20061027 YOKOHAMA


この席番っていわゆる埋もれかなあ。かもなあ。でも、まあ埋もれったってドームの埋もれとアリーナの埋もれは全然違うしー。
と思って横アリ7公演唯一のセンター席にゆるゆるとたどり着けば、そこはどセンターでした。これ以上のセンターはないっつー位のどセンターです。
1/2では、演出の都合上真のどセンターっていなかったけど今回は真ん中ブロックがあるわけです。その中でもど真ん中。
腰が抜けそう。
そりゃアナタ、ステージに比較的近めの端っことちびっと遠いけどセンターなら、迷わずセンターですから、私。
特にmirrorはセンターから観ないとわからない演出とか結構あるので。

ええと、これはどこの夢世界ですか?

私、数ある振り付けの中でも特にきゅんとくるのは、光ちゃんが前に手をすっと伸ばすしぐさなんですが。
特にUNBREAKABLEでまっすぐ前に伸ばした手をぎゅっと握って鍵をかけるように手首を捻るあれね。ぐりぐりっとやるあれ。あれ、たまりません。ものすごいすきです。どれくらいすきかというとあれだけで白飯三杯いけるほどに。
かかった!今鍵かかった!ロックオーン!てなもんですよ。
サンチェさんあの振りすきだから割とあちこちで多用されてますけどその度に口からなんかはみ出てたと思います私。

ええなあ。センターってホントにええなあ。
光ちゃんが今回「見せたい」と思ったものが視覚的に恐らく一番ストレートにぶつかってくる感じ。

Addictedは鏡に3人の光一さんが見えました。あれ、初日は4人見えたので、ホントに鏡面に4人の光一さんが映って見える完全版はどセンターかつ、センター席(通常はアリーナ席)のやや後方でないと拝めないんだね、と友人たちと確認しましたです。
やはり圧巻は下弦の月〜夜の海
ものすごく綺麗でした。
下弦イントロからいきなり広がる異世界。異界。
黒金の薄物をまとい、古来よりの王の色である紫に金糸の装束を身に着けた姿が開かれた光の向こうから現れる。ひれ伏すというより魂抜けます。
いいから持ってって。
光一さんは、とにかくふわりと後からついてくる衣装のすそ捌きが超一流です。ターンをすれば、一瞬遅れて薄物がふわりと回る。光ちゃん、時には着ている衣装の裾が綺麗に広がって見えるようにぴっと手指でタイミングよく払ったりしているのです。その絶妙さは筆舌に尽くしがたい。
夢のように綺麗です。
そしてそれはやっぱり着ている衣装の見た目の質感が重要なファクターになってきますので。仙台で衣装が変更された時の狂喜乱舞はただあのちゃんぴょんガウンが変というだけにあらず(いや、それもかなりものすごく充分以上にあったけど!)
衣装も演出の一部ですから。
あれだけ緻密に曲の世界を表現しようとしているのであれば、尚更。
堪能させていただきました。仙台から徐々に胸元の白襟部分が少なくなっていったような気がします。ちょっと詰まり気味?と思っていたのでナイス変更です。
光一さんには王様の色がよくお似合いです。
作り上げる圧倒的な世界は、いろいろ考えることを忘れてただ「持っていかれる」心地。ライブの空間は始まった途端に、日常から切り離して別世界に連れて行ってくれるものだけど、これはまた一段と現実から遠いところに連れて行かれてしまう。
瞬間、自分の中からも周囲からも現実が乖離する。
確かにこの感じは他のどこにいっても味わえるものではないなと思います。似て非なるものはあるかもしれないけれども所詮それはどこまでいっても非でしかないよな、と。
改めて、堂本光一は、すごい。
下弦の月のバックで流れるフィルム(「下弦の月」PV)の中で過去の己が死するくだりがありますが、あのPVはmirrorコンの下弦の月とセットではじめて完成するもののような気がしております。
全くリンクしてないもののはずなのに、ぴたりとはまっている。
下弦の月があるから、続いて流れる夜の海の、Endless SHOCKとは異なる、ただひたすらの寂寞感や無常感がとても響く。
mirrorコンの夜の海はただただ悲しい。
ツアー最初の頃の夜の海はやっぱりEndless SHOCKを思い出して「ああ、もうすぐ死んじゃう」という記憶の中の悲しみとリンクしていたのですが途中からは、下弦の月とだけリンクするようになりました、私。
下弦の月のなんともいえない美しさと同じ位のむなしさを癒すように、突き抜けた透明な悲しみが夜の海にはあるなあ、と。
Endless SHOCKの夜の海は、これから訪れる悲しみの序曲だとしたら、mirrorの夜の海はエピローグみたいな。
今現在の自分の代表曲としてコンのラス前を飾る一番重要なところにこの二曲を持ってきたこと。
ツアー最初の頃は若干違和感というか「できれば、新曲のみで構成してほしかったな」という気持ちがあったのですが、今はなんだか納得しています。
これだけのものを見せられたら納得せざるをえないというか。

