20061008 OSAKA


大阪三日目!そして日本GP決勝の日!
ソロコンツアー日程が決まった時から大々的に「鈴鹿の結果を言うなキャンペーン」を貼り続けたその一番肝心な日。
そんな光一さんはいささか緊張の面もち。どんなことがあっても、客席から予戦結果その他の情報をリークさせたりしないぞ!という気合いに満ちていました。
そして、そのために捨て身だった(笑)
とっても捨て身だった。
昼公演はホントにあったコワイ話シリーズでした。
光一さん、基本的に負けない人だから。
福井公演の時に、ずっとステージの前方のライトがセットされているくぼみから誰かがいる感じがしていたとか。こわ!こわいからそれ!すごいこわいから!
あと屋良くんの体験談。車運転してる時に無意識に「助けて」と言っていたとか。荒塩をまけ、と言われてコンビニ行ってごま塩かってまいた(笑)という話とか。
その間、町田はすっかり固まっておりました。こういう話弱いらしい。

「絶対に死のエネルギーより生のエネルギーのが強い」

言い切る光一さんはなんかちょっと男前でございました。
TDSの年パスを持っているあっきーに対して「この人コレ(お金)持ってんでー」と言う人と同一人物には思えませんよ。
テーマパーク流れでUSJのジョーズ溶接の話とか、建物にペンキ塗りしたとかいう懐かしいピカイチさん話もちょっとだけ出てきてたり。
今日のお写真。
昼公演は、会場入りする前の車中写真から。全員見事に撃沈してます。二回公演続きの三日目ともなれば、そしてなぜそんな疲れているのに大貧民?なトランプ大会もレギュラーで入っているともなれば。
それから、今朝の朝食メニュー公開。
プレートにのったホットドックと、サラダと。なんというかヒルズあたりのカフェで出してそうなおされ朝食みたいなこじんまりとしたやつ。でもまあ、普通の量なので安心したらそのプレートの内ホットドックとあと野菜ちょろっとしか手を着けなかったとか言い出しましたよ。
それ、完食基本でお願い!それっくらいの量食べなくてどーするよ?
そんな光ちゃんは夜中にインスタントラーメン食べたそうで。母秋山が「ホントにもう、ジャンクフードばっかり食べて、この子は!」と言っていた。全くもって同感。
この人の朝食ってブランチだと思うから、それだけを栄養源にこの後二公演こなすかと思うとぞっとしますよ。
肉三枚で沈没していた初日夜といい、心配だなあ。
と、思っていたらステージに上ってるファンの一人がものすごく心配そうに「うんうん」と頷いて
「心配なんですよー!」
と言ってました。素敵だよ町田!君は僕らの心の代弁者!会場から大きな拍手だって起きるってもんです。
でも町田は光ちゃんを背後からこっそりのぞき見しているところを激写され、さらにのぞき見に気付いた光ちゃんに抱きつかれるという、ファンとして!ファンとしてそれ至福!ってな事態に陥っていたわけです。
光ちゃんにお客さんから「脱いでー!」と声がかかり手拍子が起きれば、一緒に「ゴーゴゴー!」とはやしたて、挙げ句の果てにパナに
「こっちにいちゃいけない人がここにいます」
と言われる始末です。ファンとの距離は一番近いです、町田。本人も「間違ってここにいます」とか言ってしまいます。
そんな町田は何かあれば、ちゃんと正面と左右スタンドに向かって三方礼をします。いろいろとわきまえているし、ものごともわかっているんだなあと思ういい子です。
夜公演では夕べのお食事会の様子とか。
なんと言ってもF1から身を守るため(笑)やたら光ちゃん本人の写真が多かったのが特徴です。枚数的にはそんなになかったけど、どれもこれも美味しい写真だらけ。
