第3話

あらすじ

痴漢犯人の逮捕現場から殺人現場に急行した誠と北見。
被害者は女子大生。望月は捜査会議で、刑事課の面々に小ばかにされる屈辱を味わう。
一方の誠は初給料に不平不満たらたら。その上初めての尋問に四苦八苦。北見も頭を抱え、どころか痴漢犯と共感を覚える始末である。
佳織は被害者の友達から実は被害者が売春をやっていたらしいことをつきとめる。
そうとは知らせず、誠につきあわせて潜入取材を試みる。ふたりで寄ったクラブで、佳織はまんまと目あての売春の元締め・沢口を見つけ、ひとり近づくことに成功した。
佳織から事の次第をうち明けられ、スクープのために協力を要請される誠。上司にうち明けたら一人ででも沢口のところに乗り込むと言われ、気が進まないながらも無理矢理手伝わされることになる。
気の重い誠は痴漢の取り調べの最中も生気がない。
結局、上司に内緒で発信器を持ち出したところで望月たちにバレて大顰蹙をかう。それどころか、北見も課長から責任問題を問われ、誠は信頼を大きく欠く結果となってしまう。
「ふたりの間に信頼がなければおしまいだ」
と言い捨てられ、大ショックを受ける。
佳織もまた望月に諭され、反省する。
たまたま佳織の時計に残っていた沢口の指紋から、殺人事件の犯人が沢口と断定されるという行幸まであった。
北見に悪いという気持ちが残ったままの誠は、仕事でなんとか取り返そうと心に決めていた。
一斉検挙がはじまる。
だが、沢口の姿を見つけることができない天現寺署の面々。一方、偶然街で沢口に出くわした佳織はその正体を悟った沢口に拉致されてしまった。
たまたま佳織の留守電を聴いて携帯に電話をかけてきた誠から捜査状況を聞き出そうとする沢口。
逆に佳織は、必死の思いで誠に監禁場所のヒントを与える。
北見の意外な知識(常識)から、誠は佳織がまずい状況に陥ってることに気付く誠。誠は北見に訴え、監禁されているかもしれない佳織を捜しに奔走する。
佳織のヒントから、ふたりで監禁場所の検討をつけ急行する。
間一髪、佳織の元に助けに現れたふたりだが、拳銃を所持していた沢口たちに逆に捕まってしまう。
あきれ果てる佳織。
が、そこに無線から北見たちの会話を聞きつけた望月たちが応援に駆けつけ、ようやく北見たちは隙をついて犯人逮捕に成功したのだった。
キメ技は、マチャアキ(笑)
ふたりのコンビの大切さを認識した誠は、佳織とのデートを棒にふって北見と始末書の作成に向かうのだった。

感想

絶叫ポイント 当然女装!

誠ダンサー魂度 −★★★

本日のキメ技 マチャアキ

本日のキメ台詞「始末書に礼!反省」

何はともあれ、女装について語らなければなるまい。
堂本光一さんの女装といえば、「家なき子2」のセーラー服、シャレにならないTOKI-Kinのジュディオングなどが有名ですがー。
今回はオネエ系。
わざと汚めに仕上げたとおぼしき洋服のセレクトは、喉仏も雄々しいアップのヘアに、豹柄よ、豹柄!
何がイヤって、あなた、その脚線美。そらーちょっとはごつい感じだったけど、我と我が身を省みて、思わず自分の脚にビール瓶ごろごろしたくなるのも道理と思われ。
痴漢がまさぐる(ああ、やらしい表現だ)その手つきがとんでもなくやらしいので、常々世の痴漢は全員極刑にしてしかるべき、と主張してやまない私とて、生まれてはじめてその気持ちにめちゃめちゃ共感を覚えてしまうというていたらく。
ええ、世の中の痴漢は全員極刑。その持論は変わらなくってよ。
人の弱みにつけこんで好き放題する輩に対する哀れみなんざ1ミリたりともいらん。
とはいえだ!
あんなのが夜道を一人で歩いていたら、そりゃあ、血迷う気持ちはわからなくもない。
ああ、神様ありがとう。
夜道であんなん見つけたら、私この世で最も忌むべき種類の罪人になっていたかもしれない。
しょっぱなから大フィーバー。盛り上がる私。
次なるポインツは、クラブの誠。
ドリフのような盆踊りっぷりの中にも隠しきれないダンサー(語尾上ガル)の血。
へっぽこなようでいてリズムに対して均等にずれてるあたりがすてきだ、光ちゃん。
そしてオチ。オチよオチ。
マチャアキときたもんだ(大笑)
往年のかくし芸ファン(誰だ、それわ)にはたまらない、堺正章のかくし芸。その最も洗練された奥義、それがクロスをぴゅっと引っ張るアレだ(名前は忘れてしまいました)
北見がつぶやく「マチャアキだよ・・・」にバカウケしたのは私だけではあるまい。ああ、物語はオチよ、オチ。
オチがよければ全てよし。
例えば、なぜに佳織がいきなり拉致されたりしなくてはならないのだ、という微妙で素朴な疑問は置いておけるくらいさ。
でもって、最後の始末書を巡るやりとりは、大変微笑ましかったです。いいコンビだなあ。
いいなあ、あんな相方。