ところでざっと見た時にトロッコが見当たらなかったので、そして今更後方客席方面をフォローしなくなるはずもないと思ったのでてっきり
「ムービングステージ出動?」
と思ったら、ちゃんとトロッコ出てました。そして猛スピードで人力トロッコはセンター外周を一周していったという。さすがにセンターが広いのでトロッコ押して-so young blues-の曲中に周りきるのって無理じゃないのかなあ?と思っていたので。
お疲れ様でした>トロッコ隊の皆さん
あれがあるのとないのとじゃ、やっぱりステージからより遠い人々の置き去り感はどうしても残ってしまったと思うので。

MC。
光ちゃんはどういうわけか下ネタ言ってお客さんが退くのを楽しむ人です。その発想が小学生並みだといつも思うのですがそれはおいといて。
OP。DEEPの時に首からいっぱい下げているネックレスのひとつがぶっちぎれて粒がステージに散乱したそうです。んで、

「僕が首に巻いていた金玉がですね、取れちゃいまして。ステージに散乱しております。ダンサーそしてMAの諸君……僕の金玉を踏まないように」

とそりゃもーうれしそーに連発してました。
「僕の金玉を見つけた際にはすぐに僕に報告してください」「おっとここにこんな大きな金玉が」
どんだけ小学生なんだ、アナタは。
名古屋でもあっきーがアクセサリーをぶっちぎってましたけど、最後にきて大変大変。
「僕はこんなキャラではなかった」と言ってましたけど「もう後戻りできねえんだ」と(笑)「メンバーが多かったら端っこの方でふっと笑ってるようなキャラだった」と。
確かに昔はそうだったかもしれないが。環境が人を育てるって、生き見本みたいな人だよな。

MAとのMCでは「合宿所にいた人は背が伸びない」呪いを披露。
確か屋良さんが「ちっちゃいもの同志」と光ちゃんに向かっていったのが始まりだったか。ちょっとびっくりした。仲良しさん。仲良しさんになってるよ!