特に、夜を徹してのトランプ大会に突如瞑想したくなった光一さんが、椅子の上に頭だけの1点倒立(ただしひじかけに腕ひっかけてた)の不思議写真。あまりにも真っ直ぐ倒立してるもんですから、ついつい写真を180度回転させてみたくもなります。なぜか回転した方が違和感のない不思議写真。
何が変かと言うと、ちゃっかりツアーグッズのTシャツ着ているところでしょうか。なんで自分のツアーグッズをプライベートタイムに着てんだー(笑)
ありえない不細工ショットも多数公開。なんというかぎりぎりです。ぎりぎりだけど、なんかかわいいよ!
それからあまりにも負けがこんだ挙げ句ホテルのシャワールームで傘をさしてる写真。やってみたはいいけど、傘の上をじょろじょろと水が流れて(そう、ホントにこの人シャワー出してたんです)背中びしょぬれになったそうな。
どこまであほかと!
そしてそして、全員が叫んだのは「どうしようかなあ、見せようかなあ」とちょっとだけもったいつけて公開した大阪城ホールのシャワールームでのお写真。
白いシャワーカーテンで身体を隠して、スッピンで首かしげてにゃはー★と笑う堂本光一さんです。てか、なんですかそのアイドルスーパーセクシーショットは!ヤンジャンの袋とじみたいなんですけども!
笑い顔がなんというかもう、無邪気。
姉さん撃沈。会場沈没。写真がライブ映像に切り替わった途端アンコールまで起きる始末です。そりゃそうだ。町田も手拍子です。そりゃそうだろう。
すごいなあ。捨て身だなあと思いました。
普段ならこんな写真見せないのに。と思いましたです。
努力は光ちゃんを裏切らなかった。MC中、一回誰かが危なそうなことを言った瞬間、ホントにはけてみせてみんなにとくと覚悟の程を見せつけたくらいで、誰も予戦の結果も決勝がどうなったかも叫んだりはしなかったのでした。
いやあ、私もほっとしたよ。
あの人、ホントに撤収したと思うから。いや、マジで。撤収しなかったとしても大層不機嫌だったろうから。普通に。
そうして今日はものすごく巻きでした。すごくタイトにでも密度は濃く進んでました。夕べはえらい長時間になったので反省したのか。
それとも帰ってからフリー走行→予戦→決勝の全行程10時間くらい?なビデオチェックが控えているからか?(失礼)
でもおかげでWアンコールまで観て新大阪に余裕で辿り着けました。ありがとう、心残りは何もないという程に堪能して、大阪完璧!と言いながら帰ってこれたよ。
遠征はいっぱい行ってるけど、Wアンコール観れたのはじめてだった。Deepをぴょんぴょん跳ねながら嬉しそうに歌っていた姿が最高にキュートでした。
光ちゃんって、基本的にはリハを重ねて完璧なものをお客さんに見せたいタイプの人ではないですか。でもそういう人がぴょんぴょん跳ねながら、嬉しそうに歌ってる姿はとてもいい。
なんかこー、ぼわーっとした。
とてもとても幸せな気持ちになった。
光ちゃん、ちゃっちゃ★のアンコールも決まってた。大阪から本編ラストのメンバー紹介であっきーがマイクを持って
「光ちゃん!ちゃっちゃっ!」
とやりはじめたから、揃えやすくなったなあとか思います。みんなあっきーと一緒に「光ちゃん!」と叫んだ記憶も生々しいからさ。
個人的に「ああしましょう」「こうしましょう」と呼びかけることに対してはあんまり肯定的ではないのですが、自然発生的にこういうコールが揃うのは大歓迎なのです。
楽しかったなあ、大阪。

あと夜の個人的なツボは客席に向かって失礼なことを言った後の
土下寝
要するにただ寝ころんでるだけですが、彼なりの精一杯のお詫びの姿勢だそうです。
土下寝
新しいよその発想!

