青春グラフィティ公録レポ
(於:NHKホール 2000/1/12 19:00〜21:30 )

報告者:藍

今年初の降雪を記録した、東京渋谷・NHKホール。
吐く息も凍る天候の中、集まったのは3000人以上。
本日、2000/1/29 19:30より放映予定の青春グラフィティの収録日です。
開演前、NHKのADさんが現れ観客に諸注意など。前説ってやつですね。ところがここでびっくり。
この前説の段階で
「本日の司会者をご紹介しましょう!堂本光一さんです!」
ぎゃあ。ぎゃあ、光ちゃん!
会場絶叫。大騒ぎ。大変。いきなりだなんて大変!
たまたまはがきが当たった友達と4人、一列全部光一ファンの私たちは双眼鏡に釘付けで全員絶叫。
「いやあ、光ちゃん!」
「髪の毛つやつやー(T^T) 昔の髪型みたいー。きれー。いやん、光ちゃんきれー(T^T)」
「これだけで来た価値あったよー」
口々に意味不明の光一さん賛美をつぶやきながら、出てきた光ちゃんに釘付け。双眼鏡は僕の身体の一部!
なんとこの日ぎりぎりにNHKホールに飛び込んできたという光一さん、
「リハを全くやってませんので、とっちらかっちゃったりしたら、みなさん助けてくださいねー」
と観客に協力要請。やるわ、私!力の限り!
衣装は皮のジャケットに紺に白の水玉ブラウス、黒のパンツに革靴という出で立ち。お衣装はいまいちだろうか・・・だが、顔は絶好調。素晴らしすぎて涙が出るほどに絶好調。
そこまでいけば立派な特技よ、光ちゃん。
本日のゲストを読み上げるADさん。再びいちいち会場絶叫。
「まだ出てこないっつーの」
と、光ちゃんは客席をどーどーどーどーとなだめる。ごめん、違うの、ぼくらあなたにぎゃーすか言ってんの。
ちなみにゲストの方々は
嵐・プッチモニ・鈴木あみ・19・Bloom of Yourth・MAX・MIE・南こうせつ・伊勢正三・高橋マコト・工藤静香・北島三郎・あーんどKinKiKids
形式としましては、今の世代のPOPアーティストが懐かしSongをオリジナルアーティストと。そしてもう一曲、自分の持ち歌を歌うっていうもの。そしてテーマ毎にNHKが用意したいくつもの世代のJ-POPS映像が流れるという。
非常にNHKらしい感じのする、さわやかな番組作りの姿勢が伺えます。
だから、光ちゃんとクボジュンという組み合わせは結構はまってました。こういうさわやか系の番組にその道何十年の濃い人持ってきても困っちゃうし。かといって、ベテラン勢に割とすごいメンツが揃ってたので素人でも困る。