そしてそして、今日は長きに渡ったツール・ド・大貧民大会の結果発表がありました!
とにかくmirrorツアーにおける大貧民の存在は大きく、やる気の日は朝まで大貧民だったと光ちゃんは楽しそうに話してました。本当に楽しかったみたい。嬉しかったみたい。そしてみんなの仲はぐっと濃く強くなったみたい。
「朝九時までやっても6時間寝れる」
と光ちゃんが言えば「さすがに、9時まではやってない。朝6時くらいまでなら……」と否定してみせるMA(笑)全員が光一さんにつっこむポジションに入ったのだなあ、うふふ。
トイレ話で光ちゃんが「おれも開けたままする」と言えば
「ん?今なんて……」
とトイレに行かないはずの光一さんにつっこむ皆さん。
「ああ、オイル交換、オイル交換」とごまかす光ちゃんに「ああ!」と合点するMA。
いい呼吸だ。
恒例の写真公開は「秋山さん特集です」と言った瞬間に客席から落胆の声が。Why don't you〜のおかげでたった今まで桃源郷にいっていた秋山さん、一瞬にして地獄を見る(笑)
でもホントにあっきーの写真は怖すぎる写真が多い。狙われてるのがわかっているのになお強烈ショットのオンパレード。怖いな男だらけの修学旅行って。
最後に出てきたのが秋山さんが地道に記録していたトーナメント記録の大量の紙。楽しかった記憶のかけら。
一位はいよいよソロコン最終コーナーということで、悲しみにくれる町田さん。終始独走の町田さん。
第二位。光一さん。
「第二位、おれ!」と言った声がかわいかったです。
第三位が屋良さん……確かツアーをやるまで大貧民やったことなかった人じゃなかったっけ。四位は米花さん。最初はプラス30くらいだったのが最後はマイナス50までいったそうで。
Why don't you〜のイントロでとんでもないところからジャンプして飛び出してきた秋山さんがびりっけつ。常にドンケツ。
そして、予想通り罰ゲーム。一旦後ろに下がって光一さんが持ってきたのは
「ここに一枚のストッキングがあります」
と。
かぶれ、と。
メンバー紹介のところでずっと秋山さんにストッキングかぶってろ、と。ひどいひどいひどすぎるよ光ちゃん。でも想像するだけでおもちろい。
「今ちょっと被ったらよくない?」
とあっきーが提案するも、却下。即却下。
光一さんがMA紹介してからはけるまでずっとストッキングかぶれ、と。
かるーく「おれが」「おれがやる」「いやおれがやる」のダチョウ倶楽部ネタやってから、ストッキングのかぶり加減まで指示される。あごまでいけ、と。
お客さんも後半日程になるとえらい人が増えてくるからこんなことは初日くらいしかできない、と(ひど)
で、あっきー。
ホントにストッキング被って出てきましたから。いやもう気の毒やらおかしいやらでもやっぱあっきーって美味しいなあ、やら。
プロ魂を見せつけられた感じです。いいぞ、あっきー!

そしてそして、今日は初日なのに!
Wアンコールありました!わあい!
Wアンコールを目にする度に毎回思うこと。
Deepでぴょんぴょん飛び跳ねる光一さんは正直、バケモノだと。なぜ、あの曲で!言葉数多いあの曲で跳んではねて、それでも息切れせずに歌えるんだあの人!あの人の心肺機能はどんなことになっているのかと。
その割りに曲が終わるとへたりこんでるんだよなあ。ダンサーさんたちやMAもそうなので、きっと踊る筋肉とか肺とあれは直結していないんだと思います。
それはともかく歌いつつ跳ねつつの光一さんですよ。いや、歌ってるときは跳ねてないけどそれ以外のところではばんばん跳ねてる!なのに!
なんですか、あの本番仕様な肺とか心臓とかは!私なんてジャンプしながら横っ腹押えてますよ!
しかし、すごいですソロコン。
普段のKinKiコンであれだけマグロな人々がぴょんすか跳ねてます。全く躊躇せずに変な振り付けで踊ってます。むしろやってないの少数派。
どんだけ楽しいんだこりゃ。
光ちゃんが跳べ!と言ったら跳ぶ。踊れ!と言ったら踊る。
あーたのしー。
双眼鏡で見たって、双眼鏡外したってそこにちゃんといてくれるからさ。アップ見たければモニタを見ればいいからさ。躊躇せずにできるってもんですよ。あー、幸せ。
毎日めいっぱい。
ソロコンは楽し♪

あ、さて。
横アリはやはり他のところより会場スケールが大きいらしく。
演出がまるで別物のように変わっていたものがありました。かなりびっくりした。その点は長くなってしまったので後日のレポにて。


 

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