原作対策ページ(笑)まあ、笑ってご覧になってくださいませ。
ただしネタバレです。ご容赦を。
柴門ふみ初期の傑作といわれる、自身初の連載。講談社漫画賞受賞作品。
現在講談社漫画文庫にて1巻〜7巻(完結)で入手可能。ただし、どこに行っても在庫はかなり薄いため、入手には注文することが早道かと思われます。
今回のドラマ化によって、再び常備されるでしょうけどね(笑)
7巻の最後には作者である柴門ふみ自身による「P.S.元気です、俊平」にまつわるエピソードが語られています。【原作ストーリー】
俊平の高校入学から大学卒業までの8年間に及ぶ、グラフィティ。
高校入学初日に出会い恋をした小夜子にふられてなお、ずっと小夜子をマドンナとして慕い続ける俊平。
大学受験を失敗し、浪人生活を送るために東京に上京してきた俊平はふとしたきっかけで桃子にであう。
彼女に生活を振り回されながらも、次第に気持ちが桃子へと傾きはじめる。
様々な事件を通して、つきあいはじめるようになるが、なかなか順風満帆にはいかず、一度は桃子は俊平の前から姿を消すが、最後には再び一緒にいることを選ぶ。●
とにかく主人公及びその周辺をめぐるエピソードと登場人物の多い物語。
印象としては、東京ラブストーリー+めぞん一刻(笑)
後の赤名リカの原型が多分にヒロイン・桃子の中に感じられます。そして後の柴門作品の主人公の青年の原型は俊平に強く現れてまして。よくも悪くも柴門作品の典型だなあ、というのがこの作品のイメージです。
反面、登場人物のアクの強さは以降の作品の中でももっとも強いんではないかと思われます。かなり突飛な行動と考えの人物が多く、その点キャラクターパフォーマンスとしては面白いですねえ。
また、桃子と俊平がくっついた後もふたりをめぐってのエピソードがてんこ盛りで、恋愛にゴールはないぞ、っていう気がひしひしとします。
このふたりは例え結婚してもなんやかや騒動を起こして行くに違いない。
全十数話でこれらのエピソードの消化をすることは不可能ですので、ぜひともシリーズ化され、定着してほしいものです。
【原作で俊平が関わった女性一覧(笑)】
※コメントはあくまで私的意見です、お間違えないよう(^^;;
関係 進度 コメント 大田原桃子 恋人 Deep 赤名リカ(東京ラブストーリー)より大分かわいい性格。好きになっている時は一途なんだが、気は多い。 桜小夜子 片想い (T▼T) いわゆる里美(東京ラブストーリー)の原型。大概の女性読者はイヤだろう、こいつ。 加地洋子 姉 − この人のダンナ(学生結婚)がきっかけで桃子とも洗太郎さんたちとも知り合うことになる。原作ではポイントで重要な人 鹿野かおる 友人 (-_-) 一時は「いいな」程度に思っていたが、所詮友達の彼女。常に友達の彼女。元スケ番だったらしい かよこ 無関係 (-_-) デパートの中で、一緒に逃げ回った迷子の女の子 和田さなえ バイト
仲間(-_-# スナックのバイト仲間。俊平は店長と不倫している現場を目撃する。一本気な性格のため、敬遠。 マスターの奥さん 雇い主 (-_## バイト先のマスターの奥さん。俊平がいる間に、子供を出産。夫とさなえの不倫を知っていてなおかつ、子を産むことで復讐しようとしていた。これも敬遠。 ふたば 恋人
の妹(*^^*) 桃子の腹違いの妹。父を奪った女の子供といいつつもかわいがっている。 ヒロミ 隣人 (-_-) 隣人俵氏の同棲中の彼女。間に入って仲をとりもつことがとっても多い。 柏崎京子 惚れ
られるKiss
される俊平がすきで、迫りまくる。桃子の天敵・その1。 山辺粧子 洗太郎の彼女 初体験 桃子最大の天敵。一方的に洗太郎の元から去った割りに未練があり、桃子と洗太郎の間を勘ぐって、腹いせに俊平と寝てしまう。とんびなひと。 布由子 教え子 押し倒す 俊平の家庭教師先の女子高生。一応、説教のために押し倒すだけはしてみたりした。 東 雇い主 雇用
関係バイト先のスタイリスト。弱音を聴いてみたりもした。 松田まゆみ 友達の彼女 (-_-) 下川の彼女。基本的に会話になってない。 瀬川恵子 片想い
される一夜を明かす 向こうから一方的に惚れられる。なぜか、桃子を捜して九州の旅に同行。
【原作入手方法】
書店店頭にない場合は注文を。
「P.S.元気です、俊平」(講談社漫画文庫)1巻〜7巻(完結)
本体価格 \550(税別・1998年現在)
(1) ISBN4-06-260459-0 (2) ISBN4-06-260460-4
(3) ISBN4-06-260461-2 (4) ISBN4-06-260462-0
(5) ISBN4-06-260468-X (6) ISBN4-06-260469-8
(7) ISBN4-06-260483-3