さて、そんなこんなで収録開始。
ステージは、パステルトーン。正面に、リボンのかかったプレゼントの形をした、実はスクリーン、っていうのがあります。
出演者が控えるひなだんは柔らかな色の背表紙の本に見立ててあります。そうです、不思議の国のアリス、そんな感じ。
最初はJr.従えた嵐・・・だったと思う(おい!)それからプッチモニ以下ブルーム(この人たちは私の友人のお友達)までが登場。最後に司会のおふたり。番組の主旨説明のあとで
「いきなりこの人からいっちゃうんですか?」
という軽いかけあいの後、Jr.従えつよ登場。歌うは「与作〜ラップ〜」バックにJr.従えて、衣装は冬コンのネオジャパネスクな真紅のスタンドカラーのやつ。
ぎゃー。光ちゃんあれ着ないの?あれ!あれ着てるとこ、もう一度観たい!
・・・司会は地味が鉄則。着ません(T^T) ちょっとくらいも着てくれません(T^T)
歌を終えたつよが、司会のふたりに迎えられ、出演者の座る雛壇へ。
「今日は僕と、久保さんが司会でキミはゲストやから!」
とつれない光ちゃんに、つよは「え?そうですか?」とちょいと寂しげ。
座り順は向かって左からクボジュン(実は彼女は私の母校の後輩にあたる。もちろん向こうは私のことなどかけらも知らない)光ちゃん、つよ。
座りトークで、一番光ちゃんが楽しそうだったのはいうまでもなし。クボジュン置き去り。おいおいおい。
で、つよはこの後ずっと雛壇最上段の右端にぽつねんと座ることになります。定位置。誰が席替えしても動かず。不動。そして誰が来ても会話は成立せず(まあ、女性以外で隣に来たのが19とブルームでは接点なさすぎか)興味深かったのはつよの視線。
所在なげに泳いだ後、ちらちら光ちゃんを見てるんですね。最初は光ちゃんの向こうにあるモニタをみてるのかと思いましたが、違いますね。つよの位置からじゃ推定17インチほどのモニタの画面は見えないわ。事実、秘蔵VTRの時は大スクリーン見てたし。
寂しげに足をぷらぷらさせて、子犬のような目で光ちゃんを見てました。
で、その光ちゃん。
とにかく「リハなし」を事前アピールしてただけあって、ゲストの歌の時などは常に台本チェック。
その真剣な眼差しは世界一男前でした。
次の段取りを叩き込み、都度ディレクターから出る指示出しを確認し。歌最中のゲストの様子をMCに引っぱる。すばらしい集中力ですわ。
特に後半、光ちゃんが台本に集中してディレクターの指示出しのボードに気付かないと、クボジュンがそっとつついて教えてくれたことが何度かあって、つんつんされて「はっ!」とした時の表情はめちゃ素敵でした。それから指示に気付くと一瞬にして顔つきが「完全集中」の真剣な眼差しに変わるのね。いくらカンペや台本があっても、本番で光ちゃんにカメラが向いてる時は、ほとんどそっちを見てません。ゲストの歌が終わると、台本をカメラに映らない位置に押し込んじゃうし。
いいなあ、あれ。
ほんの数瞬前の真剣で怖いくらいの目が、カメラが回るとにっこりなごみな笑顔に変わるんですよ。プロだ。すごいわ。
考えてみりゃリハなしで(おいおい)OA73分の番組回すんですからねー。光ちゃん、ゲストのパーソナル情報から段取りからその場でたたき込んで、にっこり優雅に番組切り回してんだわ。
かーっこいい。
基本的にゲストとのトークは光ちゃんが牽引役。クボジュンがナレーション担当。そんな感じでした。
そして司会に専念している光ちゃんは、つよほど相方を気にしてはいませんでしたが、やっぱり時折ちらりとつよを見る。
前に「ピカイチ」をやってると時々「あー、ここで剛にフリてえ」とかって思うことがあると言ってましたが、なんかそれがわかった気がする。
コーナーごとの区切りにやるテーマ別のJ-pop史映像は、なかなか強引なものも多くて、ちょっと困ってたりしたんですが、そうすると必ず「剛ー」と振る。毎回丁寧に慌てるつよ。
例えば実際に隣にいなくてもいつも心が隣にいる関係、ってのがKinKiだねえ、とちょっと思ったです。
テーマ「結婚」の映像の時、拓郎さんの「結婚しようよ」がスフィンクス時代の映像も衝撃的に流れたんですが、この時の表情も絶品。割とテーマ特集の最初の方に流れたんですが、段取りを台本見ながら確認してる途中で、いきなり耳に入ってきた拓郎さんの声に気付いて、ふと顔を上げ、嬉しそうににっこり微笑んで見たんですよね。映像中のコメントは比較的クボジュンが入れてたのに、この時ばかりは光ちゃんが楽しげにコメントしてて、改めて拓郎さんとの絆の深さを実感。
さて、司会としての光一さんは、実に男らしい。
トップバッターはプッチモニ。
「ペッパー警部」をMIEちゃんと歌うんですが、いきなりここでトラブルがあった、らしい。何が具体的に起きたのかは、知りません(爆)カラオケが止まり、もう一度、ということになった途端、雛壇から立ち上がって