そういえば、昼のMCでUSJの話題が出てきたということで、今日の夜の部ではWhy don't you dance with Me?ではあっきーがティラノサウルス・レックスのかぶりモノをかぶって出てきました(どうやら、ジュラシック・パークを意識したらしい)
光ちゃんが「どうしたの?」と聞けば「昨日USJの話題が出たからって、スタッフさんが渡してくれました」と(笑)
大阪は二日目からちゃんとタオルが青くなってましたし(笑…光ちゃんがハンカチ王子のパフォーマンスする時に、やっぱりタオルが青いと反響も大きいのです。わかりやすいというか)スタッフさんはいい仕事してます。
こっちは大笑いです。
ちなみにこのレックスくんを曲中に光ちゃんにかぶせようと果敢にあっきーが試みてましたが、床に捨てられてました。
いやいや、光ちゃんにこれは無理だから(笑)かぶるわけがないから。
あっきーと言えば、回を重ねるごとにTake Me To…の最後のところがやばいことになってきてます。
オーラスの横アリで光ちゃんが思いあまったあっきーにちゅーされたって私は驚かないよ!
今日は二人して見つめ合いながらいやいやいや、と首を横に振ってました。なんなんすかね、この人たち。おもちろくていいヨ!

でもってー!
今日はとても楽しみにしていたのです。なぜなら、本日は二公演共にアリーナ。トロッコ近く。というより、まともにトロッコが通る道筋の最前。
大阪入りする前はふつーに「アリーナ埋もれ席」と言っていたのに、6日夜からいきなりテンションアップな席。
ありがとう、トロッコ導入。
ああ、なんつーか間近で観るほどにフィルターかかってみえる謎の生物堂本光一。
近ければ近い程に現実味が薄れる堂本光一。
なんすか、あの人。てゆーか、あの生き物。
たまたま真上を見上げればそこに光ちゃん、邪魔者ナシ。な状態の時に視線がすとんと落ちてきました。いや、こっちを観たとかそういうんじゃなくて視線がぐるっとアリーナを巡るそのぐるんの通り道だったのですが。
いろんなものが硬直したさ。
しまった、歯を見せてた!とかどうでもいいことを考えました。
いや、見ちゃいないから!ええそんなことはわかっているけど、それがいわゆる乙女心ってヤツですよ、奥さん。
見られてなくても構わないけど、とりあえず自分内水準値は高い状態で近くに寄りたいのよ。
それにしても、久々に直撃だった。
魂が口から出てぷらんぷらんになった。ちょっと離れた辺りでシャウトしてたりジャンプジャンプ言ってるのを観てる位の距離の方が遠慮なくほわーっとできますね。
ああ、ホントに綺麗な人だ。
一緒にいた友達もちょっと離れた位の方がまともに見れると言っていた。距離的に近すぎると頭が真っ白になって何もわからなくなる、と。
その気持ちわかるわ。痛い程に。

