりのヒップホップ系ダンスをしていていつの間にか足を揃えてジャンプをしている、というヤツで。
光ちゃん的には大層なツボに入り込んでるそうだ。屋良くんが男らしく披露してみせてくれるのをとても嬉しそうに眺めていた。
そして、大貧民の間に披露されたのか、それともそもそもこれを見せたくて持ってきたトランプだったのか知りませんが、あっきーのマジックも披露されました>夜の部
いきなり光ちゃんが「秋山のマジック見せて」とステージ上で言ったので慌てて楽屋に取りにいく、あっきーとパナ。なんかいいヤツだなあ>パナ
いない間、町田と屋良くんがステージ請負いますよ。
光ちゃん自由だなあ!!!
あっきーが持ち帰ったのはマジック用トランプだったので、やっぱり最初はマジックを見せるために(稽古場からか、ツアーからかは知らないけど)持ってきたのかもなあと思った。
まずはあっきーが、セレクトしたカードを当てるという基本のマジックを。
続いて光ちゃんが、ちんまりとステージ上に正座して(いや、ホントにあの人ステージに正座したから。しかも、座っても肉がはみでない四角いままの膝……あ、なんか今殺意がめらっときた)かっちゃんに教えてもらったとかいうマジックを地味に披露。
光ちゃんがお約束を口上しながらやってくのを、一生懸命マイク差し出してくれてる姿がまた好感持ちました>MA
途中で気付いて「俺、ヘッドセットでしゃべるわ」と言ったものの、広いステージの一隅に5人でちんまり集まってる姿はなんかとってもよかった。
光ちゃんのマジックはセレクトしたカードをどんどん三分割の山にしていって、最終的に叩いてやるとセレクトしたカードが一人で持ち上がってくるって言うヤツ。
あっきーのも光ちゃんのも、どこかでその仕掛けを見たことがあるんだけど思い出せない。

ところで今日はダンスレッスン時に昼も夜もスペシャルが(笑)
昼。あっきーのダンスレッスンも恙なく終わり、Spica前に光ちゃんが「みんな、ちゃんと覚えておけよー」と言ったら
「光ちゃんもう一度やってー」
と。あっきー先生の指導の元、光一助手が手本を示すとやんやの喝采だった先ほどを思い出し、みなさんのリクエスト。
仕方ねえなあ、と光一さんマイク片手にダンスのお手本を示す……示……右手を下に二回、ぶんぶん、んがっ★
あ、今当たったね。当たった。絶対顎直撃した。
と、思ったら涙声の光一さん
「口から血ぃ出た、秋山の振り付けのせいで、秋山の……秋山あああああああ!」
怨みとも、何とも取りがたい訴えだ!
あっきーきっと今頃バクステでおろおろパニクってると思うよ。
一人ステージで蹲って激痛に耐える光一さん。うん、マイクで顎直撃して口切ったね。切った。そういうの痛いんだ、なんか切々と共感できる痛みだ、それは。
んで、夜。
口切ったのがよっぽど堪えたのか、それとも隣のサンパレスホールでモー娘。の新メンバーオーディションをやっている(行きに乗ったタクシーの運転手さん談)と耳にしたからか秋山振り付けにアレンジを施すことを突如提案。
いつもだと
1)右手をつきだし遠くを指さしながら、左から右へ4カウント、右から左へ4カウント。その際腰を右にくいくいと突き出すアクション8カウント分一緒に。
2)ぐーを作って肘を曲げたまま小さく短く上下に動かす。左へ2カウント、右へ2カウント。もちろん腰の動きはステイ。
3)右手の親指立てて、後はぐーのまま上に2カウント。最後は下に1カウント分下げる。その際、両膝は軽く曲げる。
というような振り付け。
全部で15カウント分、16カウント目に1)から繰り返し、二度目のラストに一拍置いてから両手を広げて前にぱっと差し出す。その際、足元はかかとだけで立つつもりで、横から見て「く」の字になるように。
とまあ、文字で説明するとこんな感じなのですが、この中の3)のポーズを、以前石川梨華ちゃんが新堂本兄弟にゲストで来た時に、光ちゃんが何かとりつかれたようにやっていたヤツ……ヲタ芸を打つ、とかいうやつですか?あの動作をしよう、ということになりました。
大きく、右の頭横で二回拍手、ずずいと大きなUの字を描くようにして一旦身体を沈め次に左の頭横で二回拍手を打つと。アレです、アレ。
光一さんよほど「いいですよー。気持ち悪いですー」な光景が気に入ったのかそこばかりを何度も何度も何度も練習させます。
我々は一体どこへいけばいいのだろうか。教えて光一せんせー。
そう言えば、前のツアーの時も時々「恥ずかしい振り付け」ってやったよね。今回の「恥ずかしいヤツ」ってこれか?これなのか?
しかしあれですね。なんてゆーか、ヲタ芸やってる時の光ちゃんっていつもより輝いてる!きらきらしてるよ!