「今のはねえ、全部僕がいけないんですよー」
と、観客にごめんなさいしてました。
え?なんで?なにもみょーなことやってないじゃん。
一瞬思って「あ、そっか、誰かのミスを自分でひっかぶったんか」と悟りました。
ツボ2。
ブルームに向かって「19・・・じゃねーや。すみません。ブルームオブユースのおふたりは・・・」
と、思い切り名前を呼び違える。
でも、その後めっちゃ謝ってました。一度謝り、後から衣装着替えて出てきた時も、思い出したように改めて正座して謝ってたし。
逆に好感度あーっぷ!
各ゲストへの礼も丁寧で、ただでさえ上品なのに、さらに好印象。
ツボ3。
何度目かの席替え時、最上段で足をぷらぷらさせていたつよの側によって、何やら打ち合わせ。光ちゃんがつよに何やら耳打ちしてたりして。
この番組ではツーショ少なかっただけに、しかもお仕事モードの打ち合わせなんて早々見れない光景に、うっとり。
ツボ4。
最近の光ちゃんのトークを見ていると、収録一回につき、イジリキャラを見つけてはもてあそぶってパターンがあるんですが(起源は拓郎さんと見た)今回は19・・・の、メインボーカルの子。かなりの照れ屋で感激屋。Mcは苦手のよう。おもちゃの人みたいだった。なんかよかったです。
19って言動がめっちゃかわいいんですが、それが功を奏して光ちゃんのはーとをげっちゅーしたらしいですね。そりゃ、たのしそーに口が重い彼に話題を振ってました。あんた、悪魔だ(T^T)
で、鈴木あみと嵐の歌の時に、光一さんハケる。
先につよがはけていたこともあって、
「お、KinKi出番か?」
と思ったものの、嵐の歌後にさっきと同じスーツ姿の光一さん登場。あらら?
と、光一さん会場に向かって段取りご説明。
「さあ、ここから、OPに戻ってですね。与作をもう一度」
どうやら、大御所いらしたらしい。
OPと違う衣装だった嵐は大急ぎでOPの衣装に着替えてくる。立ち位置をすでにOPの衣装とは違うものに着替え、早替えのきかないプッチモニと入れ替わり。
いきなりハケたのはおそらくその辺の段取りを詳しく聴くためかな?
で、つよのラップ与作から入り、最後は大物のさぶちゃんが登場で、いきなり司会席から出てきた光一さんと共に三人で「与作」熱唱・・・というよりも、私にはえらーい人のお供に連れてこられた新入社員が、ノリノリでえらーい人の歌に合いの手入れてるように見えました。はい。
サブちゃん、トークではKinKi従え大層なご機嫌で山の様に語ってくれました。
ありがとうございます。この子達をよろしくお願いします。
そして最後はふたりとも冬コンOP衣装・去年のイブのMステで着ていた白のエナメルロングジャケットにお着替え。
このまま全員ステージ中央に並んでエンディングです。画面の左端にいるゲストはクボジュンが、担当。光ちゃんは適当に相づち打ったり今日の収録の中からネタふったりしてました。ただ、嵐に対してはちょっとおにーさん風だったような(笑)
一度エンディングに並ぶべきゲストが足らず仕切り直したりして。
この時もそうでしたけど、テーマ映像ごとに雛壇の席替えがある度に客席に向かって「席替えだよ」とか「はーい、もう一度エンディング撮り直しますからねー」とか、真っ先に理由を省いて簡単に状況説明して客を仕切るのは光ちゃんでした。こーゆーのはコンで慣れてますからね。ソツがない。NHKの公録って、ともすればADくんがやりそうなこともタレントさんにまかす方針なんでしょうか。実力タメされるなあ。

そして最後はみなさんで「フラワー」ご唱和。NHKはこの曲ホント、すきだよな。
最後は、ゲストのみなさんを紹介してハケていただいた後、司会ふたりが舞台に残る。観客にお礼。これも司会の役目らしい。
光ちゃんはきっちりと、自分より先にクボジュンを観客に紹介。紳士。続いてクボジュン
「今日はがんばってくれました。堂本光一さんでーす」
そして光ちゃんから
「いつかまたこういう機会がありましたら、またみなさんきてくださいね。今日は長い時間ありがとうございました」
だったか、とにかくご挨拶して2時間半の収録終了。お疲れ、光ちゃん。
それにしてもいろんな人のファンが一堂に会すると、面白いです。
プッチモニやあみちゃんのファンのにーさんたちが「光ちゃーん!」と叫んでくださるのも楽しかったなりー。野太い声援に、光ちゃんも嬉しそうに反応してたし。
年明け早々楽しい思いをさせてもらいました。
放送は1/29 19:30〜(73分)だそうです。チェック、チェック。

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