さて。
実は初日に、うっとりじっくり「追憶の雨」を聴いていたのですよ。
mirrorはあんまり歌詞を見ないようにしているので、ライナーノートも買ったその日に見たっきりです。後は全部耳で聴いたり、コンのモニタに映る歌詞を見たりしかしてないのです。
綺麗な曲だなあと思って聴いてました。
光ちゃんの作るメロディーは、どこか心にくい、と引っかかる。作詞家の皆さんは「情景が浮かぶ」とおっしゃってくれているようですが、なんかわかるなあ。
絵が見えるのですよね。
具体的にこれこれこういう場所で登場人物がどうでシチュエイションがどうで、とはっきりしてるものからなんとなくぼんやりとイメージの塊みたいな状態のものまで様々。
コンの演出はそういうぼんやりとしたイメージに色と情景をよりくっきりつけてくれているような気がします。
「追憶の雨」はやっぱり青い。
降り止まない雨の中に閉じこめられてじっとしているようなそんな感じ。綺麗なメロディーですよ、ホントに。
ただねえ。
大阪8日は前夜のバカ話のおかげで、その……なんか違う涙が流れていた。実はうっすらと認知していたんですが、光ちゃんがやぐらの上で情感こめて歌うのはいいんだ。ライティングも綺麗なんだ。
だけど、その……バックのダンサーさんのフォーメーションとダンスの振り付けはあれは、どうなの?と思うのですけども。光ちゃんなめで視界に入ってくると気になって仕方ないんですけど。
あれは、一体何を表現しているのでしょうか。謎です。とても謎です。
前夜の飲み会の席で「あれは一体何を表現してるんだろうね」と話題に上り、そう思っていたのが自分だけじゃなかったことを確認したばっかりだったんで……ごめん、歌に入り込めなかった、私。
反対に今までなかなか入り込むのが難しかった(主に衣装のせいで。どちらかというと衣装のみのせいで)下弦の月は、私の感性が燃え尽きましてもはやあの衣装を見ても何も感じなくなったおかげでがっつり入り込んで観ることが可能となりました。
人間は与えられた境遇に順応していく生き物。
やっぱり、密度が濃いなあ。
出だしの女性ダンサーの列成して登場するところは、狐の嫁入りか百鬼夜行かといった感じで、光ちゃん自身が異界の王のような風情を醸し出してますよねえ。
付き従う屋良・町田を始めとするMAが式神に見える。
ええ、私は陰陽師好き。
モノクロフィルムの中で繰り広げられる人間界の悲劇を後目に、異界では何事もなかったかのように夜毎の儀式が繰り広げられているみたいな感じ。
なんとも言えず、濃いぃ世界観を感じずにはいられません。あくまで優雅に踊る光ちゃんだけにより深い。
果たしてモノクロフィルムの中の人間(=異界の王と魂を分け合った人間?)の末路を、怒りと悲しみを持って観ている感じがねえ。
なんとも言えず、ドラマティック。
曲そのものが荘厳なスケールの大きな曲だからまたハマるハマる。
曲終わり、間髪を入れずに始まる夜の海がこれまた、光ちゃんの代表曲のひとつと言って過言でないようなものですから、二曲でひとつの叙事詩みたいだなあと思って観てます。
コンの中でも特別に切り取られた感じ。
それは、Love Me More〜Addictedの流れでも感じるわけですが、スケールの点で言うとこの二曲の流れの方が大きいよな。
個人的には最大の山場になるラス前に既発表曲であるところの「夜の海」を持ってくるのはちょっとなあ、と初日あたりには感じていたのですが、スケール感を考えるとやっぱりこれはここでいいのかもしれないなあと思ったりしてます。
やっぱり、同じ人が構成を考えているだけあって曲の配置バランスとかそういうのはファーストツアーのセットリストが文字通り鏡合わせのように同じように散りばめられてるんですよね。
これは、こうすると光ちゃんの中で「落ち着く」っていう配置が確立されてるってことだよな、と思います。
なんせ芸歴15年。バランスの付け方は手慣れたもんですよね。
なんでもいいけど、Addictedの冒頭でパネルの中に光ちゃんが現れる度にハリー・ポッターを思い出すのは私です。絵画の中の人が絵の中を自在に移動するヤツ、あのイメージね。
なんかああいう鏡ってホグワーツ魔法魔術学校にありそうなんだよなあ。なんかとってもファンタジック。

夜の部、直前の「夜の海」ラストで自分に向かって吹き付けられた紅い花びらを、本編ラストでがしがし足でどかす光ちゃんがツボでした。昼もなんか蹴ってるなあと思っていたけど、夜はまた盛大に蹴ってました。曰く。
「滑って危ない」んだそうです。
そうか、それで昨日真横から観た時、普段はこっちが「頼むからやぐらの真ん中でじっとしてろ」と思う位ぱたぱた動くのに、やぐらの上でじっとしながら歌ってたのか。
納得いった。
かなり勢いよく吹き付けてるみたいで、ステージの階段部分まで花びらが散ってたのは確かに観たよ。
スタッフー!誰か掃きにきて。誰かー!主役が最後のMC言いながら足で花びらはらってるのって、相当面白いことになっちゃってるからー!

そしてそして、最後はWアンコールです。
「Deepやろう、Deep」
とスタッフさんに指示出して、ぴょんぴょん飛びながら歌ってくれました。下手側の花道のところ(親子席?)にいたお子さんにマイクを差し出したら、ちゃんと歌っててこっちも嬉しくなった。
大阪、楽しかったなあ、大阪!


 

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