そして、いきなり光ちゃんに提案されたのに、Shadows On The Floorで見事に一糸乱れぬヲタ芸をうっていた、ダンサー及びMAの皆さんの仕事人ぶりには心から頭が下がりました。
素晴らしいチームです。

昼の回ではアンコールでパナが光ちゃんに抱きつき、町田が後ろから突進していた。歌えなくなりつつも大笑いの光ちゃんは実に楽しそうです。
ええと、確か昼の回のMCの時かな?ダンスレッスンの時の最後のポーズ、会場全員がやれば他人に当たらないことの例のとして、みんなで数珠つなぎになって腰を後ろにくいと突きだしてみせたのですが、光ちゃんの背後をとったパナを突き飛ばして町田がその座を勝ち取っていたりしたな(笑)
ホントに完璧だよ、町田、最高だ君は。

ところで友達にLove Me Moreの一度だけ身体をぎゅっと抱きしめるところがすきー、と言ったら
「細かすぎる」
と言われました(笑)
そんな友人は、One More XXXで、光ちゃんが自ら使っていた椅子を片づけるのを捕まえて
「行儀のいい子。よい躾のいき届いた子」
と言います。どっちもどっちです。

目下の関心は、OPのDeepでどうしても光ちゃんの出がいつなのかがわからないということで、福岡では双眼鏡釘づけでステージの中央を見てたんですが、なんせあそこも照明が暗くてよくわからない。もっと前の方の席ならなんとか見分けられたのかもしれないけど、あいにく延期になった公演以外は福岡は笑える程遠い席だったので(つまり昼夜どっちも笑える程遠い席ってことで…)全然わからず。
ふ、福井では謎を解明してやるーーーーー!!!
しかし、それにしてもDeepで始まるOPはかっこいいです。どきどきする。あそこだけでどれだけ沢山の要素が詰まってることか!

福岡は大層楽しかったです。
愛の十字架の時にダッさい手拍子ほとんどなかったし(あそこは聴いておくとこでしょうよ。光ちゃんの声素直に伸びてて聴いてるととても気持ちよいよ)あ、夜の公演でしたっけ?マイクを客席に向けて歌うように要求してたのは。そろそろ発売して一週間以上経つので覚えていきたい感じですね。

ああそれと、BBSで衣装の感想をリクエストされましたが、ツボらしいツボがない。というのが私のいつわざる感想です。
OPのきらびやかになったDEEP衣装はただし例外。
あの手甲が!!!!ツボ。
左の腕に巻かれた布が!!!!!!ツボ。
正直、TVで披露した時もPVも、Deepの衣装、インナーが普通の黒タンクじゃ寂しいよなあと思っていたのでこれは満足です。
ぎらぎらじゃらじゃら熱帯の密林の王のように、野性味溢れつつも豪華にいって欲しい。
あと、Take me to…で着ている黒のエナメルっぽいコートは肩飾りとかすきです。
あとは……ええと、アンコールの時の衣装とか?
全体的に色味がはっきりしているのが、Addictedの時の全身真っ赤の上下とハット及び下弦のレスラーガウン、それからShadows On The Floorの赤ジャケットに赤長パレオくらいなので、ちょっと物足りないかも。
下弦衣装については素材感が大層重く見えるので、ホントは軽いのかもしれないけど、とても損をしているように思えます。まあそれ以前にあのデザインの方が大問題なんだけど。あれは、ひどいだろういくらなんでも。
それでも、名古屋と違って編み上げブーツじゃなくて短靴になったからまだレスラー感は薄れたと思うのですよ。あと、初日は合わせがかっちりしてなくてかなり胸元空いてたのが割とちゃんと合わさった状態で出てきた。それだけでも全然違……ああ、何言ってんだ、私。あれに慣れつつある自分がコワイ。
せっかく、どんな衣装を着ても負けない人なのだから、がっつりいろんな色味を見せて欲しかったなあ。
今回、はっきりと「白ーーーーーーーーーーー!!!」って衣装がないのですよ。それが残念。あと、Aラインコートみたいなのもないよね。
パレオは本人的にブームなのか知りませんが、足さばきを隠してしまうので、どうしても使いたいならDeepくらいの短さにしてもらいたいなあと思います。
あとあれだ。何の曲だっけ。デニムにチェーンベルトつけてくるんですけど、そのチェーンのぶら下がりがやけに長くてやたら目についた。
前回はOPのどピンクだけが最初の内だけ仲間内にちょっと不評だった(それすら数回で慣れた)けど、色味とか衣装の形がバリエーションに富んでいて目で楽しむことができたので、今回はちょっと単調に思えるのだな。
そんな感じでしょうか。
赤長パレオは初日にMさんが「よっこらしょって感じでSNAKEの階段昇ってる」と言っていたのを聞いて以来どうしてもそうとしか見えなくなった。

今回はシンプルな分、とても一曲ごとの密度が高いように思えます。
肌触りのよいライブというべきか。渋いなあと言うべきか。じわじわくる。私はとても、すき。


 

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